日が長くなりました。 夕方6時前まで明るいです。 もう今日で2月も終わりです。 夕方よもちゃんと散歩しました。
雪の黄昏は青い光で満たれて、まるで海の底のような幻想的な世界です。
よもさん、へんな所へ行かないでね。
わかってるよ。 同居人こそ、モタモタしないでちゃんと付いておいでよ。
もういつも自分がリーダーのつもりなんだから。
何言ってるのよ。 ワタシが面倒見てやらなきゃあ、何もできないのは同居人でしょう? 車が来るから待ちなさい。
わかってるわよ。
ああ、日が長くなったわね。 ついこの間までは5時前に真っ暗になっていたのに、今はもう6時前まで明るいわ。 猫は暗くても目が見えるから、暗くても全然不自由は無いけれど、やっぱり明るいのは気持ちが良いわ。
そうね。 寒さは続いてもちゃんと春の兆しが出てくるのね。
ねえ、雪捨て公園へ行ってみようよ。
そうね。 あそこの雪、この前の大雪で随分増えたでしょうね。
どうきょに~ん、早くおいでよ。
待ってよ。 なんで走るのよ。 ゆっくり歩けば良いのに。
ったく自分がドン臭いの棚に上げてワタシの機敏さを責めるんだから。
だって人間は意味もなく道路を走らないわよ。 別にジョギングとかしているわけじゃないんだから。
同居人は少しジョギングでもして、脂肪の備蓄減らしたほうが良いと思うわ。
何よ。 それならよもさんだっていつもチビちゃんに体重の事言われてるわ。 よもさんがそやってやたらに走るのは、体重を減らすため?
全く減らず口ばかりきくわねえ。 同居人に体重の事は言われたくないわ。 2チャン式に言えば「オマイが言うな」よ。
だったらよもさんも私の体重の事は言わないでよ。
ねえ、凄い雪ね。 これみんなこの前の大雪で捨てられたんだね。
ホントね。 ほらよもさん見てごらん。 あの公園の標識。 とうとうあそこまで埋まったわ。
うわ~。 ホントに埋まったね。 あれ2メートルぐらいあるよね。 あんなに埋まって大丈夫かなあ?
大丈夫よ。 すっかり埋まって見えなくなった年もあるわ。 私が知っている一番雪の多かった年は、街路灯の傘の直ぐ下埋まったの。 雪を捨てに来ると足元に街路灯の傘があってヘンな感じだったわ。 でもそんなにあった雪でも春には綺麗に無くなったわ。
そうね。 大丈夫ね。 今年はそれでも去年の半分ほどしか雪が無いものね。 思い出して見れば今年の冬は暖冬で随分ラクチンだったものね。 でもこうして毎日暮らしていると、なんだか大変みたいに思えてしまうのよね。
そうよ。 辛い時を過ぎて忘れてしまうと、またどうでも良い事が辛くなるけど、冷静に考えればなんでもない事が多いのよ。
この雪だってもう一月もすれば消えるわね。 こんなに山のようにあった物が消えてしまうのね。 そしてまた来年には山のように積もるのね。 それが季節の移り変わりなのね。
我が家の近くの小さな児童公園は近所の雪捨て場になっています。 冬の間に近所中の雪が捨てられ年によっては5~6mも溜まります。 今年は雪が少なくせいぜい2mほどでした。
ここはよもちゃんの縄張りで、よもちゃんと私はよくここで遊びます。 雪の下ではシーソーやベンチが春を待っているのです。