よもちゃんの病気が良くなりかけたある日の事です。 私が居間でネットを見てると、窓にガツンと音がしました。
ビックリして見るとチビちゃんが窓に体当たりしたのです。
あ、チビちゃん!!
オイ、デブ虎はどうしてるんだ?? まさか??
大丈夫よ。 今出すわ。
チビちゃん、来てくれたの、ありがとう。 今日は少し調子が悪くて、日向ボッコができなかったのよ。 ごめんね。
デブ虎、大丈夫か? オマイ、すっかり痩せてデブじゃなくなったじゃないか。 シッカリ飯を食えよ。 でないと治らないぞ。 そんで早く元気になって太れよ!!
うん、頑張るわ。 早く元気になって外で遊びたいもの。
そいじゃあ、また来るからな。 早く元気になれよ。 さもないとオマイの縄張りは全部ジブンが頂くからな。
そう言ってチビちゃんは帰って行きました。
この日、買い物に出た私はモモちゃんのお母さんにお会いしました。 そしてよもちゃんが病気だと話しました。 するとモモちゃんのお母さんが仰いました。
「それでわかったわ。 この頃、毎日チビちゃんが、所在なげにこの辺りをウロウロしてるのよ。 よもちゃんが病気でお宅へ遊びに行けなかったのね。」
そうなんですね。 チビちゃんも寂しい思いをしていたのです。
この日はよもちゃんもまだグッタリしていました。 でもそれからドンドン回復しました。
そして今ではすっかり元気になりました。 ご飯もモリモリ食べています。 これではもう間もなくデブ虎に戻ってしまうでしょう。
今日は朝からチビちゃんの家へ遠征しました。 よもちゃんが帰宅すると今度はチビちゃんが乗り込んできました。
これでよもちゃんの生活も元に戻ったのです。
チビちゃん、何度もお見舞いありがとう。