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2008-08-22 12:56

お中元

 札幌はこの数日一段と気温が下がり、秋が目に見えて近づいて来ました。
 ハタンキョウの収穫もいよいよ最盛期になりました。 
 物置の屋根にあがったり、庭で棒を振り回したり、落ちた実を捜して植木の下を這い回ったりしています。
 時には窓の外を見ていると目の前で完熟した実が落ちてきます。 直ぐに庭に飛び出して拾わずにはいられません。
 そして数日前・・・・・


  

 よもちゃんの同居人さん、こんにちわ。 あの~、お約束のほうは・・・・?

 チビちゃん、こんにちわ。 どうしたの今日は、猫のクセに猫なで声なんか出して? 約束ってなあに?

  

 オマイ、約束忘れたのか?? デブ虎と一緒に散々気を持たせやがって、最低だぞ!!
 
  

 モモババアが言ってたけど、昨日オマイ、モモババアのところにハタンキョウ持っていっただろう。 なんでウチだけ差別するんだ!!

 ごめんね。 だってまだあまり綺麗な実が成らないのよ。 チビちゃんの所は始めてだから、もう少し綺麗な実が成ってからと思っていたのよ。

  

 ホントかあ?? ホントに綺麗な実をお祖母ちゃんにくれるのか? 

 勿論よ。 でも少し待ってね。

  

 そんならジブンが悪かったよ。 ごめんな。

 
 チビちゃんはお祖母ちゃん思いで素直な子なんですね。
 さて今朝ネットを始めると窓の外から猫がうなる声が聞こえます。 声の出所を捜すと、窓の側の薔薇の根元の植え込みの中で、いつも通りです。

 
  

 もうまた来たの?? 帰りなさいよ!! ワタシここでお昼寝したいのよ。

  

 なんでいつもそうやって帰れ帰れって言うんだよ!! ジブンもここで寝たいんだよ。
 
 チョッとチビちゃん、喧嘩やめなさい!!

  

 なんだ?オマイ、人間のクセに猫の喧嘩に口を出すのか? 最低だぞ!!

 そんな事言わないで、私チビちゃんに用事があるのよ。

  

 馬鹿か、オマイは? こんな取り込み中に、オマイの用事なんか知るもんか!

 
 でも私はチビちゃんに用事がありました。 昨日収穫して冷蔵庫に入れてあったハタンキョウを、チビちゃんのお宅へ届けようと思っていたのです。 それでりチビちゃんに付き添って貰いたかったのです。
 結局、私はチビちゃんを捕まえて、そのままハタンキョウとチビちゃんを抱えて、チビちゃんのお宅へお伺いしました。
 
 勝手に喧嘩を止められたチビちゃんは怒っていました。 私の腕に抱えられたまま、うなり声をあげました。 でも噛み付きも引っかきもしませんでした。

 チビちゃんのお宅には、丁度お祖母ちゃんがいらっしゃいました。 お祖母ちゃんを見ると、チビちゃんは大喜びで飛んでいきました。 本当に甘えん坊ですね。
  

  

 
 私が家に戻るとよもちゃんは薔薇の植え込みの中でお昼寝していました。

 それからまた私がハタンキョウの収穫の為に物置の屋根で棒を振り回していると、洗濯屋さんが来ました。 キチガイ女と思われたくなかったので、洗濯屋さんにもハタンキョウを差し上げました。
 洗濯屋さんも「郷里の家にハタンキョウの木があり、とても懐かしい」と言って喜んでくださいました。

 
  

 こうして私も遅ればせながら皆さんにささやかなお中元を差し上げる事ができました。 
 それでも今日はまだこんなに取れたのです。 

  1. 猫の生活
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2008-08-22 01:18

ナチと原爆

 「ナチと原爆」と言う本を紹介します。 副題は「アルソス・科学情報調査団の報告」です。 
 アルソスとはアメリカがナチの原爆製造の情報収集の為に作った組織です。
 著者S・A・ハウトスミットはこの科学部門のトップとして1944~45年ヨーロッパでナチの原爆製造研究の情報を捜し、そしてついにその研究の最高責任者の身柄を確保したのです。
 この時の体験をまとめて1947年に出版しました。

  

 アメリカマンハッタン計画 - Wikipediaに着手したのは、何よりもドイツアメリカよりより先に原子爆弾を完成するのではないかと恐れたからです。
 
 現在ではアメリカの自然科学は世界を圧倒しています。 しかし第二次世界大戦以前、ドイツは自然科学で世界最高のレベルを誇りました。
 特に原子物理学はドイツがその中心地でした。
 この頃のドイツの物理学者達によって現在の原子物理学の基礎が作られた言っても良いのです。

 その為アメリカは原爆製造と並行して、ナチの原爆情報の収集に努力しました。

 しかしアメリカが国力を上げてナチの原爆情報を収集する以前から、マンハッタン計画の中心となった科学者達には、ナチの原爆製造研究の最高責任者である人物が判っていました。
 
 その人物とはヴェルナー・ハイゼンベルクです 。 彼は不確定性原理を発見し、またシュレーディンガーと共に量子力学の基礎を作りました。
 
  

 なぜ彼らにナチの原爆製造研究の最高責任者が判ったのか?
 それは実に簡単な事でした。

 ヨーロッパからアメリカへ亡命してマンハッタン計画の中心となった科学者達の多くは、ドイツで物理学学びドイツに残ってナチの研究に参加した科学者達と共に研究した仲間だったからです。

 そしてドイツに残った物理学者の中で、実験と理論の両面で傑出した業績があり、しかも組織のリーダーとしても優れた資質を持ちドイツ物理学の中心になっていたのが、このヴェルナー・ハイゼンベルグである事は誰の目にも明らかだったからです。

 元々原爆開発の基礎となった理論の多くは、ドイツの科学者達が発見しました。 しかしその理論は発見当初は核兵器製造を想定してわけではありません。 だから全て学会で発表されていました。
 当然、原爆製造が理論的に可能であることは、当時原子物理学の先端的な研究に携わる人々なら誰でも想像できたのです。

 そして日本も原爆製造研究に着手しています。 トップは仁科芳雄 - Wikipediaです。 仁科博士は日本の原子物理学の父と呼ばれる人です。 マンハッタン計画の中心となったニールス・ボーアの研究室で学び、またヴェルナー・ハイゼンベルグを日本に招いたのもこの人です。
 また湯川秀樹博士、朝永振一郎 は共に仁科博士の直弟子です。

  

 ここまで読んだ方はどう思われるでしょうか? 

 原爆製造と言う当時どの国も極秘で計画していた新兵器開発計画で、それぞれの国の最高責任者が全て知り合いだったと言う事を。

 実際彼らは全て同じく物理学を学ぶ仲間として、ゼミで討論したり、また余暇には一緒にスポーツやコンパ楽しんだのです。

 つまり学問の世界なら科学に限らず、その専門分野で優れた研究や優れた業績を上げた人々を、同じ研究をする人々ならばみな知っているのです。
 良くスパイ映画にあるような想定・・・・誰も知らない秘密の研究室で、誰も知らない天才科学者がいて、その科学者は極秘の研究成果を元に、恐怖の新兵器を完成する・・・・などと言う事はありえないのです。

 だからエイズが米軍の生物化学兵器だとか、地震を起こす新兵器があるとか言う話を私は全く信じていません。
 
  

 そしてヨーロッパでのナチの原爆研究調査で、著者がした事はまずヴェルナー・ハイゼンベルグの居場所を捜す事でした。 

 アメリカ軍のドイツ侵攻と共に、調査団もドイツに入りドイツの主な大学や研究所を捜査します。 その研究室に残された研究者達の私信を元に遂にハイゼンベルグの居所を突き止めました。
 
 そして著者ハウトスミットがヴェルナー・ハンゼンベルグの研究室に乗り込んだ時に、真っ先に目に付いたのは著者とハイゼンベルグが仲良く一緒に並んでいる写真でした。
 同行したアメリカ軍の将校はそれを見て仰天したのですが。

  

 著者がアメリカへ亡命したのは彼がユダヤ人だったからです。 オランダにいた著者の両親は逃げ遅れ強制収容所で死亡しました。 二人とも老齢で父親は盲目だったのですが。

 ナチの迫害を逃れてアメリカへ亡命した学者達が中心となって、戦後アメリカの自然科学はドイツを凌駕します。 そして原子物理学の研究の中心地もアメリカへ移りました。
 
 ハイゼンベルグはドイツ人でした。 彼は親しい友人達が次々と亡命を余儀なくされるのを見ていました。 そしてナチには懐疑的でした。 しかしドイツ人としてドイツに留まって祖国の為に努力する事を選びました。
 そして戦後もドイツ物理学をリードして様々な業績を残しました。

  

 この本にはこの他にもドイツとアメリカの組織力の違いなどについてイロイロ興味深い事が書かれています。
 
 そして原爆製造と言う当時最大の新兵器開発プロジェクトを通して、科学と科学技術開発、国家と国力がどのような物かを実に明瞭に描き出してくれます。

 物理学に興味の無い方にも面白いと思います。 今手に入れば是非一度読んでください。

 「ナチと原爆」 1977年出版 海鳴社 S・A・ハウトスミット著
 Alsos,The Failure in German Science  (Sigma Books Limited,Londn,1947)  Samuel A.Goudsmit著

 最後に写真の猫はウチの猫です。 残念ながらシュレーディンガーの猫 ではありません。

  1. 古本
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2008-08-21 11:06

繰り返される日常 オシマイ

 日常生活は平凡で退屈です。 それが日常だからです。
 よもちゃんの生活もチビちゃんの生活もまた退屈で平凡な事に変りはありません。 その中でささやかな変化を求めようとも・・・・・。


  

 見てろ! 凄いポジションに就くからな!!

  

 よし、ここで決まりだ! これが必殺ポジションだ!! 参ったか!

  

 チビちゃん、アンタこの頃いつもそこで寝てるじゃない? なんでそれが必殺ポジションなの?


 そうなんです。 チビちゃんはなぜかこのところよくここにいるのです。 ここはウチのお隣の玄関なのですが、よもちゃんが家で寝てる時でも、ここでゴロゴロしているのです。
 
  

 これは我が家にある羽釜です。 五合炊きの分厚い釜です。 しかし持ってみると大変軽いのです。 それはこのお釜がジュラルミンだからです。
 このお釜は昭和22年、祖母と父が二人で暮らしを始める時に、祖母が苦労して手に入れました。

 父の父親は父が7歳の時に事故死しました。 その為、祖母は父を親戚に預けて、女中奉公をしなから父を旧制商業までゆかせました。  おかげで父は名門企業へ就職できました。
 しかし父は就職後2年で満20歳になり入営しました。 昭和15年です。 父はそのまま北支へさらにインドシナへ送られました。 そして太平洋戦争中はインドシナ各地を転戦しました。

 父が出征すると、祖母は軍事国債100円を買いました。 貧しい未亡人だった祖母にとって100円は血のでるようなお金でした。 
 この時に東条英機から貰った感謝状と、これを絶賛する朝日新聞の記事の切り抜きを、祖母は生涯大切にしていました。

  

 昭和22年父はようやく帰国できました。 そして祖母と二人で暮らし始めました。 
 祖母には夫の死後始めての息子との生活でした。

 それから父は母と結婚して、やがて私達兄弟が生まれました。 
 日本経済は順調に発展し、様々な家庭電化製品が出回りました。 しかしなぜか我が家は電気炊飯器だけは買わずに、このお釜を使い続けました。
 父が65歳で逝った後まで使い続けたのです。

  

 このお釜は終戦直後に製造されたジュラルミン製品です。 ジュラルンは飛行機の材料で、戦時中は軍事物資でした。 
 このお釜も本来なら、ゼロ戦にでもなって華々しく散華するべき物だったのでしょう。
 
 しかし終戦で羽釜になり、その羽をガスコンロの上に拡げて、戦後50年以上毎日毎日、食の為に火水を潜りました。
 それは陸軍上等兵だった父が、戦後サラリーマンになって、家族の生活の為に戦い続けてくれた人生と重なります。

 平凡で退屈な日常もまた偉大なのです。 

  1. 猫の生活
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2008-08-20 13:34

繰り返される日常 続きの続き

 喧嘩とか騒乱などは、本来なら非日常の出来事です。 しかしチビちゃんの熱意と持久力により、よもチビ戦はもはや完全に日常化しました。


 よもさん、何してるの? なんでそんな所に座ってるの?

  

 今取りこみ中なの、邪魔しないで!

 だって座ってるだけじゃない?

  

 ワタシ、無意味な事なんかしないわ。 あっち見てよ!

 あら、チビちゃん! また来たの? また喧嘩?

  

 ウルセ~!! オマイ、なんでわかり切った事、ワザワザ聞くんだ?

 でも珍しいわね。 チビちゃんが植え込みに潜り込むなんて、いつもはよもちゃんが潜り込んでるでしょう? 喧嘩のパターンを変えたの?

  

 だって涼しくなったもの。 ポジションを変えたのよ。 前みたいに日向を避ける必要がないわ。 前はここで頑張ってたら、暑くて死にそうだったのよ。 でも今日は涼しいからね。

  

 オマイ、それで今日はあっさり植え込みから出てきたのか? それってズルいぞ!! ジブンが夏中どんな暑い思いをして苦労したのかわかってるのか?
 
  
 
 誰が夏中、日向で頑張れって言ったのよ? チビちゃんが毎日喧嘩売りにきたんでしょう? 買わされるほうの身にもなって貰いたいもんだわ。

  

 そんな意地悪言うんだったら、ジブンにも考えがあるからな。

  
  
 ポジション変えてやるんだ!!

  
  
 あ~あ、眠たい!! 必殺のポジションを決めるからな!!

  
 
 もう、あくびしながら歩くぐらいなら、家へ帰って寝たら? 


 あくびをしながらの戦闘では全然迫力がありません。 しかしこれが非日常が日常化した問題の現実なのです。 なにしろチビちゃんはお盆休みも取らずに、喧嘩の皆勤賞です。 このぐらいの手抜きは大目に見てあげなければいけません。

 坂井三郎の戦記でこんな事を読みました。 アメリカ軍のパイロットは必ず定期的に休暇をとっていたそうです。 でも日本軍のパイロットはそんな事ができなったそうです。 兵力の問題もありますが、やはり仲間が戦っているのに休むということができないのです。
 でも結果的には日本軍のパイロット達はジリジリと消耗していったそうです。

 戦闘中の大あくびをするチビちゃんは、なかなかの戦巧者かもね?

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2008-08-19 13:03

kakikomiさんの為に

 kakikomiさんが、慰安婦問題につていろいろ教えて下さるそうです。 
 damedakoreaさんのところ(オーストラリアで売春婦決議案 )で揉めても、ご迷惑をかけるのし、なんだか面白そうなので、氏の為にエントリーします。

 
 kakikomiさんどうぞ!!

  1. シャベツニダ!!
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2008-08-18 10:19

繰り返される日常 続き

 秋が駆け足で近づいています。 でも猫達の日常は変りません。 変らず繰り返されるところが、日常の日常たる所以です。 


  

 あら、チビちゃん。 こんにちわ、また来たの?

  

 「こんにちわ、また来たの?」ってオマイ、この頃怠慢だぞ。 前はちゃんと迎撃に出てきたのに、この頃マトモに出てこないじゃないか? 降参したのか?

  

 そんなつもりはないけどね。 もう飽き飽きしたのよ。 だってチビちゃんあんまりシツコイからね。 ワタシはチビちゃんに構ってばかりいて、自分の生活を失いたくないのよ。

  

 オマイそんな気取った事を言ってて領土を守れると思うのか? ジブンは必死なんだぞ!!

  

 せっかくジブンが挑戦してるのに、適当にいなそうなんて甘い考えは通用しないんだぞ!!

  

 もういいよ。 帰る!!


 でも翌日には・・・・・

  

 あら、チビちゃん。 こんにちわ、また来たの?


 これが日常生活と言うものなんですね。 生真面目なサラリーマンのように、チビちゃんはお盆休みも取らずに毎日出勤するのです。
 そして昨日また・・・・・

 
  

 オイ、デブ虎!! オマイの同居人何やってるんだ? ハタンキョウ見ろよ!!

  

 あ、完熟してる!! ありがとう、同居人に言っとくわ!!


 と、言うわけで、昨日始めて今年のハタンキョウを収穫しました。 完熟したのは、まだ高い枝の上の一部だけです。 手が届かないので棒でつついて落としました。 完熟すれば落ちてくるのですが、直ぐ拾わないと虫に食われてしまいますから。

  

 これがハタンキョウの実です。 大きさはピンポン玉ほどです。 味はプラムやプルーンに似ています。 完熟していたのでとても甘いです。 ただ無農薬なので、見かけが良くないのです。 傷が結構あります。 でも当分オヤツには困りません。 

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2008-08-17 10:09

繰り返される日常

 八月も中旬になりました。 札幌は一昨日は一日雨で、それから気温がドンと下がりました。 昨日の最高気温は23度です。 もうこれからは秋が駆け足でやってきます。
 しかしそんな季節の変化はチビちゃんには関係ないようです。


  

 お~い、デブ虎、出て来いよ!!

  

 イヤよ! 面倒臭いわ。 帰りなさいよ。

  

 オマイ、ホントに意地悪だな。 せっかく来てやったのに・・・・・

  

 たまには、牛乳の一杯も出すとか、秋刀魚の頭を用意するとか・・・・

  

 せめてこの前、オマイの講演(コテン芸能 その文化的意義 )に友情出演した時のお礼ぐらい、言うもんだろう。

  

 あ、そうね。 ごめん。 あの時はありがとう。 「チビちゃんのコテン芸能が可愛い」ってコメント、頂いたわ。

  

 当たり前だろ。 ジブンは可愛いんだから。 お姉ちゃんはいつもそう言うんだ。

  

 あ、トンボだ!!

  

 あ、向こうにもいる!!


 本当にトンボがいました。 物干し竿の上に止まっています。

  


 よもちゃんとチビちゃんも、やっぱり秋の来るのがわかったのでしょうか?

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2008-08-15 11:01

コテン芸能 その文化的意義

 よもで~す。 猛暑のなか皆様におかれましては、当ブログへのご来訪ありがとうございます。 

  

 今日は同居人に代わってワタシがエントリーします。 今回は猫の重要な伝統文化であるコテン芸能に関して、その文的意義について講演したいと存知ます。
 ではこれからワタシとチビちゃんのコテン芸能の実演を交えてお話を薦めたいと存じます。

  

 コテン芸能は別名ゴロニャンとも言い、猫が人前でコテンと転がってお腹を見せるパフォーマンスの事です。 御覧のように大変愛くるしいパフォーマンスで、これを見ると猫好きな人は、一目で心を奪われてしまいます。
 そして猫のどのようなイタズラも許し、また猫出す様々な要求に唯々諾々と従うようになります。 つまりコテン芸能は猫が人間と共存する為には絶対必要な技能であり、コミュニケーションの手段なのです。

  

この芸能は実は猫だけに見られるものではなく、同じ猫科の虎、ライオン、豹などはもとより、犬科の犬、狼、ジャッカル、ハイエナなどにも見られます。
 このコテン芸能を持つ動物に共通するは、これらが全て肉食獣、猛獣であることです。
 
 恐ろしい猛獣と愛らしいパフォーマンスは、一見矛盾します。 しかし実際には恐ろしい猛獣だからこそ、このパフォーマンスが必要なのです。
 
  

 元々このコテン芸能の「お腹を見せる」というパフォーマンスは、犬科や猫科の猛獣が同族同士で喧嘩をした時に、負けたほうか降伏した事を示すパフォーマンスでした。 そして勝ったほうは、このように降伏した相手をそれ以上攻撃しません。
 お腹は動物にとっては急所で、ここを噛まれた死んでしまいます。 しかしそのお腹を敢えて曝すことで降伏を示し、その為に死闘に至らないというメカニズムが働くのです。

  

 猛獣には鋭い牙や爪があります。 もしこのメカニズムがなければ同族同士の殺し合いは悲惨なものになります。 特に雌や子供はたちまち殺されてしまいます。 これでは種はたちまち滅亡してしまいます。
 それを防ぐ為には攻撃を抑制する強力なメカニズムが必要なのです。 その一つがこのコテン芸能などに見られる攻撃抑制のパフォーマンスなのです。

  
  (友情出演 チビちゃん)

 これが狼など群れを作る猛獣では、さらに発達しています。 だから狼の行動はかのアーネスト・シトーンが「狼の騎士道」と呼んだほど、雌や子供、弱い仲間に対する見事なまでの攻撃の抑制と寛容を保っています。
 一方同じく群れを作る動物でも、羊や鹿などの草食獣にはこのような抑制はありません。 一度喧嘩になれば相手が逃げていくまでとことん戦います。 そして逃げ遅れた相手は雌でも子供でも殺してしまいます。
 彼ら草食獣にはたいした爪を牙もないので、相手が雌や子供でもそう簡単に殺す事はできません。 したがって攻撃の自己抑制など必要ないからです。

  

 戦いの中でもルールを守り自制心や相手への寛容を失わない、これが武士道や騎士道の基本です。 そしてスポーツマンシップもまたこの精神を継ぐものです。
 しかし自制や寛容とは、自らの力を自覚する者にのみ存在するものです。
 これを思えば、武士道や騎士道の伝統がなく、かつは自らをプロレタリアートと言う国のオリンピックが、悪趣味で滑稽な猿芝居である理由もおわかりでしょう。

  

 さて我々猫はこの攻撃抑制のパフォーマンスを、人間相手に応用してその愛情を得ています。 犬が人類の友であるのもまた犬達が、攻撃抑制のメカニズムを持ち、それを人間との友情表現に役立てる事ができるからです。

  
 
 友情は良く戦い得る者同士にのみ存在するのです。
 なぜなら戦う意思や能力の無い者には、自制心も責任感も必要なく、そもそもそのような物が存在しないからです。 だからそのような者と友情などは結べないのです。

  

 これを思う時、日本が第二次世界大戦で良く戦った事の意味は誠に大きいのです。 
 最後に、今日は終戦記念日です。 ワタシは日本の猫として、また勇敢なる猛獣として、祖国の為に勇敢に戦って戦死された英霊に限りない感謝と尊敬を捧げて、このエントリーを終わらせていただきます。
 ご静読ありがとうございました。
 

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2008-08-13 21:24

塀の上の懲りない猫

 この間の夕涼みの機会にモモちゃんはチビちゃんの言葉使いを注意しました。 町内の雌猫のお作法を仕切るモモちゃんとすればチビちゃんの無作法な2チャン言葉は許せないのです。 モモちゃんの前では殊勝なチビちゃんですが、あれから少しはお作法が良くなったのでしょうか?
 翌日私が窓を見ると・・・・・・


  

 オイ、デブ虎、何してんだ? 出て来いよ!! この臆病者が、早く出てきて勝負しろよ!!

  

 また来たの? 本当に昨日モモちゃんに注意されたばかりでしょ。 もう少しましな言葉使えないの?

  

 ウルセ~!! オマイだってモモババアみたいな馬鹿丁寧な言葉は使わねえだろう? ババアの言う事なんかいちいち聞いてられるもんか。

  

 ホントに懲りない子ね。 昨日はあんなに猫被ってたクセに、これじゃモモちゃんどころかペスタロッチだって教育不能だわさ。
 ねえ、チビちゃん。 その枝のハタンキョウ大分熟れてきたでしょう? チョッと見て頂戴?

  

 あ~これかあ? そう言えばあれから大分大きくなったな。 実が大きくなって枝が曲がるから、塀の上を歩くのに邪魔になって困るじゃないか? なんでオマイの同居人はこんなの放っとくんだ? 近所の猫がどんだけ迷惑してるか考えないのか?

  

 迷惑かけて悪かったわね。 そんなら同居人に言って明日にでも切らせるわ。 せっかく実が熟したら、チビちゃんのお祖母ちゃんに食べて頂こうと思ったのに残念だわ。

  

 あ、馬鹿そんな事言うなよ!! この前、くれるって約束したじゃないか!! ウチのお祖母ちゃんが果物大好きって知ってるくせに!!

  

 まあいいわ。 お宅はお金持ちだし、うちのハタンキョウなんかいらないでしょうね。 ハタンキョウってめったに売ってないのよ。 お祖母ちゃんも食べた事がないでしょうね。 昔から初物を食べると75日長生きをするって言うけどね。

  

 え、枝は切らなくてもいいよ。 お祖母ちゃんには絶対長生きして欲しいんだよ。 お祖母ちゃんはジブンを凄く可愛がってくれるんだから。

  

 んじゃあジブンは帰るから。 同居人によろしくな。

  

 畜生!デブ虎め、経済援助を盾にプレッシャーをかけるなんて汚い事しやがって!! そんな事でジブンの主体性を押さえ込めると思っているんだな。

  

 あ~でもホントに沢山成ってるな。 アイツの同居人が「いつもチビちゃんにウチの猫がお世話になっておりますから」なんて言いながらこれを持って来たら、お祖母ちゃんはまた喜んで褒めてくれるよなあ。
 
  

 なんか北朝鮮みたいな事言って帰ったわ。 まあ、お祖母ちゃん思いな所だけは感心ね。 他の事はどうしようもない奴だけどね。


 せっかくのモモちゃんの教育もなかなか効果をあげませんね。 町内の年長者が飴と鞭を使いながら根気良く教育を続けるしかないようです。 

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2008-08-12 21:36

夕涼み オシマイ

 夕涼みはモモの局様のご指導で、格調高い歌会になりました。 よもちゃんとチビちゃんには久しぶりに教養を高める良い機会でした。
 こうして二人はモモちゃんにそれぞれに丁重にご挨拶をすると帰宅しました。


  

 今日は久振りに良い歌会ができたわ。 でもこうしてお歌を詠んでみると、よも様もチビ様もそれなりに良い方ね。
 チビ様だってまだやっぱり可愛いところもおありだしね。 これからもワタクシが母親代わりに、イロイロ教えて差し上げるべきなのね。 よも様にはそんな事できないから、ワタクシがやるしかないのよね。
 ああ、涼しくなった。 一回りしなくちゃ。 町内の見回りもこの時間なら楽ね。 

  

 でもまあ、よも様だってワタクシの才能がお判りのようだしね。 でも朝日歌壇ってチョッとね。 だって石川啄木の時代ならともかく、今の朝日にはヘンテコな左翼広告みたな歌しか載らないもの。
 
  

 産経新聞はなんで歌壇を作らないのかしら。 産経歌壇猫の部、とか・・・・・・・。 そうすれば遠くからでも投稿して下さる猫がいると思うわ。 そういうのがあれば本当に励みになるんだけれど。

  

 そう言えば「歌会始め」の歌もそろそろ作らなくてはいけないわ。 来年の御題は「生」なのよね。 何かあまりに抽象的で難しい御題だわ。 去年のお題は「火」だったけど、せっかく作った歌をお母様は、応募させてくださらなかったのよね。 今年こそ良い歌を作って、なんとしても天皇陛下に御覧いただくわ。

  

 でもワタクシ、本当に日本に生まれて良かった。 こうして雅やかな文化があって、ワタクシにはそれを学ぶ才能が溢れているのよ。 
 ワタクシだけじゃないわ。 ワタクシには及びもつかないにしても、よも様やチビ様も歌をお詠みになるときは喧嘩をおやめになるのよ。

  

 これが文化や芸術の意義よ。 そして文化や芸術を若い方達に教え後生に伝えるのが、お局様の役目よ。

  

 さあ、これで一層お局様として、生きる意欲が湧いてきたわ。


 こうしてモモちゃんはお局様としての自信を完全に取り戻しました。 もう絶対よもちゃんにはチャンスは来ないかもしれませんね。
 そしてモモちゃんは見回りの為に暗くなった公園の奥へと消えたのです。

 でもモモちゃんは、来年の歌会始めの為に、どんなお歌を作るのでしょうね?  

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