10月26日、最高裁判事15人は全員一致で、性同一障害特例法の性別変更条件「生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること。」を人権侵害であり違憲だと言う判決を下しました。
しかし同じ最高裁は2019年1月には、この規定を合憲としていました。
2019年1月19日 日経新聞
性同一性障害の人が戸籍上の性別を変えるには、生殖能力をなくす手術が必要となる法律の規定が合憲かどうかが争われた家事審判の決定で、最高裁第2小法廷(三浦守裁判長)は24日までに、「現時点では合憲」とする初判断を示した。一方、規定には個人の自由を制約する面もあるとして「合憲性については不断の検討を要する」と指摘した。
最高裁決定を受け、記者会見する臼井崇来人さん(右)ら(24日夜、岡山市)=共同
決定は23日付。2004年に施行された性同一性障害特例法は「生殖腺や生殖機能がないこと」などを性別変更の要件としており、手術を受けて生殖能力をなくす必要がある。
審判で女性から男性への性別変更を求めていたのは、岡山県の臼井崇来人さん(45)。性同一性障害のためホルモン治療などを受けた。同法の規定は手術を強制されない自由を侵害すると訴えていた。岡山家裁津山支部は申し立てを却下し、広島高裁岡山支部は臼井さんの即時抗告を棄却。臼井さんが最高裁に特別抗告していた。
同小法廷は決定で、規定には、変更前の性で子供が生まれた場合に親子関係に混乱が生じることや、生物学的な性別で男女の区別がされてきた中で急激な変化を避けるなどの配慮があると指摘。配慮の必要性は社会の変化に応じて変わりうるため継続的な検討が必要としたが、規定は現時点で合憲だと判断し、特別抗告を棄却した。
鬼丸かおる裁判官と三浦裁判官は補足意見で、特例法施行から7千人超が性別変更を認められ、様々な分野で性自認(心の性別)に従った扱いを受けられるようになっている実態を指摘。「規定は憲法違反とまではいえないものの、その疑いが生じていることは否定できない」とした。
その上で「性同一性障害者の性別に関する苦痛は、性自認の多様性を包容すべき社会の側の問題でもある」と述べたうえで、「人格と個性の尊重という観点から適切な対応がされることを望む」とした。
この判決は「現時点では合憲」「合憲性については不断の検討を要する」と言う条件付きではありましたが、それではこの4年間にどんな変化があったのでしょうか?
例えば生殖機能を残したまま性別変更をした場合の最大の問題である「変更前の性で子供が生まれた場合に親子関係に混乱が生じること」についての解決法が見つかったのでしょうか?
或いは「生物学的な性別で男女の区別がされてきた中で急激な変化を避けるなどの配慮」ができるようになったのでしょうか?
イヤイヤ、結果は無残です。
まず「変更前の性で子供が生まれた場合に親子関係に混乱が生じること」ですが、性別変更をする前に凍結保存した精子で子供を作った「女性」が出てきました。
性同一性障害で男性から性別を変更した女性が、冷凍保存していた精子でもうけた子どもとの親子関係を認めるよう求めていた裁判。東京家裁は判決で訴えを退けました。
40代の会社員の女性
「本当に辛いし、残念」
裁判を起こしたのは40代の会社員の女性。男性として生まれたものの性別適合手術を受け、2018年に戸籍上、女性となりました。女性は手術前に凍結保存していた精子を使って、パートナーの女性との間に2人の娘をもうけました。しかし、自治体は認知届を受理せず、去年、法的な親子関係を求め、東京家裁に「認知調停」の訴えを起こしていました。
きょうの判決で、東京家裁は「女性は子どもの生物学的父親と認められるが、法律上の親子関係と同じ意味ではない」としたうえで、「法律上、女性は『父』とはならない」「出産していないから『母』ともならない」として、訴えを退けました。
40代の会社員の女性
「生物学的には本当に親子関係なのに、そちら(法的な関係)は認めない、矛盾しているように思える」
女性の代理人 仲岡しゅん弁護士
「日本の法律のどこに、『女である父』が認められないとか『男である母』が認められないという規定があるのでしょうか」
女性側は「最高裁まで争う」としています。
▼TBS NEWS 公式サイト 2022年2月28日
一般常識では、自分の戸籍上の性別、つまり肉体と性別と自分自身の認識する性別が違うと言う事は、まずは自分自身の肉体、自分の性器がおぞましく、何とかそれから逃れたい人達だと思います。
性同一障害特例法が成立する前は、戸籍上の性別変更は不可能でした。 それどころか国内で性適合手術を受ける事も難しかったのです。
しかし性同一障害で悩む人達は、苦労して貯金をして海外に渡航して手術を受けていました。
戸籍変更は不可能でも、自分の肉体を望む性に近づけようとしたのです。
性同一性障害特例法は、こうした人々の救済目的で制定されてたはずです。
ところこの法律が施行されると、今度は性別は変えたいけれど、性器はそのまま残したい人間が多数出てきたのだから驚きです。
男性性器には執着するけれど女性になりたい。
女性性器を持ったまま男性になりたい。
こういう人々にとって「男性」「女性」とはどういう意味があるのでしょうか?
これだけでも呆れるのですが、しかし何と「女性」になった男が、自分の「パートナー」に女性になる前に凍結した精子で子供を産ませているのです。
こうなると何でこの男が「女性」になったのか全く理解できません。
女性に性的な関心があり、子供まで欲しい人間なら「男」でしょう?
そして生まれた子供達はこの男をどう受け入れるのでしょうか?
この「女性」も最高裁まで争うと言うのですが、最高裁の判事達はどうするのでしょうか?
しかしこの4年間の海外の事例を見ればもっと無残です。
性別変更から手術要件を外した国々では、強姦犯が公判中に「自分は女性」だと言い出して、挙句に女子刑務所に収監され、そこで他の受刑者を強姦するなどと言う事件が頻発しているのです。
だからこれまでひたすら「トランスジェンダーの人権!!」と煽り続けてきた欧米諸国でも潮目が変わってきました。
この4年間の社会の変化を見る限り、安易に性別変更を認める事は、オートガイネフィリアなど一部の変態性欲者の欲望を解放して、女性迫害、女性の人権侵害を煽るだけだと言う事にしかならない事が証明されるばかりでした。
実はワタシは比留間久雄の小説なんかも好きで、トランスジェンダーや同性愛者にはシンパシーを持っていました。 だからトランスジェンダーの人達が、生きやすい社会になる事には全然異論はありません。
しかしLGBTが騒がれて以降、LGBT活動家や自称人権活動家やそれを看板にする政党・マスコミは、当事者の幸福や人権とは全く違う方向へ動いているとしか思えません。
欧米はコイツラの扇動に乗せられて、強姦魔を女子刑務所に収監するところまで行きついたのですが、さすがにそこで「これはオカシイ」と気づき、振り子を戻し始めました。
これが2019年1月以降の4年間に起きた事です。
ところが最高裁の判事15人は全員完璧馬鹿だったようで、この世界の現実も、また「女性」の精子から生まれる羽目になった子供の人権も無視して、馬鹿を尽くした判決を出したのです。
これが日本の司法レベルだと思うと、非常に情けないです。
今度の選挙での最高裁判事の審判には、全員に✖をつけるしかありません。