ところが番組制作に関わっていた派遣社員の1人が、この取材メモをネットに流出させたことで、ネットでも結構な騒ぎになっていました。
また新聞でも報道されていました。
1月21日 朝日新聞
ネットはいまや、現実の社会や政治に影響を及ぼしています。私たちに重大な意味を持つネット上の現象を中心に、文芸評論家の藤田直哉さんが論評する連載です。
虐待や性被害などに遭った女性を支援する一般社団法人Colaboが、暇空茜(ひまそらあかね)というハンドルネームの人物によってネット上で攻撃を扇動されている。この事件は、現代日本における「ゲーム的政治」の大きな分水嶺(ぶんすいれい)になるかもしれない。
暇空は、Colaboの東京都からの委託事業などについて、「補助金の不正受給、生活保護不正受給、未成年誘拐あたりは普通に問題」と、YouTubeなどで拡散した。それを信じた多くの人々が、ネット上で非難を繰り広げている。背景には、「萌(も)え」的なイラストが性差別や性搾取を助長するのではないかと問題提起してきたフェミニストたちと、それに反発する「“表現の自由”戦士」と呼ばれる人たちの対立がある。
Colabo側は昨年11月、デマや誹謗(ひぼう)中傷を繰り返したとして損害賠償を求め暇空を提訴。一方、暇空による住民監査請求は昨年末、都監査委員によってほとんどの指摘が「妥当でない」と結論が出た。ただし、一部の精算には「不当な点がある」として都に再調査を勧告した。どちらの言い分が100%正しいとも言い切れないようだ。
注目すべきは、暇空らのゲー…
一読すればわかりますが、朝日新聞は暇空さんの活動をネット上でのColaboへの誹謗中傷と報道し続けているのです。
しかし暇空さんが行ったのは、東京都の若年女性支援事業の予算2600万円のColaboへ支出に関する住民監査請求です。
この請求は昨年末に出され、今年年初に結果が出ました。
しかし暇空さんはこの監査結果が不十分であるとして、東京都と東京都住民監査委員会を提訴し、現在係争中です。
またColabo予算を調べる過程で、同じ東京都の若年女性支援事業を受託し、同じ予算を受け取っている他の三団体若草プロジェクト、BOND、パップスは、Colabo以上の問題を抱えている事がわかりました。
そこで暇空さんはこれらの3団体にも住民監査請求を行ったところ、これについては請求が却下されました。
その為、暇空さんはこれら3団体と東京都についても提訴しています。
ところが朝日新聞の報道では、これが「ゲーム的政治」などと報道され、更に今では暇空さんがColaboを「誹謗中傷」していると言う事になっています。
民主主義国家の国民として、このような報道姿勢には非常に驚きます。
住民監査請求は自治体の予算の使い方を一般市民が直接、追及する唯一の方法です。 そしてアメリカ独立戦争が「代表なきところに課税なし」から始まったように、税金の使い方は納税者である国民にとって最も重要な問題なのです。
その為に住民監査請求と言う制度が作られたのです。
その制度を制度の主旨通り、全く何の規則違反もなしに行使した一般市民の行動を、不正を行った側への「誹謗中傷」と言うのですから、朝日新聞の報道の姿勢は民主主義の全否定としか言えません。
但し一市民が住民監査請求に漕ぎつけるのは容易ではありません。
現在、都から授業を委託されたNPOなどは、その授業報告書や会計報告書、貸借対照表などを都に提出する義務があります。 その他、これらのNPOに関する情報や都とNPO側とのやり取りのメールなども保管されており、住民側はこうした資料の開示を請求できます。
そこで暇空さんはこうした正規の開示請求制度を使って、Colabo他三団体の資料を集めて、それを精査したのです。
但しこれは一般市民には容易でありません。
例えば貸借対照表や会計報告書など、会計のプロでもない人にとって読み解くのは大変です。 またこうした公開資料を見て「オカシイのでは?」と思っても、それが合法か違法かを調べるのも大変です。
さらに言えば都側は開示した資料の多くを黒塗りにしていました。
勿論、q若年支援女性団体が保護した女性の個人情報など、絶対に開示できない部分があるのはわかりますが、しかし都側は何とColaboの定款までも黒塗りにしていたのです。
定款ってその組織や団体の憲法みたいなモノなのに、それを黒塗りって何でしょうね
暴力団のフロント企業でも定款は、立派なモノを作って、堂々と公表しているでしょう?
このような情報隠蔽についても暇空さんは東京都と提訴しました。 ところが東京都側がそれでも開示を断固拒否しています。
因み小池百合子都知事の都知事選でのマニュフェストには「黒塗りゼロ」と言うのがあったのですが、何と現在小池百合子のHPからこのマニフェストが消えています。
因みに暇空さんが提訴したのはあくまで東京都と東京都住民監査委員会です。
暇空さんは東京都と言う大権力と戦っているのです。
ところがなぜか朝日新聞もNHKもその他マスコミ各社も、そのことが理解できないのか、暇空さんがColaboを誹謗中傷していると報道し続けているのです。
また住民監査制度の根源的な問題ですが、住民監査が通る、或いは住民訴訟で勝訴して、被告となったNPOなどへ賠償金支払いの判決が出ても、その賠償金は全額自治体に入るのです。
苦労して住民監査請求をした個人や、多額の訴訟費用を負担して告訴した原告には一銭も入りません。
なぜなら勝訴は、不正により自治体が損害を受けた事を認めたと言う事なので、損害賠償を受けるのは自治体であって、原告ではないからです。
これは理屈としては全くその通りですが、しかしこうなると個人が住民監査請求や住民訴訟をやっても唯々費用と労力がかかるだけと言う事になります。
普通の人間にはこんな物負担しきれません。
だからこれまで住民監査や住民訴訟を行うのは、所謂「市民団体」、しかしその後ろには共産党など古くからの左翼組織が付いている団体ぐらいだったのです。
暇空さんはこんなわけで大変な苦労をしたのですが、しかし暇空さんが苦労の末にColaboの住民監査請求を行い、更にこの監査結果に問題があれば提訴する事を明言する頃から、ネット上で暇空さんの支持者・協力者が増えてきました。
またこうした行政訴訟には多額訴訟資金がかかる事が想定されたので、暇空さんはこの訴訟資金のカンパを始めました。
すると多数の人がカンパに応じ、現在は1億3千万ぐらいになっています。
またカンパ以外でも暇空さんに協力する人は多数います。
暇空さんの協力者の中には「野生の調査員」と言われる人達がいます。
彼等は暇空さんがネット上で、都から得た情報を公開すると、それぞれ自分の専門知識を生かして調査して、その結果を暇空さんに送り、色々な助言をしているのです。
彼等はネット上以外ではお互いに顔も知らない間柄で、暇空さんも彼等に命令や協力を強制できません。 しかしそれぞれ会計や法律の専門知識があったり、公務員として働きこうした現場を知っている人達も多数いるようです。
つまり暇空さんは「組織」は一切持たないけれど、ネットを上手く使う事で、大組織なしで住民監査請求や住民訴訟を戦う事ができたのです。
暇空さんは訴訟の進行状況とこれに関する問題は全て暇空さんのyou tubeチャンネルと、暇空さんのツィッターアカウントで公開しています。
面白いのは暇空さんが関わる訴訟で、相手側とやり取りする書面を全部、notoで有料販売している事です。 大体一件500円ぐらいです。
日本では裁判は全て公開で、裁判で使われた書面はいずれ全て裁判所で公開するのですが、しかし暇空のnotoから買うと即日で見られるのが魅力です。
これが暇空さんにとってどの程度の収入になるのかはわかりませんが、これまで裁判で進展があり、相手側が訴状を出す度に、これを有料販売してきました。
まあ、裁判の書面をネット販売と言うのは凄くユニークですが、しかし違法ではありませんし。 新聞だって今は店頭販売で買えば450円するのですから、内容の価値を考えたら暇空さんの行政訴訟のやり取りを500円と言うのはむしろ格安と言えます。
勿論、暇空さんはnotoで裁判所面を売る場合、被告Colaboが保護していると言う女性達の個人情報や、シェルターの住所等は、完全に黒塗りして、彼女達の安全に配慮しています。
そしてこれまでの裁判記録を見る限り、どう見ても暇空さんがColaboの都予算の使用に関して指摘したことは、一般国民の常識に鑑みても、更に裁判長の常識に鑑みても正しいと認識されているようです。
例えば裁判長は都監査委員会が監査中に提出したColaboの会計報告表3について、その報告書を作った元になる帳簿や領収書を出すように命令したのですが、委員会側も補助参加しているColaboも断固拒否しているのです。
と言うわけで暇空さんのやっている事は、正に民主主義の王道なのです。
つまり一市民が行政の税金の使い道に疑念を持ち、その疑念を住民監査請求と言う形で晴らそうとして、その結果が問題なら行政訴訟を行っているのですから。
暇空さんはネットを非常に上手く利用していますが、しかしネットで自分の活動状況を伝え支持者の協力を募る事は、今ではどんな団体でもまた個人でもやっている事です。
Colaboと強いつながりのある共産党や、朝日新聞やNHKもネット版を持っているし、またツィッターのアカウントも持っています。 またColabo自身もツィッターのアカウントもHPもyou tubeチャンネルを持っています。
それなのに朝日新聞などの大手メディアは、暇空さんの活動だけを「ゲーム政治」と揶揄ています。
そして裁判の状況から見ても、Colaboの不正が濃厚な問題につてその不正を追及する事を、「誹謗中傷」と言うのです。
挙句の果てに今回のリークがなければ、公共放送であるはずのNHKが、暇空茜氏の誹謗中傷報道を行う予定だったのです。
明らかにテレビ・新聞は、暇空茜氏と言う一市民を集団リンチして、抹殺する心算だったのだとしか思えません。
そして都税と国税を不正に使っているColaboなど4団体を守ろうとしているのです。 そして都の不正隠蔽に全面協力しているのです。
このような暇空茜氏リンチには、こうしたメディアで働く記者個人もノリノリのようです。
例えば共同通信名古屋支店編集部デスクだった桜井平氏は、ツィッター上で「桜ういろう」と言うアカウントを使い、ひたすら暇空茜氏への人格攻撃を行っていました。
その為、暇空氏がツィッターに開示請求を行って、本人の身分がバレました。 そして現在、暇空氏が彼を提訴しています。
この桜井平氏は、暇空さん以外にも多数の保守派への個人攻撃を行い、ウクライナ人で外交評論家のナザレンコ・アンドリーさんの住所など個人情報を晒すようなことまでしていました。
こういう人間が共同通信のデスクにまでなれるのであれば、新聞各社、そしてNHKまでもが暇空茜さんのリンチに血道をあげるのも道理だと思わざるを得ません。
因みにナザレンコさんも彼を名誉棄損で提訴しました。
つまり彼等ジャーナリストの敵は権力ではなく、一市民なのです。
彼等ジャーナリストは日頃、社会の木鐸とか、権力との対峙など言いますが、暇空さんリンチを見るとそれは完璧に嘘だとわかります。
彼等は東京都と言う大権力の為に、その不正を暴こうとする一都民を敵としているのです。
しかしなぜ彼等は暇空さんのような個人を攻撃するのでしょうか?
これは恐らく、Colaboに代表される左翼系NPOが、左翼全体の「シノギ」になっていたからでしょう?
暇空さんはColaboと東京都の関係を「公金チューチュー」と表しましたが、大勢の左翼がこうしたNPOの皮を被って「公金チューチュー」に励んできたからでしょう。 そして与党自民党も左翼にこうした目腐れ金を与える事で、こうした連中となれ合ってきたのでしょう。
ところが暇空さんはその闇を暴いたのです。
彼等はこれまで住民監査請求と言う制度を、一般住民が使うなんて思ってもいなかったのです。
ところが暇空さんが見事にそれをやってのけたのです。
だから暇空さんが住民監査請求をした即日、Colaboは7人もの弁護団を組んで議員会館で、暇空さんを提訴する記者会見を開きました。
その中で弁護士の1人が言いました。
「市民オンブズマンでもない一般都民が、住民監査請求をするなて、リーガルハラスメントだ。」と。
再度言いますが、住民監査請求は各自治体の住民なら誰でもできるのです。
暇空さんはその制度を使っただけなのです。
しかしこのColabo弁護団からすれば、市民オンブズマンでもない人間が、住民監査請求を行うなどリーガルハラスメント、つまり合法的な嫌がらせと言う認識だったのです。
因みに市民オンブズマンは本来は、誰でもなれるのですが、しかし現在東京都では殆どが共産党員に占められているようです。
つまり住民監査請求は共産党など左翼組織だけが行う物だと言う認識なのです。
ところがこの特権を暇空さんがぶち壊そうとしているのです。
だから徹底的に暇空さんへの攻撃を開始したのです。 その攻撃に新聞各社やNHKまでが加わっているのです。
因みに実はワタシもツィッターでColabo批判のツィートをしたところ、「名誉棄損で告訴する」と脅迫された事があります。
この脅迫は春先だったのですが、しかし以来一行告訴状が届かないので、純然たる脅迫でした。 どうせ脅迫だろうし、もしホントに提訴されたらチョッと東京地裁に行って見てもいいかな?とも思いました。
しかしあんまり気持ちが良くなかった事も事実です。
左翼は弁護士会とズブズブなので、こうした脅迫は常にやっているようです。
だから暇空さんも「リーガルハラスメントだ。 告訴する。」と脅迫すれば降参すると思ったのでしょうね。
しかし訴訟にかけては暇空さんは彼等より何枚も上でした。
しかも暇空さんに賛同する人が非常に多く、ネットでの呼びかけだけで多額のカンパや、専門家達の無償の協力が得られる事になったのです。
これはまさにネットの存在により、住民監査訴訟と言う物が、初めて本当に民主主義を守る為のツールとしての生命を持つようになったと言う事でしょう?
そしてこれはまた組織で民主主義を食いつぶそうとしてきた左翼活動家にとっては、大変な問題でしょう。
だからこそ彼等は必死に暇空さんをリンチにかけようとしているのです。
因みにNHKはあわよくば取材と称して暇空さんの顔を晒し、暇空さんが暴漢に襲われるような事態を狙っていた事も考えられます。
東京都の若年女性支援だけならまだしも、厚労省はこれに味を占めて「困難女性支援」と言う名目での数百億の公金チューチューも狙っているのです。
それが一都民の活動で潰されるなんて我慢できないでしょう。
暇空さんは今、本当の民主主義の扉を開きつつあります。
だからワタシは何とかそれを応援したいです。