ああ、やっぱり・・・・。
昨年のロシアのウクライナ侵略開始から、岸田政権の対応は??と思える程積極的でした。 検討士岸田が妙に早々と決断を下して、きっちりとウクライナ支援、NATO側につく事を表明しました。
そして早々と国防費GDP2%への増額を明言し、南西諸島の防衛力強化や住民保護策、トマホークの購入など具体策も出してきました。
これはネトウヨとしては大歓迎で、岸田総理はやるべきことはやってくれる総理だと思いました。
一方、検討士岸田にしてはあまりと言えば余りに素早い決断に、何か裏があるのではと言う不安を感じました。
かんぱちさんはコメントで以下のような意見を述べておられました。
岸田総理は中国の台湾侵攻など中国の動きについてアメリカから何か重要な情報を得ているのではないか?
中国の台湾侵攻が数年内に起きるとか、ホントに戦争の危機が迫っているのではないか?
だったらホントにお尻に火がついているわけで、幾ら検討士でも延々と検討を続けるわけにはいかないでしょう。
だからワタシも非常に不安になりました。
ワタシは戦争は起きてほしくないです。
戦争は起きてほしくないから、必要な抑止力を持つべきだと思うし、またそれでも戦争になった時の為に、軍備を増強するべきだと思っていたのです。
しかしその為に官邸が開いた防衛費増額に関する有識者会議なる物は何とも異様でした。
だって自衛隊幹部など軍備の専門家は1人も入っていないのです。
これだと防衛費増額は良いとして、具体的に何にどのぐらいの金額が必要なのかの見積もりもできません。
代わりに財務省の関係者など、財務関係の人間ばかりが入り、いきなり財源について議論し始めたのです。
そしてすぐに「増税」と結論しました。
その後も、増額した防衛費を何に使うのかは、全く議論されないまま、ひたすら増税議論を続けています。
さらに増額した防衛費を少子化対策に使うと言う話まで出てきました。
少子化対策の為に出産した家庭に10万円ずつ配り、その財源は防衛費の為に増額した税金から出すと言うのです。
もし台湾有事が近いと言うような逼迫した状況なら、少子化対策どころではないでしょう?
そもそも台湾有事があろうとなかろうと、こんなお粗末なこじつけで、防衛費増額の為に増税して得た予算を他に使うなら、軍備増強に使う分なんか全然残らないのではありませんか?
これを見ると、最初から岸田内閣には防衛費を増額する意思などなく、最初から唯増税をしたいだけだったのではないかと思います。
防衛費増額を口実に増税し、増税で増えた税収のごくごく一部は国民にばら撒き、大部分は財務省の言う「財政の健全化」に使い、防衛力整備には殆ど使わないのではないでしょうか?
岸田総理が総理になった目的は唯それだけ、つまり何か口実を設けて増税することだけだったのではないでしょうか?
だってこの人、総理になって以来、これまで一切明確な政策目標を示した事がありませんでした。
総理の唱える「新しい資本主義」は何が何だか意味不明でした。
安倍総理から託された憲法改正や原発再稼働、コロナの2類から5類への変更など、日本の為にやらなくてはならない事は沢山あったのですが、しかし総理はこれを全部先延ばしにしてうやむやにしてきました。
そうかといって岸田総理が独自の政策を出したわけでもありません。
何もやらない・・・・。
面倒な事は全て先延ばし・・・・・。
そういう岸田総理が突如、電光石火「防衛費増額の為の増税」を言い出したのです。
こういうこれまでの岸田政権の政策を見ていると、結局この人は総理になったら増税をしたかったのであって、防衛費増額はそのネタとして利用しただけでしょう。
ロシアのウクライナ侵略戦争や、北朝鮮のミサイル発射、そして中国の台湾侵攻など、国民の不安が高まり、今は日本国民の大多数が防衛費増額に賛成している状態です。
で、岸田総理としたら「今だ!! 今なら防衛費増額を理由にすれば増税できる」という判断だったのでしょう。
だから増税まっしぐらなのです。
しかし日本の経済・財政状況を考えたら、増税など全くする必要がありません。
世界はインフレに苦しんでいますが、日本は円安の恩恵を受けて、日本の上場企業全社が史上最高益を出しました。 夏のボーナスは84年以来最高の伸び率でした。
外為特会は37兆の含み益を抱えています。 外為特会自体が120兆の原資を保持しています。
これなら税収は上がり、政府保有資産の含み益は増え、全くウハウハ状態です。
だったら防衛費増額分ぐらい楽々と出せるでしょう?
それが何でいきなり増税なのでしょうか?
増税なんかしたら、何とか景気回復モードになった日本経済がまた元のデフレに戻ってしまうではありませんか?
ところが岸田内閣はこうした財源の増加も、日本経済への影響も完全に無視して、増税一直線なのです。
つまり何が何でも増税!!
増税が絶対命題!!
国家は増税の為にある!!
これが岸田総理の国家観であり、政策目標のすべてだったわけです。
因みに岸田総理には凄い違和感を感じた事があります。
それは今年の観艦式の時です。
岸田総理は観艦式に普通の背広で出席しました。
これまで観艦式には歴代総理も一緒に参列する閣僚寮も、モーニングにシルクハットで出席しています。 あの菅直人でさへちゃんとモーニングを着ていました。
ああいう式典での衣装は、きちんと決まっていて、普通なら周りの人が調べて知らせるのではないですか?
前回の海上自衛隊の観艦式は2015年で、この時岸田首相は外務大臣でしたから、他の閣僚と一緒にモーニングを着用して列席したはずです。
それなのに何であんな格好で観艦式に出たのでしょうか?
ワタシは凄く不思議でした。
因みに韓国の文在寅も韓国海軍の観艦式に皮ジャンバーで出席していました。
だからワタシはあの時から岸田総理って実は文在寅並じゃないかと思ってしまいました。
でも今回の増税を見ると、ホントに文在寅並だったようです。
ついでに言うと、今回の増税について前出の猪口議員は「自民・猪口氏 防衛増税に賛意「国債は失礼に過ぎる」と珍説を述べています。
何で国債だと失礼なんでしょうか?
今回のロシアのウクライナ侵略戦争でドイツも防衛費を倍増しましたが、ドイツは防衛費増額分を国債で賄う事を決定しました。
ワタシも防衛国債が発行されたら買います。
これ自衛官に失礼なんでしょうか?
この人は「国債も補完的にはいいが、初めから国債でやるといえば、この国は防衛を本気でやろうとしていないと思われかねない」
とも言っています。
これまた珍説です。
何かをしたり、買ったりするときに、必要な資金を「借金してでも工面する」と言う人間と、「収入を増やして必要な金を出す」という人間のどちらが本気だと思いますか?
不動産屋に家を買いたいと言う客が来た時、「家はローンで買います」と言ったら、この客は本気で家を買う気がないと思うでしょうか?
チュチュ思想で考えると、必要な資金を借金してでも工面すると言うのは「本気じゃない」ことになるのでしょうか?
因みにこの人はこれまでひたすらお花畑軍縮を叫んでいた人です。
そしてチェチェ思想に非常に近い人で、なぜ自民党にいるのかよくわからない人です。
こんな人が突然防衛費の為の増税に大賛成なのです。
こういうの見るとホントに岸田政権の目的は増税であって、防衛費増額は増税が目的であって、防衛力の強化は目的ではないとしか思えません。
だから防衛費増額を名目に増税されても、それで増えた税収は殆ど防衛力強化には使われないでしょう。
だからワタシはこの増税には断固反対だし、岸田政権は支持しません。