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2022-01-27 11:40

韓国の期待が膨らむ 岸田政権佐渡金山世界遺産見送り

 岸田政権が佐渡金山の世界遺産登録申請を見送ると言っています。 
 これで韓国の岸田政権への期待が膨らむでしょう。

 鈴置高史氏によると、韓国は岸田政権誕生を期待していました。
 なぜなら岸田首相は外務大臣だった時に二回韓国に騙されています。 だから韓国は岸田首相組しやすし、簡単に騙せる、だからもう一回騙そうと、大きな期待をしていたのです。
 鈴置氏の記事から岸田首相がどう騙されたか紹介しますね。


 慰安婦と軍艦島で騙し討ち

ーーこうなったら、何が何でも韓国は日本を騙して「輸出規制」を撤廃させねばなりませんね。

鈴置:岸田新首相は簡単には騙されないと思います。何せ外相時代、韓国に2度も騙されているのです。1回目は2015年に「明治日本の産業革命遺産」を世界文化遺産として登録した時です。

 当時の朴槿恵(パク・クネ)政権は「現場の軍艦島(端島)では朝鮮半島出身者が強制労働された」と登録に反対。同年6月21日に韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官が東京で当時の岸田外相と会って、いったんは登録で合意したものの、7月4日にユネスコで正式決定する場になって突然、異議を唱えたのです。

 窮地に陥った日本は、朝鮮人労働者が「brought against their will and forced to work(意思に反して連れて来られ、働かされた)」との声明を出すことで収拾しました。その後、韓国はこの文言を証拠に「日本の強制連行」を世界で喧伝するようになったのです。

 2回目は同年12月の慰安婦合意です。韓国の執拗な要求もあって、日本政府が10億円を拠出し、韓国側が元慰安婦のための財団を作ることで合意しました。

 同年12月28日にソウルでの会談で合意した岸田外相と尹炳世外交部長官は共同会見で「日韓間の慰安婦問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する」と表明しました。

 しかし、約束したソウルの日本大使館前の「慰安婦像」は撤去されず、釜山の日本総領事館前にも新たに像が立ちました。

 次の文在寅政権になると「元慰安婦の同意が得られていない」と財団を解散。約束していた「国際社会での非難中止」も事実上、反故にしました。

 合意に至るまでには当時、官房長官だった菅義偉氏が青瓦台と調整するなど汗をかきましたが、少なくとも表面的には岸田外相が「韓国に騙された」のです岸田首相から3匹目のドジョウ狙う韓国 米中対立で日本の「輸出規制」が凶器に

 
 ええ、ワタシも覚えています。
 軍艦島の世界遺産登録の時に、日本の代表が土壇場で韓国に要求を聞いてしまい「「brought against their will and forced to work(意思に反して連れて来られ、働かされた)」と言う声明を出した事が、今も韓国が軍艦島について「強制労働」のキャンペーンを続ける元凶になったのです。

 あの時の日本側の対応の愚かしさには、ワタシも唖然としました。
 韓国が土壇場で裏切ったなら、この時こそあっさりと世界遺産登録を諦めて、後のチャンスを狙えばよかったのに、よりにも寄って事実無根の話を声明に出してしまう。
 何の為の世界遺産登録だったのか?
 日本の外務省は理解していたのでしょうか?

 何でここまで愚かしいのか?
 
 でもこの愚かしい外相が岸田さんだったわけです。
 これじゃ韓国側から舐められても当然でしょう。

 実際韓国側は騙す気満々だと言います。
 鈴置氏の記事の続きを読みましょう。

岸田は信頼できる
――2度も騙された岸田首相。さすがに3回は騙されないでしょうね。

鈴置:韓国側はそうは思わないようです。先に引用した朝鮮日報の「<太平路>次期大統領は岸田日本総理と『大和解』を推進せよ」によると、岸田氏を2度も騙すことに成功した尹炳世元長官は最近、以下のように語ったそうです。

・岸田は日本の政界の穏健・合理的人物として信頼できる。自民党の(総裁)選挙で韓日関係への動力が生まれたので、積極的に関係改善に出ねばならない。

 「2度も騙されてくれたお人よしが今度は首相になったぞ。また、騙すチャンスだ!」ということでしょう。韓国はくじけることなく、岸田政権にラブコールを送り続けると思います。

 
 二回騙されたのだから岸田さんも懲りるだろう、反省するだろう・・・・・。

 だって自分のドジで、軍艦島と日本の名誉を傷つけて、今もそれで延々と韓国の強制労働プロパガンダが続いているわけですから、マトモな人間なら大いに責任を感じているはず・・・・・。

 日本国民としてそう思いたいです。

 しかし佐渡金山の世界遺産登録申請を見送った所を見ると、岸田さんは全然懲りてもいないし、反省もしていないでは?としか思えません。

 岸田さんが軍艦島の世界遺産登録で韓国に騙されたのは、そもそも岸田さんが韓国と言う国の本質をちゃんと理解していなかったからです。
 韓国と言う国はとにかく日本に言いがかりをつけて、金品を毟り取る、それができなかった名誉を傷つける事だけに狂奔してきました。 
 
 そういう国に世界遺産登録の議決と言う場で「brought against their will and forced to work(意思に反して連れて来られ、働かされた)」なんて声明を出してしまえば、今後延々と強制連行キャンペーンの材料にされることは自明でしょう?
 ところが岸田さんはそれが洞察できなかったのです。

 それでも岸田さんに最低限の責任感があり、失敗に学ぶ能力があれば、自身の失敗で韓国と言う国家の本質を理解し、二度と同じ失敗をしないはずです。

 ところが今回の佐渡金山の世界遺産登録申請見送りはでまた同じ失敗を繰り返してしまいました。
 佐渡金山の世界遺産登録申請見送りは、韓国の朝鮮人強制労働キャンペーンに更なる協力する結果になります。
 日本が佐渡金山の世界遺産登録申請を見送れば、韓国はこれに力を得て、今後は世界中に佐渡金山での朝鮮人強制労働キャンペーンを強化するでしょう。
 
 そして更に「岸田組しやすし」、強硬に要求すれば必ず引く政権、だったら頑張って他にもいろいろ要求するニダ!!として、今後全ての面で日本への外交圧力を強めるでしょう。
 これではこれから日韓関係が益々面倒になってきます。

 岸田首相は親戚一同がみな東大卒なのに、東大に入れなかったので、大きなコンプレックスを持っているそうです。
 だから東大に入れるような学力はなかったのでしょう。

 しかし教室や受験参考書で学ぶ力と、現実で学ぶ力は違います。 だから低学歴でも優秀な仕事をする人は幾らでもいるのです。
 そしてどんな低学歴でも並みの人間なら、経験から学ぶ力はそこそこ持っているのです。

 けれども岸田さんは教室や参考書から学ぶ力も今一だけれど、現実から学ぶ力はいたってお粗末で、経験から学ぶ力については皆無のようです。
 或いはあの軍艦島での失敗について、自身の責任を反省した事もなければ、そもそもあれを失敗と認識した事さへもなかったのかもしれません。

 これじゃ韓国だって舐めるでしょう。
 

 ワタシは最初から岸田さんに悪感情は持っていませんでした。
 自民党の総裁選では保守層は全面的に高市支持に回りました。 ワタシも高市さんの公約は完璧だと思いましたが、しかし靖国参拝などあまりに明確に確約したので、実際に首相になった時には、トラブルが続出するだろうと思いました。

 その点岸田さんの発言は穏健で、当面のつなぎとしては無難だと思ったのです。

 ところが総裁選の最中から、公約をコロコロ変え始め、そもそもこの人何をしたいのかわからなくなりました。
 そして首相になってからの政策はホントにお粗末です。
 
 この人は要するに首相でいたいだけで、それ以外には何もない人のようです。 それで支持率を維持するために新聞とテレビの顔色だけを窺い続けているようです。
 
 ワタシは実は歴代総理で最高だと思っているのは菅義偉総理ですが、それは菅総理の在任中最大の問題であったコロナパンデミックへの対応を見たからです。
 ワタシは元来、データを見るのが好きなので、コロナパンデミックが始まってからは、毎日コロナに関するデータを見て一喜一憂する日々を過ごしています。
 
 そうやってデータと突き合わせると、菅総理は極めて冷静に合理的にコロナパンデミックに対応してきました。 そしてデータから第4波でも第5波でも感染拡大の危険性を科学的に判断したうえで、必要な感染防止策は取っても、過度な感染防止策で国民生活を殺さないように最大限の努力をしてきました。

 これは菅総理が一人で頑張るしかありませんでした。
 なぜなら専門家も他の政治家も感染が拡大したときのマスゴミの追求を恐れて、ひたすら厳しい行動制限をわめき続けていたからです。
 だから安易にオリンピックを中止するとか、無観客試合とか言い出したのです。
 しかし菅総理はそれでも屈しませんでした。

 第4波、第5波の中、うち続く激務による疲労、プレッシャーでボロボロになりながらも、迅速にワクチンを接種しつつ、東京オリンピックを開催を宣言した姿は忘れられません。
 あの時、菅総理が日本の信義と名誉を守ったのです。

 しかし岸田総理は今までのところ、ひたすら新聞とテレビに媚びて、全く非科学的で不合理なコロナ対応を続けて、日本の経済を痛めつけ、国益を棄損し続けています。
 そしてコロナ対応そのものを破綻に追い込んでいます。

 これではもうワタシも岸田総理は支持できません。
 自民党がこのまま岸田総理を担ぐなら、参議院選挙には維新か国民民主党に投票することも考えています。

  1. 岸田
  2. TB(0)
  3. CM(32)

2022-01-25 12:45

今回はワクチンは接種しません コロナ

 ワタシはワクチン接種推進派だし、一応既往症持ちの高齢者ですが、今回のブースター接種はパスします。
 だって今のペースだとワタシのところにワクチンの接種券が届く前に、第6波はピークアウトして終息してしまうでしょう。

 そして第6波の主役オミクロン株は感染力は滅茶苦茶強くて、第5波の主役デルタ株なんか目じゃないのですが、重症化率も致死率も非常に低いです。
 第6波の感染爆発が始まったのは年明けからですが、どの県でも、また全国のデータを見ても、死者も重症者も驚くほど少ないのです。
 だって死者はずうっと全国で0から十数人を行き来しているレベルです。

 勿論、後暫くは感染者数は増えるだろうし、現在感染している人達が、重症化したり死んだりするので、死者や重症者は増えていくでしょうし、今ワタシが概算した重症化率や致死率はもう少し上がるでしょう。
 しかしそれでもインフルエンザに届きそうもありません。

 これじゃタダの風邪です。
 風邪にワクチンはいらないです。

 ところが今頃になって5歳の子供にまでワクチンを接種すると言う話まででいます。
 
 マジか??

 だって今現在でも高齢者のブースター接種も殆ど進んでいません。 日本の三回目ワクチン接種率は世界でも最低レベルで1%台なのです。
 これじゃこれから菅政権並みに頑張って一日100万回のワクチン接種をしても、来月末までに高齢者のワクチン接種が終わるかどうかと言うレベルです。
 
 一日100万回で100万人の接種、一か月で3000万人、日本の人口は1憶2千万人ですから、65歳以上、50台、40台とリスクに応じて一日100万回接種を続けても、子供に順番が回ってくるのは、5月になります。
 
 2月中にも第6波がピークアウトすると言うのに、5月のワクチン接種って何? 
 しかも重症化率もインフルエンザ以下のオミクロン株にワクチンって?

 勿論、今後更にウィルスが変異して、新しい株が生まれ、その株による感染爆発が起きる可能性はあります。
 しかしウィルスの変異は感染力は強まり、弱毒化する方向に進むのです。
 だから今度第7波でさらなる感染爆発が起きても、その時は更に弱毒化したウィルスになっています。

 コロナウィルスと言うのは元来風邪のウィルスでしたが、新型コロナも変異を繰り返した末に仲間と同じ風邪のウィルスになるのです。
 
 尤もオミクロン株でも既に風邪ですから、第7波での主役になる変異株は、風邪ともいえない軽い風邪になるでしょう。
 これをワクチンで予防する意味がありますか?

 木村盛代氏は若くて健康な人は、オミクロンに感染して、免疫を得た方がワクチンを接種するより良いと言っています。
 
 そうだよね?
 こんなの天然ワクチンでしょう?

 岸田政権が本気でブースター接種をするなら、昨年末から始めるべきでした。

 オミクロン株が南アで出現したのは昨年10月末ごろからです。 WHOがこの新し変異種の存在を認定し「オミクロン」と命名したのが11月24日です。
 そしてそのころには感染力の強さと弱毒化がわかっていました。

 元来、日本のブースター接種は二回目終了後8カ月後と定められていたので、高齢者のブースター接種は、何事もなければ2月上旬から始まる予定でした。
 しかし8カ月というのは最初にブースター接種を始めたイスラエルを参考にしての話で、その後、オミクロン株の拡大とそれに伴う感染者の激増と共に、殆どの先進国がブースター接種までの期間を前倒ししています。

 だから岸田政権に感染防止の意思があるのなら、オミクロン出現と共にブースター接種の前倒しを行うべきでした。

 緊急でワクチンの供給が間に合わないなら、タダ高齢者に接種するのではなく、呼吸器や免疫系に既往症のある人など、特にリスクの高い人にピンポイントで接種させるべきでした。
 重い既往症のある人は、皆主治医がいて病院通いをしていますから、医師の指名で優先的に接種させたらよいのです。

 また年始から感染爆発を見れば沖縄や山口など特定の県から始まったわけですから、そういう県を優先でやればよいのです。
 
 しかし岸田政権はワクチン接種は放置して、代わりに「水際作戦」と称する外国からの流入制限はやりました。 挙句に日本人の帰国までできなくなりました。
 
 でもこれではオミクロン流入防止には何の意味もありません。
 元来「水際作戦」が可能な感染症は、エボラ出血熱など感染直後からその感染症に特異な症状が出るようなモノだけです。
 ところがコロナには風邪と同症状しかないばかりか、無症状でも感染するのですから。

 しかしながら「水際作戦」とか「隔離」は、隔離されたり入国を拒否されたりする人達以外には、何の負担もないので大人気政策なのです。
 尤も「何の負担もない」と言うのは、直接感じる負担がないだけで、現在の社会でこんな鎖国をやれば、実際には経済活動に大きな支障がでます。
 
 でも岸田政権とすれば、大人気で簡単にできる「水際作戦」はやったけれど、ブースター接種は漫然と放置しました。
 ワクチンの在庫が900万回分もあったし、最初に感染爆発が始まった地域には、山口県や広島県など、岸田首相や林外務相の地元も含まれていましたから、ホントにただ漫然と放置したのでしょう。

 こういうの見ていると、岸田首相ってホントにダメだと思います。

 因みに欧米諸国がワクチン接種の義務化など、ワクチン接種に必死なのはわかります。
 ワタシはマクロン始め欧米の大統領や首相達が、反ワクチン派の恨みを買いながらも、ワクチン義務化に走る事を支持します。

 ワクチンはオミクロンの感染防止には、それほど効果はないのですが、重症化防止の効果は非常に高いのです。
 そして欧米諸国は今、膨大な感染者から出てくる重症者の対応に苦慮しています。
 
 大量の重症者の処置に追われて、癌など他の病気や怪我の対応が十分にはできない状態なのです。
 しかもその膨大なコロナ重症者の殆どがワクチン未接種です。

 これじゃ医療スタッフやコロナ以外の病気や怪我で苦しむ人達が、ブチ切れるのは当然でしょう。

 とにかくワクチンを接種させて、コロナの重症者を減らさないと、癌や交通事故などの患者の対応ができない。
 ワクチン未接種者が癌や交通事故の患者を死なせている。

 だから欧米の状況を見る限り、ワクチン接種は絶対必要だし、オミクロンによる感染爆発にはブースター接種も必要・・・・という事になります。
 
 しかし再度言いますが、日本の場合は未だ重症者も死者も非常に少ないままです。
 これだと日本人はオミクロンには強いのだとしか言えません。

 コロナパンデミックが始まって以降、ワタシは毎日コロナ関連のデータを見て楽しんできました。
 で、気づいたのですが、コロナの感染状況って、ホントに国によってまちまちなんですよね。

 遺伝的生物的な特性なのか?
 国民性民族性なのか?
 医療保険制度の違いなのか?
 政府の対応の違いなのか?

 全くわかりませんが、感染爆発のグラフの形一つとっても、てんでんばらばらです。 だから他国の状況を見ても、そのまま参考になるところもあるけれど、まったく理解不能な所もあります。

 だからオミクロンについても、欧米を見る限りそこそこ致死率も高くて、この致死率でこのまま日本で感染が増え続けたらホントに恐怖の大量死もあり得るのですが、しかし日本の場合はなぜか重症者も死者も全然増えません。

 だったらもうワクチンの必要ないし、行動制限もやめちゃっていいと思います。
 外国人も入れていいし、何なら観光客も歓迎で構いません。

 そしてワタシは今回はワクチンはパスします。
 尤もワタシがパスしなくても、ワタシのところにワクチンの接種券が届く頃には、第6波はピークアウトしているでしょうから。

  1. 岸田
  2. TB(0)
  3. CM(14)

2022-01-16 10:57

ピークアウトが見えた オミクロン株

 コロナの感染がすごい勢いで広がっています。
 しかしどうやらオミクロン株の感染爆発は突風に終わりそうです。

 新規感染者数はまだ激増していますが、日本全国の実効再生産数は1月10日の5.72でピークアウトし、昨日(1月15日)は2.81でした。

ダウンロード
 感染爆発の一番手だった沖縄県では1月8日に10.2でピークアウトし、昨日は1.6まで下がっています。
 これなら来週中には実効再生産数は1を割り、新規感染者数も減り始めます。

ダウンロード (2)
 沖縄県に次いで感染爆発をした山口県では更に早く1月6日の6.69でピークアウトして、昨日は1.2まで下がっています。
 これだともう週明けから感染者が減っていきます。

 逆に今回、感染爆発が遅かった北海道では、1月13日3.28にピークを付けましたが、昨日は3.27であまり下がっていません。

ダウンロード (3)

 北海道は沖縄県や山口県より遥かに広く、また総人口も多いので、同じ道内でも一気に感染が起きず、北海道にオミクロン株が入っても、札幌、旭川、帯広など、それぞれ感染のピークがずれていくので、北海道全体では感染拡大の速度が遅くなり、実効再生産数の増え方も減り方も遅くなるのです。

 同様の理論で、全国では実効再生産数の増えたかも遅いし、減り方も遅いのです。
 それでも実効再生産数の下がり方非常に速いです。
 だからこのペースだと全国でも一月末か二月始めには、実効再生産数が1を割り、感染者数が減少し始めるでしょう。

 今回の感染爆発は年明けから始まりました。
 つまり感染者数がピークになるのに1カ月でした。 これはこれまでの5つの波に比べて非常に速いです。

 第5波のピークからこれまでの実効再生産数の最低値は0.59でした。 この実効再生産数によって感染終息までの期間もわかるのですが、しかし今回はどこまで下がるかはまだ分かりません。
 第5波と同様のレベルであれば、第5波と同様、2カ月ぐらいでほぼゼロになってくれます。
 尤も感染拡大のスピードが第5波の倍であったことから減少も倍のスピードなら一か月で終息します。
 
 因みに昨日(1月15日)新規感染者数は25630人でした。
 第5波のピークでは25974人ですから、昨日で既にほぼ第5波のピークと同じなのです。  実効再生産数は減少しつつあるとはいえ、まだ2.81です。 
 減ったとはいえこれはまだ大変な勢いで新規感染者が増えていくと言う事です。
 
 実効再生産数が1を割るのは1月末か2月始めですから、それまで増え続けるとなると新規感染者数が5万人、或いは10万人を超える事は十分考えられます。

 そしてこの感染者の激増のスピードにブースター接種は間に合いません。
 ブースター接種はまだ殆ど行われていません。
 岸田政権が明日から一日100万回の接種を始めても、高齢者の接種が終わるには一か月かかります。

 それでも感染が終息するのにどれだけかかるかわからないので、やらないよりはましですが・・・・・。
 
 オミクロン株は毒性が低くタダの風邪だと言う説もあります。 
 東大チームが東京都の感染者から推定した重症化率は、0.15%ですから、これが正しいならホントにインフルエンザレベルです。

ダウンロード (4)

 但し、これには悲観シナリオもあってその場合は、重症化率は第5波の74%、つまり第6波の重症化率は0.66×0.74で0.48%になります。
 
 一方楽観シナリオでは、オミクロン株の重症化率は何とデルタ株の4%!!
 これだと0.66×0.04ですから、重症化率は何と0.026%でインフルエンザよりもはるかに軽く、殆ど重症化の心配はないと言う事になります。 
 これならもうワクチンも行動規制も、マスクさへもいりません。

 更に新型コロナがここまで弱毒化して、しかもこの株が世界を席巻しているわけですから、もうコロナパンデミックは終わりと言う事になります。
 
 しかし感染が更に拡大しない限り、今後どうなるかはわかりませんから、今から楽観して喜ぶわけにはいかないでしょう。

 いずれにせよ重症化率はかなり低いのですが、但し感染者数が第5波の倍は軽く超える事が想定されます。 だから重症化率が低くても重症者の絶対数は少なく済むとは限りません。
 さらにその重傷者と言うのが、感染者数増加の波の後を追って、来月上旬から中旬ぐらいに一気に出てくる事が考えられます。
 だから病床逼迫の可能性は高く、急いで病床を用意するべきです。

 また症状は軽くても5万人とか10万人とか感染者が出るとなると、これまでにはなかった混乱が考えられます。
 例えば10万人が感染し、感染者とその濃厚接触者が、自宅隔離という事になると、大大量の労働者が職場を離れる事になるので、生産・物流に深刻な影響が出ます。

 オミクロン株って津波なんですよね。
 第5波までは普通の波の満ち干のように少しずつ満ちて、少しずつ引きました。 でも今回は巨大な波が一気に押し寄せているのです。
 そして津波と同様、一回押し寄せたら、それで終わりです。

 でも津波だってちゃんと襲来を見越して避難すれば、被害は激減します。
 また欧米など感染の酷い所は、このオミクロン株で全国民が感染して、免疫を獲得することになりますから、こうした地域はこれでコロナパンデミックはオシマイになるかもしれません。 
 だからオミクロン株は神様がくれた天然ワクチンかもしれません。

 問題は津波襲来時に命を落とさないように避難できるかどうかです。
 岸田政権はちゃんと国民を避難させることができるのでしょうか?
  1. 岸田
  2. TB(0)
  3. CM(4)

2022-01-08 13:16

岸田さん何やってんの? コロナ

 新型コロナ感染者が異様に増えました。
 ワタシは1月4日と5日にコロナについてエントリーしましたが、その時は今後一週間毎に感染者が倍増し、来月中に1万人を超えると予想しました。

 ところが昨日、一昨日、一昨昨日の増え方は、この予想をはるかに上回り、一日毎に感染者が倍増して、昨日(1月7日)で6075人になっています。
 これだと週明けには1万人を超え、今月中に第5波のピーク時の感染者数をはるかに超えるでしょう。

 これまでとは感染者の増えるスピードが全く違います。

 しかし感染者の増えるスピード以外にもこれまでとは、全く違う奇妙な特徴があります。
 2020年年初に新型コロナが日本に上陸して以来、昨年末の第5波終息まで、感染者の増えやすい都道府県、いうなればコロナ強豪都道府県と言うが決まっていました。
 このコロナ強豪都道府県は、感染拡大が早く、感染者数が多く、終息も遅かったのです。

 これらの強豪は、東京や大阪とその周辺の人口密集地、北海道のような寒冷地など、感染拡大の理由がわかる明確な特徴がありました。
 例えば、九州では福岡県が飛びぬけた強豪県なのですが、これはもう福岡県が大都市福岡を抱えている事から、人口密集地で感染が拡大しやすい事が直ぐに想像できます。

 ところが今回はその強豪都道府県を押しのけて、これまで5つの波でコロナ感染者が僅少なままやり過ごして来た県から感染爆発が起きています。
 ダウンロード (4)

ダウンロード (1) 

ダウンロード (2)

 たった3日でこれだけ増えると言うのも驚異なのですが、鹿児島県や滋賀県などこれまでの5つの波で感染者数が僅少だった県が、福岡や大阪を超える勢いで感染者を増やした事です。
 
 一方これまでコロナ強豪だった北海道はさほど感染者が増えていません。
 また東北や九州でこれまでも感染が少なかった県で、今も少ないままの県も結構あります。

 感染強豪都道府県が人口密集など感染しやすい条件を揃えていると言うなら、逆に感染弱小県は人口希薄など感染しにくい条件を揃えていると言えます。
 ところが今回は感染しにくい条件が揃っていても、強豪県をも追い抜く勢いで感染拡大している県があると言う事です。

 これはつまり感染力の非常に強い株、おそらくオミクロン株が入ってしまえば、人口希薄など感染拡大不向きな条件も何のそので感染爆発が起きてしまうと言う事です。
 そしてオミクロン株は外来ですから、外国人の流入が制限された状況では「たまたまオミクロン株に感染した人が入ってきた県だけで感染爆発が起きる」と言う状況になっているのでしょう。

 それが非常によくわかるのは、沖縄県と山口県の感染爆発です。 
 沖縄県と山口県の感染拡大の原因は、おそらく米軍基地でしょう。

 沖縄県はあの県知事で、公衆衛生管理が出鱈目なのか、これまでも感染強豪県でした。
 しかし山口県は違います。
 山口県はこれまでの5つの波では感染者を僅少に抑え続けてきました。 
 一方どちらの県にも大規模な米軍基地が、コロナパンデミック以前からあったのです。

 ところが今回は山口県でも感染が激増しています。
 これはつまりオミクロン株の出現で、これまで米軍と日本側で行ってきた防疫体制が崩壊したと言う事でしょう。
 一方全国的に外国からの入国が制限されているので、山口県でのオミクロン株感染拡大は非常に目立つ事になったのです。

 それで林外相は早速米軍に文句を言い、沖縄県知事は米兵の外出禁止など要求していますが、しかしこれは全く意味はないでしょう。

 だって米軍基地では日本人職員も沢山働いています。
 そういう人も全部一緒に基地に閉じ込めるわけには行きません。
 だから米兵だけ基地に閉じ込めても基地からウィルスは出ていくのです。
 何よりもう既に基地以外での感染が拡大しているのです。
 また滋賀県や鹿児島県を見ればわかりますが、米兵に関係ない感染も今後ドンドン広がって行きます。

 今、沖縄県や山口県など感染爆発地で必要なのは、ブースター接種の前倒しと病床の確保でしょう。
 
 岸田首相は現在手持ちの900万回分のファイザーのワクチンによるブースター接種を前倒しするそうですが、沖縄県と山口県はその900万回の優先配布を要求するべきでしょう。
 沖縄県と山口県の人口を考えれば、900万回分あれば高齢者全員のブースター接種と、ワクチン未接種の人の接種は十二分に可能です。

 そして全国レベルでもブースター接種を急ぐべきです。
 しかし大変心配なのは、岸田首相はブースター接種に必要なワクチンを確保できるのでしょうか?

 菅首相はワクチンの迅速な接種で第5波の死者を第4波より一桁低く抑えたのですが、しかしこれは菅首相がアメリカと非常に良好な関係を維持してきたからです。
 菅首相とバイデン大統領の日米首脳会談は、実はバイデン大統領の最初の首脳会談だったし、菅首相はその会談での訪米時にファイザーのワクチン供給の前倒しの約束も取り付けました。

 そもそも日本の感染状況は第5波の時期でも世界的には「さざ波」だったのです。 それでも大量感染・大量死に苦しむ国々を差し置いて、日本が大量のワクチンを確保できたのは、菅外交の賜物でした。

 ところが岸田首相は未だに日米首脳会談の予定も組めないのです。 そして北京オリンピックの外交ボイコットも、中国のウィグルジェノサイトへの非難も避け続けています。
 アメリカ側からすれば、この期に及んで中国にすり寄るなら、少し意地悪をしてやろう、こんな政権は立ち行かなくしてやろうと言う気にもなるんじゃないですか?

 オミクロン株は感染力は強くても毒性は弱いと言われています。
 実際、海外の例を見ても、途方ない感染者が出ている一方で、死者はこれまでの最悪期の数分の1に抑えられています。
 しかしこうした国々の殆どが、高齢者などハイリスクグループへのブースター接種を終えている事も事実なのです。

 一方、オミクロン株の毒性が弱く重症化率が半分になっても、感染力が強くて感染者数が2倍になれば、重症者は結局同数になります。
 そしてこの数日の感染拡大を見る限り、感染者数は最低でもこれまでより一桁増える事は予想できます。

 またオミクロン株の感染力の強さを考えると、行動規制は全く効果がありません。 行動規制による感染抑制はデルタ株で不可能になったのです。

 だから今後、予想される感染爆発に対してできる事は、ブースター接種による重症者数の抑制と、病床の確保しかありません。

 また重症化率は低くとも、感染者数の数は激増するのですから、大量の感染者の中から入院するべき人と、そうでない人を迅速に見分けるなどの作業も膨大になります。
 現在新型コロナは所謂「二類」ですが、これだとこれを保健所が行わなければなりません。
 しかし感染者数が第5波をはるかに超えた場合、これができるのでしょうか?

 そして感染者数が激増した場合、今までのように全ての濃厚接触者を調べて隔離するようなことをしていると、生産や流通に支障が出てきます。

 岸田首相はこういう事をどこまで考えているのでしょうか?

 しかし岸田政権を見ていると、未だにブースター接種への拍車はかからず、代わりにGO TO中止とか、米軍に文句を言うとか、行動制限で対応することしか考えていないようにしか見えません。
 大変に心配です。

  1. 岸田
  2. TB(0)
  3. CM(12)

2022-01-05 13:32

コロナで賃金が上がるかも?

 ワタシが前々から愛読している「イギリス毒舌日記」によると、イギリスは大変な求人難に陥っているようです。
 しかしこれは当然でしょう。

 昨日のイギリスの10万人当たりの新型コロナ感染者数は1597.1人でした。 これはつまり人口の1.6%がコロナに感染したと言う事です。
 という事は単純に考えても労働者の1.6%がコロナで休んでいるのです。

 これは大変な数字です。
 だって失業率などのニュースを見ればわかりますが、失業率が1%上下すると、それだけで賃金や求人状況が大きく変わるのです。
 それなのに現在1.6%の労働者が職場から消えている状態なのです。

 しかし本当はもっと深刻です。
 なぜならコロナの場合、感染者だけでなく感染者の濃厚接触者もまた10~14日の自宅待機を命じられるからです。

 一人の感染者につき何人の濃厚接触者がでるのかは、感染者の生活状況で変わります。
 しかし仮に勤労者が一人感染して、その一人の感染者につき10人の同僚が濃厚接触者とされるとなると、16%の労働者が自宅待機期間中職場から消える事になります。

 オミクロン株は勿論、他の株でもコロナの場合、若く健康な人は殆どは大した症状もないまま決められた自宅待機期間が終わればそのまま職場復帰できます。
 でも感染が拡大しているので、連日職場復帰している人よりも更に多くの人が、感染者や感染者の濃厚接触者として職場を離れなければならないのです。
 これに検査その他で本来の勤務時間から削られる時間があります。

 こういう状況を考えると、現在のイギリスでは、実際に勤務できている労働者の数は、コロナパンデミック以前の7割にも満たないでしょう。

 更にオートメ工場などの場合、特定の部品を取り付けるチームの一人が感染すると、そのチーム全員が濃厚接触者になり、それでもうその部品の取り付けができなくなり、工場が動かなくなる・・・・なんて事態さへあり得ます。

 これはもう絶望的な労働力不足です。
 そして生産活動そのものに深刻な影響が出てるのです。

 しかしコロナパンデミックですから、労働力が足りないからと言って、外国から入れる事も不可能です。

 コロナパンデミックがブレグジットの直後から始まったことで、イギリスの人手不足をブレグジットを原因と言う意見も見かけるのですが、しかしコロナパンデミック下では、EU諸国も皆、外国人の流入を厳しく制限しています。

 またEU諸国も皆、イギリスと同様の感染状況で人手不足です。 イギリスに出稼ぎ労働者を送ってきた東欧諸国も感染状況は深刻です。
 だからブレグジッドなど関係ないのです。
 
 コロナパンデミック下では外国人の労働者の受け入れなど不可能なのです。

 しかしこの厳しい状況も一般勤労者にとっては悪い事ばかりではないでしょう?
 だってこれで賃金がドンドン上がっています。
 また感染症対策を考えたら、低賃金で海外から移民を入れると言う事そのものを見直す機運も出てきました。

 大規模なパンデミックで労働者の賃金が上がり、社会全体の状況が変わるという事は、実は中世や近世のペストの大流行で起きました。

 感染症は人を身分や資産で差別しません。
 だから身分や資産に関わらず、感染する人は感染し、死ぬ人は死に、その中で生き残った者が勝ち組になるのです。

 しかし感染が拡大し続ければ、医療だけの問題では済まず、労働市場や経済全体の問題になると言う事は覚悟しておくべきでしょう。

 ワタシは昨日「日本のコロナ感染者が来週は1000人を超えるだろう」と予想したのですが、なんと実は昨日のうちに超えていました。
 もう完全に感染爆発が始まっているのです。

 こうなると日本政府もブースター接種だけでなく、感染者と濃厚接触者が激増することによる労働力不足への対応も考えておかないといけないと思うんですけどね。
 岸田さん大丈夫だろうか?

  1. 岸田
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