また昨日(2月13日現在)で全国47都道府県中、実効再生産数が1を超えているのは、17県のみです。
東京都や大阪府、また感染拡大が比較的遅くその為終息も遅れていた北海道もまた、実効再生産数が1を割りました。
こういう状況を限り、第6波のピークは2月5日の105543人だったと考えられます。
因みに元来実効再生産数は一人の感染者が何人を感染させるかを感染者の推移やウィルスのライフサイクルから推定した数字です。
実効再生産数が1と言うのは、一人の感染者が一人を感染させると言う事ですから、実効再生産数が1になったところで、感染者の増加は止まる事になります。
ところが沖縄県など既に終息に向かっている県を見ればわかりますが、この第6波では実効再生産数が1を割る前から終息に向かっている例が多数ありました。
これは実はデルタ株までのウィルスのライフサイクルが5日だったのに対して、オミクロン株は2日と非常に短い事が原因のようです。
オミクロン株だけを問題にするなら、実効再生産数は2日で計算するべきなのですが、これまでの計算との整合性を維持するために、オミクロン株の実効再生産数が高めに出てしまうのが原因のようです。
ともあれこれで2月6日のピークアウトは確定と考えて良いでしょう。
そして沖縄県を見ればわかりますが、今後は毎週4割減ぐらいのペースで感染者数が減少していくでしょう。
ところでコロナ感染者数ピークアウトについて、面白い記事がありました。
2022年2月11日 朝日芸能ビズ
2月9日の全国の新型コロナ新規感染者は9万7833人だった。前週の水曜日より3000人近く増えており、青森、宮城、長野、富山、京都、奈良、高知の7府県で過去最多を更新している。
オミクロン株の上陸で新型コロナ感染拡大の出口はいまだ見えないが、「ピークアウト」を予測していたのが国際政治学者の三浦瑠麗氏だ。
「1月27日に自身のTwitterで、三浦氏が紹介したのが、『CATs?QUICK』による第6波のピーク予測グラフ。これは、三浦氏ら有志が作るチームが算出したもので、『2月1~9日にピークアウトする』として『緊急事態宣言の要請は踏み留まるべき』と投稿していたのですが、その最終日の2月9日になっても減少傾向は見られません」(社会部記者)
独自のピークアウト予測で注目を集める三浦氏は、2月6日に「サンデージャポン」(TBS系)にVTR出演。前置きとして、昨年6月下旬から始まったとされる第5波についてこう述べた。
「菅(前)総理が『灯りが見えてきた』って言った時がありましたね。大バッシングでしたね。実はあの日がピークアウトの日だったんです。専門家がピークアウトしたということを言ったのは感染がはるかに下火になってから」
なお、菅前総理の「灯り発言」が出たのは8月25日。翌日から28日にかけて、3日連続で2万人台を記録していたが、三浦氏によれば8月25日が「ピークアウトの日」なのだという。このピークアウトをいち早く察知して、経済活動との折り合いをつけるのが、ピークアウト予測の目的のようで、番組では、陽性者の数、人流の状況、SNSのつぶやき内容などから総合的に判断してデータを導き出していると説明。インタビュアーを務めたアナウンサーが、「予測どおりですと、今週中にもピークアウトすると…」と尋ねれば、三浦氏は「放送が日曜ですから、おそらくそのくらいの頃にはピークアウトしてるんじゃないか」と、2月6日時点のピークアウトを予測したのだが…。
「番組がオンエアされた2月6日、全国の感染者は9万6136人と、日曜日としては過去最多を更新しました。ただ、『CATs?QUICK』の予測の最終日である2月9日の全国の新規感染者は前週比で約3000人増えているものの、東京に限れば約3000人減っています。ピークアウトの定義は専門家によって異なりますが、これは大誤算になるのかやや的中と言えるのか。ネット上では《ピークアウト、ピークアウトってコロコロ変わる予想屋か》《予報マジではずしてるじゃん》といった意見が大勢ですが…」(ネットウォッチャー)
小池百合子東京都知事は「ピークアウトがゴールではない」と会見で述べたが、ネット上のピークアウト論争はしばらく燻り続けそうだ。
国際政治学者である三浦瑠麗氏が、ツィッターやテレビ出演中に「コロナ感染者が2月1~9日にピークアウトする」と予想した事に対して、結構なバッシングがあったようです。
しかし現在の感染状況を見ている限り見事に当たっています。
この時の三浦氏へのバッシングをワタシもネットでみたのですが、専門家でもない人間がこういう予想するのがケシカラン!!、こんなに増えているのだから終息するはずがない!!と言う類の話でした。
実はワタシはこの三浦氏はあんまり好きじゃないんですが、しかしこの予想については三浦氏を支持しました。 というか、ワタシも前にこのブログで第6波は1下旬から2月上旬にピークアウトすると予想していました。
そして高橋洋一や藤原和江さんなども同じ予想をしていました。
だってこれは最初に紹介したグラフを見ていれば、誰でも予想できた話ですから。
最初に紹介したグラフを見ればわかりますが、実効再生産数は1月9日をピークに順調に下がり続けていました。
特に1月18日以降はほぼ直線状に下がり続けていました。
これだと余程何か突発的な事態が起きない限り、この直線を延長してそれが1を割る所当たりでピークアウトすることは、誰でも予想できるのです。
そしてこのグラフはネットで公開されていて、誰でも見る事ができます。 そして1月下旬になれば、ピークアウトは2月上旬である事は完璧に予想できるのです。
だから三浦氏もワタシも高橋洋一もみんな、このグラフから2月上旬のピークアウトを予想しただけの話です。
逆に言うと、このグラフが公開されているのに、これを予想できない人間がいる事に驚きます。 勿論、こういうコロナ感染状況に興味もなく、情報を見ていない人には、予想はできないし、そもそもする意思もないでしょう。
しかし三浦氏が最初にこの予想を公表したときの三浦氏へのバッシング記事や、そしてまた今回ここで紹介した記事を読むと、本当に驚きます。
「1月27日に自身のTwitterで、三浦氏が紹介したのが、『CATs?QUICK』による第6波のピーク予測グラフ。これは、三浦氏ら有志が作るチームが算出したもので、『2月1~9日にピークアウトする』として『緊急事態宣言の要請は踏み留まるべき』と投稿していたのですが、その最終日の2月9日になっても減少傾向は見られません」(社会部記者)
??
どこの社会部でしょうね?
そもそも実効再生産数はひたすら減少していたんですけどね。
また2月9日段階でも、一週間分の感染者数は前週比で1を割っていました。
思うにこの記事を書いた記者は、日々の新規感染者数は見ていても、実効再生産数始め、感染傾向の増減を考える上で非常に重要な指標を一切見ていない。 そもそも感染者数以外の指標にどんな意味があり、何の為にその数値を公開しているのかも全く理解していないではないでしょうか?
コロナパンデミックが始まってから、コロナ対応は政治・経済・社会の最重要課題の一つです。 これに関連した記事を書く記者がコロナ感染者の増減に関わる基礎データを見ていない、理解していないのでしょうか?
これは例えばこの記事で昨年8月25日の菅総理の発言にかこつけたイチャモンを見てもわかります。
昨年8月25日に菅総理が「明かりが見えた」と仰ったのは、この日第5波の実効再生産数が1を割ったからです。
第5波の時も実効再生産数は東京オリンピック開催中から減少し始めており、このままいけばいつ頃1を割るかも予想できました。
菅総理はこうしたデータを常に見て、状況を判断したうえで、東京オリンピックの開催も決定し、また感染終息時に向けての経済再開の準備もされていたのです。
ところが大変驚いた事に、「社会部記者」とか言われる人達は、こうしたデータを全く見ていないし、またデータの意味も理解できないようです。
そういえば菅総理が「明かりが見えた」と仰ったときも、マスゴミと野党は「明かりなんか見えない!!」と喚いていましたね。
あれってつまり「自分達は初歩的なデータを読む能力はない」と喚いた事にしかならないのですが、しかしそれに気づいていないようです。
そして結果を見れば昨年の8月25日以降、数日で第5波はピークアウトして、世界中が驚くほど完璧に終息したのですから、「明かりなんか見えない」と菅総理をバッシングした連中は、自分達の不明を恥じるべきなのです。
しかし今も奇妙にふんぞり返っているから呆れます。
因みに「実効再選数」なんてワタシもコロナパンデミックが始まる前は、「そんなモン食べた事がない」と言うレベルでした。
しかし色々言われているけれど、専門家会議は小まめに記者会見を開き、その会見も全部ネットで公開されていたので、それを時々見ていれば、ワタシのような低学歴ネトウヨでも、普通に意味を理解し、公開されているデータからピークアウトを予想することができたのです。
だって専門家会議の記者会見は一般新聞記者相手なので、専門用語も丁寧に解説していたし、グラフの読み方って小学校高学年で習うのですから。
だから低学歴ネトウヨでも、国際政治学者でも、普通にピークアウトを予想できるんですよ。
逆に言うとそれをできない人間がコロナに関する記事を書いている事に驚愕します。
幾らマスゴミのレベルが低いと言ってもここまで酷いとは・・・・・。
これじゃ菅総理の功績も理解できるわけがありません。
それにしてもコロナに関する記事を書くのに、一般公開されている感染状況のデータを見ていないって酷すぎませんか?
でもこれが日本のマスゴミのレベルなのです。