安倍総理の国葬も終わって大分日が経ちましたが、しかし反安倍派の人達は、今もまだ執拗に安倍総理を憎悪し続けています。
そしてまだモリカケに執着しています。
ワタシは以前何度か森友学園問題についてはエントリーしたけれど、カケの方は殆どエントリーしていません。
だってカケについては、加計学園の愛媛県での獣医学部設置認可についての過程が、余りに明白で、それを問題にすること自体が完璧にナンセンスです。
そしてその過程と言うのは、ワーキング会議の議事録や愛媛県知事始め関係者の国会証言で完璧に公開されています。
それを加計学園の理事長が安倍総理の友人だったら、政治権力の私的利用とこじつけるのはあまりにナンセンスです。
カケで問題なのはむしろ、医師会と獣医師会と文科省、そしてそれに関係する議員達がスクラムを組んで反対してきたことによって、これまで半世紀、医学部と獣医学部の増設が阻止されてきたことです。
そもそも医学部と獣医学部が増設されたら国民にどんな不利益があるのでしょうか?
因みに看護学部や薬学部は野放図に増設されてきたけれど、国民には何の不利益もありませんでした。
一方四国には獣医学部を持つ大学はなく、その為、獣医学の研究施設もなく、未知の感染症、特に人畜共通感染症が発生したりした場合、四国内では対応不能になってしまいます。
だから愛媛県知事は県内への獣医学部設置してくれる大学を探し続けた所、加計学園だけが応じました。 そしてワーキンググループの活動もあって、遂に設置の許可が出たのです。
ところがこれに対して元文科省政務次官前川喜平が怪文章を週刊誌に持ち込み「この決定は不当だった。 これは安倍総理が加計学園の理事長と親しかったので、安倍総理が政治を捻じ曲げたのだ。」と騒ぎだすと、朝日新聞始め反安倍メディアがこれに乗って一斉に騒ぎだしたのです。
しかしこの前川喜平と言う人物はその数か月前に、文科省の組織を挙げての天下り斡旋を行った為に、文科省政務次官を辞職に追い込まれた人物です。
本来は懲戒免職にするべきでしたが、それでも安倍内閣側は一定情けをかけたのです。
そしてこの時、朝日新聞始め当時のマスコミは全て前川を徹底的に非難し、彼に8000万円の退職金が支払われる事に憤激しました。
ところが前川喜平がカケで安倍総理を非難すると、彼等は一斉に前川の尻馬に乗ってカケ問題を取り上げ、森友問題と同様のやり方で安倍総理を非難し続けました。
挙句に前川喜平は反安倍派の間で聖人扱いになり、立憲民主党の支持団体である教員組合は彼を子供相手の講演会に招く有様でした。
この掌返しには笑うしかありませんでした。
これらの「疑惑」に対して安倍総理は「上手く潔白を説明できなかった」と言うか、疑惑を突き付けてくる相手を納得させることはできませんでした。
だって彼等がこの「疑惑」を突き付けた唯一の理由は「加計学園の理事長が安倍総理のお友達」です。 それ以外に何もありません。
勿論安倍総理と加計学園の理事長が友人だったのは事実です。
しかしそれだけで安倍総理が加計学園を特別扱いしたという根拠にはならないのです。
そもそも「疑惑」や「嫌疑」をかけられた場合、その疑惑や嫌疑にそれなりの証拠があれば、その証拠の問題点を指摘できたら、疑惑も嫌疑も晴らす事ができます。
モリカケの場合は、どちら疑惑や嫌疑の根拠が「安倍明恵夫人が籠池理事長と親しい」「加計学園の理事長が安倍総理の友人」とだけで、これは容疑を証明する証拠にも何もなりません。
証拠もない話で「疑惑」「疑惑」と騒ぐ相手に何を説明したら、潔白を納得するのでしょうか?
そもそも彼等が「疑惑」「疑惑」と騒ぐのは、どのような手段を使ってでも安倍総理を陥れたかったからです。
だから根拠とも言えな根拠で、丸3年余、モリカケを騒ぎ続けたのです。
最初に挙げた短文は、ツィッターで拾ったツィートですが、この人は「ソクラテスの弁明」を読んだ事があるのでしょうか?
ソクラテスは紀元前399年、涜神罪で告発されて裁判にかけられました。
「ソクラテスの弁明」はこの時のソクラテスの証言です。
ソクラテスの死後2400年間、この弁明を読んだ人々は、ソクラテスの高潔さに感動し、ソクラテスを陥れようとした人々の卑劣さに憤りました。
しかし哀しい事に、アテネの民衆裁判所で陪審員として自身の耳でこの弁明を聞いた人々の大多数はソクラテスの有罪に投票したのです。
当時のアテネはペロポネソス戦争の敗戦、その後に成立した十三人政権と呼ばれた政権による悪政により、悲惨な状態になっていました。
人々はその反動で十三人政権が倒れた後、十三人政権と「接点があった」人間を次々と粛清していきました。
その中でソクラテスも粛清の対象にされたのです。
十三人政権が倒れた後、アテネは民主制に戻っていました。
しかしその民主政権の下で、このような粛清が始まったのです。
当時はまだマスコミと言える産業はなく、捏造報道と扇動を仕事にする人間はいませんでした。
国家の重要な意思決定は、有権者がアゴラに集まって話し合う民会で行われました。
そして裁判は市民からくじ引きでアトランダム選ばれた500人の陪審員により行われました。
しかしそのような中でも人の悪意が充満した状態では、どんなに高潔な人でも、粛清されるのです。
イヤ、民主制だからこそこのような感情が、充満した時には、歯止めがかからなくなるのです。
ソクラテスはこれに対して「悪法もまた法なり」と言って、法で定められた判決は受け入れて毒杯を煽り世を去りました。
哀しいけれど悪意に満ちて、相手を陥れようとする人間に対しては、どのような説明も意味がないのです。
これは2400年前から変わりませんでした。
ただ違うのは現在の日本はペロポネソス戦争敗戦直後のアテネのような悲惨な状態ではなく、それどころか第二次安倍政権以降、経済も雇用もむしろ先進国中一番よいんじゃないかと思えるような状況にある事です。
だからこそ反安倍派の人々は、モリカケ桜統一教会のような根も葉もない話で、安倍総理を非難するしかないのです。
こんな人達ですから、誰が何と言おうと未来永劫、どんな説明をしても理解することはないと思います。
彼等が死んだら遺族の人達が「アベを許さない」グッズをお棺に入れてくれるでしょう。