「食塩は現時点で安全」 業界団体呼び掛け―中国
習近平がどうするかは、わかりませんが、この中国塩業協会とやらは、塩賊(塩梟)と化して、唐代末期の黄巣の乱が再来したりしてね。
甘味や糖分なら代替品は幾つももあるけど、塩の代替品は在りませんから、「汚染水」というデマを引っ込めない限り、地上で採取できる岩塩しか手に入れられず、10数億の人民の需要を賄えず、暴動の十分な原因になり得るでしょうから。
2023年8月25日時事通信
【北京時事】中国塩業協会は29日、食塩メーカーを集めた意見交換会を開き「海塩を原料とする食塩は現時点で安全」と結論付けた。中国では東京電力福島第1原発の処理水放出を受けた塩の買いだめが起き、社会問題化している。
業界団体の同協会は公式データに基づき「中国の海水に異常は見られない」として、消費者に冷静な対応を呼び掛けた。中国の塩のうち海塩は1割にすぎないが、食塩全般で品不足となり、買いそびれた人々の不満が高まりかねない状況だ。
>中国塩業協会
習近平がどうするかは、わかりませんが、この中国塩業協会とやらは、塩賊(塩梟)と化して、唐代末期の黄巣の乱が再来したりしてね。
甘味や糖分なら代替品は幾つももあるけど、塩の代替品は在りませんから、「汚染水」というデマを引っ込めない限り、地上で採取できる岩塩しか手に入れられず、10数億の人民の需要を賄えず、暴動の十分な原因になり得るでしょうから。

ワタシも塩の買いだめ騒動で思い出したのが「塩賊」です。
中国では古来、塩は国家の専売品で、その塩を扱う塩商は暴利貪り大富豪になっていました。
尤も共産主義になれば、基本的に全ての商品が国家の専売同然だし、「社会主義市場経済」を取り入れたら、今度は経済の中で塩の占める割合など僅少なので、さしもの塩商も力を喪ったのだと思っていました。
しかし今回の騒動を見ると、塩商の相対的な経済力は低下しても、塩賊の精神はいささかも衰えていないのがわかりました。
そもそも中国人が塩を買いだめしているのは「福島第一原発処理水で海洋が汚染される。 だから今後、海水塩が危険になる。」と思い込んでいるからです。
勿論これには科学的根拠は一切ありません。
福島第一原発の処理水は、放射性化合物など危険な物質は完全に除去されて飲料水よりも少ないレベルなのです。
唯一除去できないのがトリチウムです。
トリチウム=三重水素は、水素の同位体です。
普通の水素の原子核は陽子が一個だけです。
しかしトリチウムの原子核は陽子が一個に中性子が二個あるのです。 陽子一つ、中性子二つと言う原子核は不安定なので、少しずつ崩壊していきます。 この原子核崩壊時に出るのが放射線なのです。
一方原子の化学的な性質は、陽子の数で決まります。 だからトリチウムの化学的性質は水素と全く同じです。
だから福島第一原発の処理水や他の原発の温排水に含まれるトリチウムは「水」なのです。
水の化学式はH₂Oです。
つまり水は水素原子が二つと酸素原子が一つが結合してできているのです。
トリチウムは水素と化学的性質が同じなので、酸素や普通の水素と一緒に水になるのです。
つまり処理水や温排水からトリチウムを取り除くには、水から水を取り除かなければなりません。
水素の代わりにトリチウムが入っている水(トリチウム水)と普通の水素だけの水の違いは質量だけです。
だから処理水や温排水からトリチウムを取り除くには、遠心分離ぐらいしか方法がありません。
しかしこれには大変なコストがかかります。
それで結局、トリチウム水はそのまま垂れ流すのです。
そ、それってヤバイでしょう?
大丈夫です。
トリチウムと言うのは元来天然にも大量に存在し無害です。
だからこれまでも世界中の原発の温排水は大量のトリチウムをそのまま垂れ流してきましたし、それで健康被害等が起きた事実はありません。
因みに福島第一原発では、事故が起きるまで温排水を使ってヒラメの養殖をしていました。
トリチウムが無害なのは、トリチウムから出る放射線が弱いと言う事もありますが、そもそもトリチウムがトリチウム水になるからです。
生物は生きていくために水が必要です。
人間は毎日1~2リットルぐらいの水を飲みます。 飲んだ水はオシッコや汗として、毎日体から出ていきます。 その為に毎日水を飲まなければならないのです。
水は体にたまらないのです。
それでトリチウム水を飲んでも、直ぐ体から出ていくのです。
先日、東大卒で都立大学教授で革命家の宮台真司大先生がツィッターで「トリチウムは魚の体内で生体濃縮される!! 水俣病みたいなる。 危険だ!!」と騒いでいました。
しかし化学的には水であるトリチウム水が、水俣病の原因である有機水銀のように生体の濃縮などされるわけもないのです。
で、これは前記の説明を読めば理解できるはずです。
因みに前記の説明って高校の物理と化学で完全に理解できる話です。
それをただもう「反対」したいだけで、化学・物理もなんのその、ここまで無知蒙昧ぶりを晒すって文字通りの赤っ恥じゃないでしょうか?
9月2日 アゴラ
宮対真司大先生は一応社会学者なので文系なのですが、この人の年齢だと高校では物理と化学は必修だったはずです。
東大に合格しているのだから、文系でも数学その他の理系科目だって成績は良かったでしょうに。 こんなの見ると悲しくなりますね。
尤も物理学博士のメルケルだって原発停止を認めちゃったのだから、政治的意図の前に学問は無力と言う事でしょうか?
何だか脱線したようなので「塩」の話に戻ります。
中国人は塩の買いだめを始めたのですが、しかしそもそも市販の食塩には水は含まれていません。 海水から水を完全に除去したのが海塩ですからね。
だからトリチウム水が食塩に入る事はないのです。
つまり中国人はそもそも福島第一原発処理水の「汚染」の中身は一切考えていないと言う事でしょう?
でもこれは仕方ありません。
だって中国の一般国民は共産党政権のプロパガンダしか聞かされていないのですから。 中には科学的な知識のある人もいて、そういう人達がSNS等で共産党政権のプロパガンダを疑問視する投稿をするようですが、そういう投稿は削除されているみたいです。
だから中国の一般国民がオカシナ事をするのは仕方ないです。 少なくとも宮台大先生よりはマシでしょう?
それに中国は危険物質が一杯なのです。
「塩」だって危険が一杯です。
2000年代から「偽塩」の流通が問題になり、これは今も流通しているようです。
本来「塩・食塩」は塩化ナトリウムです。
ところが亜硝酸塩など外見は食塩と同じでも、全く違う物質の入った「塩」が「食塩」が流通していると言うのです。
イヤ、こんな物食べちゃダメでしょう?
亜硝酸塩なんて完全に毒物だし。
こんな物が流通してる国で、福島第一原発の処理水で騒ぐのは、意味不明なのですけどね。
逆に言えば国銃怖いモノが一杯で、いつも怖いと思っているから、怖い話を聞くと大パニックを起こして、過剰反応するのかもしれません。