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2023-09-05 11:52

塩賊と赤っ恥 福島第一原発処理水雑感

 昨日、中国で起きている福島第一原発処理水放出に関わる塩の買いだめ騒動を紹介したら、温泉猫さんがこんなコメントを下さいました。

  「食塩は現時点で安全」 業界団体呼び掛け―中国
 2023年8月25日時事通信

【北京時事】中国塩業協会は29日、食塩メーカーを集めた意見交換会を開き「海塩を原料とする食塩は現時点で安全」と結論付けた。中国では東京電力福島第1原発の処理水放出を受けた塩の買いだめが起き、社会問題化している。
 
 業界団体の同協会は公式データに基づき「中国の海水に異常は見られない」として、消費者に冷静な対応を呼び掛けた。中国の塩のうち海塩は1割にすぎないが、食塩全般で品不足となり、買いそびれた人々の不満が高まりかねない状況だ。

 >中国塩業協会

習近平がどうするかは、わかりませんが、この中国塩業協会とやらは、塩賊(塩梟)と化して、唐代末期の黄巣の乱が再来したりしてね。
甘味や糖分なら代替品は幾つももあるけど、塩の代替品は在りませんから、「汚染水」というデマを引っ込めない限り、地上で採取できる岩塩しか手に入れられず、10数億の人民の需要を賄えず、暴動の十分な原因になり得るでしょうから。

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 ワタシも塩の買いだめ騒動で思い出したのが「塩賊」です。
 中国では古来、塩は国家の専売品で、その塩を扱う塩商は暴利貪り大富豪になっていました。
 尤も共産主義になれば、基本的に全ての商品が国家の専売同然だし、「社会主義市場経済」を取り入れたら、今度は経済の中で塩の占める割合など僅少なので、さしもの塩商も力を喪ったのだと思っていました。
 しかし今回の騒動を見ると、塩商の相対的な経済力は低下しても、塩賊の精神はいささかも衰えていないのがわかりました。

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 そもそも中国人が塩を買いだめしているのは「福島第一原発処理水で海洋が汚染される。 だから今後、海水塩が危険になる。」と思い込んでいるからです。
  
 勿論これには科学的根拠は一切ありません。
 福島第一原発の処理水は、放射性化合物など危険な物質は完全に除去されて飲料水よりも少ないレベルなのです。
 唯一除去できないのがトリチウムです。

 トリチウム=三重水素は、水素の同位体です。 
 普通の水素の原子核は陽子が一個だけです。
 しかしトリチウムの原子核は陽子が一個に中性子が二個あるのです。 陽子一つ、中性子二つと言う原子核は不安定なので、少しずつ崩壊していきます。 この原子核崩壊時に出るのが放射線なのです。

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 一方原子の化学的な性質は、陽子の数で決まります。 だからトリチウムの化学的性質は水素と全く同じです。
 だから福島第一原発の処理水や他の原発の温排水に含まれるトリチウムは「水」なのです。
 水の化学式はH₂Oです。
 つまり水は水素原子が二つと酸素原子が一つが結合してできているのです。
 トリチウムは水素と化学的性質が同じなので、酸素や普通の水素と一緒に水になるのです。

 つまり処理水や温排水からトリチウムを取り除くには、水から水を取り除かなければなりません。 
 水素の代わりにトリチウムが入っている水(トリチウム水)と普通の水素だけの水の違いは質量だけです。
 だから処理水や温排水からトリチウムを取り除くには、遠心分離ぐらいしか方法がありません。
 しかしこれには大変なコストがかかります。
 それで結局、トリチウム水はそのまま垂れ流すのです。

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 そ、それってヤバイでしょう?

 大丈夫です。
 トリチウムと言うのは元来天然にも大量に存在し無害です。
 だからこれまでも世界中の原発の温排水は大量のトリチウムをそのまま垂れ流してきましたし、それで健康被害等が起きた事実はありません。
 因みに福島第一原発では、事故が起きるまで温排水を使ってヒラメの養殖をしていました。 
 
 トリチウムが無害なのは、トリチウムから出る放射線が弱いと言う事もありますが、そもそもトリチウムがトリチウム水になるからです。
 生物は生きていくために水が必要です。
 人間は毎日1~2リットルぐらいの水を飲みます。 飲んだ水はオシッコや汗として、毎日体から出ていきます。 その為に毎日水を飲まなければならないのです。
 水は体にたまらないのです。
 それでトリチウム水を飲んでも、直ぐ体から出ていくのです。

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 先日、東大卒で都立大学教授で革命家の宮台真司大先生がツィッターで「トリチウムは魚の体内で生体濃縮される!! 水俣病みたいなる。 危険だ!!」と騒いでいました。
 しかし化学的には水であるトリチウム水が、水俣病の原因である有機水銀のように生体の濃縮などされるわけもないのです。
 で、これは前記の説明を読めば理解できるはずです。
 因みに前記の説明って高校の物理と化学で完全に理解できる話です。

 それをただもう「反対」したいだけで、化学・物理もなんのその、ここまで無知蒙昧ぶりを晒すって文字通りの赤っ恥じゃないでしょうか?

 9月2日 アゴラ 
 
 宮対真司大先生は一応社会学者なので文系なのですが、この人の年齢だと高校では物理と化学は必修だったはずです。 
 東大に合格しているのだから、文系でも数学その他の理系科目だって成績は良かったでしょうに。 こんなの見ると悲しくなりますね。
 尤も物理学博士のメルケルだって原発停止を認めちゃったのだから、政治的意図の前に学問は無力と言う事でしょうか?

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 何だか脱線したようなので「塩」の話に戻ります。
 中国人は塩の買いだめを始めたのですが、しかしそもそも市販の食塩には水は含まれていません。 海水から水を完全に除去したのが海塩ですからね。
 だからトリチウム水が食塩に入る事はないのです。
 つまり中国人はそもそも福島第一原発処理水の「汚染」の中身は一切考えていないと言う事でしょう?

 でもこれは仕方ありません。
 だって中国の一般国民は共産党政権のプロパガンダしか聞かされていないのですから。 中には科学的な知識のある人もいて、そういう人達がSNS等で共産党政権のプロパガンダを疑問視する投稿をするようですが、そういう投稿は削除されているみたいです。
 だから中国の一般国民がオカシナ事をするのは仕方ないです。 少なくとも宮台大先生よりはマシでしょう?

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 それに中国は危険物質が一杯なのです。
 「塩」だって危険が一杯です。 
 2000年代から「偽塩」の流通が問題になり、これは今も流通しているようです。
 本来「塩・食塩」は塩化ナトリウムです。 
 ところが亜硝酸塩など外見は食塩と同じでも、全く違う物質の入った「塩」が「食塩」が流通していると言うのです。

 イヤ、こんな物食べちゃダメでしょう?
 亜硝酸塩なんて完全に毒物だし。

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 こんな物が流通してる国で、福島第一原発の処理水で騒ぐのは、意味不明なのですけどね。
 逆に言えば国銃怖いモノが一杯で、いつも怖いと思っているから、怖い話を聞くと大パニックを起こして、過剰反応するのかもしれません。

  1. 特亜
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2023-09-04 11:42

「面子が潰れたアル」 処理水放出

 福島第一原発事故処理水放出で、中国では食塩の買い占めが始まりました。

 「食塩は現時点で安全」 業界団体呼び掛け―中国
 2023年8月25日時事通信

【北京時事】中国塩業協会は29日、食塩メーカーを集めた意見交換会を開き「海塩を原料とする食塩は現時点で安全」と結論付けた。中国では東京電力福島第1原発の処理水放出を受けた塩の買いだめが起き、社会問題化している。


 業界団体の同協会は公式データに基づき「中国の海水に異常は見られない」として、消費者に冷静な対応を呼び掛けた。中国の塩のうち海塩は1割にすぎないが、食塩全般で品不足となり、買いそびれた人々の不満が高まりかねない状況だ。

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 ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ、もう読んでいて笑っちゃいます。

「海塩を原料とする食塩は現時点で安全」

 って、これ買いだめを煽ってるんじゃないですか?
 そもそも中国人が現在「食塩」を買い占めているのは、現時点で売られている「食塩」は安全だと思っているからです。
 しかし今後処理水が放出されたら危険ので、今の内に安全な食塩を買いだめしておこうと思っているのです。

 それなのに「海塩を原料とする食塩は現時点で安全」って言っても、福島第一原発の処理水は危険と信じている人達なら「だったら今の内に買って置かなきゃ」って思うだけでしょう?
 尤もこの声明を出しているのは、中国塩業協会とありますから、むしろ買いだめは大歓迎なのかも?

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 それにしても福島第一原発処理水放出反対の為の中国政府の嫌がらせは、際限のなくエスカレートしています。
 そしてエスカレートすればするほど、言う事が荒唐無稽になり、非科学性丸出しになりり、中国政府の下劣さと中国と言う国の民度の低さが露呈すると言う状態です。
 
 だって元々、処理水の安全性はわかり切っていた話なのに、唯日本政府への嫌がらせの為に、日本の馬鹿左翼や反原発派の尻馬に乗って煽っていただけなのです。 
 だから日本政府がその反対にビビッて、処理水放出を中止してくれる事だけを期待して「反対!!」「反対!!」と言い続けていただけなのです。
 
 それじゃ、日本政府が腹を括って中国を無視する事にしたら、手も足も出ないのは最初から自明だったのです。

 しかし中国政府は必死なのかもしれません。 
 だって結局日本政府は、中国政府の強硬な反対を無視して、処理水放出を始めました。 そしてこの件で騒ぎ続けているのは中国と北朝鮮だけでした。
 これだと中国政府の面子は丸つぶれです。
 そして中国では面子が全てなのです。

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 ワタシは実は長い間「面子」と言う物の意味を理解できませんでした。 ワタシは難病持ちのヒッキーなので社会生活の経験が乏しかったのです。
 しかし中国を見ているうちにこの「面子」と言うの物の意味が解ってきました。
 
 中国人にとって面子は非常に重要だと言います。
 なぜ重要かと言うと、中国は法治国家ではなく人治国家だからです。
 法治国家であれば、政治は法に従って行われます。 政治や官僚の権限は法で厳密に定められています。 そして彼等はそれぞれその権限を法に従って行使しなければなりません。

 しかし中国は人治主義ですから、政治家や官僚の持つ権限その物の範囲が曖昧だし、また法よりも権限を持つ人間の裁量が優先されます。
 こういう社会で権力や権限を持つ人が、その権力や権限を維持するには、常に自分の権力や権限を誇示しなければなりません。
 
 つまり常に周りの人々に対して「自分はこのような事ができる。」「自分が要求したら、〇〇は逆らえない。」と言う事を常に見せつけていなければならないのです。
 それで周りの人々も「これじゃXXさんには逆らえない。」「なるほど、XXさんに頼めば、何とかしてくれる。」などと判断するのです。
 だから地位や権力を維持するには、常に何から他人に無理難題を吹っかけて、それを通すと言うパフォーマンスを行う必要があります。

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 要するにこれが中国の「面子」なのです。
 実際、中国政府は世界中相手にこれをやり続け来ました。
 そして「和をもって尊しとなす」の日本は、この種のトラブルをひたすら忌避する国ですから、中国からの無理難題には、大概応えてきました。
 その意味では中国にとって日本は実に都合の良いサンドバッグでした。
 慰安婦とか南京大虐殺とか事実無根の話で謝罪を要求されても、直ぐに謝罪しちゃうんですからね。

 で、中国政府としてこうやって日本を謝罪させることで、自国民に向かって「我はこんな強いアル!!」「我がこんな強いから、日本は何も逆らえない。」とふんぞり返って見せたのです。
 そしてそれを見た国民も「おお、共産党が強いから日本も逆らえないんだ。 だったら色々不満はあっても、共産党政権でいいや。」と思ってきたのです。

 ところが今回の福島第一原発処理水の件では、遂に日本政府は中国政府の要求を無視して、放出を開始しました。
 そして世界中に中国に同調してくれる国もないのです。 それどころかむしろ非科学的な狂乱を続ける中国に対して、非常に冷ややかな視線が注がれるようになりました。
 その上、国内では反処理水プロパガンダのお陰で、食塩の買いだめなどの馬鹿騒ぎが起きているのです。

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 しかしだからと言って、中国政府側に福島第一原発の処理水放出を認めると言う選択はありません。
 ここで処理水放出を認めたら、これまでの自分の反対意見には科学的根拠のない嫌がらせだっと認める事になります。
 こうなると完璧に面子が潰れます。
 
 人治主義の国では、面子を喪った人間は地位を維持する事ができません。
 なぜなら人治主義の国での地位や権力は、法ではなく「面子」に基づいているからです。
 つまり人々は彼の法的地位から彼の権限や命令権を図って従うのではなく、彼の日頃の権力行使のパフォーマンスから、彼の持つ権力を想定して、それに応じてどこまで彼に従うかを決めているからです。

 勿論、幾ら大きな権力を持つ人間でも人間である以上は万能ではなくできない事がある事ぐらいは中国人だってわかっているでしょう。
 しかし今回の処理水の件では、これまで散々にサンドバッグにして格下扱いしてきた日本からカウンターパンチを食らったのです。
 そして今の所、中国政府側にはこれに対する有効な対応法がありません。

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 だから現在の状況は中国政府にとっては非常に厳しいでしょう。
 それでなくても中国は今、大変厳しい状況にあります。 
 これまで中国の無理難題には、日本だけでなく多くの国が逆らいませんでした。 何しろこれまでは中国は順調な経済成長を続けており、いずれアメリカをおも抜かして世界一の大国になるだろうと思われていましたから。
 そのような中国との友好は国益であると考えられてきましたから。
 
 しかし現在、中国経済は崩壊し始めており、中国国内でも不満が充満しているのです。
 中国政府としてはこのような時だからこそ、猶更、外国を叩くパフォーマンスで中国の力を誇示したかったのでしょう。
 それで福島第一原発の処理水の件でも、日本政府に散々な嫌がらせをしたのでしょう。
 しかしそれが見事に失敗して、日本政府は処理水を放出し、日本国民は中国政府と中国人を嘲笑するようになりました。

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 自業自得としか言いようがないのですが、しかしこのまま追い込まれた習近平が何をするかわからないので非常に危険ではあります。


  1. 特亜
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2023-08-26 11:44

エコーチェンバー 中国韓国と福島処理水

 一昨日(8月24日)から福島第一原発の処理水の海洋放出が始まりました。
 この件で中国・韓国では馬鹿騒ぎが起きています。

 中国は日本産の海産物が輸入禁止になりました。
 そして中国国内では食塩の買い占め騒動が起きています。 
 また韓国では24日以降は海産物が食べられないから今のうちに買って置こうと、海産物の買い占め騒動が起きています。

 韓国ではこれ以前、福島第一原発事故が起きてから、繰り返し海産物が売れなくなり、韓国の漁民が散々泣かされました。
 そして今度は24日からの処理水放出に備えての買い占め騒動です。

 これは中国・韓国両国で福島第一原発事故による放射能汚染や処理水放出を「危険アル!!」「危険ニダ!!」と煽り続けた為、国内では過剰反応が起きて狂乱状態になっているのです。
 この馬鹿騒ぎを見るとわかりますが、韓国と中国が福島第一原発事故や処理水放出に関して騒いだのはただもう日本への嫌がらせの為で、科学的根拠は何もなかったのです。
 
 この二国がここまで騒いだのは、日本国内の左翼新聞・テレビ、そして左翼政党やその支持者である反原発派が狂乱し続けたからです。 そして日本政府がそれに忖度して、彼等の非科学的な反原発プロパガンダに対して、断固たる対応をしなかったからです。
 
 これならいける。
 これで日本のイメージダウンができる。
 これで「福島危険!!」を煽り続けたら、日本の原発再稼働を阻止できる。
 これで日本経済の復興を阻止できる。
 これで日本政府を自分達に従わせる事ができる。

 この両国は昔からひたすら日本をライバル視してきました。 それは自由だし、また
ライバルを持つ事には、ライバルを超えようと努力して自身を向上させると言う効果があります。
 でもこの二国の場合、ライバルを超える為には、自身が努力するより、ライバルの足を引っ張るのです。
 この二国が古い歴史を持つ国だし、個人レベルでは勤勉で賢い人も多いのに、なぜか日本に後れを取り続けた最大の原因は、こういう民族性の為ではないでしょうか?

 ともあれこうした発想で生きる国家ですから、隣人が災難に遭えば、トコトンそれに付け込んで嫌がらせをしないと死んでしまうんでしょう。
 それで両国は「福島危険プロパガンダ」に膨大な外交資源を費やしてきたのです。

 そして福島危険プロパガンダは成功しました。
 だから中国国内での食塩の買い占めや、韓国での海産物の買い占めが起きているのです。
 
 日本でも一部の無知蒙昧な人が、左翼マスコミのプロパガンダに乗せられて今も福島第一原発の処理水を「汚染水」などと騒いでいるのですが、しかし一般国民は左翼マスコミや中国人や韓国人よりはかなり知的なので、もうこの馬鹿騒ぎに付き合わなくなっているのです。
 
 だってさ、コイツラ福島第一原発事故が起きてから、延々と騒ぎ続け居るんだけど、年々歳々言う事が荒唐無稽になってきてさ。
 確かに最初の内は、処理水がどんなモノなのか? 福島第一原発の事故現場はどうなっているのか? 色々わからなかったので、皆不安だったんだよね。
 でもあれから12年余。
 さすがにその間に、全く科学的な話に知識や興味のない人も、「福島危険」で騒ぎ続ける人間達の言動を見ていたら「コイツラ、なんか信用できないんでないべか?」と思いますよね?

 ここが日本人と中国人や韓国人の違いなのかもしれません。
 毛沢東は「嘘も百回言ったら本当になる」と言ったそうです。
 でもワタシはこれは信じられませんでした。

 だって少なくも日本では最初から他人を疑うと言う発想はないので、他人が言った嘘はとりあえず信じてしまうのです。
 でもその後、その人間が同じ嘘を何度も何度も言い続けると「なんかヘン?」と思うんですよね。
 同じ嘘を何度も聞かされていると、その間にその嘘の細部まで知る事になるし、否応なしにその嘘について考える羽目になります。
 そうなるとその嘘の矛盾や問題点が見えてきます。
 また嘘を百回言う間に、その嘘を言っている人間の本性も見えてきます。

 例えば中国なんかマジに糞でした。
 コロナが中国で発生した直後、日本政府や日本の自治体、そして多く個人が、中国を助ける為に、備蓄していたマスクや防護服などを中国に送りました。 日中友好、友情を歌う漢詩を添えたりしてね。
 で、中国はその間はドンドンマスクや防護服を受け取りながら、しかし尖閣諸島への侵略は続けるわ、在日中国人はマスクを買い占めるわ。
 良い事何もしなかったでしょう?

 コイツ、最低!!!
 最低な奴がいう事なんか信じられるか?

 そうやって日本人は段々「福島危険プロパガンダ」から覚めて行ったのです。
 嘘は百回言ったらいけないんですよ。
 でも中国や韓国は違うんですよね。
 「嘘も百回言ったらホントになる」国なんですよ。
 
 それどころか自分の吐いた嘘を自分で信じ込んでしまうのです。
 政府が反日の為の福島危険プロパガンダを流すと、何よりも自国民が真っ先にそれを信じてしまうのです。
 韓国なんか一応高学歴国家なのに、国民には全然科学的発想がないのですね。
 
 自分達のプロパガンダを自分達が信じてしまう。
 これをエコーチェンバーと言うのだそうです。
 カルト団体とかが正にこれで成り立っているのですが、韓国や中国もそういう形で成立している国家なのかもしれません。
 
 でもこれは日本政府にも日本国民にもどうしようもないです。
 中国人と韓国人はこれから一生、海産物や食塩を買わないでくれても構いません。
 これで日本海での漁業資源の乱獲が終われば凄く助かります。
  

 
 
  1. 特亜
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2022-07-23 13:55

「徴用工」裁判の不思議 なぜ民間企業を提訴?

 自称徴用工問題について韓国は未だに解決策を出していません。 そして挙句の果てに「日本側も韓国の努力に応じる義務がある」などと、意味不明の事を言っています。
  
 この問題は韓国の自称徴用工達が戦時中の勤務先である日本製鉄(現新日鉄)を提訴した裁判で韓国大法院が新日鉄に対して「慰謝料」の支払い命令の判決を出した事から始まりました。
 
 この判決文を日弁連が日本語訳してHPに掲載しました。 
 それでワタシもこれを読んで、この判決文について、このブログでも2度に分けてエントリーしています。
 

 トンデモ判決 韓国自称徴用工裁判

 トンデモ判決 韓国自称徴用工裁判 その2


 ワタシは三流大学の工業化学科卒なので、判決文なんてモノを読んだのはこれが生まれて初めてだったのですが、何とも異常な文章で、日弁連の弁護士たちはこれを読んでどう思ったのか、これで本当に法律的な整合性があると思えるのか、一人一人聞いて回りたい気分になりました。

 しかし実はこの裁判についてワタシはもっと根源的な疑問があります。
 それは「何で被告が民間企業なのか?」と言う事です。
 韓国ではこの新日鉄裁判の他にも自称徴用工からの提訴が多数起きています。 これらは皆「戦時中に徴用された事について賠償しろ」と言うモノです。
 この原告達は皆「徴用=不当な強制労働」とした上で、当時の勤務先の企業を提訴しているのです。

 で、ワタシはこれ凄く奇妙なのです。
 だって徴用と言うのは徴兵と同じく国家の命令による動員なのです。
 徴兵令状と同じく日本政府が日本国民に対して令状を出して、国民はそれに応じる義務があったのです。
 徴兵と違うのは罰則が緩々だったことと、個人だけではなく民間企業など法人も対象になった事です。

 だから大変この裁判が不思議なのです。
 つまり徴用は国家による強制動員なのです。
 だったら徴用されたことを不当として告訴するなら、その被告は日本政府であるべきです。
 日本では戦時でも民間企業が国民を強制労働させる権限などなかったのです。

 因みに韓国大法院の判決文を読むとわかりますが、実はこの裁判の原告達が働いていた新日鉄の工場も「徴用」されています。 原告達は徴用された工場で働き続けたので、その意味では「徴用工」と言えないはないかもしれません。
 しかしこれも判決文に明記されていますが、原告達は新日鉄の求人広告を見て応募して採用されてたのです。 徴用令状を受けて新日鉄での労働に動員されたわけではありません。 

 つまりどこからどう考えても、新日鉄が彼等を「徴用」したとはいえないのです。
 それどころか「徴用」を不当で過酷な制度とするなら、工場丸ごと徴用された新日鉄も被害者なのです。
 だから「徴用」を不当な強制労働と言うなら、原告達は日本政府を提訴するべきだったのです。

 本来であればこういう提訴自体が無効になるはずです。
 だって関係ない相手を提訴しているわけですから。
 新日鉄側は日本政府の制度や法令に従っただけで、それが原告達にとって不愉快であっても、新日鉄側にはどうしようもないのですから。

 ところが大変不思議な事に、韓国大法院は新日鉄に対して原告への「慰謝料」支払いを命じたのです。

 慰謝料???

 ワタシはこれも非常に不思議なのです。
 原告が要求していたのは「賠償」だったはずです。 それが何で慰謝料に化けたのでしょうか?

 再度言うけど、ワタシは三流大学の工業化学科卒なので、判決文なんてモノを読んだのはこれが生れてはじめて、そもそもあまりに面妖な文章なので完全に理解していると言う自信はありません。 そして法律や裁判に対する知識も殆どゼロです。

 でも慰謝料と賠償って違うでしょう?
 例えば交通事故の場合、車の修理費や怪我の治療費、休業補償などが賠償で、事故で痛い思い辛い思いをしたことを「慰謝」する為に出すのが慰謝料でしょう?

 しかしこの判決文では原告の賠償請求は無視して、原告に「慰謝料」の支払いを命令しているのです。 
 判決文自体があまりに面妖で論理がグチャグチャなので低学歴のワタシには完全には理解できていないかもしれませんが、この慰謝料請求の下りで韓国大法院は「日韓併合の不法性」を持ち出しているのです。 
 つまり「日韓併合が悪いから、当時の事全部悪い、だから慰謝料支払え!!」と言うのです。

 しかしねえ・・・・・。
 新日鉄が日韓併合をしたわけじゃないです。
 日韓併合なんて国家の外交の責任は国家・政府に問うしかないのです。

 ところが韓国大法院は平然と民間企業に、「日韓併合への慰謝料を支払え」と言うのです。

 もうホントに無茶苦茶でしょう? 

 自称徴用工裁判については、もう最初から最後まで全部論理が滅茶苦茶で突っ込みどころが多すぎる為、皆混乱しているのだと思います。
 しかしワタシは実はこの裁判の最大の問題は、原告は徴用と言う国家の制度に対する「賠償請求」をなぜか民間企業に対して行い、大法院が日韓併合と言う国家の外交に対する「慰謝料」を民間企業に命じた事だと思っています。

 皆様はどう思いますか?
 法律に詳しい方がいらしたら教えてください。

  1. 特亜
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2021-12-18 22:23

ジェノサイトと黒人差別が等価と言う不思議 北京オリンピック

鈴木宗男「黒人差別をしている米国が、人権を声高に言って良いのか。それぞれの国の歴史や文化、様々な積み重ねを踏まえ人権問題は議論すべき。北京五輪の外交ボイコットを言う人もいるが、日本は【大人の対応】をすべき。平和を目指す祭典に、日本は協力すべき」

 鈴木宗男の国会での発言です。
 
 なるほどアメリカに人種差別がある事は事実です。
 しかし現在のアメリカの公的な制度では人種差別は一切ありません。 
 また民間企業の雇用や就業規則等でも、人種差別は厳しく禁じられています。

 一方アメリカは民主主義国家ですから、全て国民の思想・宗教・信条の自由は尊重されますし、まして感情や好悪にまで国家が介入することなど不可能です。
 だから白人至上主義団体だって存在しますし、まして個人的に「オレは黒人とは付き合いたくない」と言う人が多数いるのも事実です。

 現在「アメリカには黒人差別がある」と言うのは、このようにアメリカの社会や国家の制度の問題ではなく、個人の好悪の問題なのです。
 個人の好悪のようなモノを力づくで変える事は不可能なので、この種の「人種差別」は今後も簡単にはなくならないでしょう。

 しかし中国の人権問題は違います。
 現在、中国はジェノサイトを行っているのです。
 ウィグル人を強制収容所に入れて、強制労働を課し、またウィグル人に断種や不妊手術を強制して、ウィグル人と言う民族を絶滅させようとしているのです。
 中国政府が、中国と言う国家が、ウィグル人をこの世から抹殺しようとしているのです。

 このような国家による民族抹殺と、アメリカ人の一部が個人の好悪として続けている黒人差別とを等価に比較できる物でしょうか?

 因みにこのような個人の好悪による差別と、ジェノサイトが等価であると言うなら、ナチスドイツのユダヤ人虐殺やスラブ殲滅作戦だって敢えて非難するべきではありません。

 ユダヤ人への差別や迫害、スラブ人を一段下に見る傾向は、当時の連合国側にも共通していました。
 反ユダヤ団体はアメリカにもイギリスにもフランスにもあったし、ポーランドなど東欧諸国に至っては、近隣住民がユダヤ人の集落を襲撃するなどと言う事件が再々起きていたぐらいです。

 西欧諸国全体にこの種の反ユダヤ主義が横溢してたからこそ、ナチス党がドイツで政権を取ってドイツ政府が国家政策としてユダヤ人迫害を初め、それに恐怖したユダヤ人がドイツから脱出を図っても、近隣諸国はこうしたユダヤ人難民の受け入れには至って消極的だったのです。

 1936年、ベルリンオリンピックが開会されたときは、既にドイツ国内にはユダヤ人の強制収容所ができており、その後の大虐殺への準備は着々と整いつつあったのですが、しかしそれを問題にした国はありませんでした。
 因みに反ユダヤ主義はナチス党の政権公約ですから、ナチス党がユダヤ人を迫害することは秘密でもなんでもないのです。

 このような西欧諸国の姿勢が、ナチの大虐殺の犠牲者を増やしたのです。
 その意味では西欧諸国全体が、ナチのユダヤ人虐殺の共犯ともいえます。

 それでもナチスドイツが非難されたのは、ナチスドイツのユダヤ人虐殺が規模においてもやり方を見てもあまりと言えば余りに凄惨で、反ユダヤ主義に違和感のなかった当時のイギリス人やアメリカ人も仰天するレベルだったからです。
 
 だから鈴木宗男理論だと「連合国もユダヤ人への差別や迫害はあったのだから、ナチのユダヤ人虐殺も非難してはいけない、大人の対応をするべきだ。」と言う事になります。

 こんなのマトモな話だと思いますか?
 そもそも現在、虐殺真っ最中の相手に「大人の対応」って何ですか?

 鈴木宗男は目の前で人殺しをしている奴を見ても、殺されかけている人を助けるでもなく、殺そうとしている奴を止めるでもなく、通報するでもなく、時候の挨拶でもするのでしょうか?

 勿論中国は経済大国で世界中どの国にとっても重要な商売相手です。
 また軍事大国でもありますから、安易に喧嘩を売れる相手でもありません。
 しかしそれはベルリンオリンピック当時のドイツも同様でした。

 ついでに言えば現在の中国が経済大国・軍事大国ではあっても、文化的には至ってつまらない国であるのに対して、当時のドイツが自然科学から哲学まで、すべての学問で世界をリードする国であり、映画や音楽など芸術出もまた世界有数の大国でした。

 因みにヒトラーの肝いりで作られたベルリンオリンピックの記録映画は、歴史に残る名作になりました。

 しかしこういうドイツの国力と、そしてそうした国力を持つ国と友好関係が持つ国益を考えても、やっぱり民族抹殺を実効しようとしているような国との友好関係と言うのはマトモではないでしょう?

 どんなに経済力のある国であっても、学問芸術に優れた国であっても、一つの民族を抹殺しようとするような国とは友好関係なんか持つべきじゃないのです。
 
 日本はそういう国と同盟を結んだ事でどんな目に遭ったか?思い出すべきでしょう?
 日頃、第二次大戦に至る日本の外交を批判している連中は、なぜ現在の日本が対中関係で、戦前の轍を踏むことに警告しないのでしょうか?

 アメリカには人種差別はあります。 でもアメリカでは黒人を強制収容所に入れて強制労働させているわけではありません。 
 黒人に断種や不妊手術を強制しているわけではありません。
 唯アメリカ人の一部に、黒人が嫌う人や蔑む人がいると言うだけです。

 しかし中国ではウィグル人は強制収容所に入れられて強制労働をさせられ、断種や不妊手術を強制されて、民族が抹殺されようとしています。
 
 どうしてこれを等価に考えて「アメリカは黒人差別をしているのだから、中国がウィグル人を絶滅させることに文句を言うな」なんて言えるのでしょうか?
 ワタシは大変不思議です。 
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