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2023-02-12 12:58

中国と言う国

 アメリカが中国の気球を撃墜した事で、中国が激高しています。
 この件で、中国は軍事情報偵察用の気球を世界中に飛ばしていた事が、わかってきました。
 日本や南米でも正体不明の気球が飛んできて、対応を決めかねている間に領空から消えてしまうと言う事が、過去にも何度かあったようです。 アメリカに同様の気球が飛んできた事も、今回が初めてではなく、その時はアメリカも撃墜はしなかったようです。

 何でこれまで撃墜しなかったははわかりません。
 尤もアメリカは今回の撃墜にはF22から空対空ミサイルを発射しています。
 この気球は非常に大きいし(バス三台分の大きさ)速度も遅いのだから、簡単に落とせそうな物なのですが、しかし一般の航空機が飛行するよりはるかに高い所を飛んでいたので、この高度に近づいて活動できる戦闘機は実はF22ぐらいだし、また超高速で飛行する戦闘機から、低速の気球を狙うのは実は非常に難しい為、機銃での撃墜も難しく空対空ミサイルを使ったと言われます。
 こうなるとF22のような戦闘機を持たない国では、これを撃墜するのも容易ではないと言う事情もあるのあるかもしれません。

 それにしても中国の対応には呆れます。
 これほどあからさまな領空侵犯をしておきながら、アメリカを非難しています。
 「盗人猛々しい」と言うのは中国の為にある言葉ではないでしょうか?
 そしてこの盗人の余りの猛々しさに、アメリカも含めて、多くの国が何となく中国に遠慮をしているようにさへ思えます。

 ところでワタシがこの件で思い出したのが、2016年のリムパックです。
 アメリカ海軍は毎年、ハワイ周辺で、同盟国や友好国の海軍を招待して、リムパック(環太平洋合同軍事演習)を開催しています。 
 特に2010年からは、東南アジア諸国やNATO諸国も参加して、世界最大の海軍演習になっています。

 そして2016年、アメリカはここに中国を招待したのです。
 
 中国はこの招待に応じたのですが、しかし何と情報収集艦を連れてきて、演習をやっている傍で露骨に米軍始め他国艦艇の情報収集を始めました。
 またこれ以外にも完全なマナー違反を行いました。
 リムパック期間中は、参加各国の艦艇が、他国の乗員を招待してパーティーを繰り返すのが慣例でした。
 ところが中国艦は自分の主催したパーティーには、日本を招きませんでした。

 これで結局アメリカは次のリムパックから中国を招待するのを止めてしまいました。
 
 なるほど2016年のリムパックには、米海軍始め参加国が最新鋭艦を参加させていたのですから、中国にすれば欲しい情報が一杯、宝の山に入り込んだ気分だったのでしょう。
 しかし友好の為に招かれた演習に、情報収集艦を連れてきて露骨な情報収集をやると言う言う神経が理解不能です。

 これって他家のパーティに招かれて、その家の主人夫婦の寝室に入り込み、クローゼットを調べるみたいな話でしょう? しかもこれを主人が見ている前で堂々とやっているのです。
 
 更に中国艦主催のパーティに日本を招待しないと言うのは、リムパックの主催者であるアメリカを侮辱しているの同じです。

 だからもうアメリカももう二度と中国を招待しない事にしたのです。
 ところが中国は次のリムパックには、演習海域に情報収集艦を送り込んでいます。

 こうなるともう腰が抜けるほどの図々しさと言うか、この国には普通の国家間、人間間で通用するマナーとかルールのような物が、一切通用しないとしか思えないです。
 日本人は、中国は少なくとも儒教式の「礼」は重視すると言うイメージを持っているのですが、しかしこれはどうも日本人が高校漢文で習ってイメージしている儒教の倫理道徳とは全く別物でとしか思えません。

 そして敢えてこれを中国古典で理解しようとするなら、中国は実は今も唐代・漢代そのままの華夷秩序そのままに世界を認識しており、中国が中心で世界が回るべきであり、中国が国際社会のルールを守ると言う発想は全くないのだ思わざるを得ません。
 
 しかし現実にはアメリカのような中国よりはるかに強大な国が存在するのですが、中国にすればこの夷敵が自分よりも強大である事は、全く不当で理不尽なので、夷敵相手には何をしてもよいと言う発想で行動しているとしか思えないのです。
 
 そして中国の華夷秩序では、日本は韓国やベトナム同様中国に臣従している「はず」なのです。 そんなの邪馬台国の時代で終わったんですけどね。

 大変厄介な事に、中国は経済力をつけて、その経済力で軍事力をつけると、益々古代の妄想に嵌り続けています。
 
 だったら日本としては、何とかこの狂人に余計な刺激はしない。 でも狂人が暴力を振るい出した時に対応できるようにしておくしかないのです。

オマケ
 この件で以前のエントリーを思い出しました。

 特亜の礼

 日本で「礼」と言うと、どんな人に対してもお互いに尊重しあう事を態度で表すと言うイメージですが、しかし儒教の礼と言うのは違うのです。
 儒教では対等とか平等な関係と言うのはなく、人間関係は全て上下関係があるのです。
 そしてその上下関係をきちんと守られた社会と言うのが儒教の理想社会です。

 だからその儒教の礼と言うのは、上下関係に序列をきちんと守る為の物です。 その為、下位の相手には下位の相手として扱うのが「礼」に敵うのです。

 そして中国は勝手に自分を世界の最上位、日本を自分の下位に位置付けているので、日本に対しては対等に扱う気がありません。
  
 そういう感覚は幾ら言っても変わらないでしょうから、中国がそれでふんぞり返っているだけなら、こちらもその心算で対応すればよいだけです。
 しかし唯ふんぞり返っているだけでは済まず、武力でこちらを従えようとしたら、こちらもその心算で対応するしかないのです。
 
 中国を相手にするときには、常にその覚悟が必要なのです。
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2022-10-30 11:25

トマホークが必要?

 日本政府がアメリカからトマホークを買うと言う話が出てきました。
 日本は前々から長距離巡行ミサイルを開発していたのですが、しかしこの開発が間に合わない、完成を待っていられないから、アメリカからトマホークを買うと言う事のようです。

 これは怖い話です。
 このように長距離ミサイルの準備を急ぐのは、本当に台湾有事が目前に迫っているという事ですから。

 今回の中国共産党大会で、習近平の国家主席三期目就任が決まった。
 更に閣僚や党幹部が全て習近平の配下だった人間だけで固まってしまったので、もう誰も習近平を止められなくなった。
 だから習近平がやると言えば台湾侵攻も直ぐにできてしまう体制になった。
 そうなると習近平が国家主席三期目の間に、台湾侵攻をする可能性が高い。

 だから日本としてはこれに備えて、一刻も早く防衛体制を固めるしかないのです。
 
 因みに中国が台湾に侵攻すれば、尖閣諸島や南西諸島など、台湾周辺の島々も戦争に巻き込まれます
 
 まず尖閣諸島は台湾も領有権を主張してきました。
 そして中国も領有権を主張しています。
 だったら台湾と一緒に尖閣諸島にも侵攻すると考えるしかありません。
 そうなると尖閣諸島に近い島々も戦闘に巻き込まれる可能性が高くなります。

 だから政府としては、南西諸島に住民用シェルターを建設したり、対艦ミサイルを配備したり、とりあえず南西諸島が戦闘に巻き込まれた場合、住民を守り、領土を守る為の対策を取り始めました。
 しかし日本のミサイルの完成を待っていられない、トマホークを買わなければならなと言うのは、本当に状況がひっ迫してると言う事でしょう?

 勿論、これが杞憂に終わる可能性も高いです。
 以前も紹介しましたが、エドワード・ルトワックなどはエドワード・ルトワックは「台湾の有事危機は起きない」と断言しました
 理由は以下の通りです。

 中国はエネルギーも食糧も輸入に頼っている為、台湾侵攻などやらかしてこれらが輸入できなくなると、直ちに中国国内で食料やエネルギーが枯渇する。
 ロシアが苦戦しながらも、ウクライナ侵略戦争を続けていられるのは、ロシアはエネルギーと食料の輸出国であり、経済制裁を食らっても、ロシア人が飢える事も凍える事もないからである。
 しかし中国が台湾に侵攻すれば、中国人はたちまち飢え凍える事になる。
 だから戦争はできない。
 人民解放軍は「張り子の虎」である。

 中国は戦争なんか始めたら、即刻食料やエネルギーが枯渇して、戦争を継続できなくなり、人民の不満が爆発するのです。
 理性的に考えたら全くその通りです。

 でも全ての人間が理性に従うなら、犯罪は起きないし、全ての国家が理性に従うなら、戦争だって起きないのです。
 現に今ロシアがウクライナ侵略戦争で大苦戦しているのわけですが、これだってロシアの工業技術の水準を考えたら自明の結果でした。
 半導体が自国で作れない状態は、70年代以降に開発された兵器は作れないのですから。

 でもプーチンは至って楽観的に、自分の勝負師の勘とでもいったものを信じて、ウクライナ侵略戦争を開戦しました。 
 優秀な勝負師なら「勘」に任せて博打を撃つ場合には、その読みが外れた場合の対応も考えておくと思うのですが、現在のロシアのグダグダを見ていると、プーチンは「勘」が外れた場合の対応策を全く考えていなかったようです。

 それで勝手に「オレならやれるさ♪」でやってしまって、結果は無残な事になっているのですが、しかし今のプーチンはこの状況自体を、冷静に受け入れる事ができないままなのです。
 そしてそれがウクライナでの民間人の生命やインフラ破壊と言う最悪の状況を招いているのです。

 この状況を見たら理性なんかアテにできません。
 そもそも産業や経済に無関心な人間なら、自前で半導体が作れないと、兵器が作れなくなるなんて話は理性的思考の圏外なのです。

 習近平も同じ感覚だったら、どうでしょうか? 
 習近平は今、ものすごい勢いで不動産バブルを潰しています。 中国の不動産バブルは、日本のバブルを遥かに凌駕する凄い物でした。
 だから日本のバブルを遥かに凌駕する弊害がでているので、不動産など所有できない人々の怨嗟を招いています。

 だから潰す!!
 と、言うと一部の人に凄く受けそうですが、しかし現実に不動産産業は中国のGDPの3割を占めており、それをいきなり潰せば中国経済にどれほど深刻な影響がでるか?
 でも習近平と言う人は、そういう事は無視して、バブル潰に邁進しています。
 
 こういうのを見ていれば、習近平と言う人が、理性的・合理的判断で、台湾侵攻を止める事だってあまり期待できません。
 勿論、理性的・合理的判断をしてくれるかもしれませんが、しかし日本の安全を考えたら、台湾侵攻が起きる、非常に近いうちに起きるとして、それに備えるしかありません。

 むしろ本来ならもっと早くから対中防衛の為の軍備を増強し、南西諸島など台湾に近い島嶼地域の住民の避難体制を確立するなどの準備するべきだったのですが、それを今言っても仕方ありません。
 ともかく一刻も早く、中国の台湾侵攻に備えた防衛体制を固めるしかないのです。

 それでもし中国が台湾侵攻をしなかったら?
 その時は「よかったね」と言えば良いのです。

 台風の時と同じです。
 台風が来ると言う予報が出たら、皆それに備えて準備しますよね?
 でもそれで台風の進路が変わって、結局来なかったらどうしますか?
 「よかったね。」と言って終わりです。
 でもやっぱり、台風が来るかもしれないとわかれば、準備をしておくしかないのです。

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2021-10-02 14:25

勝てるのか? 尖閣諸島

 石垣市長が申請し続けていた尖閣諸島への上陸が不許可になっていました。

 〈独自〉尖閣諸島の標柱交換認めず 政府、石垣市に「上陸不許可」
2021/10/01 21:02
尖閣諸島(沖縄県)の住所地名(字名)を刻んだ標柱を同県石垣市が製作し、設置のため政府に上陸許可を申請していた問題で、政府が同市に、不許可とする決定を通知していたことが1日、分かった。

同市によると、通知は9月28日付で、「総合的に勘案した結果、政府として上陸を認めないとの結論になった」としている。

標柱は尖閣諸島を行政区域とする同市が昨年、尖閣諸島の字名を「石垣市字登野城(とのしろ)」から「石垣市字登野城尖閣」に変更したことを受けて製作され、魚釣島など5島に設置するため今年9月3日付で総務省に上陸申請していた。

不許可の決定について同省では、「これまでも尖閣諸島の安定的な維持管理のため、原則として政府関係者を除き尖閣諸島への上陸を認めない方針をとっている」としている。

尖閣諸島の標柱設置は今回が初めてではなく、昭和44年に当時の市長が上陸して建てたものがある。すでに劣化している上、変更前の字名が刻まれているため、同市では「新しい標柱と交換するのは当然の行政措置」(担当者)と主張。上陸許可の再申請を含め今後の対応を検討する。

不許可となったことに対し、地元からは批判も上がっている。

尖閣諸島に上陸経験のある同市の仲間均市議は「今回の決定は到底納得できない。新政権になっても方針を改めないなら、市は独自に上陸することを検討すべきだ」と話した。

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 尖閣諸島は日本の領土なのに、その尖閣諸島の首長である石垣市長も上陸できない。
 これは日本人としては大変悔しく腹だたしい事です。
 
 しかし現在、尖閣諸島を取り巻く軍事緊張を考えれば、これは当然ではないかと思います。
 なぜなら現在の尖閣諸島を取り巻く状況は、石垣市長など一般の「愛国者」が考えているよりはるかに厳しいからです。
 
 尖閣諸島というよりも、現在の国際情勢は殆ど1939年のドイツのポーランド侵攻前夜と言っていい状況ではないかと思うからです。
 
 実はこれについて半月ほど前、こんな動画が出ました。

 長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル
【中国 台湾 尖閣】『米国アフガン撤退の影響と緊張』

★出演者
長谷川幸洋(ジャーナリスト)
高橋洋一(数量政策学者)
兼原信克(同志社大特別客員教授、元・内閣官房副長官補)
梅宮万紗子(女優)

 この動画はアメリカのアフガン撤退に関連して、今後のアメリカの外交防衛政策の変化と、日本の対応策について、長谷川幸洋と高橋洋一が元内閣官房副長官補兼原信克の意見を聞いています。
  
 しかし動画を見ればわかりますが、長谷川と高橋が兼原にケチョンケチョンにやられています。
 ワタシはこの兼原という人はこの動画で初めて知ったのですが、軍事と安全保障の専門家として内閣官房副長官補になっていた人のようです。 
 それでこの人は尖閣を巡る軍事・外交の状況を高橋や長谷川よりも遥かに良く知っているのです。

 一方、長谷川と高橋はこれまで尖閣について以下のような事を言い続けていました。

 日本が尖閣を防衛する姿勢を示さなければアメリカは日本を助けない。
 日本政府がまず尖閣に日本人を上陸させるなど積極姿勢を示すべきである。 
 尖閣で日中の紛争が起きれば、自衛隊が戦って一定の犠牲者がでなければアメリカは助焚けない。

 そして上記の意見は、現在の日本の「愛国者」を自任する人々全体の意見でもあります。 石垣市長もこうした人々の一人ですから、尖閣への上陸申請を出し続けていたのです。

 ところが兼原は二人のこうした提案を言下に全否定しているのです。
 なぜ兼原はこの二人の意見を全否定するのか?

 それはこの動画を見ればわかりますが、尖閣諸島周辺の軍事緊張に対する日米両政府の認識は、長谷川や高橋や石垣市長等よりもはるかに厳しいからです。
 
 動画での兼原の発言を要約すれば以下の通りです。

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 今現在、尖閣諸島周辺では日本の海上保安庁の巡視船と中国海警船が、一触即発の状態で睨みあっている。
 海上保安庁の巡視船は現在中国が東シナ海に配備している中国海警船だけなら、勝てるかもかもしれないが、中国政府が南シナ海など他の海域に配備している海警船まで動員したら絶対に勝てない。 
 
 それで日本側は海上保安庁の巡視船をガードする形で海上自衛艦を尖閣周辺に配備しているが、しかし中国も同様に中国海軍を配備している。
 
 つまり海上保安庁が中国海警に負けたら、速攻で海上自衛隊が出ていくし、逆に中国海警が負けたら、中国海軍が出てきて、海上自衛隊と中国海軍で海戦になる。
 こうなると双方大量の戦死者が出る。
 
 アメリカはこれを未然に防ぐ為に、早々と「日米安保条約5条を尖閣に適用する」と明言している。
 つまり「尖閣諸島を巡って日中が戦争状態になれば、米軍が日本に加勢するぞ!!」「だから中国は尖閣に手を出すな!!」と、中国にプレッシャーをかけている。
 
 そして実際に中国はこれまで偽装漁船団などを送って尖閣上陸を企てたけれど、その度に米海軍は尖閣周辺で大規模演習を行って、中国側に警告し、中国の尖閣上陸を阻止してきた。

 だからこんな時に日本側から、よけいな挑発するんじゃねいよ!!!

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 これに高橋と長谷川は一言もありませんでした。
 因みにこの動画では兼原はこれ以上は言っていません。
 しかし言わなくてもわかるでしょう?

 日本側が尖閣諸島に上陸しようとすれば、中国政府は海警船を使って武力で阻止しようとし、同時に中国側も上陸を強行します。
 
 日本がこれを放置すれば尖閣諸島はそのまま中国に取られます。 しかし中国側に武力で対応すればそのまま海保対中国海警そしてすぐに海上自衛隊対中国海軍の海戦になりすが、これは完全な日中戦争開戦です。
 
 そしてこの海戦で日本が勝っても中国が、尖閣諸島をあきらめるとは思えません。
 
 中国共産党政権はこれまで莫大な予算をつぎ込んで海軍を強大化してきたのです。
 そして中国人民には「尖閣は中国の物」「中華帝国の栄光を取り戻す」と言い続けてきたのです。
 それなのに日本との海戦で負けたら、あっさり尖閣をあきらめるなんてできるわけないでしょう?

 そして中国は尖閣での緊張が始まる以前から、膨大な核ミサイルを日本に向けて配備していたのです。
 
 この状態で尖閣諸島での緊張がどれほど危険か?
 だからアメリカも尖閣での緊張が始まって間もなく「尖閣諸島への日米安保5条適用」を明言したし、更に現在ではアメリカだけでなくイギリス・フランス・ドイツ・オーストラリアなど民主主義の価値観を共有する国々が、東シナ海に海軍艦艇を派遣して、中国に警告を出しているのです。

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 中国公船が尖閣周辺をうろつき始めたのは、民主党政権の末期です。
 そして直ぐに海上保安庁と中国海警が、一触即発でにらみ合う事になったのです。
 それで第二次安倍政権が誕生したときに、安倍さんは海上自衛隊に聞いたそうです。
 
 勝てるのか?

 そう、第二次安倍政権発足時から、尖閣問題は「勝つか? 負けるか?」と言うレベルになっていたのです。
 
 そして負ければ尖閣だけでなく沖縄も喪います。 そしてそれはアメリカにとっても太平洋の制海権を喪う、アジアでの軍事拠点を喪い、それをそのまま中国に引き渡す事になるのです。

 しかしだからと言って日米から先に中国に戦争を仕掛けて中国を潰す事もできません。 だって中国は膨大な核ミサイルを持っているのです。  
 一旦戦争になって一発でも都市に落ちたら、どれだけの被害が出る事か?

 だから例え今現在アメリカ軍が軍事的に優位でも、戦争もできません。
 それで今のところは、何とか他の民主主義諸国まで集まって中国包囲網を作り、中国側から安易に戦争を仕掛けられないように抑え込んでいるのです。

 つまり第二次安倍政権発足時から、日本政府の認識でもアメリカ政府の認識でも、「日本のやる気を見てから日本を助けるかどうか考える」「日本がやる気出さなきゃ、オレは助けない」とか、そんな事を考えるようなレベルははるかに超えているのです。
 
 日本政府もアメリカ政府も、一旦尖閣で日中武力衝突が起きれば、第三次世界大戦に突入するという危機感で一杯なのです。
 だから何としてもこれを阻止しようとしているのです。 

 この状況では「日本側から余計な挑発するんじゃねえよ!!」というのは当然でしょう?
 だから菅総理も石垣市長の上陸許可申請は却下するしかないのです。

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 ワタシは現在の状況はホントに怖いと思っています。
 現在の状況は1939年のドイツのポーランド侵攻の前夜と同じじゃないかと思っています。

 ドイツにヒトラー政権が誕生すると、ヒトラーは速攻でドイツの軍備を拡大し、第一大戦でドイツが喪った領土の奪還に動き出しました。 
 それでズデーテンランド侵攻し、更にチェコを侵略したうえで、今度はポーランドの所謂ダンツィヒ回廊の返還を要求しました。 そしてこの要求が拒否されたら軍事侵攻すると明言していたのです。

 ところが大変不思議な事に、イギリスやフランスやアメリカは勿論、当のポーランドさへもドイツのポーランド侵攻を全く警戒しておらず、この問題で本当にドイツと戦争になるとは考えていなかったのです。

 しかしヒトラーはホントにポーランドに侵攻しました。
 不意を突かれたポーランド軍は抵抗らしい抵抗もできないまま崩壊しました。
 その後の悲劇については改め紹介する必要はないので書きません。

 で、現在習近平政権はヒトラー政権同様、周辺諸国への侵略の意図を明確にしており、実際既に周辺諸国への侵略も始めているのです。
 こういう状態で尖閣での武力衝突が起きないと思う方がオカシイのです。

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 それでも幸いな事に、現在のアメリカ政府も日本政府も、当時のポーランド政府や連合国と違って、中国の侵略意図は明確に理解しているので、戦争を未然に防ぐ為の手を打っているのです。
 日米両政府だけでなく、イギリス始め他の民主主義国家も同様な危機感を共有して、皆で協力して中国の暴発を抑え込もうという体制ができつつあるのです。

 しかし中国はここにきて恒大集団のデフォルト危機など、国内情勢が益々不安定化しています。 こういう時に習近平政権が何をやらかすのかは、誰にも分りません。
 経済危機で少しは大人しくなるかもしれませんが、逆に人民の不満を外に向ける為にトンデモナク冒険的な政策をやらないという保障もありません。

 しかしそれでも何とか戦争を防ぎ、中国の侵略を止めるには、まずは一般国民が現状の厳しさを認識するべきではないかと思います。
 だって民主主義国家で国家の外交防衛を決めるのは、結局ワタシ達一般国民なのです。
 だからワタシ達が現状を正しく理解し、危機に対応する方法を選ぶしかないのです。

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2021-08-26 13:26

日米英欄合同訓練と石垣市長の尖閣上陸許可申請

 25日政府は、8月24日に日沖縄南方で英空母クィーンエリザベスを中心に、自衛隊、アメリカ海軍、オランダ海軍が共同訓練を行ったと発表しました。 

 そういえば8月18日、尖閣諸島の接続水域で中国漁船40隻が操業しているというニュースが出ていました。

 つまりこの訓練は直接的には、こうした中国側を牽制する為の物でしょう。
 合同訓練という形で、中国がこれ以上事態をエスカレートさせたら、国際社会が許さないという事を示したのです。

 その意味では米海軍だけでなく、イギリスやオランダの海軍が参加してくれた事の意味は非常に大きいのです。
 軍事力だけの問題ではないのです。

 これまでも中国が尖閣周辺や南シナ海でオカシナ事をやり始めると、米軍と自衛隊が合同訓練をする、或いは米軍が単独で大規模演習をやって、中国側を牽制するという事がありました。

 訓練や演習ですから、戦争ではありません。
 だから国際法とかには一切抵触しないし、誰も反戦平和を理由に反対することもできません。

 でもこれって暴力団の事務所の前で、警官隊がラジオ体操をするみたいな話です。
 これでは暴力団側は人の出入りにも困るのですが、しかし警官隊がやっているのは唯の体操ですから文句も言えないのです。

 日米は中国に戦争は仕掛けないのですが、しかし中国の前に軍艦を並べる事で「これ以上やったら無事で済まないぞ」と警告したのです。
 そして中国はその都度、警告にビビッて、引き下がってきました。

 しかし中国もしぶとくて、一旦引き下がっても、またぞろ同じ事を繰り返します。
 そこで日米は対中包囲網に日米以外の主要国、イギリス、フランス、ドイツやオランダまでも引き入れて、「世界が中国の行動を許さないのだ!!、日米だけの問題ではないのだ!!」と言う所にもっていきました。

 今回の沖縄南方の演習もその一環です。

 今、日本のマスコミはコロナ一色ですが、しかし実は尖閣問題はこれまででも最も危機的な所に来ています。
 
 元々中国は北京オリンピックが終わったら、尖閣か台湾に侵攻するのではないかと言われていました。
 だからそれだけでも今は十二分に危機的なのです。
 
 しかしデルタ株の蔓延で北京オリンピックの開催が危うくなってきました。 17日にはコロナ感染を理由に重慶でのフィギアスケートGPが中止になりました。
 
 コロナ蔓延を止められず、また欧米の北京オリンピックボイコットの声も強くなるばかりで、北京オリンピック失敗の公算は高くなるばかりです。
 
 習近平はこれまでは北京オリンピックを無事に開催する為に、それなりに自制してきたのですが、これでは自制する意味がありません。

 だったら北京オリンピックが失敗して面子が潰れる前に、自分から尖閣や台湾に攻撃を仕掛けた方がマシアル!!
 そうすれば中国人民が舞い上がるアル!!
 戦時に政府に反対する奴は全部潰せるアル!!
 我の権力は安泰アル!!

 これで習近平が暴発する可能性があります。
 だから今の状況は非常に怖いです。
 
 こういう中国に対して日本としては、アメリカとの連携を強め、更に中国包囲網を拡大強化して、中国の暴発を抑え込んで行くしかありません。
 そしてそれは結構上手くいっていて、だからこの危険な状況でイギリスやオランダが、沖縄近海での演習に参加してくれたのです。

 こういう状況で対中包囲網に加わって中国の目の前で合同訓練をするというのは、イギリスやオランダにとっては日米vs中国戦争に巻き込まれる危険を伴います。 
 それでも合同訓練に参加してくれるように持って行ったのですから、日本外交の勝利でしょう。
 
 対中包囲網に加わる国々の大戦略は「大勢で中国を取り囲んで中国が動けない状態を維持し続ける。 中国が老衰で動けなくなるまでこれを続ける。」です。

 戦争は避けながら、しかし世界が協力して中国を抑え込む。
 この原則での協力だからこそ世界の協力を得られたのです。

 だって他に方法はありません。
 中国は大量の核兵器を抱えています。
 中国共産党政権は自らの権力維持の為なら、人類の破滅は躊躇わない政権です。
 こういう国が暴発し戦争になったら、その被害は第二次大戦の比ではなくなります。 人類が破滅しかねません。
 
 さらに言えば中国共産党が倒れるのは大歓迎だけれど、しかしそれで大規模な内乱が起きても困ります。
 だってそうなったら軍閥化した解放軍の軍管区どうしでも核戦争をやらかすでしょう。
 要するに春秋戦国時代みたいななるのだけれど、ただその春秋戦国の国々がそれぞれ皆膨大な核兵器や生物化学兵器を持っているんですよね。
 それで核兵器をはじめ大量の兵器が海外に流出します。
 また中国にある大量の原発が管理不能になって、次々と事故が起きるでしょう。
 こうなると地球規模での厄災です。
 そして膨大な難民が近隣諸国に流出します。

 こういう事を考えると、中国には老衰で静かに死んでもらうしかないのです。
 幸いこれは実現可能です。
 だって中国の高齢化は世界最速で進んでいますから、後10~20年、こうやって中国を包囲し続けたら、その間に中国は老衰で動けなくなります。

 今、石垣市長が政府に尖閣諸島への上陸許可を求めています。
 しかし菅総理は拒否するようです。

 ワタシはこれでよいと思います。
 
 石垣市長の愛国心は立派です。
 勿論日本国民は尖閣を守る意思を持つべきです。

 しかし上記のような状況を考えると、今石垣市長が尖閣に上陸させるわけにはいきません。
 だって今、ここで石垣市長が尖閣上陸などすれば、中国側の尖閣侵攻の恰好の口実になります。

 今、対中包囲網に加わって、沖縄近海に艦艇を派遣してくれている国々は、アメリカも含めて中国と戦争をしたいわけではないのです。
 戦争をしないで中国を抑え込む為に、世界が協力しようという事で、艦艇を派遣しているのです。

 それなのに日本が中国を挑発するようなことをしてしまったら、対中包囲網に協力した国々はどう思うでしょうか?

 日本が、皆で平和的に中国を抑え込もうというから協力したのに、オレタチの前でいきなり中国の横面を張るのか?
 日本は自分の喧嘩にオレタチを巻き込む心算だったのか?
 こんな奴には付き合いきれない!!

 ワタシがオランダやイギリスの首相ならそう思います。 そして艦艇を引き上げて、日本を中心とする対中包囲網への参加自体を考え直します。
 これを見てフランスやドイツなどの国々も中国包囲網からの離脱を考えるでしょう。
 
 日本一国で中国と戦う気ならそれでも良いのですが、それは絶対不可能です。
 だったらこういう事は暫く自制するべきじゃないですか?

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2021-03-28 11:47

江川紹子は人権に無関心 自称人権派は中国のジェノサイトを応援します

人権問題で中国を批判する人の中には、自国等の人権問題には冷淡で、中国を非難する問題だけに熱心という人がいる。関心があるのは中国批判であって、人権ではないんだろうなあ…。

 これ江川紹子のツィートです。
 ワタシも人権問題を外交ツールとして利用することには、慎重であるべきだと思います。

 というのはイギリスなんか過去に再々にやってきたのですが、人権問題をネタに相手国を非難し制裁等をしておきながら、経済政策等で相手国がイギリスに譲歩すると、さっさと制裁をやめてしまう何てことがあったのです。
 そして自分の利益を確保すると、それまで騒いできた人権問題は、綺麗に忘れてしまうのです。

 これは絶対にやっていはいけません。
 これをやったら中国政府はホントにウィグル人やチベット人を完全に抹殺するでしょう。
 抹殺してしまえば、二度と「人権外交」で利用される心配がないからです。

 中国共産党政権というのは中華民族だって、数千万人殺しているのです。 彼等が「蛮族」とみなしているチベット人やウィグル人を虐殺することには、何のためらいもないのです。
 
 しかもチベットもウィグルも地理的に、アメリカなど海洋勢力側からの軍事的干渉が非常に難しい地域です。
 だからチベット人やウィグル人の人権問題を持ち出す時には、彼等の安全をまず最初に考えてからにするべきです。

 しかし江川紹子等、日本のパヨクが中国での人権問題に無関心だったのは、そういう理由ではないでしょう?
 そもそも日本のパヨクは人権問題なんかに関心はないのです。

 確かに彼等はやたらに「人権が~~!!」と騒いで、人権派を気取りますよ。
 しかし彼等が騒ぐ人権問題って、そもそも人権問題かどうか怪しい物ばかりです。

 例えば江川紹子ですが、この人は自称慰安婦やノリコ・カルデロンの不法滞在問題で、騒いでいました。
 おそらく江川はこれが「人権問題」だと思っていたのでしょう。
 でもこんなの人権問題ではありません。

 だってノリコ・カルデロン問題は、ノリコ・カルデロンの両親が偽造パスポートを使って日本に不法入国し、不法滞在・不法就労している事が発覚したという話です。
 偽造パスポートを使っての不法入国というのは、ノリコ・カルデロンの国籍国フィリピンでは大変な重罪です。 日本でも重罪です。
 それでもフィリピン政府はこの一家を「全力で受け入れる」という声明を出しました。

 それを江川等、自称人権派は「ノリコ・カルデロンは日本で生まれて日本の中学に通っている。 日本語しか話せないし、日本の生活しか知らない。 だから一家を強制送還するのは、人権問題だあ~~~!!」と騒ぎました。

 外国人が日本で生まれ育った子供を連れて帰国するのが人権問題?

 だったら、日本で子育て中の外国人の帰国は全部禁止するべきでしょう?
 子育て中の日本人が、子連れで海外渡航するのも禁止しなければなりません。
 勿論、外国人が子連れで日本に来て働くのも、外国で子育て中の日本人が帰国するのも禁止です。

 こんな馬鹿な事ができますか?
 つまりノリコ・カルデロンの問題は人権問題でも何でもなく、ノリコ・カルデロンという女子中学生を出汁にして、両親の不法行為を容認させようという話だったのです。

 これって人権問題ではなく、犯罪幇助です。
 しかもその犯罪幇助の為に未成年のノリコ・カルデロンを利用したのですから、非常に悪質です。

 もう一つ、江川紹子がやったのは、自称慰安婦問題の宣伝です。
 しかし慰安婦強制連行が全くの虚偽であったことは、朝日新聞も認めました。
 しかもこれが完全な捏造であったことは、最高裁も認めています。

 いかに女性の人権に関心があり、自称慰安婦の証言に同情したとしても、また戦前戦中の歴史にいかに無知であっても、普通の常識があれば、コロコロ変わる「証言」は信用しないでしょう。
 ところが江川は完全に自称慰安婦側に立っていたのです。 

 確かに彼等はやたらに「人権が~~!!」と騒いで、人権派を気取りますよ。
 しかし彼等が騒ぐ人権問題って、そもそも人権問題かどうか怪しい物ばかりです。

 例えば江川紹子ですが、この人は自称慰安婦やノリコ・カルデロンの不法滞在問題で、騒いでいました。
 おそらく江川はこれが「人権問題」だと思っていたのでしょう。
 でもこんなの人権問題ではありません。

 だってノリコ・カルデロン問題は、ノリコ・カルデロンの両親が偽造パスポートを使って日本に不法入国し、不法滞在・不法就労している事が発覚したという話です。
 偽造パスポートを使っての不法入国というのは、ノリコ・カルデロンの国籍国フィリピンでは大変な重罪です。 日本でも重罪です。
 それでもフィリピン政府はこの一家を「全力で受け入れる」という声明を出しました。

 それを江川等、自称人権派は「ノリコ・カルデロンは日本で生まれて日本の中学に通っている。 日本語しか話せないし、日本の生活しか知らない。 だから一家を強制送還するのは、人権問題だあ~~~!!」と騒ぎました。

 外国人が日本で生まれ育った子供を連れて帰国するのが人権問題?

 だったら、日本で子育て中の外国人の帰国は全部禁止するべきでしょう?
 子育て中の日本人が、子連れで海外渡航するのも禁止しなければなりません。
 勿論、外国人が子連れで日本に来て働くのも、外国で子育て中の日本人が帰国するのも禁止です。

 こんな馬鹿な事ができますか?
 つまりノリコ・カルデロンの問題は人権問題でも何でもなく、ノリコ・カルデロンという女子中学生を出汁にして、両親の不法行為を容認させようという話だったのです。

 これって人権問題ではなく、犯罪幇助です。
 しかもその犯罪幇助の為に未成年のノリコ・カルデロンを利用したのですから、非常に悪質です。

 もう一つ、江川紹子がやったのは、自称慰安婦問題の宣伝です。
 しかし慰安婦強制連行が全くの虚偽であったことは、朝日新聞も認めました。
 しかもこれが完全な捏造であったことは、最高裁も認めています。

 いかに女性の人権に関心があり、自称慰安婦の証言に同情したとしても、また戦前戦中の歴史にいかに無知であっても、普通の常識があれば、コロコロ変わる「証言」は信用しないでしょう。
 ところが江川は完全に自称慰安婦側に立っていたのです。

 慰安婦問題で起きた女性の人権侵害なら、韓国検察庁による朴裕河教授の逮捕の方がよほど深刻でしょう?
 朴裕河教授は学者として、真摯に一次資料を精査した上で「帝国の慰安婦」を著作し出版したのです。
 しかしそれが慰安婦問題を政治利用したい韓国政府の思惑、そして自称慰安婦達にとって不都合だったことから、韓国検察庁は朴裕河教授を逮捕し、刑事告訴したのです。 そして教授は有罪になったのです。

 これは学問の自由・言論・出版の自由の侵害という深刻な人権問題です。
 こうした人権が保障されないと、民主主義は正常に機能しないのです。

 ところが江川等自称人権派で朴裕河教授の人権を問題にした人はいません。
 代わりに自称慰安婦を支持して、朴裕河教授の人権を圧迫したのです。
 
 慰安婦問題はそもそも全てが虚偽による詐欺です。
 自称慰安婦達についていえば、元々売春婦だった人達が、「強姦された~~!!」と嘘をついて謝罪や賠償を要求しているのですから、下世話な言い方をすれば「美人局」です。

 その江川は美人局を全面支援してきたのですから、これも人権擁護ではなく犯罪幇助でしょう?

 そもそも慰安婦問題にせよ、不法滞在外国人の強制送還にせよ、中国共産党政権が現在ウィグルやチベットで行っているジェノサイトと比べたら、人権侵害の深刻さが違うのです。

 一方、中国政府が現在行っている事は、ジェノサイト、つまり民族抹殺であり、これはもう人権侵害の中でも最悪の物です。

 ところが江川等、自称人権派はこうした深刻その物の人権問題には全く無関心です。
 彼等が関心を持つのは、森元総理の「女性の会議は長い」い発言など、これ以上どうでもよい話はないと思える程どうでもよい事ばかりです。
 しかし彼等はそれで天地がひっくり返る程の大騒ぎをするのです。

 これは単純に考えれば、コイツラは馬鹿で強欲なので、自分の利権になる人権にしか関心がないだけとも言えます。

 しかし少し穿って考えると、コイツラはどうでもよい事で騒ぐ事で、ジェノサイトという最悪の人権侵害を隠蔽しようとしているのです。
 
 中国自身がやっていますね。
 先日のアラスカでの米中会談で、アメリカ代表がウィグルやチベットのジェノサイトや香港の人権問題を持ち出すと、中国代表は「アメリカだって人種差別がある!!」とやり返しました。

 ええ、勿論アメリカには現在でも人種差別はあります。
 そして歴史をさかのぼれば原住民のジェノサイトもやったし、奴隷制度もありました。

 しかしそれはみんな昔の話です。
 歴史をさかのぼれば、奴隷制度やジェノサイトは殆どの国でやっていた事です。
 中国だって実に陰惨な事をやっていました。

 でもアメリカは奴隷制度は150年程前から、人種差別も半世紀前から法で禁じたのです。
 それで数年前にはアメリカには黒人大統領もいたし、現在の政府高官や高級軍人にも多数の黒人がいます。
 黒人の強制収容所もないのです。

 一方、中国にはウィグル人の国家主席やチベット人の政府高官、漢民族以外の高級軍人っているんでしょうか?
 漢民族以外の民族をすべて権力から排除しながら、アメリカの人種差別を批判する権利はないでしょう?
 
 しかしこうした中国への批判が、日本の自称人権派から出た事はありません。
 中国共産党政権が大量虐殺や粛清をやったのは、今回のウィグル人ジェノサイトが初めてではありません。
 1947年の政権成立後、延々と人権侵害を続けてきたし、大量虐殺も再々繰り返したのです。

 それでもひたすら反米親中の立場で、中国の人権侵害には沈黙してきたのが、日本の自称人権派です。

 自称人権派って中国だけでなく、北朝鮮やポルポト政権のカンボジアなど人権侵害国家が大好きで、北朝鮮を支援する為なら、日本人の拉致被害者の人権なんか糞くらえで一貫してきました。

 コイツラは人権に関心なんかないのです。
  1. 中国
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