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2023-08-01 11:24

体毛の悩みは人権問題? アイヌ生活相談事業

 今朝こんな記事を拾いました。

 多くは “体毛の 濃さへの悩み” アイヌ生活相談事業は 必要か
 7月28日 示現舎

 アイヌのための「生活相談充実事業」というものがある。これは2016年から厚生労働省の予算で行われている、アイヌの人々を対象とする相談事業である。例えば2021年度の予算は578万5000円で、公益財団法人人権教育啓発推進センターに委託されている。

その相談内容の多くは、生活苦や毛深さといった、アイヌに特化した行政の相談事業として必要なものなのか、疑問符が付くものである。相談件数の実績は2021年度で610件であり、1件あたりの費用は1万円近い。しかも、その件数についても同じ人が繰り返し相談しており、相談員が知人に相談を依頼しているという疑惑まで持ち上がってきた。 

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 長文ですから全部は貼りませんが、マジに人権相談で生活苦や体毛の悩みをされても困るでしょう?
 ホントに生活ができないのなら、人権相談ではなく生活保護の申請するしかないので、居住地の役所に行ってもらうしかありません。
 そして体毛についての相談は、脱毛サロンにでも行くしかありません。
 
 因みに体毛の悩みは、女性ばかりではなく、男性も結構多いようで、男性用の脱毛サロンもあるようです。 
 でもこれで以前アイヌ差別についてエントリーした時に頂いたコメントの事を思い出しました。

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 エントリーは2014年末、そのコメントを頂いたのは2015年なので随分前の話なのですが、そのコメントが面白くて今も覚えています。
  

 全文読んでいただけると良いのですが、そこそこ長いのでとりあえずその部分をコピペします。
 青字がコメントで、赤字がそのコメントに対するワタシの返信です。
 因みにコメントの中で「土地」の話が出てきますが、これはエントリー本文で旧土人保護法の事を書き、その旧土人保護法ではアイヌ人に農地を与える事が定められていたのです。

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私はアイヌ系です。東京出身ですが。私はその変なアイヌ協会に所属してる訳でもなく、その協会からも一切お金はもらっていません。予め言っておきます。
旧土人法を喜んでいたと言うのは違う気がします。作物が実らない痩せた土地をもらって誰が喜ぶんですか?あなたはそんな土地をもらって嬉しいですか?

アイヌ差別は今も普通にあります。私は混血ですけど、でも外見にかなり濃くその特徴が出ているので、いろいろ外見のこと言われましたよ。今でも自分の顔が好きに慣れず、写真を見ると吐き気がします。でも、大和民族の人みんながみんなでなく、例えば、私の天然の巻き毛が羨ましいと言ってきた人や脚が羨ましいと言ってきた人もいます。なので、私は差別する人は差別するし、しない人はしないと今は受け止めています。


 どんな土地であれ、タダで貰えたのなら嬉しいでしょう?

 それに旧土人保護法ができた時には、アイヌの人々が喜んだと言う記録があります。
 本来保護法なのだから喜ぶのが当然でしょう?

 平安時代ならともかく、現代ならアイヌの人は美人の要件を殆ど満たしているので、ワタシのような目が細い人間からすれば羨ましいのですけどね。
 
 砂沢陣さんはアイヌの女性は毛深いのが悩みと仰っていましたが、それじゃ鼻ぺちゃ糸目の名古屋女性はどうするんでしょうか?
 毛深いのは服を着ればわからないけど、糸目はアラブ女性みたいにベールをかぶってもわかります。

 ブスと言って差別されるのが辛いか、アイヌと言って差別されるのが辛いか? 
 どちらかを選ばなければならないとしたら、どちらを選びますか?


まず、ご回答ありがとうございます。
「どんな土地でももらえたら嬉しいでしょう」とおっしゃっていますが、現代のように痩せた土地でも作物を育てる技術があるのならわかります。でも、当時はそういった技術はなかった上に食べていくために作物を育てなければならなかったんですよ。それがどれほど大変だか、わかりますでしょうか。

容姿について、結局私の方もあなたの方も無い物ねだりかもしれませんね。
でも、アイヌ系の人は名前が日本人名なのに外見が日本人とはちょっと違う、それだけで大人はわかりませんが、子供たちは差別してきますよ。毛深いというのもずいぶん言われましたし、あと掘りが深いと言うだけで、例えば「モアイ」って言われたり。
確かにアイヌ系の、それもその血が濃く現れている人は現代の美人の基準を満たしているかもしれません。でも、外見上の特徴から差別されることには変わらないですよ。人間というのは大概異質の存在を差別するものなのです。
あと実は、毛深いと夏は汗だく、冬はコートを着て汗だくなんですよ。それに毎日剃らないと本当に女性でも毛深くなってしまいますし。

>ブスと言って差別されるのが辛いか、アイヌと言って差別されるのが辛いか

これはどちらかを選ぶという問題ではなく、どちらも辛いと思いますよ。アイヌ系と言ってもみんながみんな美人に生まれるわけでもありませんし。大和民族の人と同じように美人な人もいれば不細工な人もいます。
あと付け加えですが、それは日本政府側の記録ですよね?そうだとしたら、日本政府側が成果を上げる為に記録を膨張したとはあなたは考えませんでしょうか?

 あらら、そんなに価値のない土地なら、何で悪い和人がアイヌを騙して、土地を奪うなんてことが起きたのでしょうか?
 当時はまだアイヌの人たちが、不動産売買などに不慣れだったのを良い事に、アイヌ人を騙してせっかく得た土地を二束三文で買いたたく悪い和人がいました。
 
 それで政府もその後アイヌの土地売買には、様々な制約を付けて、何とかこれを防ごうとしています。
 価値のない土地なら奪う人間はいないでしょう。 また奪われても困らないでしょう?

 ワタシは目が細かったので「こけし」と呼ばれていました。
 他の連中だって別にそんなパッチリとした目をしているわけでもないのに・・・・。
 子供は残酷ですから。

 ちなみにワタシはその上当時はまだ珍しかったアトピー性皮膚炎になって、手足の皮膚が爛れたので益々嫌われて苛められました。
 アトピー性皮膚炎の皮膚なんて誰が見たって気持ちが悪いのですから、嫌われても仕方ないですよね?

 心理学の研究によれば、人間には自分の似た人と近づきたくなる性質があるのだそうです。 それを考えたら異質な人は嫌われるのは当然なのでしょう。 
 しかしそうした人間の心理の本質を変えろと言われてもそれは無理です。 でも理性的な人はそれに振り回される事はないのですから、そう思って非理性的な人とは距離を置かれるしかないでしょう。

 夏はどうにもならないでしょうが、冬は薄着をなされば?
 汗だくになってコートを着る必要はないでしょう?
 だから容姿の事で周りの人間を恨んでも仕方がないのです。 
 自分だって男性を見たら美男と醜男を差別していますし、女性だって美人には憧れます。 だから他人がワタシをブス差別しても文句を言える筋合いではないと思っています。

 だから貴方の差別されたことを恨む前に、「糸目、鼻ペチャ」に生まれなかった事を神様に感謝されては?

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 コメントのやり取りはこの後もまだ続くのですが、しかし余り長くなるので省略します。
 つまりこの方は首都圏で育ち、アイヌの特徴であるくっきりとした目鼻立ちの為に、子供の頃「モアイ」と言う綽名をつけられた事がトラウマになり、また毛深い事に悩んでいらっしゃるようでした。
 
 確かに体毛が濃いのは悩むでしょうね。
 YouTubeにも時々脱毛美容のCMが入ります。 
 古代ローマ時代でも元老院階級の男性達は、すね毛を奴隷に抜かせていました。 それでマルグリッド・ユルスナールの「ハドリアヌス帝の回想」にも、ハドリアヌス帝が奴隷にすね毛を抜かせる場面が出てきます。
 想像するだに痛そうなのですが、しかしハドリアヌス帝と雖も、時代の流行と言うかドレスコードは守るしかなかったのです。

 こういう歴史を見ると、毛深いのを嫌う感覚は人類共通に昔からあり、それが服装等の問題で時々顕在化するのでしょう。
 それなのに毛深い事が民族的特徴で、しかもそれが「被差別民族」だったら、益々悩みは深くなるのでしょう。

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 しかし何と言ったら良いのか?
 体毛の悩みはアイヌ人だけが抱えているわけではありません。 一般日本人にも体毛の悩みを抱えている人は多く、だから全国に脱毛美容の専門店があるのです。
 それをアイヌの問題、人権問題とするって無茶苦茶じゃないですか?

 そもそもこのアイヌ生活相談センターの相談員は、体毛の悩みにどのような回答をしたのでしょうか?
 厚労省の予算を考えると一回一万円弱の国費を使っての回答です。 脱毛美容の料金も一回一万円前後のようですから、それと同等の価値のある回答をしたのでしょうか?
 
 でも結局「差別」の中身ってこんなものじゃないかと思うのです。
 しかしこの差別を騒げば、厚労省や自治体から公費を引き出せるのです。
 体毛や生活苦しかネタのない差別より、こっちの方がよほど問題じゃないですか?
 
  1. シャベツニダ!!
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2023-07-15 11:55

クルドの不思議な難民

 クルド人の自称難民問題について、共同通信がこんな記事を掲載していました。
 非常に長い記事なのですが、しかし素人目にみても突っ込みどころ満載です。
 また飯山陽さんもこれに突っ込んいます。  

 7月9日 ヤフーニュース

 非常に長い記事なので抜粋・要約しますが、この記事の前半ではクルド人が、トルコで厳しい弾圧を受けているの事を書いています。

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 クルド人が弾圧されていたことは事実です。
 日本でこの弾圧が知られるようになったのは、ユズマル・ギュネイ監督の映画「路」が日本で公開された頃からでしょう。
 
 この映画が公開されたころ、トルコのクルド人男性の3割は、逮捕投獄された経験があり、その為、前科はクルド人の間では就職その他では得に問題にもならない状態でした。
 映画「路」も、主人公が刑期を終えて故郷に帰る所から始まります。 

 世界で初めてトルコ国内の少数民族の言語、特にクルド語の研究をした小島剛一氏の「トルコもう一つの貌」にも、トルコの言語・民族世界と共に、それに対するトルコ政府の厳しい弾圧が描かれています。

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 しかしトルコ政府はこのようなクルド人弾圧政策を変更したようです。
 この件については飯山陽さんが、英国の情報機関の報告書を元に正確な解説をしています。
 


 ヨーロッパ諸国は長らくトルコ政府のクルド人迫害政策を非難してきました。
 またヨーロッパ諸国はクルド難民も多数受け入れており、こうした難民達が移民先でトルコのクルド迫害政策に抗議する運動を行っていました。

 しかし現在このような迫害はなくなり、クルド人の政党が野党第二党になっています。
 クルド語の使用や教育の禁止はなくなりました。
 むしろ裁判等でトルコ語が話せない場合は、クルド語の通訳がついている状態です。

 従って現在トルコのクルド人は、クルド人である事を理由に迫害されて、生活できないと言う状況ではありません。

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 勿論完全に差別がなくなったわけではありません。
 飯山さんの紹介してくれたイギリスの報告書でも、今もトルコではクルド人に対する差別はあるようです。 
 でも異民族への差別なんかどんな国でもあります。 しかしそれが難民化の理由にはならないでしょう。
 差別があるから難民化するなら、在日コリアンなんか全部帰国しているはずでしょう?

 因みにこの共同通信の自称難民氏が日本に来たのは、2010年代後半です。
 だからトルコ政府のクルド弾圧政策は完全に終わってからの事です。
 また記事を見ると自称難民氏も現在30歳ですから、トルコ政府のクルド弾圧政策と言うのは、彼の幼年期までの話です。
 幼年期までは弾圧政策があったから、成人してから難民になったのですか?

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 一方共同通信記事の自称難民氏は、こういうのです。

トルコでは少数民族として認められず、深刻な差別や迫害を受けている。たとえば、政府はクルド人を監視するため、ジャンダルマ(憲兵)が居住地域を定期的に訪れる。役所でも、書類の発行をわざと1カ月も遅らせるなどの嫌がらせにあう。まともな仕事をもらえず、あったとしても安い賃金の肉体労働だけだ。「ここでは子どもを育てられない」。日本に行くことを決意した。

 ??
 日本人でも、「まともな仕事」つまり低賃金の単純肉体労働でない仕事を得るには、相応の技能もしくは学歴が必要です。 そして身元のしっかりしている事が大前提です。
 
 共同通信の「自称難民」の方の学歴や職業上の技能のレベルはわかりませんが、どんな仕事であっても、不法滞在で就労ビザもない外国人が雇用する事はできません。 
 これは日本だけでなく世界中同じです。
 そして日本の国籍は生地主義ではないので、日本で生まれた子供も不法滞在です。

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 一方川口市のクルド人問題を見る限り、自称難民のクルド人達の大多数がトルコの義務教育さへ終了しておらず、子供の教育にも全く無関心なのです。
 クルド人の子供の多くが義務教育の途中からドロップアウトしていると言うのです。

 元々クルド人には子供に学校教育が必要と言う発想自体がないのかもしれません。
 こんなことを書くと「差別だ!!」と言う人がいますが、しかし現実に学校教育に全く無関心な民族は世界中に多数あります。
 そもそもクルド語もそうですが、母語の成文法も確立していない民族も多いのです。
 民族の言語の文字表記もないのに、何で学校教育や学問に価値を見出す事ができるのでしょうか?

 勿論、文字がないから劣った民族とは言えません。
 しかし文字がなく、だから学問もなく、だから学校教育にも関心がない、だから低学歴。
 先進国でそういう人達が「まともな仕事」に就ける国はありません。
 最低限でも高校教育を受けないと、単純肉体労働以外の仕事に就くのは難しいのです。 
 そういう事を理解せずに、先進国に来てしまったら、数世代先まで大変な苦労する事になります。

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 そしてこの記事の最後にまた不可解な一文が出てくるのです。

最大の不安は6歳の娘のことだ。物心がつく前に来日し、トルコでの記憶はない。現在は川口市内の幼稚園に通い、友達の多くも日本人だ。トルコ語は両親との日常会話で使う程度で、簡単な単語しか理解できない。

 ??
 この自称難民氏は記事の前半では、トルコ政府のクルド弾圧政策でクルド語を使えない事を問題にしていますた。
 ところが家庭内ではトルコ語で会話ですか?

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 前記のように現在トルコ政府は、クルド語の使用を禁じていません。
 また裁判などで必要な場合はクルドの通訳がつきます。
 それどころか過去にトルコ政府がクルド弾圧政策をやっていた頃でも、家庭内でのクルド語の使用までは禁じていません。
 だって家庭内の会話まで監視する事は不可能ですし。

 それなのにこの自称難民氏はトルコ政府の警察権が一切及ばない日本にいてなお家庭内ではトルコ語使用ですか?
 だったらトルコにいても全然迫害される心配なんかなかったのです。
 と、言うかこの人ホントにクルド人ですか?

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 実はトルコ内にはクルド人以外の少数民族も多数いて、外国人からは勿論、トルコ国内でさへ余り知られていない少数民族もあるのです。 因みに映画「路」でトルコ政府のクルド弾圧政策を非難したユズマル・ギュネイ監督も、母はクルド人だけれど父はザザ人です。 

 またクルド語もトルコ内だけでわかっているだけでも6種類あって、一応皆インド・ヨーロッパ語族には属するのですが、英語とフランス語ぐらいは違うようです。
 だからクルド人同志でも山一つ越えたら言葉が通じないのです。
 それでクルド人の民族運動家同志でも、出身地が違う場合はトルコ語で会話するしかない状況です。

 これだとクルド人同志の結婚でも家庭でクルド語を使えない場合も多いでしょうね。
 しかしこの状況で、トルコ政府のクルド語の弾圧政策を問題にして「自分は難民だ」と言われてもね。

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 どの道、日本では裁判でもクルド語の通訳なんかつきませんし、クルド語の教育も受けられません。
 だったら最初からクルド語の問題でトルコ政府を非難するより、トルコで暮らすべきでした。
 そしてどうしても日本に来て「まともな仕事」を得たいなら、就労ビザが取れるような技能や学歴を身に着けてから来るべきだったのです。

 それにしても入管難民法に反対する為とは言え、こんな素人でも突っ込みどころ満載の記事を書くって共同通信も酷いですね。
 これじゃお金を払って新聞記事を読む人が減るわけです。

 最後に内藤陽介さんの動画も紹介しておきます。
 


  1. シャベツニダ!!
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2023-05-25 13:29

神はアッラーしかいない 多様性って何?

 先日、神戸でガンビア国籍の無職男性が神社の賽銭箱や手水舎を壊して逮捕されました。

 【独自】賽銭箱を蹴り破壊する外国籍の男『神様はアッラーしかいない』と参拝者に発言

 この男は「神はアッラーしかいない。 ここには神はいないから、ここで祈るな。」と言ったそうです。
 また警察に対して「不当逮捕だ。」と言っていました。

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 彼が神社で賽銭箱や手水舎を壊す所は、防犯カメラにはっきりと写っています。 だから彼は犯行を否定する事はできません。
 それで彼が自分の逮捕を「不当逮捕」と言ったのは、日本の法律ではなく、イスラム教の教理やイスラム教から見れば「不当逮捕だ」と言う事でしょう。

 イスラム教の教理やイスラム法によれば、神はアッラーしかなく、神のいない神社で祈る事は許されないのです。 だからそういう邪教の神殿は破壊するべきなのです。
 今回は小さな神社の賽銭箱や手水舎だけなので、被害は小さいのですが、しかしイスラム教の教理からすれば、湊川神社や伊勢神宮を全壊させても、それは罪ではなく非常に称賛するべき行為です。

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 また世界各地で起きているイスラム原理主義者のテロも、イスラム教の教理からすれば罪ではなく、やはり非常に称賛するべき行為です。
 例えばフランスで高校の教師サミュエル・パティさんが、殺害されて斬首されました。
 パティさんは授業で表現の自由を教える時に、フランスの風刺誌シャルル・エブド襲撃事件件を取り合あげた事で「神を冒涜したとした」としてイスラム原理主義者に殺害されたのです。

 シャルル・エブドは日ごろ悪趣味な風刺画を掲載する雑誌で、福島第一原発事故についても見るに堪えない悪趣味な風刺画を掲載していました。
 イスラム教も同様に風刺したのですが、しかしそれでイスラム原理主義のテロリストに襲われてこの雑誌社の社員や警官など12人が殺害されました。 
 サミュエル・パティさんはこの事件を授業で取り上げた事で、シャルル・エブドの社員達と同様に殺されたのです。

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 日本人の感覚からすれば滅茶苦茶です。
 勿論フランス人の感覚からも絶対許せない話ですから、フランス政府はパティさんを国葬にしました
 イスラム原理主義テロの犠牲者を国葬にすることで、フランス政府はこのような犯罪は絶対に許さないと言う姿勢を鮮明にしたのです。

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 でもこのような殺人も、神社破壊もイスラム教の教理からすれば、これら犯罪者達は神から与えられた義務を果たしただけなのです。
 アッラーが唯一絶対の神であり、イスラム教の教理がその神の真理なのだから、イスラム教徒にはその真理に逆らう者達を糺し、神の真理に従わせる義務があるのです。


 神社の賽銭箱を壊したのは、神から与えられた義務を果たす行為なので、それを行った人を逮捕するのは不当逮捕なのです。

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 だ、だって神戸の神社もフランスの高校の先生も、あの悪趣味な雑誌社も、全然イスラム教には関係ないでしょう?
 それなのに何でイスラム教徒が、怒るの?
 「触らぬ神は祟りなし」じゃないの?

 でもイスラム教の教理では「触らぬ神は祟りなし」なんて発想自体が、神を冒涜しているのです。
 イスラム教ではこの賽銭箱を壊した犯人の言う通り「神はアッラーしかいない。」のです。 だからアッラー以外の「モノ」を神として祀っていはイケナイのです。
 そういう宗教は邪教なので破壊しなければならないのです。

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 またアッラーが唯一絶対の神なので、アッラーの教えだけが真実です。
 だからアッラーの教えには全ての人類が従わなくてはならないのです。
 つまりイスラム教徒でなくてもイスラム教の戒律は守らなければならないのです。
 そしてイスラム教徒には異教徒にそれを守らせる義務があるのです。


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 更にイスラム教にはイスラム法と言うのがあります。 イスラム教はムハンマド自身が国家を作ってイスラム教による統治をし、さらにそれがその後継者として拡大しサラセン帝国として中東からスペインまで支配した歴史があります。
 その為、その時代にこの統治の為の法が作られました。
 国家を法で統治するのは、現代の民主主義国家と同じですが、しかしイスラム法は預言者ムハンマドが作った法なので、人間が変える事はできません。

 その為奴隷制度など、サラセン帝国時代の制度がそのまま法的に肯定されています。
 ユダヤ教徒やキリスト教徒など非イスラム教徒にだけ課税する人頭税や、その他の宗教差別規定もそのままです。
 それでもユダヤ教徒とキリスト教徒は「聖典の民」として、一定の人格権を認められていますが、多神教徒は完全な邪教とされており、人格権を一切認められていません。

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 しかしイスラム教ではこのイスラム法こそがイスラム教徒が守るべき法であり、それ以外の法など法として認めてもいません。
 これだともう多様性どころじゃないです。

 だからイスラム教徒の移民を多数抱え込んだ、欧米ではテロが頻発しているし、文化摩擦も凄く起きています。
 そもそも法さへ守る意思がないのです。 
 「多様性が~~!!」と言っている人達は、こういう人達の存在をどう考えているのでしょうか?

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 数学的に言えば、多様性を認めない集合も、多様性と言う集合の中の一部です。 しかし他の集合に属する人達の価値観を一切認めない、自分の価値観に合わない人達は暴力を使って攻撃する。しかもそれが彼等の中では神から与えられた義務の履行である。
 現実の社会でこういう集団を取り込んで、彼等の言うところの「多様性を認める社会」「寛容な社会」を作れるのでしょうか?

 実際、イスラム移民を大量に受け入れた欧米では、イスラム原理主義者によるテロが頻発しているし、文化摩擦や犯罪が問題になっています。
 イスラム移民側には移民先の価値観や法を守る意思が一切ない、それどころか彼等の価値観ではそんなモノを尊重してはイケナイのだから、揉めて当然なのです。

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 「多様性が~~!!」と喚いているのは、こういう連中を受け入れてしまった欧米諸国の側で、受け入れてしまった以上「寛容」とか「多様性」とかを持ち出して、必死に融和を図るしかないのです。
 しかし融和って相手に融和する意思があって初めてできるモノです。
 相手には融和する意思が一切なく、こちらが敗北して、相手に服従するまで満足しない場合に融和などできるのでしょうか?
 

  1. シャベツニダ!!
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2023-05-05 11:37

トランスジェンダーとGID

 トランスジェンダーについて凄い記事を拾いました。


 LGBT理解増進法を突き詰めていくと、一番問題なのは、トランスジェンダーの扱いなのです。
 ではそのトランスジェンダーとは何でしょうか?

 これは所謂アンブレラタームと言われる概念で、傘の下に精神的に性別に移ろいのある人を全て含んでいます。
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 自分の持って生まれた性別が苦痛で、ホルモン治療や性器を切除しても、性別を変えたい人だけがトランスジェンダーではないのです。
 
 マスコミがトランスジェンダーについて報道するときには必ず「トランスジェンダーの苦しみ」を強調するのですが、しかしホントにそれで苦しむのは、実はトランスジェンダーの中のGID(性同一障害)と言われる人達だけです。

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 しかし最初の図のようにトランスジェンダーには、女装趣味の男や女装して性交渉をする事、或いはそれを想像すると興奮する男、それで普通にスーツを着ていも下着はいつも女性用を着ている男もトランスジェンダーです。
 女装だっていつもしているわけでなく、週末の外出時だけの女装でも、トランスジェンダーです。
 
 もっと簡単な説明では「男っぽい女」や「女っぽい男」もトランスジェンダーに含まれるのです。
 これだとワタシもトランスジェンダーになれます。

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 だってワタシは日ごろ、ズボンに紳士物のダウンやウィンドブレーカーを着て自転車を乗り回しているのです。 髪はショートカットだし、工学士だし、昔から女らしいと言われたことはないのです。

 尤もこれだともう大半の人間がトランスジェンダーになれます。
 だってこの世にそんなにホントに女らしい女性や、男らし男性はそういないのです。 ワタシが自転車で近所を散歩していて出会う女性達だって、殆ど皆ワタシと同様の服装です。 スカートをはいている人は滅多に見かけません。 
 
 因みにトランスジェンダーになるのに肉体的な条件は一切ありません。 性器や第二次性徴はどうでも良いのです。
 こうなると誰でもトランス女性とかトランス男性になれるのだし、それを決めるのは自分自身と言う事になります。 

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 ワタシがトランス男性にならないのは、ワタシが男性になる気がないからで、もしなりたいならいつでもなれるのです。
 で「気」があるかないかは、全てワタシの気持ちの問題ですから、他人が客観的に判断する事など不可能です。
 だから「自分の性別は自分で決める権利がある」と言う事になっていくのです。 
 
 それまで女性とて気楽に生きていたワタシが、ある日突然、「自分は男だ!!」と言えば、男になれる。 男になる権利がある。

 これが今、共産党や立憲民主党がLGBT理解増進法に書き込んでいる「性自認」の権利です。 
 しかし法制化されてなくてもトランスジェンダーの定義は変わりませんから、誰でも気持ちだけでトランス女性やトランス男性になれるのです。

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 もうすぐ、最高裁で経産省職員のトランス女性の女子トイレ使用の権利についての判決が出るそうです。
 この職員は数年前から女子トイレを使わせろと言って経産省と訴訟を続けています。
 それで今は最高裁まで進んだのです。
 しかし彼は性適合手術を拒否していますから、戸籍上も肉体も男性です。
 唯自分は女だと言い続けているのです。

 あまりに卑猥なので貼りませんが、この方は自身のツィッターに男性性器の画像など貼り付ける方です。
 それでも一審の東京地裁では、この方の女子トイレ使用を認めたのです。 東京地裁の裁判官は経産省職員の女子職員の人権や安全を全く考えてなかったのでしょうね。

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 ホントにこの男が「自分を女だ」と思っているのかどうかは、百パーセント彼の内面の問題ですから、誰にもわかりません。
 でも肉体を完全に無視して、性別を決めるとしたら、当人の内面に寄るしかありません。
 そして内面は他人には見えないので、結局どんな人間でもいかなる目的かも問わずに、自己申告で性別を決る権利を与えるしかなくなるのです。
 
 で、LGBT理解増進法で問題なのは、このように自分が女性だと言ったら、「女性として扱わないと差別だ!!」と言う事になる事です。
 そして経産省のトランス女性を見ればわかりますが、「彼女達」は女子トイレや女湯に入る事に非常に執着しているのです。

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 それどころか最初に揚げた記事を読むと、レズビアンに性交渉を迫っているのです。
 なぜならトランス女性の大多数は、実は性交渉の相手に女性を選びます。 自分が女性で女性を愛するので、「彼女達」は自分達をレズビアンと看做しているのです。
 レズビアンの女性達にすれば、こんなのは超悪質なセクハラでしょう。
 
 しかしトランス女性のレズビアン達は、レズビアンの女性達がトランス女性を避けるのは「トランス差別」だと言うのです。
 

 ???
 つまりレズビアンの女性がトランス女性との性交渉を受け入れる事が、真の平等だと言うのです。
 
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 でもこれは冗談ではなく、トランス女性達は前々からレズビアンの集会やレズバーに押しかけ、無理矢理レズビアンに言い寄ったりするので、レズビアンの女性達は戦々恐々していたのです。
 そしてトランス差別禁止が徹底している国では、既にトランス女性を加えない女性集会、レズビアンの集会が禁止になっています。

 更に日本でも既に長く性犯罪被害女性の支援をしてきた団体が、スタッフに男性を加えないと言う事で助成金を打ち切られると言う事態になっています。
 性犯罪の被害を受けた女性達は、男性に対する恐怖心が非常に強くなっているので、敢えて女性スタッフだけで支援をしているのですが、それが「トランス差別」だと言うのです。

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 それにしてもホントにすごい話になっているのです。
 ワタシはこれまでトランスの暴走について、苺畑カカシさんのブログを通じて知っていたのですが、これがホントに日本に上陸するなんて夢にも思いませんでした。
 でもいよいよ上陸しそうなのです。

 しかしマスコミは今もトランスジェンダー=GIDのイメージで誤魔化し通そうとしています。
 「トランスジェンダーカワイソウ」を全面に出して、LGBT理解増進法を推進しようとしているのです。 
 だって女装趣味の男を女子トイレに入れる権利の為の法案と言えば、国民が賛同するわけもないですから。

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 GID特例法ができたのは、2003年です。 GID特例法は性同一障害で苦しむ人達の為に、性器の切除始めいくつかの条件を付けた上で、戸籍上の性別変更を認める法律です。
 この法律ができる以前にも性違和感に苦しむCIDの人達は、自費で海外に渡航して性適合手術を受けていました。
 男性の体でいる事に耐えられないから、男性性器を切除するのです。

 これを見ればGIDの人達の苦しみと言うのは、理解できます。 だからこの人達の苦しみを和らげるために戸籍変更を認める事には、特に異論は出ませんでした。 ワタシもこれはいい事だったと思っています。

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 ところがLGBTが世界的な騒ぎになると、トランス差別反対と言う騒ぎが起きたのです。
 そしてGIDの人達を出汁にして「トランスの苦悩」を訴え、女装趣味やオートガイネフィリアなどが「女子トイレに入れろ!!」「女湯に入れろ!!」と騒ぎだしたのです。
 そして海外では強姦犯がトランスジェンダーになって女子刑務所に入り、そこで強姦事件を起こしています。
 
 GIDの人達は溜まった物じゃありません。
 こんな連中がトランス女性として性犯罪を起こしまくれば、GIDもまたこの悪評を被るのです。

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 トランス女性の悪評が募れば、女装趣味者など犯罪の張本人達は、知らん顔で男に戻るでしょう。
 でもGIDの人達、特に性適合手術を済ませた人達などは、男に戻る事はできず、自分達には全く責任のない悪評を背負わされるのです。

 LGBT理解増進法って、結局こういう法律なのですね。
 ワタシは絶対に反対です。

 
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2023-03-29 12:00

「難民受け入れろ!!」への違和感

 日本のマスコミはいつも「日本は難民の受け入れが少ないケシカラン!!」と言っています。
 そして難民の受け入れ数を欧米諸国と比較して非常に少ない事を問題にします。
 実際、日本が受け入れている難民の数は欧米に比べて、非常に少ないのです。

 しかしワタシはこの話には凄い違和感があります。
 だって2015年の難民危機とか思い出せばわかるでしょう?
 あの大量の難民達は、徒歩やゴムボートでヨーロッパにたどりついたのです。

 ロシアのウクライナ侵略が始まるまで、大量の難民を出しているのは、紛争が続き政情が不安定な中東やアフリカ諸国でした。
 ヨーロッパ諸国は中東やアフリカとは地続きだし、海を渡る場合も地中海のごく短距離を渡れば良いのです。
 だから多数の「難民」が大量に、ヨーロッパに押し寄せ難民危機を招いたのです。
 
 そして今はウクライナ難民が、ポーランドなど隣国を中心に押し寄せています。
 ウクライナはポーランドと地続きで、言語や習慣も近いので、戦争の前から出稼ぎや通婚などで交流が深かったのです。 だからとりあえず避難するならポーランドになります。 

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 それじゃ今、日本の周辺に大量の難民が出るような紛争地があるでしょうか?
 そりゃ北朝鮮や中国の人民には逃げたい人も多いでしょうが、逃げられる状況でない為、難民の流出は起きていません。

 難民を保護すべき、難民受け入れの拒否が倫理に反するのは、難民と言うのは戦争など大変危機で命からがら逃げてくる人だからです。
 命からがら逃げてくる人の受け入れを拒否する事が、倫理に反する事にはワタシも同意します。
 しかし命からがら逃げる先って、普通は一番近くて安全な場所、徒歩や精々ゴムボート程度で行ける場所でしょう?

 それなのに旅客機で優雅に来た人が、入国後暫くして「自分は難民です。」って何でしょうね?
 それってダライラマなど特別な政治難民だけじゃないですか?
 でもそういう人がそんなに大勢いるわけもないのです。

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 一方日本の周辺に紛争が起きた場合は、日本も難民を受け入れています。
 現在日本にいる在日コリアンの大半は、実は朝鮮戦争時の難民です。 在日コリアンの中で済州島の出身者が多いのですが、済州島では朝鮮戦争時に大虐殺が起きていました。
 それで済州島から小型船で日本に逃げたのです。
 
 当時の日本はまだGDPも戦前に戻らず、多くの国民が貧窮にあえいでいたのですが、それでも日本政府は、この朝鮮人難民をほぼ全部受け入れました。
 その為この当時、在日コリアンの生活保護受給率は何と25%にもなっていました。
 これでは当時の生活保護予算を全部在日コリアンの為に使っていたのではないでしょうか?
 それでも日本は彼等を受け入れ保護し続けたのです。

 尤もそれでも彼等は感謝するどころか「差別された」と日本を憎悪し続けて、北朝鮮の工作活動に熱中したのですから、ホントに厄介な人達でした。

 朝鮮戦争が終わって間もない1956年に起きたのがハンガリー動乱です。
 この時はハンガリー難民達はヨーロッパ、特に隣国のオーストリアに流れました。

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 ハンガリーは元々オーストリア・ハンガリー帝国として17世紀から第一次世界大戦までは、オーストリア領でした。 
 朝鮮半島は第二次大戦後に独立するまで日本領でした。
 どちらも難民から見れば地理的に近いばかりではなく、歴史的にも馴染みのある国なので、全く未知の国を目指すより安心なのです。

 ヨーロッパに押し寄せている難民も、実は多くが旧宗主国を目指しています。 
 地理的な近さだけでなく、精神的な近さもまた難民にとっては重要なのです。
 
 つまり本来の難民は、とりあえず隣国に逃げる、隣国がダメでもできる限り近くて安全なところに逃げるです。 
 地理的に近い国がダメなら、精神的に近い国に逃げる。
 だって命からがら逃げるのにそれ以外の選択肢はないでしょう?
 そしてそういう難民は、日本も受け入れてきました。

 だったら近隣に紛争地がなく、朝鮮と台湾ぐらいしか領有したことがない日本に難民が来る方がオカシイではありませんか?
 その単純明快な話を無視して、欧米、特にヨーロッパを基準に「難民を受け入れろ!!」と言う人達の真意は何でしょうか?

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 日本では民主党政権時の入管難民法の改正で、不法滞在外国人が何度でも難民申請を出し、審査中は強制送還できないようになりました。
 その為、強盗や強姦などの凶悪犯罪で収監された外国人が、刑期満了で釈放されると難民申請を出して、そのまま居座っている状態です。
 
 第二次安倍政権時からこの改正案が出されていますが、立憲民主党等の反対で成立していません。
 つまり日本のマスコミと一部政党、そして一部団体は、こういう凶悪犯を「難民」として日本に留めて、日本人が襲われる事を期待しているとしか思えません。

 一体彼等は日本をどうしたいのでしょうか?
 
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