しかし週明けからまた気温が上がり始め雪が溶けました。
それで火曜日にはまた「ちえりあ」に不用品を持っていきました。
実はこの時、羽子板を持っていく心算でしたが、結局決心がつかず、まだ家にあります。
我が家には柄も含めて長さ70㎝はあるような巨大サイズの羽子板が二枚あります。 母が作ったのです。 母は晩年になって押絵を習い始め、毎週一回、我が家に先生と生徒さん5~6人が来て、午後一杯皆で押絵の作品を作っていました。
殆どが色紙ですが、羽子板も作りました。 20㎝程の小さな物も作りましたが、70㎝の巨大サイズも作ったのです。
巨大羽子板は二枚ともワタシが持っています。 一枚は助六と揚巻で、もう一枚は藤娘です。 一昨年の年末、この家に引っ越してきたとき、ワタシはこの二枚を飾って、よもさんと二人でお正月を楽しみました。
しかし一人暮らしで二枚も巨大な羽子板を持っていても仕方ないので、とりあえず藤娘だけでも誰かに貰ってもらおうと思っていたのです。
巨大な物なので普通の家庭では邪魔になると思うのですが、お店や病院、介護施設などの施設なら、大いに見栄えがして、楽しんでもらえると思うのです。
だからお正月が近づいたら「ちえりあ」に持っていこうと思っていました。
でもイザとなったら決心がつかなくてダメでした。
因みに母が買い込んでいた羽子板の板や羽子板を立てる為の台も幾つかあって、妹が保管していたのを、11月中に「ちえりあ」に持っていきました。
母は癌で入院する直前まで押絵を習っていたので、羽子板の板他使い残した材料が色々あったのです。
「ちえりあ」ではクラフト教室なども色々やっているので、この種の材料は貰い手が沢山いるようです。
それで以前、油絵のキャンパス等、家にあった画材を持ち込んだ時も、使いかけの物でも文句なく受け取ってくれました。
それで羽子板の板他も持ち込んだら、文句なく引き取ってくれました。 それでワタシも少し肩の荷が下りた気がしたし、妹も喜んでいました。
だから今度は巨大羽子板を持ち込もうと思ったのですが、しかしなぜか家から持ち出す事ができません。
母の死後、この羽子板を飾った事はありませんでした。 母の死後、ワタシが一人暮らしを始めた家がオンボロで羽子板を飾るような雰囲気じゃなかったのです。
でも一昨年11月に今の家に引っ越してきて、初めて羽子板を飾りました。
一枚は居間に、もう一枚は8畳間に。
するといかにも華やかになって、嬉しいお正月になりました。
けれどもその二月の末によもさんが死んでしまいました。
だから今は羽子板の飾った場所には、よもさんの骨箱が置いてあります。 だから今年はどこに羽子板を飾ったら良いかもわかりません。
いずれにしても一人暮らしで巨大羽子板を二枚も持っているより、誰か喜んでくれる人に貰ってほしいとは前々から思い続けていました。
それで毎年、毎年12月になる度に、羽子板を「ちえりあ」に持っていこうと思っていました。
でも毎年毎年、持っていくことができないままお正月を迎えました。
一体どうしたらよいのでしょうか?
誰か札幌で羽子板の欲しい人はいないでしょうか?
ブログ内で羽子板の写真を探していたら、よもさんが一緒に写っていました。(お正月が終わる)
この写真を撮った時はよもさんは元気だったのです。
この後二か月足らずでよもさんが死んでしまうなんて・・・・。
よもさんの写真を見るのが辛くて、今もよもさんの写真を見るのを避けています。
実は最近まで猫の写真や動画を見るのも辛かったのです。
でもこの頃、時々猫動画をみるようになりました。
因みによもさんが使った食器は今もそのまま同じ場所に置いてあります。
よもさんの為に買い込んでいたキャットフードと猫砂は、同じアパート内で猫を沢山買っている方に引き取ってもらいました。
ガレージにしまい込んでいた分はよもさんの死後直ぐに引き取ってもらったのですが、家の中に置いていた分を引きとって貰ったのは、お盆過ぎてからです。
こんなんだから母の羽子板も整理できないんでしょうね。
母だって自分の作った羽子板が押し入れに押し込まれているよりは、できるだけ大勢の人に見られて喜ばれる事を望んでいると思うのですが・・・・。