生活保護舐めんな!! 賞賛すべき小田原市職員達
生活保護受給者が急病になると・・・・
生活保護利用者が休日に急病になるということ
休日や夜間の急病は、誰にとっても心細いものです。
しばしば「医療費が無料だから無駄に使いたがる」とされる生活保護利用者の場合、医療扶助が利用できるために医療費が無料となることは、急病の際にどのような違いとなるでしょうか?
風邪を引いて高熱があるようす、でも体温は不明
先日の日曜日、親しい友人から電話がかかってきました。
「風邪を引いて、ものすごい熱があって動けない、どうすればいい?」
というのですが、体温はわかりません。体温計を持っていないからです。
その友人はDV被害から逃れ、半年ほど前から生活保護を利用して単身生活をしています。
私の住まいから徒歩20分程度の場所に住んでいるので、様子を見に行ってくることにしました。
「医療費が無料」とはいえ、休日の急病で「すぐに」の受診は原則無理
生活保護の医療扶助では「医療(処方薬を含む)」の現物が支給されます。
この「医療の現物支給」を受けるためには、まず、福祉事務所に行って医療扶助の申請を行う必要があります。
認められれば「医療券」が交付されるので、この「医療券」を持って医療機関と調剤薬局に行き、診察・検査・治療・処方などの医療と医薬品の現物の支給を受けます。
この「福祉事務所に行く」は、必ずしも必須ではありません。たとえば
「脚を怪我して歩けない」
「高熱で動けない」
というようなときに、
「まず福祉事務所に行く」
をどうしても要求されたら、「事実上、医療扶助を利用できない」ということになります。
ですので、身動き取れないような状態であれば、
「福祉事務所に電話で申請の意向を伝え、口頭で許可を得る」
で大丈夫です。
また、本当の緊急時には、119番電話で救急隊に救急搬送を依頼することもできます。この場合、本人確認のために生活保護受給者証を見せることになりますので(保険証はありません)、対応可能な病院へ搬送されます。医療扶助の申請は事後となります。
もし「意識不明である」など、本人が申請できる状況でないのであれば、福祉事務所は申請されたものとみなして、病院とのやりとりで医療扶助を給付します。
高コスト医療を利用したがらない生活保護利用者たち
「生活保護で、どうせタダだから、救急搬送も気軽に利用するんだろう?」
と考える方は実に多いのですが、そんなことはありません。
私が直接知る多くの生活保護利用者は、救急車利用を可能な限り避ける傾向にあります。
理由はいろいろです。
自分の財布から支払うのでなくても、「多額の費用がかかるため、気が引ける」という場合もあります。
また、福祉事務所の担当ケースワーカーから「本当に救急車が必要だったのか」と追及されるなどの「後腐れ」を恐れて、という場合もあります。
かつて医療機関で激烈な生活保護差別に遭ったことがトラウマになっていて、「なるべく行きたくない」と苦痛に耐えている場合もあります。もし、そんな医療機関に救急車で搬送されたら、単なる生活保護差別に加えて「生活保護のくせに、救急車で来た」という攻撃が追加されることになるわけですから。
もちろん、激しい苦痛があるわけではなく自力での移動が若干は可能なようだったら、「救急車よりはタクシーで」が現実的な対応です。事前にケースワーカーに相談しておけば、タクシーで病院に行った場合の交通費は「通院移送費」として支給される場合が多いです。もちろん、無条件ではありません。医師の指示による、または医師に「タクシー利用が必須だった」と一筆書いてもらう必要があります。それでも、あとで「本当にタクシーが必要だったのか」と追及されることを恐れて「病院に行くのやめようか、どうしようか」と悩む人が多くいます。
まあ、様子見で済むんだったら、それも一つの選択ではあります。様子見でこじらせたら、結局は医療費がより多くかかることになるんですけどね。
そして、様子見も容易ではない事情が、生活保護利用者たちにはあります。
以上がこの記事の前半です。
なるほど生活保護受給者が医療を受けるには、実は結構いろいろ制約があって大変だったのですね。
ここまではこの記事の筆者に賛同します。
でも後半があります。
そもそも、余裕が作れるわけではない生活保護基準
生活保護基準が「健康で文化的な最低限度の生活」を実現できるほど高かった時期は、過去に一度もありません。
さらに2013年8月以後、生活扶助を皮切りに引き下げが続いています。もともと節約を重ねていた生活保護利用者たちの生活は、さらなる節約を強いられることになりました。
そもそも「最低限度の生活」を想定している生活保護規準から、経済的な余裕が作れるわけはありません。ギリギリの線、ギリギリ以下の線に設定されているわけですから。
さらに削減が続けられる生活保護費からは、
「ちょっと調子が悪いときに市販薬を買う」
「体温計など応急処置キットはひと通り持っておく」
「休日に具合が悪くなったとき、タクシー1メーター程度の距離のかかりつけまで往復する」
程度の余裕を作ることも困難になっています。
「手持ちの市販薬を飲み、フリーズドライ食品やレトルト食品をとりあえずお腹に入れて様子を見る」
という、生活保護より上の経済レベルの生活の「ふつう」の対応は困難なのです。
それに加えて、休日・夜間の医療のハードル、「福祉事務所に行くことも電話することもできない」があります。
というわけで、私は体温計・総合感冒薬・フリーズドライ食品などを携えて、友人宅に行ったのでした。
38.0℃の発熱はしていました。休日外来を受診するかどうか微妙なレベルです。
本人は「風邪薬を飲んで様子を見る」というので、薬を飲んでもらってしばらく雑談しているうちに、少し回復していたようでした。
どうも、ただの風邪のようです。暖かくして、食べられるなら食べて寝ていればなんとかなるでしょう。
翌日、福祉事務所に連絡をして医療機関に行ったとのこと。前日以上にこじれることもなかったようで、すんなり回復に向かいつつあるようです。一安心です。
結論:一部の問題ある医療扶助利用を、全体の話にしないでください
一部に、問題ある医療扶助利用があることは、当然知っています。でもそれは全体ではありません。
現在の生活保護の医療扶助の利用しづらさは、既に、ふつうの健康管理・ふつうの治療・ふつうの急病対応を困難にするレベルです。
これ以上困難にして、どうするのでしょうか?
生活保護利用者の生活をより厳しくしたい人々の本音は
「生きてたら医療扶助が必要だから、生活保護を利用するなら早めに死んでほしい」
ということなのでしょうか?
ぞっとする話です。
「それが今の日本の現実」と認めるしかないのかもしれませんが。
しかし後半から一変に嘘くさくなります。

上の表は2013年の生活保護費の標準額と、サラリーマンの手取りを比べたものです。 ワタシは以前のエントリーで生活保護費を調べた時にこの表を引用しました。
生活保護費は単身者の場合、高卒公務員の初任給ぐらい、そして母子家庭など家族がいる場合は人数に応じて、支給額が増えるのですが、上の表のように平均的な一般勤労者の手取りを超えるぐらいの額が支給されます。
これで生活保護費を数千円減らされると、置き薬や体温計を買えないとか、緊急時のタクシー代に困るとか、インスタントの保存食が買えなくなるとか、言われるとのけぞりますよね。
健康な一般勤労者でも、虫歯や風邪などで通院する事はあります。 その場合は国保など保険で医療費を支払うのですが、虫歯や風邪でも一回数千円、数回通えば1~2万となる場合も珍しくありません。
ワタシも昨年末の喘息で一回7000円余りの医療費+薬代4000円強を払いました。
高卒で一人暮らしの人や、子だくさんの家族なんかはホントにキツイですよ。
生活保護受給者でなくても、一般の人は皆医療費は結構負担なのです。
しかしこの記事で面白いのは、この記事の下にあるコメント欄です。
現役のお医者さん達がゾロゾロとコメントしています。
生活保護受給者の診療は嫌がられるとは聞いていたけれど、聞きしに勝るすざまじさです。
それに対するこの記事の記者のDQN回答にもビックリです。
昔ならこういうDQN記者が一方的に言いたい事を言ってオシマイだった話に、こうやってちゃんと現場の人達から反論できるのが、ネット社会の素晴らしさですね。
お蔭でワタシ達一般市民も正しい情報を得る事ができます。
ワタシは難病患者です。 ワタシだって父が幾ばくか残してくれなかったら生活保護を受けていたと思います。
だから生活保護制度はちゃんと守ってほしいです。
しかしこんなDQN記事を書いては「生活保護カワイソウ!!」「日本政府冷酷!!」みたいな馬鹿話ばかり煽っていては、生活保護制度への不信を煽り、本当に困っている受給者を追い込むばかりです。
そして生活保護受給者への医療の話が出るたびに、思い出すのは山本病院事件です。
病院が医療費を稼ぐために、ホームレスに生活保護を受給させ、不必要な手術を繰り返し、死者まで出したと言う事件です。
生活保護受給者は医療費が無料なので、悪徳病院の過剰医療の対象にされるのです。 過剰医療は患者の健康を害するだけでなく生命まで奪いかねないのです。
ところが生活保護の問題で騒ぐ自称人権団体は、この問題には全く無関心なのです。 山本病院事件のような恐ろしい事件が起こっても何も反応しませんでした。
それどころか過剰医療の抑制為の制度を作ろする自治体や政治家には、人権侵害と大騒ぎで反対します。
自称人権団体やこの手のDQN記者の本当の目的は何でしょうか?
「リアル」を無視するマスゴミに動かされて良いのか? 生活保護
食費1ヵ月3600円の当事者が語る「生活保護リアル」
――政策ウォッチ編・第51回
今回は、本連載政策ウォッチ編・第7回にご登場いただいた平田明子さん(仮名・44歳・北海道在住)の声を紹介したい。もともと小学校教員だった平田さんは、結婚、DV被害に遭っての離婚を経験した後、非正規雇用で教育委員会などに勤務していたが、職場でのパワハラが引き金となって精神を病み、休職して治療に専念したものの回復せず、退職。その後、生活保護を申請して利用を開始し、現在は2年目となる。

平田さんの住む町では、冬場、気温がマイナス25℃になることもある。でも、平田さんの利用している暖房機器は、石油ストーブとホットカーペットだけだ
Photo by Yoshiko Miwa
――平田さん、お久しぶりです。残念なことですが、8月1日に生活保護基準が見直しとなり、ほとんどの当事者にとっては引き下げとなりました。
「そうなんです。単身生活をしている私も、保護費が引き下げとなりました。今回は1ヵ月あたり400円の引き下げでした」
――どのように、やりくりされていますか?
「食費を削りました。今まで、米代込みで1ヵ月あたり4000円でした。それを3600円にしました」
――1日あたり120円ということですよね。どういう食生活なのか、ちょっと想像できないのですが。
「今は、ほとんどご飯、ハヤシライスまたはカレーライス、それからサラダ、茹でた野菜、野菜の煮付けなどのおかずです。ハヤシライスとカレーライスは、自分で作ります。ルーは市販のものを利用しますけど。夜は食べず、1日に2食の日も結構あります」
――お米が1日1合としても、1ヵ月あたりで3~4kg程度は食べるわけですよね。お米だけで1ヵ月1500円程度はかかりそうです。すると、おかずにかけられるのは1ヵ月2000円程度ということになりますね。
「結構、いろいろなものが食べられますよ。カレーには必ず、缶詰の大豆を入れます。肉は少ししか食べません。食べるとしても、たまに挽き肉を食べる程度ですね。カレーやハヤシのルーは、ドラッグストアで底値になっているときを狙って買います。1箱128円のときがあるんです。その1箱を使えば、3~4日分になります。私、カレーは大好きだから、朝昼、3日か4日カレーが続いても平気なんです。もちろん、栄養バランスを考えて、サラダや茹で野菜も一緒に食べます」
――サラダにする野菜って、そんなに安くないという感覚があるんですが。
「私は、人参、玉ねぎ、キャベツを千切りにしてサラダにしています」
――あ、「台所の味方」と言われる野菜ばかりですね。私も、スーパーのタイムセールでキャベツ半個を78円で買って、それを浅漬にして1週間食べ続けたりすることがあります。
「この地域は農業が盛んなので、地元の農家の方のお野菜が安く売られていることが多いんです。それを煮付けにしたり、カレーの具材にしたりもしますね。安い時にたくさん買って下処理して冷凍しておくこともあります」

平田明子さんが住む、築40年のアパート。建物のあちこちが経年劣化している。昨年まで、トイレは汲み取り式だった
Photo by Y.M.
月に1本は映画を必ず観る
「自分の中の文化を絶やさない」努力
――でも、「食費を削るのはなるべく後回しにしたい」という気持ちが、私にはあります。生きることの根源に近いのが食ですから。私は、困窮していったとき、着るものから先に節約しました。平田さんは、何を優先するために食費を節約しているんですか?
「自分の中の文化を、絶やさないためです。自分の興味が向かうこと、関心のあることに対する投資は、絶やしてはいけないと思うんです。限られたお金の中で、惜しまないようにしようと」
――平田さんの「文化」とは、具体的にはどのようなものですか?
「映画は、月に1本は必ず観ることにしています。それから9月、大好きなミュージシャンの20年ぶりのライブのために、5000円のチケットを買いました。ライブは、少し離れた大都市で行われるので、交通費もかかりました。9月は、やりくりがかなり大変でしたね(笑)」
――私は、そういうふうに、ご自分の大切にしたいもの、ご自分の守りたいもののために工夫して保護費をお使いになるのは、素晴らしいことだと思います。その人が生きる力を発揮するための基本ですから。でも……。
「わかります。『生活保護なのに』と言われる方も、たくさんいることは知っています。でも私は、8月から1ヵ月あたり400円が減らされたことで、逆に『自分の中の文化を絶やさない』と強く決意しました」
http://diamond.jp/articles/-/45951

本文は非常に長い文章です。 ホントは全部コピペしようと思ったのですが、しかしあんまり長いのでギブアップしました。
ともあれこの記事の著者は「生活保護費の削減で食費が3600円しか出せなくなった人がいる、悲惨だ!!。 政治家はこの実態を知らないのだ。 生活保護受給者の「リアル」な生活を知らない人々が、生活保護費減額を叫んでいる。 許せない!!」と言いたいようです。
しかし大変不思議なのですが、全文隈なく読んでも、この平田明子さんの生活保護受給額を全く書いていません。

食費3600円と言うのは確かにショッキングだし、普通に考えれば悲惨です。 しかしこの著者が書いているように、現在生活保護費の用途は完全に受給者の自由裁量です。
また著者も生活保護費の用途を行政が監視する事など絶対に許されない、と言っているのです。
だったら食費3600円も平田明子さんの完全自己責任なのです。
日本国憲法では「全て国民は健康で文化的な最低生活をする権利がある」と定めています。 生活保護はその憲法の主旨に沿って作られた制度です。
「文化」をどのように規定するかは、個人の自由ですから、食費を削ってもライブや映画を楽しみたいなら、それはそれで構わないと思います。
しかしどんな大富豪でも自分の「文化」に好きなだけ支出できるわけではないのです。
まして一般勤労者の場合はお金のかかる「文化」を愛するが故に、食費その他を切りつめるのは普通の話です。
その現実を無視して、このような文章を書く事に非常に違和感を感じます。

それでは平田明子さんはどの程度の生活保護費を貰っているのでしょうか?
生活保護費は地域や家族構成や年齢、障碍や病気の有無によって、数万円の差があるので、確実な額はわかりませんが、減額前は全国平均でこのぐらいでした。

http://生活保護.biz/kingaku/
つまり単身者でも最低賃金ベースで働く勤労者の所得よりも、生活保護費の受給額の方が多かったのです。
しかも生活保護受給者は医療費は全額無料、医師の証明書があれば通院のタクシー代も無料、NHK視聴料、上下水道費も無料です。
どちらが余裕のある暮らしができるか明らかでしょう?
今回の生活保護費削減で、所得の格差は何とか改正されましたが、しかし医療費無料等の特典を考えれば、やはり生活保護受給者は低賃金労働者よりもまだリッチなのです。、
ちなみに札幌で女性が中途採用で地元企業などで働く場合は、正社員でも手取り12~13万です。 道内の他の都市ならもっと少ないでしょう。
だから平田明子さんは絶対に働きたくないでしょう。

それにしても笑えるのが、この記事に添えられた写真と解説です。
>平田さんの住む町では、冬場、気温がマイナス25℃になることもある。でも、平田さんの利用している暖房機器は、石油ストーブとホットカーペットだけだ
これって道内の普通の暖房です。
勿論マンションや高級住宅などでは、セントラルヒィーティングを採用している所も多いのですが、しかし一般の住宅では石油ストーブが普通です。
勿論それで十二分に暖かいのです。
このタイプのストーブなら、外がマイナス25℃でも、10~15畳の部屋でも、25℃ぐらいを楽々キープできるでしょう。
そしてこのタイプのストーブだと温度制御もまた点火時間も完全に自動制御ですから、スイッチを入れる以外に全く手数がかかりません。

これも笑えます。
>平田明子さんが住む、築40年のアパート。建物のあちこちが経年劣化している。昨年まで、トイレは汲み取り式だった。
トイレが汲み取りと言うのは確かに今時珍しいです。
しかし地域全体に下水ができなければ、水洗トイレを作る事は出来ません。 逆に下水網が完備して地域全体の建物の殆どが水洗トイレを作れば、汲み取り式のトイレは維持できません。
だって汲み取り業者が廃業してしまいますから。
つまりこの平田さんのアパートが水洗トイレを作る前は、地域に下水施設がなく、地域の家庭は皆汲み取り式トイレを使っていたと言う事です。

老朽アパートだと言うのも生活保護故でしょうか?
だってアパートならどの部屋でも家賃は殆ど変りません。
で、他の住人も全員生活保護受給者なのでしょうか?
人口減の道内自治体では、当然の事ですが新しいアパートを建てる人は稀です。 アパートを探せば老朽アパートしかないし、それが嫌なら公営住宅と言う事になります。
ちなみに生活保護受給者は、公営住宅に優先的に入居できます。 これって低所得の人から見れば随分羨ましい話です。
ついでに言うとワタシは病身で無職なので、父の遺産を食い潰して暮らしています。
で家賃・光熱費・食費・文化費用を全部合わせて月7~8万円で暮らしています。
食費は3600円と言うわけにはいきませんが、病身の女性だと食費は知れています。 太り過ぎを何とかする事に苦労しています。
病人の立場から言うと、病気で生活保護を受給している人が、「文化」の為のお金に苦労すると言うのは不思議話です。
だって病人だと体力がなくて、日常の家事で手一杯じゃないですか?
体力がなくなっているのに、どうやって遠くの都会までライブに行くんですか?
人ごみで一杯のライブ会場って辛くないですか?
ましてうつ病の人って普通は、病院に行くのも辛いぐらいでなのに。ライブや映画を楽しめるってホントに不思議です。

生活保護に関する記事って、いつもこんな風に「リアル」を無視しているのです。
現実の勤労者の賃金との比較も、それ以前に現実の生活も無視して、ひたすら「生活保護受給者=貧困=カワイソウ」とナンセンスなお涙頂戴の猿芝居を書くのです。
なるほど政治家の中には社民党や共産党の政治家のように常に「リアル」を無視して馬鹿な事を言う人もいます。
しかし政治家全体としては「リアル」を理解できる人も大勢いるのです。
なによりもどのような政治家であれ、彼等は選挙によって国民から選ばれているのです。
政治家が国民を動かしているのではありません。
国民が政治家を動かしているのです。
しかしマスゴミには国民の声や意思を反映する術はありません。
だからこんな妄想を書く人間も「ジャーナリスト」でいられるのです。
「リアル」を無視するマスゴミに動かされて良いのか?
これは生活保護の問題だけではなく、全ての政治に関する問題の全てに関して同様ではありませんか?

札幌は今吹雪いています。 一昨日の大雪で完全な真冬になりました。
でもワタシの部屋はとても暖かく快適です。
道内生活保護受給者達もみな、ストーブをガンガン焚いて、室温を25℃にして薄着で冷たいビールでも飲んでいるでしょう。
元気一杯生活保護!!
恥でも恩恵でもない 権利
引き下げ阻止 国会デモ行進
「命を脅かす引き下げは反対!」―。貧困問題に取り組む人たちでつくる「STOP!生活保護基準引き下げ」アクションは6日、厚生労働省前で生活保護基準引き下げを阻止しようと行動しました。その後、国会へデモ行進しました。
千葉県内から妻(42)と長女(2)と参加した男性(39)は「いまでもぎりぎり。自分たち親が食べる物はすでに切り詰めている。これ以上削減されたら、子どもの食事まで減らさなければならない」と訴えました。
国会前では、日本共産党と社民党の議員が参加者らを激励。日本共産党からは、穀田恵二、高橋ちづ子、佐々木憲昭、赤嶺政賢の各衆院議員と大門実紀史、田村智子両参院議員がエールの交換をしました。
呼びかけ人の一人、宇都宮健児弁護士は「生活保護は憲法25条を具体化した制度で、恥でも恩恵を受けるものでもなく、権利だ」と強調。首都圏青年ユニオンの河添誠青年非正規労働センター事務局長は「生活保護基準引き下げは、生活保護利用者だけの問題ではない。最低賃金など日本に暮らす全ての人の生活保障基準が切り下げられるということだ」と述べました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2013-03-07/2013030715_01_1.html
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/photos/20130212/plt1302121534005-p1.htm
ワタシは難病患者で働けません。 それでも父が幾許か残してくれたおかげで、何とか生活保護のお世話にはならずに暮らしています。
大体月10万足らずでワタシとよもちゃんが十分暮らしていけます。 世間的には少ないのですが、高卒公務員の初任給が15~16万、大卒初任給は20万程度ですから、特に少ないとも思えません。
ワタシの病気は厚生省の指定した特定疾患なので、この病気に関しては医療費は国庫負担です。
それで必要なのは家賃や光熱費や食費等です。
しかし一人暮らしなので、10万以下でそれを全部賄えるのです。
ちなみに札幌市の生活保護費は、単身だと138000円出ます。 けれど札幌市内の中小企業では正社員でも、余程のベテランか、管理職ではない場合、手取りがこれ以下が普通です。
だから手取り138000円以下で働き、納税し、国保や年金も負担して、働いている人が大勢いるのです。
でも幾ら薄給でも、働いていればそれなりの交際費も必要だし、また相応に服装も整えて行かなければなりません。
けれどワタシのように無職だとそのような物は全然必要ありません。
だから10万以下の生活費でも特に少ないとは感じないのです。
http://no-risu.iza.ne.jp/blog/entry/3018143/
貧しい生活と言うと、直ぐに「食べる物に不自由する」と言うイメージがあります。 しかし現在の日本の食料価格を考えると、食べ物なんかすごく安いのです。
健康を維持するのに必要な食費なんか、ほんのわずかです。
まして病身でハードな運動や労働な出来ない人間の場合は、幾ら食費を切り詰めても油断すると直ぐに肥満してしまいます。
それにしてもこの赤旗の夫婦は元気ですね。
>千葉県内から妻(42)と長女(2)と参加した男性(39)は「いまでもぎりぎり。自分たち親が食べる物はすでに切り詰めている。これ以上削減されたら、子どもの食事まで減らさなければならない」と訴えました。
ワタシはこの冬、参加しようと思っていたデモや集会は全部パスするハメになりました。 札幌市内のデモなので、徒歩と地下鉄で一時間かからないし、地下鉄では絶対座っていられるのですが、それでも体調を崩してしまったので行けなかったのです。
こんなんだから働けないのですけどね。
千葉県から東京の国会議事堂前までって一時間ではいけないでしょう?
しかも子供連れです。
ワタシなら到底無理です。
体調が良い時でもダメです。
こんなに元気なのに何で生活保護に依存するのでしょうか?
夫婦揃って元気なのに、夫婦そろって失業して生活保護ですか? この夫婦に子供が何人いるかわかりませんが、上にあげた図からわかるように、夫婦で子供が2人いれば、中堅サラリーマンの手取り程度の生活保護費がdます。
中堅サラリーマン程度の収入がありながら、これを削られると、食費を削らなければならないって・・・・・どんな生活をしているのでしょうか?
凄い違和感を感じます。
オマケ
元共産党徳島県議、生活保護の詐欺容疑で逮捕
不動産業者による生活保護の不正受給に関与したとして、徳島県警警備部と板野署は26日、詐欺容疑で、同県板野町犬伏の元共産党県議、扶川敦容疑者(56)を逮捕した。容疑を否認している。
逮捕容疑は、徳島市の不動産業者(36)=詐欺容疑で逮捕=らと共謀、平成22年3月、生活保護の支給基準の上限にあたるよう虚偽の家賃や敷金を記載した書類を作成し、生活保護費として敷金分10万8000円と転居費用10万円をだまし取ったとしている。扶川容疑者は提出書類の連帯保証人としてサインしていたという。
扶川容疑者は14日、生活保護の不正受給の関係先として自宅や事務所が県警の家宅捜索を受けたと記者会見し、翌日県議を辞職していた。
扶川容疑者は県内に2カ所の生活相談所を構え、生活保護の受給手続きなど、これまで約2000件の相談に応じてきたという。会見では「詐欺行為には加担しておらず、私腹を肥やす気持ちはない」と釈明した。
扶川容疑者は党専従職員、赤旗記者を経て、15年の統一地方選で徳島県議に初当選。19年に再選され、2期目だった。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130126/crm13012613410009-n1.htm
孤独死=貧困??
札幌市で年間100人もの生活保護+孤独死と推計
道新:生活保護者の孤独死43人 札幌市「異変察知は困難」 4~6月
貧困の挙句に孤独死となった事例が社会問題となり、札幌市が初めて調べてみたそうだ。
札幌市内で誰にも知られず自宅で亡くなった一人暮らしの生活保護受給者が、今年4月から6月の3カ月で43人いたことが27日、同市のまとめで分かった。
生活保護の支給を「死去」のために廃止した人のうち、親族などからの速やかな通報で手続きした人を除いたケースを初めてまとめた。遺体発見までの時間や性別、年齢層の分析はしていない。
この43人が四半期の数なので、4倍したら172人となる。
時期的には例えば暖房を止められて凍死ということが比較的少ないとみられる春の四半期なので、冬はもう少し多くなるかもしれない。
同市保健福祉局は「今回の調査から、少なくとも年間100人以上は孤独死していると考えられる」と推測しているというが、この推測はどうもかなり控えめな推測すぎて、年間200人近くの人が、という方が正確かもしれない。
しかし問題はこれだけではない。この数は、曲がりなりにも生活保護を受給していた人たちの数で、生活保護の受給を手続的にはねられた人たちは入っていない。そして札幌市で孤立死が問題となった姉妹のケースは、生活保護を不当にも拒まれた挙句の不幸なケースだったのである。
貧困の中で亡くなってしまうケースは、札幌市で年間控えめに見ても200人は下らないと見たほうがよさそうである。ちなみに札幌市の人口は約190万人。日本の総人口約1億2700万人のうち1.5%を占めるにすぎない。逆に言うと、貧困の中で亡くなってしまう人の数は日本全体に引き直すと1万人から2万人の間となりそうである。
なお、上記の記事では、死因について分析していないというのであり、死亡したことは生活保護支給打ち切り理由で死亡となっていたものを拾ったというのであるから、自殺者統計との関係は不明だ。日本の年間自殺者数が約3万人で、その多くが経済的理由によるものだが、上記の数字がその中に大部分吸収されるものなのか、それともその外側に位置するものなのか、全くわからない。
札幌市としてはさらなる追跡調査により正確な状況分析をすべきだし、また全国で同様の調査をして実態を明らかにしていって欲しいものだ。
町村泰貴北海道大学教授。民事訴訟法、サイバー法を専門とする法学者
http://blogos.com/article/45734/
上の文章は個人ブログなのですが、その個人が北海道大学教授、しかも民事訴訟法専門の法学者の文章なので大変驚いています。
この教授は孤独死を貧困と結び付けていますが、そもそも孤独死は一人で誰にもみとられずに死んだと言う事で、別に貧困には関係ありません。
一人暮らしだと所得に関係なく孤独死する場合があります。
ワタシが身近で聞いた話でも、高級マンションで孤独死した老婦人がいます。
またもっと気の毒な例ですが、30代のスポーツインストラクターの方が孤独死した話もあります。
この方は夜中に自分で119番通報をしました。
けれど救急隊員がドアの前まで来た時には、もう動けなくなっていたのでしょう。
ベルを鳴らしても返事がないし、ドアの鍵も閉まっているので、救急隊はそのまま帰ってしまいました。
翌日無断欠勤を不審に思った同僚が、この方の親族に連絡して、部屋に入ってみると既に亡くなっていたそうです。
一人暮らしだと誰もこういうリスクがあるのです。
ちなみに札幌市の場合、単身者に出る生活保護費は月額138000円です。
しかも医療費は無料です。
また市営住宅にも優先的に入れます。
札幌では手取り138000円に満たない勤労者が沢山います。 女性だと正社員でもそんな人はざらです。
しかしそれで灯油代が無くて凍死する人など聞いた事はありません。
実際ワタシも札幌で一人暮らしですが、家賃、光熱費、通信費を含めて10万以下で生活していますが、凍死する予定はありません。
>時期的には例えば暖房を止められて凍死ということが比較的少ないとみられる春の四半期なので、冬はもう少し多くなるかもしれない。
だからこのような前提は全くナンセンスなのです。
孤独死の定義も生活保護制度の実態も全く知らない大学教授がいて、しかもその人が貧困の問題を論じているので非常に驚きました。
青白きインテリは肉体だけでなく、知性も脆弱なのですね。
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Author:よもぎねこ
平凡な猫の退屈な日常生活
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