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2023-09-15 12:04

汚染魚と汚染水は違う?

 先日共産党は日本近海の魚を「汚染魚」とツィートした広島県福山市議会議員村井あめみを候補から外しました。
 一方村井あけみは、このツィートを削除して謝罪しました。
 これはつまり「汚染魚」と言う表現が、日本共産党から見ても「非科学的で不適切」と言う事なのでしょう。

 しかしこれは奇妙です。
 なぜなら日本共産党は「汚染魚」村井は叱責したけれど、共産党の幹部例えば小池顕始め共産党の国会議員達はこれまで普通に「汚染水」と言う言葉を使ってきたからです。
 で、これについて小池は「汚染水と汚染魚は全く違うんです」と言っています。


「『汚染魚』と『汚染水』は全く違うんです」 共産・小池氏が反論
 9月11日産経新聞

共産党の小池晃書記局長は13日の記者会見で、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に絡み、「汚染魚」との表現を問題視しつつ、「汚染水」との表現は使い続けるという党の方針への疑問について、「『汚染魚』と『汚染水』は全く違う」と反論した。

小池氏は会見で「汚染魚は科学的根拠がない。魚が汚染されているという科学的なデータはない。科学的根拠のないことを言うべきではない」と述べた。

一方、「汚染水あるいはアルプス処理水という言い方をしているのには根拠がある。今、出されているアルプス処理水は解け落ちたデブリ(溶融核燃料)に接した水だから、トリチウム以外にもさまざまな核種が含まれている」と語った。

共産は11日、X(旧ツイッター)で「汚染魚」と発信した次期衆院選の立候補予定者の擁立を取り消したと発表した。これに関して国民民主党の玉木雄一郎代表が12日の会見で、「汚染魚がダメなら汚染水もダメなのではないか。なぜ汚染水がOKで汚染魚がダメなのかよく分からない。それであれば、汚染水という人は全員公認を外すべきではないか」と違和感を表明していた。

--(中国メディアは)汚染キャンペーンをはっている

「中国が主張していることを是とするわけではありません。中国が言っていることが正しいというつもりはありません。ただ、われわれはやっぱり今回放出しているものは、かつて例のなかったものであるということはきちっという必要があると。それはきちんと伝えると。同時にこれから20年になるか30年になるか50年になるかわかりませんが、ずっと放出し続けたときに、今、政府が言っていることが常に保たれていくのかどうかということも保証はないわけですよね。IAEA(国際原子力機関)はその点、検討していないですよ」


 汚染魚と汚染水は全然違う?
 
 イヤこれワタシも全然わかりません。
 一応小池議員の言い分では「福島第一原発の処理水は原発事故のデブリ(溶解核燃料)と接して汚染されているけれど、まだその汚染が日本近海全域に回っているわけでないから、日本近海の魚が全部汚染されているわけじゃない。 だから汚染水と言い方は正しいけれど、汚染魚と言う表現は違う。」との事です。

 でも小池説が正しいとしたら、福島第一原発の処理水は溶解核燃料に触れて汚染されているわけだから、放出が始まって暫く経てば日本近海の魚は全部汚染されるんじゃないですか?
 そしてやがて世界中の海が汚染されるんじゃないですか?
 だから共産党はこれまで必死に処理水放出に反対していていたんでしょう?

 それにしてもおそ松ですね。
 共産党は高学歴集団で、志位書記長は東大理学部卒だし、この小池は東北大学医学部卒なのです。
 それが福島第一原発処理水放出については、党を挙げて「汚染水!!」と騒ぎ続けました。

 福島第一原発の地下には元々非常に綺麗な地下水が湧いていました。 綺麗な水なので311の事故が起きるまではそのまま海へ放出していました。
 ところが事故後は小池の言う通りこの地下水が溶解核燃料に触れた可能性が出てきました。
 それでそれまでのように海に流すは止めて、原発敷地内にタンクを作ってため込みました。
 
 しかし湧き続ける地下水を無限にため込むわけにもいきません。
 そこでALPSと言う汚染処理システムを導入して、溶解核燃料に溶け込んだ放射性物質始め、有害物質を綺麗に除去してから、放出する事にしました。
 このALPSの処理システムを通した処理水に含まれる放射性物質等有害物の濃度は、飲料水に含まれる有害物の半分以下です。

 唯一除去できないのがトリチウム(三重水素)です)。
 何が三重かと言うと原子核が陽子一つと、中性子二つからできている為、質量が普通の水素の三倍になっているのです。 因みに普通の水素の原子核は陽子一つだけでできています。
 しかし化学的性質は水素も三重水素も全く同じなので、処理水の中のトリチウムは水として存在します。
 
 水から水を除去するのは非常に難しいので、トリチウムは除去できないのです。
 しかし水である以上、人間や動物が呑んでも、水として代謝されるので、体に蓄積して害になる事はありません。 水って飲んだ端からオシッコや汗になって体から出ちゃうでしょう?
 だから他の原発では温排水に含まれるそのまま海に垂れ流しているのです。 

 濃度でなく総量が問題!!
 とか言う人もいるんですが、しかしそれを言ったら、ビキニ環礁やムルロア環礁の核実験でどれだけ大量の核物質がそのまま海に投棄されたか考えた事があるのでしょうか?
 また原子力潜水艦も5隻程沈没しています。
 そもそも海水には40億トンウランが含まれているのです。

 ところが日本共産党・令和新選組・社民党・立憲民主党は、こうした科学的な事実を全て無視して福島第一原発の「処理水」を「汚染水」と呼び、必死で風評被害を扇動していました。
 
 現在福島第一原発の敷地は処理水のタンクで一杯で、これを放出してタンクを潰さないと事故処理作業にも差し支えるのです。
 ところがこれらの政党としては何とか福島第一原発の事故処理を妨害して、福島の復興を妨害する為に、原発事故による汚染を科学的根拠なしにひたすら煽り続けてきました。

 なるほど「放射能」「核物質」と言うのはイメージ悪いです。
 この手の言葉は原爆症とか原爆とかと結びついて、恐怖や不安を煽ります。
 しかし放射能なんてラドン温泉のラドンからでも出ているのです。
 天然の鉱石や宇宙からも放射線は出ているのです。
 そして放射性物質は海水や飲料水にだって含まれています。
 
 だからこういう事実をきちんと理解していれば、放射性物質を徹底的に除去して、飲料水レベル以下にした福島第一原発処理水の放出に反対する理由はないのです。

 でも、共産党始め左翼政党はこの「気味の悪さ」「イメージの悪さ」を利用して、トコトン風評被害を煽りました。
 彼等としてはこうやって風評被害を煽る事で、人々の不安を煽り、そして自分達を危険に晒す与党政権への憎悪を煽ろうとしたのです。

 だから東北大医学部卒でも東大理学部卒でも高校物理、高校化学で理解できる問題を無視して、ひたすら「危険!!!」「危険!!!」と騒ぎ続け居るのです。
 そもそも「処理水問題」を与党攻撃の一大テーマとするために、最初に処理水の問題が出た時に、党を挙げて「汚染水」と騒ぎ始めたのです。
 
 だったら「汚染魚」も認めたら?
 でも「汚染魚」議員のツィートは直ぐに大炎上したし、このままでは漁協や鮮魚店も敵に回りそうなので、共産党として慌てて「汚染魚」表現はダメと言う事にしたんでしょうね。

 しかし誰が見ても「汚染魚」も「汚染水」も50歩100歩ではありませんか?
 そもそ汚染魚市議がツィッターで炎上したのは、多くの人々がこれまで行ってきた風評加害に対する怒りが、一般国民の間に満ち満ちていたからではありませんか?
 だからこそ共産党側もこの炎上にビビッて汚染魚市議を切る事にしたんでしょう?

 だったら「汚染水」と言う表現だって不味い事に気づくべきでしょう?
 でもきっと「汚染水」発言を撤回する事は出来ないんだと思います。
 だって汚染魚議員は地方議会の一議員でしたが、汚染水議員は国会議員にも多数いて、中には幹部もいるのです。
 だからこれを撤回するとなると、彼等の「面子」が潰れて権威が崩壊するんでしょう。

 何よりコアの支持者達が許さないでしょう?
 だって連中は科学事実なんかどうでも良いのです。 とにかく共産党が何にでも絶対反対と言って与党の政策を妨害してくれるのが嬉しくて支持しているんです。
 だから政策合理性は勿論、科学的事実なんぞ関係ないのです。
 とにかく反対し始めた事は最後の最後まで反対するしかないのです。

 日本共産党始め、左翼政党ってマルクス・レーニン主義と言う実現不可能な社会を作ると言うカルトから出発しました。
 共産圏が健在でその不都合な部分を隠蔽していられた間は、このカルトの掲げる理想社会に賛同する人達、賛同しないまでも「そういう理想の為に頑張るのわかるよね?」ぐらいの人はそこそこいました。

 だからそれで政党とか団体とかが成り立っていたんでしょうね。
 でもソ連崩壊から30年余、ネタのバレたカルトだけで人を集め続ける事はできなくなってきました。 だからなんかよくかんないけど世の中に不平不満のある人達が「反対!!!」と騒ぐネタを探しては騒ぐ事を生業にするようになったようです。

 しかしそもそも騒ぐ事が目的、騒ぐのが生業と見抜かれてしまった状態でいつまでこの商売を続けられるんでしょうか?

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2023-09-02 11:38

目的は「反対」 野村農水相「汚染水」発言

 野村農水大臣が記者のぶらさがりで、福島第一原発の「処理水」を「汚染水」と言ってしまった事で、野党とマスコミは「辞任しろ!!」とか大騒ぎを始めました。
 
 野村農水大臣が「処理水」を「汚染水」と言った状況の動画等がみつからないので、どういう意図だったかはわかりません。
 しかしこの人が反原発とか福島第一原発処理水の放出に反対していたとも思えず、ホントに単純な言い間違いだったとしか思えません。
 それでも野党とマスゴミ、更には公明党まで野村農水相を非難しています。

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 しかしこれは何とも奇妙です。
 だってコイツラ、これまで散々「処理水」の危険を煽りに煽り、「処理水」を「汚染水」と言い続けてきたのです。
 例えば立憲民主党の当主泉代表は、農水相を「緊張感がない」とか非難しているんですが、しかし立憲民主党の議員達が「処理水」を「汚染水」と言い続けた事は、一切言及していません。
  
 立憲民主党の石垣のり子や阿部知子などは、これまでひたすら「処理水」を「汚染水」と喚き続けました。
 更に立憲民主党としても「処理水放出」には反対の立場を取り続けました。
 
 そしてマスコミも同様で、これまで「処理水危険デマ」を科学的根拠なしに垂れ流し続けていました。 
 放出開始の8月24日も、ワイドショー等で大騒ぎしていましたね。
 そしてこれこそ風評被害の原因だったんじゃないですか?

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 それなのに農水大臣が「処理水」を「汚染水」と一回言い間違えたら、非難轟轟です。
 これ一体なんですか?
 「処理水」が正しいなら、コイツラこれまで何を根拠に「処理水放出」に反対してきたんですか?

 要するにコイツラの「処理水放出反対」には、科学的根拠もなければ、風評被害に対する配慮もなかったのです。
 コイツラは唯「放射能」「原発」と言う「何となく怖いモノ」「よくわからないけど気味が悪いモノ」をネタにして、国民感情を煽り、それで政府を非難できたらどうでも良かったわけです。
 
 そうではなくて、もしコイツラが本当に「処理水放出」による環境汚染やそこから出てくる健康被害を恐れて「処理水放出」に反対していたのなら、そして「処理水」がホントに「汚染水」だと信じていたのなら、コイツラは野村農水相の発言を「よく言った!!」と絶賛するはずです。

 でもコイツラの真の目的は「処理水放出」ではなかったのです。
 自民党政権の政策の妨害だったのです。
 だからここで「汚染水」発言で、野村農水相の首を取れるとなれば、これまでの自分達の「処理水放出反対」など全部ドブに捨てて、野村農水相非難を始めたのです。

 ホントにわかりやすい連中ですね。

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 福島第一原発の処理水の由来は、元々福島第一原発の地下に流れていた地下水です。
 福島第一原発の地下には地下水が流れていました。 この地下水は大変清浄な水なので、事故前はそのまま海に流されていました。
 それが事故で「危険だ」と騒がれたので、処理機ALPSで処理した後、タンクに貯められました。 
 地下水はその後もどんどん流れ続けますから、このALPS処理水はドンドン溜まり、原発の敷地は処理水のタンクで一杯になりました。

 これでは原発事故の処理作業にも差し支えます。
 だからいい加減にこの水を海に流し、タンクも処分しなくちゃならないのです。
 そもそもALPS処理水に含まれる放射性物質その他の汚染物質の濃度は、飲料水基準の7分の1と言うレベルなのです。

 つまり殆ど蒸留水みたいな水なんですね。 
 だから飲んでも害はないけれど、美味しくはないでしょう。 
 蒸留水って美味しくないんですよ。
 ミネラルウォーターのような美味しい水には、ミネラル、つまり鉱物のイオンが含まれているのです。 

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 これを海に流して何の害があるんでしょうか?
 一度に大量に流すと、その近辺が淡水化すると言うのは問題ですけど。
 だから今回は海水を混ぜて少しずつ放出しますけどね。

 そりゃ水俣病などが出た1970年代だと微量分析の技術が未熟で、汚染物質を検出できないまま海洋放出したと言う事もありました。
 しかし現在はその微量分析の技術も当時よりはるかに進んでいます。
 それなのに脳内70年代のままで「魚に蓄積する」とか言われても困るのです。

 しかし連中の目的は「反対」であって環境保全でも、福島県の復興でもありません。 コイツラは「反対」が最大目的なのですから、その為には科学的根拠なんかなんのその、風評被害を煽りまくるのです。
 野村農水大臣の発言へのコイツラの反応が見事にこれを証明しています。

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 因みに、今後の原子力政策を考えたら、岸田首相は野村農水大臣を厳正に処分するべきでしょうね。
 この件で野党とマスゴミを騒がせて、騒ぎを最大化したところで、「それでは野村大臣は更迭します。」と言えば、今後連中も「処理水」を「汚染水」と言えなくなります。
 そして今後の反原発が凄くやりにくくなります。
 勿論、処理水の放出には反対できなくなります。
 反対していた連中は立場を喪います。
 だから野村農水相には気の毒だけれど、厳正な処分がいいんじゃないでしょうか?

 で、野村農水相を更迭して、今後連中が福島第一原発に関してグダグダ言ったら「だから処理水の放出も問題なかったでしょう?」「貴方達が非難するから処理水を汚染水と言った野村大臣だって更迭したんですよ?」「なんで貴方の党は「汚染水」発言をした議員を辞任させないんですか?」と突っ込めばよいのです。

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2022-07-05 12:37

脱炭素詐欺

 ワタシは脱炭素は詐欺だと思っています。
 二酸化炭素排出量の増加が地球温暖化につながると言う説についての科学的な証明はあまりに複雑で、ワタシはその解説はきちんと読んでいません。
 と、言うかそもそも読む気になれません。

 だってコイツラ、石炭火力発電禁止とか言うんですよ。 
 こんなのコイツラの活動がインチキだと言う証明です。

 脱炭素詐欺団によると石炭火力発電は二酸化炭素の排出が多いからダメだとのことです。
 確かに石炭は炭素の塊なので、石炭を燃やせば全部二酸化炭素になります。
 しかし石油や天然ガスを燃やしても二酸化炭素は出るのです。 石油や天然ガスを燃やすと二酸化炭素と水が出るのです。 

 つまり石炭がダメと言うのは、排出する二酸化炭素の量の問題なのです。
 だったら発電の効率が良ければ、その分カバーできるのでは?
 つまりより少ない石炭でより多くの電力を発電できたら、石炭火力発電でも無問題でしょう?

 それに現実問題として現在世界では大変効率の悪い石炭火力発電所が大量に稼働しています。  
 だって石炭は安いのです。
 元々安かったのですが、それが脱炭素で先進国が石炭の使用を控えるようになって、石油や天然ガスの使用を増やしたので、石油や天然ガスの価格は上がり、一方石炭は益々安くなったのです。
 これだと貧しい途上国は石炭の使用を止められません。

 だったら石炭火力発電を止めろと言うのではなく、石炭火力発電はできるだけ効率の良い物に変えるなどした方が現実的でしょう?
 ところが2022年4月のG7で石炭火力発電の廃止を明記したのです。 幸い廃止の期限を定めるの事は阻止できました。

 言い出しっぺはドイツです。 
 ドイツは実は火力発電の多くをドイツ国内から産出する褐炭に依存していたのに、それを止めると今度は世界中でやめろと言い出したのです。

 こんなの完全なインチキでしょう?
 因みに日本は石炭火力については世界でも最高の技術を持っています。 その技術による非常に効率のよう石炭火力発電所を欲しがっている国は多数あります。

 しかしこのインチキな石炭火力発電廃止で、日本の援助による途上国への石炭火力発電所の輸出が次々と中止になりました。
 
 日本が効率的な石炭火力発電所の輸出をやめたら二酸化炭素の排出は減るのでしょうか?
 勿論減りません。
 これから益々高価になる石油や天然ガスを買えない国は、効率の悪い老朽化した石炭火力発電所を使い続けるか、中国などから効率の悪い石炭火力発電所を買うだけだからです。

 こんなの国際社会では自明なのに、なんで敢えて石炭火力発電を廃止しろと言うのか?
 これってつまりドイツが国内事情で世界を振り回しているだけでしょう?

 実際これが何の科学的合理性がなかったことの証拠に、今回のロシアのウクライナ侵略戦争でロシアからの安価や石油と天然ガスの輸入が難しくなると、ドイツはいきなり石炭火力廃止を止めました。

 だったら日本がこんな馬鹿話に付き合う必要はないはずです。
 これから日本は頑張って世界中に石炭火力発電所を輸出していきましょう。
 それが世界の経済の発展と環境の改善に役立つのですから。

 それにしても地球温暖化とか脱炭素って、こんなインチキな話ばかり湧いてきますよね?
 
 因みに脱炭素について佐賀新聞に凄い記事が出ていました。 
 
 参院選―原発・エネルギー 問題から目をそらすな(2022年7月1日)

 記事を読んでから驚いて日付を確認したのですが、2022年7月1日です。 数年前の記事じゃないかと思ったんですけどね。
 この記事の著者は新聞記者なのに、ドイツが石炭火力を再開したことや、2022年2月3日にはすでにEUが原発をグリーンエネルギーに指定したことは知らないのでしょうか?
 そして太陽光発電のコストが下がっているなら、再エネ賦課金は廃止するべきじゃないですか?

 しかし脱炭素推進報道って、結局皆このレベルです。
 こういうのを見たら結局脱炭素は詐欺だとしか思えません。

 因みに日本は原発についても高い技術を持っていました。 それが長い間原発を新設どころか再稼働もできない状態が続いたので、かなり劣化しているのですが。
 でも70年代に原発技術を放棄したイギリスやドイツなどに比べたらはるかに優位に立っている事は間違いありません。
 だからがんぱって原発再稼働、そして新設に向けて頑張りましょう。
 
 いつまでも詐欺に騙されているわけにはいかないのです。

  1. 原発
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2022-06-01 11:14

冬が怖い 泊原発再稼働差し止め

 札幌地方裁判所がまた泊原発の再稼働差し止めの判決を出しました。
 科学的根拠はありません。
 ほぼ証明不可能なレベルで安全性がある事を、北電が証明できないから、再稼働するなと言うのです。

 泊原発は北海道の電力の半分を担っています。
 その泊原発が稼働できなくなっているので、北海道の電力は綱渡りが続いてきました。 
 そして2018年、遂にブラックアウトしました。 胆振東沖地震で火力発電所が一つ停止したら、そのままブラックアウトしてしまったのです。

 しかしあれは不幸中の幸いでした。
 ブラックアウトしたのが9月の上旬で、非常に快適な季節でした。
 ブラックアウト期間中は快晴で、気温は20~25℃の間でした。
 だから道民は皆、戸外で焼き肉をしたり、満天の星空を見たりして、子のブラックアウトを非日常の休日として楽しみました。

 でもこのブラックアウトで二人の方が亡くなりました。 
 屋内で発電機を使って一酸化炭素中毒になったのです。

 しかし実は70人以上の方が死にかけたのです。
 現在、人工呼吸器など医療機器を使って自宅療養をしている人達が結構いるのですが、停電でその機器が使えなくなったのです。
 こういう機器には非常用のバッテリーがついているのですが、それは精々数時間しか使えないので、数日のブラックアウトには対応不能です。

 それでこういう人達は皆、本格的な自家発電設備のある病院への救急搬送を求めました。
 マンションの高層階の病人など、救急隊員と家族で、病人と医療機器を担いで階段を降りるという大変な作業だったようです。
 ガソリンスタンドが全部営業不能になったので、道路が空いているのは幸いでした。

 しかしこれが真冬だったらどうなったでしょうか? 
 ロードヒィーティングは全部止まります。
 ガソリンスタンドが全部止まるので、除雪車は普通に稼働できません。
 暖房も止まります。
 灯油ストーブでも今のストーブは殆ど電気がないと動きませんから。 使えるのは小型のポット式石油ストーブぐらいですが、しかしこの種のストーブは集合住宅では使用禁止です。

 暖房が止まり、道路が寸断される状態が2~3日続けば、三桁の死人が出るでしょう。
 夏の首都圏でブラックアウトが起きたら、死人は4桁に届くでしょう。

 ところが岸田政権は一向に原発を再稼働させる気配がありません。
 だからとりあえず夏の死人が出るのは確実です。 ブラックアウトしなくても、ブラックアウトを防ぐための電気の使用制限が続けば、熱中症で死ぬ人は増えるのです。

 そして冬になれば北海道では、ブラックアウトの確率が跳ね上がります。
 なぜなら北海道では電力使用量が最大になるのは厳冬期だからです。 厳冬期にロードヒィーティングなど融雪で使われる電力量の方が、冷房で使われる電力量よりはるかに多いからです。
 しかしブラックアウトを恐れて、こうした電力使用を制限するとなると、それはそれで非常に危険です。

 反原発団体は「原発は危険だ」「電気より命」と言うのですが、どう考えてもこれは全くのウソです。
 彼等は原発に反対する為に反対しているのです。
 だから「カルデラ噴火が危険だから原発を止めろ」なんて事を平気で言うのです。
 それでホントに伊方原発の再稼働差し止め判決まで出てしまいました。
 九州の阿蘇山が噴火すると、四国の足摺岬にある伊方原発が火山灰を被って危険になるので、再稼働を止めろいうのです。

 もう笑うしかありません。
 阿蘇山が噴火れば、伊方原発の前に阿蘇山のカルデラ内の住民、阿蘇山周辺の九州の都市の住民の命はないでしょう。
 ホントに彼等がカルデラ噴火を心配するなら、原発稼働停止よりも先に、カルデラ内とカルデラ周辺の居住禁止の運動を行うべきなのです。

 福島第一原発事故以降、泊原発は大変なレベルでの安全強化を行っています。 
 しかしさすがに噴火湾のカルデラ噴火への対応はしていません。 
 噴火湾でカルデラ噴火が起きたら怖いです。 
 だって噴火湾で泊原発がやられるようなカルデラ噴火が起きたら、札幌市民だって大半が死ぬでしょうから。

 しかし反原発団体が要求しているのは、こういう馬鹿馬鹿しいレベルの「安全性」なのです。
 その一方で原発を止める事によって、それよりはるかに高い確率で起きるブラックアウトとそれによる死者が出る事は全く無視しています。
 こんなんですから、電気代高騰による経済悪化や、それにより自殺に追い込まれる人が増える事など全く気にしません。
 さらに言うと彼等の多くが実は脱炭素を推進しています。 
 
 これはつまり彼等の目的が原発を止める事であって、人命を守る為ではないのです。
 そういえばこの種の人達は元々極左大好きです。
 
 先日凶悪犯重信房子が刑期満了で釈放されたら、彼等が集まって「お勤めごくろう」とやっていました。
 昔は暴力団の幹部が釈放されたときも、こうやって組員が集まって釈放祝いをやっていたそうですが、今は禁止されました。
 でも反原発派ってそういう人達ですから、自分達の邪魔になる人命など尊重する意思は皆無と思わざるを得ません。

 しかしそういう新聞とテレビはそういう連中の尻馬に乗って騒ぎ、岸田政権はそういう新聞とテレビに媚びて、原発再稼働を検討するばかりです。
 
 ワタシは今年の冬が怖いです。
 前の家ではポット式石油ストーブを使っていたのですが、今の家は使えないしので、処分しました。
 
 これでまたブラックアウトが起きたら、確実に3桁、4桁の死人がでるでしょう。
 そうなったらまた岸田首相は原発の再稼働を「慎重に検討する」と言うんでしょうけど。

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2021-03-14 12:59

架空の危機とその対応のプロパガンダ 福島原発事故

【事故対応理解されれば】立憲民主党の支持率が低いことに、立憲民主党・菅直人「枝野執行部は、原発事故対応した人がいますから段々と国民のみなさんに理解されれば、伝わってくることで(選挙で)勝ちうると思ってる」
https://twitter.com/mi2_yes/status/1369992440866689024

 リンク先に動画がありますから見てください。
 これ菅直人が3月11日のプライムニュースに出演した時のセリフです。

 どうも菅直人と立憲民主党の支持者達の脳内では、完全に記憶の書き換えが終わっていて、菅内閣の福島第一原発への事故対応は成功していた事になっているようです。

 実はワタシはこの数日、菅直人や枝野幸男の福島第一原発対応についての自身の回想記事を読んで怒り心頭でした。

① 「5000万人避難まで想定した最悪の事態」菅直人元首相が振り返る3.11 #あれから私は

② あの時何が足りなかったのか~官邸10年目の証言~

 ①が菅直人、②が枝野幸男の証言ですが、読んでいて唖然としました。

 何より驚いたのは、二人とも福島第一原発事故が起きた直後に、東日本全域が放射能汚染されて5000万人の避難が必要になる事態を想定したと言っている事です。

 一体どこからこんな途方もない話を持ってきたか理解不能です。
 一方、彼等が閣僚として二回参加したはずの原子力災害総合防災訓練で想定されていた事態とそれに対する対応については一言も書かれていません。

 例えば避難には放射能汚染予想の為にシステムSPEEDIを使用するはずだったのに、なぜそれを使わなかったのか?
 データは事故直後から自動的にFAXで官邸に送られていたし、しかも後に検証した結果、SPEEDIのデータは極めて正確だったことがわかっています。

  一方、原発周辺で津波に呑まれて瓦礫の中に閉じ込められた人々の救助は放棄されました。 これで2000人が死にました。
 またケアのできない病人をそのまま避難させた事で更に2000人が死にました。
 SPEEDIのデータを見る限り、そもそも避難する必要がなかったのにです。 

 また何で即刻の避難指示を出しながら、ヨード剤を配布しなかったのでしょうか?
 それほど即刻避難が必要なほど放射能汚染が深刻だというなら、ヨード剤の配布は絶対必要でしょう?

 そうした具体的な対応策は全部彼等の脳内から吹き飛んで、代わりに「5000万人避難の大事故になる!!これを想定した事故対策がなかった大変だあ~~~!!」という事になっています。

「東電の話を聞いた瞬間にね、原子炉建屋から勢いよく放射線を含んだ雲が立ち上がって東日本の広い範囲に降り注いでいく。『もうこれはだめになるな』という光景を想像しました」

 挙句に首都機能を札幌や沖縄に移転するとかトンデモな妄想をしていてるのです。

 よくもこんな馬鹿な事を妄想しましたよね?
 
 コイツ、原発と原爆の区別がついてないんじゃないでしょうか?

 原発と原爆は同じ原子核崩壊を利用しますが、しかし原発の核燃料の濃縮ウランと原爆に使用される濃縮ウランとでは、濃縮度が全然違うので、原発の核燃料が核爆発をすることはあり得ないのです。

 そんな事は、原子力保安院や経産省の技官など官邸にいたはずの専門家から幾らでも聞けるでしょうに。
 
 チェルノブイリ原発事故は大規模汚染を引き起こしましたが、しかしこれはチェルノブイリ原発が黒鉛炉だからです。
 しかし軽水炉ではこんな事故にはなりません。

 因みにこの事故の直後にフランス放射線防護原子力安全研究所が、福島第一原発事故について「起こりうる最悪の事態」の想定を公表しています。
 
 それによると起こりうる最悪の事態とは、福島第一原発内の核物質が100%大気中に放出される事です。
 しかしその場合でも半径30キロ以遠では、放射線量は100mシーベルト以下で、ヨード剤の服用も必要ありません。

 この最悪の被害予想は、福島第一原発に存在した核燃料の量と、福島第一原発が軽水炉であるという事実を知っていれば、専門家なら全て同じでしょう。
 当然、原子力保安院や東電などもその想定で原子力災害総合防災訓練や危機対応を考えていたはずです。

 ところが呆れた事に、菅内閣は現実は起こりうるはずもない東日本が壊滅する大惨事を想定して、大変だあ~~~!!と騒ぎ続けたのです。

 一体何の為に?

 まず彼等が本気でそう思っていたのなら、彼等が救いがたい無知であり、官邸に大勢詰めていたはずの専門家の意見を全部無視したという事です。

 そしてもうあり得ない程の醜態を演じていたという事です。
 だってこんなの指一本怪我して、死ぬ!!死ぬ!!と騒いだみたいな話です。
 
 それを億面もなくマスコミに告白するって、どういうつもりでしょうか?
 普通に考えたらミットモナイ限りでしょう?
 自分達の無知と災害への心得のなさを晒しとしか言えません。

 しかし彼等の意図は違うのかもしれません。

 菅直人も枝野幸男も、福島第一原発事故の危機を途方もなく誇張する事で、「自分達が必死の対策をしたお陰で、この危機を乗り越える事ができたのだ。」という風に話を持って行きたいのではないでしょうか?
 
 だからこそ首都移転を考えたとか、架空の危機への対応については言及するのに、本来事故対策として用意されていた手順を無視したこと、そしてそれによって必要のない避難命令を出して、4000人の人を死なせた事への反省は一言もないのです。

 そして菅直人も枝野幸男も、東電職員が福島第一原発から撤退するのを止めたと証言しています。

 しかしそのような事実はありません。
 これについては吉田調書などでも正確に記録されています。

 つまり菅直人も枝野幸男も、事実を完全に無視して、「あの事故は元来東日本が壊滅するような大事故だったけれど、自分達が東電の撤退を止めるなど必死の対応をしたお陰で被害を最小限に食い止めたのだ。」という話にしようというのです。
 これがつまり最初に紹介した菅直人の発言です。
 
 彼等はこの嘘を拡散する為に「あの事故で東日本が壊滅するところだった」という虚偽をわめき続けているのです。
 そしてそれは現在彼等の活動の一つである、反原発とそれに伴う利権の確保にも役立っているのでしょうね。

 そしてその架空の危機とその架空危機への対応のプロパガンダにNHKなどのマスコミが協力しているのです。

 因みにここで紹介した二つの記事で、それぞれコロナ対応についても少し書かれています。
 
 しかしこれもまたホントに呆れます。
 ワタシの知る限り、立憲民主党は昨年のコロナパンデミックの始まりから現代にいたるまで、延々とモリカケ桜で騒ぎ続けて、それが終わったら速攻で菅総理の長男の接待問題に飛びついて騒いでいます。
 
 いかに野党とはいえこの危機感覚のなさを見ると、彼等にはそもそも「危機」から国民を守るという発想がなかったのだと思うしかありません。
 こういう人間達がにわかに政権についても、危機対応などできるわけもなかったのです。

 ついでに彼等が綺麗に忘れた事実について、2チャンネルにカキコがありましたので、貼っておきます。

https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1615420673/l50

2009年8月 民主党が衆院選で歴史的大勝、鳩山政権成立

2009年12月(鳩山内閣) 九州電力玄海原発 3号機のプルサーマルの営業運転開始
2010年3月(鳩山内閣) 四国電力伊方原発 3号機のプルサーマルの営業運転開始
2010年4月(鳩山内閣) 班目内閣府原子力安全委員会委員長就任
2010年5月(鳩山内閣) 15年ぶりのもんじゅ運転再開
2010年6月 鳩山・小沢辞任 菅内閣成立
2010年6月(菅内閣) 2030年までに14基以上の原発を増設することを閣議決定
2010年7月(菅内閣) 老朽化で停止していた福島第一原発 1号機の稼働再開
2010年10月(菅内閣) 福島第一原発 3号機のプルサーマルの営業運転開始
2010年10月 菅首相をトップとして全電源全喪失を想定した原子力総合防災訓練
2010年10月 菅首相自らベトナムに原発の売り込み
2010年11月(菅内閣) 老朽化で停止していた福島第一原発2号機の稼働再開
2011年1月(菅内閣) 関西電力高浜原発3号機のプルサーマルの営業運転開始
2011年1月(菅内閣) 経済産業省資源エネルギー庁長官の東電顧問への天下り
2011年2月(菅内閣) 老朽化で廃炉予定だった福島第一原発1号機の10年間の利用延長許可
2011年3月(菅内閣) 東日本大震災発生、福島第一原発事故

以上、福島第一原発を含むプルサーマル発電や老朽化原発再稼働は、
すべて民主党政権の時から営業運転を開始。
自公政権時代には反対運動のために着手できなかった。

>2010年6月(菅内閣) 2030年までに14基以上の原発を増設することを閣議決定

>2010年7月(菅内閣) 老朽化で停止していた福島第一原発 1号機の稼働再開

>2010年10月(菅内閣) 福島第一原発 3号機のプルサーマルの営業運転開始


 最後にワタシから皆様に謝罪することがあります。
 先日「何度でも書く!! 福島第一原発事故対応最大の問題」で、ワタシは菅内閣が原子力災害総合防災本部を設置しなかったと書いてしまいました。

 しかし裏の桜さんからご指摘いただいたのですが、これはワタシの間違いでした。

 原子力災害総合防災本部は設置されていたのです。

 但し②の記事からもわかりますが、菅直人も他の閣僚も本部から離れて勝手に命令を出しまくった事で、全く機能しなかったのです。
 原子力災害総合防災訓練では本部長である総理もまた他の閣僚も、本部に詰めるはずだったのですが・・・・・・。

 ともあれワタシの間違いですから謝罪します。

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