一方村井あけみは、このツィートを削除して謝罪しました。
これはつまり「汚染魚」と言う表現が、日本共産党から見ても「非科学的で不適切」と言う事なのでしょう。
しかしこれは奇妙です。
なぜなら日本共産党は「汚染魚」村井は叱責したけれど、共産党の幹部例えば小池顕始め共産党の国会議員達はこれまで普通に「汚染水」と言う言葉を使ってきたからです。
で、これについて小池は「汚染水と汚染魚は全く違うんです」と言っています。
9月11日産経新聞
共産党の小池晃書記局長は13日の記者会見で、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に絡み、「汚染魚」との表現を問題視しつつ、「汚染水」との表現は使い続けるという党の方針への疑問について、「『汚染魚』と『汚染水』は全く違う」と反論した。
小池氏は会見で「汚染魚は科学的根拠がない。魚が汚染されているという科学的なデータはない。科学的根拠のないことを言うべきではない」と述べた。
一方、「汚染水あるいはアルプス処理水という言い方をしているのには根拠がある。今、出されているアルプス処理水は解け落ちたデブリ(溶融核燃料)に接した水だから、トリチウム以外にもさまざまな核種が含まれている」と語った。
共産は11日、X(旧ツイッター)で「汚染魚」と発信した次期衆院選の立候補予定者の擁立を取り消したと発表した。これに関して国民民主党の玉木雄一郎代表が12日の会見で、「汚染魚がダメなら汚染水もダメなのではないか。なぜ汚染水がOKで汚染魚がダメなのかよく分からない。それであれば、汚染水という人は全員公認を外すべきではないか」と違和感を表明していた。
--(中国メディアは)汚染キャンペーンをはっている
「中国が主張していることを是とするわけではありません。中国が言っていることが正しいというつもりはありません。ただ、われわれはやっぱり今回放出しているものは、かつて例のなかったものであるということはきちっという必要があると。それはきちんと伝えると。同時にこれから20年になるか30年になるか50年になるかわかりませんが、ずっと放出し続けたときに、今、政府が言っていることが常に保たれていくのかどうかということも保証はないわけですよね。IAEA(国際原子力機関)はその点、検討していないですよ」
汚染魚と汚染水は全然違う?
イヤこれワタシも全然わかりません。
一応小池議員の言い分では「福島第一原発の処理水は原発事故のデブリ(溶解核燃料)と接して汚染されているけれど、まだその汚染が日本近海全域に回っているわけでないから、日本近海の魚が全部汚染されているわけじゃない。 だから汚染水と言い方は正しいけれど、汚染魚と言う表現は違う。」との事です。
でも小池説が正しいとしたら、福島第一原発の処理水は溶解核燃料に触れて汚染されているわけだから、放出が始まって暫く経てば日本近海の魚は全部汚染されるんじゃないですか?
そしてやがて世界中の海が汚染されるんじゃないですか?
だから共産党はこれまで必死に処理水放出に反対していていたんでしょう?
それにしてもおそ松ですね。
共産党は高学歴集団で、志位書記長は東大理学部卒だし、この小池は東北大学医学部卒なのです。
それが福島第一原発処理水放出については、党を挙げて「汚染水!!」と騒ぎ続けました。
福島第一原発の地下には元々非常に綺麗な地下水が湧いていました。 綺麗な水なので311の事故が起きるまではそのまま海へ放出していました。
ところが事故後は小池の言う通りこの地下水が溶解核燃料に触れた可能性が出てきました。
それでそれまでのように海に流すは止めて、原発敷地内にタンクを作ってため込みました。
しかし湧き続ける地下水を無限にため込むわけにもいきません。
そこでALPSと言う汚染処理システムを導入して、溶解核燃料に溶け込んだ放射性物質始め、有害物質を綺麗に除去してから、放出する事にしました。
このALPSの処理システムを通した処理水に含まれる放射性物質等有害物の濃度は、飲料水に含まれる有害物の半分以下です。
唯一除去できないのがトリチウム(三重水素)です)。
何が三重かと言うと原子核が陽子一つと、中性子二つからできている為、質量が普通の水素の三倍になっているのです。 因みに普通の水素の原子核は陽子一つだけでできています。
しかし化学的性質は水素も三重水素も全く同じなので、処理水の中のトリチウムは水として存在します。
水から水を除去するのは非常に難しいので、トリチウムは除去できないのです。
しかし水である以上、人間や動物が呑んでも、水として代謝されるので、体に蓄積して害になる事はありません。 水って飲んだ端からオシッコや汗になって体から出ちゃうでしょう?
だから他の原発では温排水に含まれるそのまま海に垂れ流しているのです。
濃度でなく総量が問題!!
とか言う人もいるんですが、しかしそれを言ったら、ビキニ環礁やムルロア環礁の核実験でどれだけ大量の核物質がそのまま海に投棄されたか考えた事があるのでしょうか?
また原子力潜水艦も5隻程沈没しています。
そもそも海水には40億トンウランが含まれているのです。
ところが日本共産党・令和新選組・社民党・立憲民主党は、こうした科学的な事実を全て無視して福島第一原発の「処理水」を「汚染水」と呼び、必死で風評被害を扇動していました。
現在福島第一原発の敷地は処理水のタンクで一杯で、これを放出してタンクを潰さないと事故処理作業にも差し支えるのです。
ところがこれらの政党としては何とか福島第一原発の事故処理を妨害して、福島の復興を妨害する為に、原発事故による汚染を科学的根拠なしにひたすら煽り続けてきました。
なるほど「放射能」「核物質」と言うのはイメージ悪いです。
この手の言葉は原爆症とか原爆とかと結びついて、恐怖や不安を煽ります。
しかし放射能なんてラドン温泉のラドンからでも出ているのです。
天然の鉱石や宇宙からも放射線は出ているのです。
そして放射性物質は海水や飲料水にだって含まれています。
だからこういう事実をきちんと理解していれば、放射性物質を徹底的に除去して、飲料水レベル以下にした福島第一原発処理水の放出に反対する理由はないのです。
でも、共産党始め左翼政党はこの「気味の悪さ」「イメージの悪さ」を利用して、トコトン風評被害を煽りました。
彼等としてはこうやって風評被害を煽る事で、人々の不安を煽り、そして自分達を危険に晒す与党政権への憎悪を煽ろうとしたのです。
だから東北大医学部卒でも東大理学部卒でも高校物理、高校化学で理解できる問題を無視して、ひたすら「危険!!!」「危険!!!」と騒ぎ続け居るのです。
そもそも「処理水問題」を与党攻撃の一大テーマとするために、最初に処理水の問題が出た時に、党を挙げて「汚染水」と騒ぎ始めたのです。
だったら「汚染魚」も認めたら?
でも「汚染魚」議員のツィートは直ぐに大炎上したし、このままでは漁協や鮮魚店も敵に回りそうなので、共産党として慌てて「汚染魚」表現はダメと言う事にしたんでしょうね。
しかし誰が見ても「汚染魚」も「汚染水」も50歩100歩ではありませんか?
そもそ汚染魚市議がツィッターで炎上したのは、多くの人々がこれまで行ってきた風評加害に対する怒りが、一般国民の間に満ち満ちていたからではありませんか?
だからこそ共産党側もこの炎上にビビッて汚染魚市議を切る事にしたんでしょう?
だったら「汚染水」と言う表現だって不味い事に気づくべきでしょう?
でもきっと「汚染水」発言を撤回する事は出来ないんだと思います。
だって汚染魚議員は地方議会の一議員でしたが、汚染水議員は国会議員にも多数いて、中には幹部もいるのです。
だからこれを撤回するとなると、彼等の「面子」が潰れて権威が崩壊するんでしょう。
何よりコアの支持者達が許さないでしょう?
だって連中は科学事実なんかどうでも良いのです。 とにかく共産党が何にでも絶対反対と言って与党の政策を妨害してくれるのが嬉しくて支持しているんです。
だから政策合理性は勿論、科学的事実なんぞ関係ないのです。
とにかく反対し始めた事は最後の最後まで反対するしかないのです。
日本共産党始め、左翼政党ってマルクス・レーニン主義と言う実現不可能な社会を作ると言うカルトから出発しました。
共産圏が健在でその不都合な部分を隠蔽していられた間は、このカルトの掲げる理想社会に賛同する人達、賛同しないまでも「そういう理想の為に頑張るのわかるよね?」ぐらいの人はそこそこいました。
だからそれで政党とか団体とかが成り立っていたんでしょうね。
でもソ連崩壊から30年余、ネタのバレたカルトだけで人を集め続ける事はできなくなってきました。 だからなんかよくかんないけど世の中に不平不満のある人達が「反対!!!」と騒ぐネタを探しては騒ぐ事を生業にするようになったようです。
しかしそもそも騒ぐ事が目的、騒ぐのが生業と見抜かれてしまった状態でいつまでこの商売を続けられるんでしょうか?