まあ当然だと思います。
ワタシは正直言って岸田総理と言う人が、あまり好きではありません。 尤もこれは百パーセントで感情的な感覚で、この人が政治家としてホントに何を目指しているのか?何をやりたいかは全然わからないのです。
だってこの人は総理になってすぐに「新しい資本主義」とか言い出したのですが、しかしこれを読んでみても何だか意味不明です。 しかもそれがどのように政策に反映させるのか何の説明もありませんでした。
そしてそのうち「新しい資本主義」が消えてしまいました。
そもそもこの人は「聞く力」とか何とな言うだけで、自分の政策ビジョンを説明した事もないし、国家観も不明です。
だから総理になって一体何をしいのか全くわかりませんでした。
総理に就任してから既に2年が経ちましたが、しかし今までの彼の言動や政策を見てもさっぱりわかりません。
その上、観艦式ではなぜかモーニングではなく唯の黒い背広で出席しています。 この人は安倍政権時代の観艦式にも閣僚として出席しているので、観艦式の服装規定ぐらい知っているはずなのに・・・・。
なんかホントにわけがわかりません。
尤も岸田総理を見ていて政治家にとって、そう言う「灰色」と言うか「旗幟を鮮明にしない」ことは悪い事ばかりではない事はわかりました。
実は岸田総理は外交防衛では、安倍路線を更に前進させるような政策を取ってきました。
岸田総理が就任してから世界は一気に不穏になりました。
ロシアがウクライナを侵略し、中国の台湾侵攻はもう「将来起きるかもしれない危機」ではなく、数年以内に必ず起きる事として対応しなければならなくなりました。
そしてこの状況で10月7日にハマスが大規模テロを起こし、中東情勢が激変しました。
その上、この数日、中国は更にフィリピンへの侵略姿勢を鮮明にしてきました。
こうした状況で岸田政権は、中東問題以外は結構上手く対応しています。
中東問題以外ではアメリカ始めNATO諸国との連携を強めているし、防衛予算の倍増始め、防衛力強化の為の政策を打ち続けてきました。
ワタシはもしこれらの政策を安倍総理や菅総理がやっていたら、マスゴミは天地がひっくり返る程騒いだんじゃないかと思うのです。
安倍総理はマスゴミと左翼から物凄く憎まれていたのですが、それは結局安倍総理の国家観がマスゴミと左翼が信奉すると言うより信仰してきた9条教に反するからです。
そして菅総理もまたその安倍総理と志を同じくすると言う理由で憎まれてきました。
彼等にとっては安倍総理はそもそも「信仰の敵」「神の敵」なのです。
だから安倍総理の暗殺も、彼等にとっては「神がそれを望んでおられた事」「神の意志」でした。
こういう状況では、防衛力の強化など9条教の教理に真っ向反するような政策など取れば無事では済みません。
しかし岸田総理は国家観を鮮明にしていなかったし、そもそも何をしたいのかもわからない人だったので、防衛や外交に関して地味な政策は殆ど9条教徒達にも注目されず、その為か彼等が狂乱絶叫して、岸田総理の外交防衛政策を妨害する事もありませんでした。
その為、岸総理の外交防衛政策は至ってすんなりと実現しました。
だからワタシはこれを見ていて「なるほど政治家にとっては旗幟を鮮明しないのも一つの方策だな」と思ったのです。
けれども全く何を考えているのかわからないために、国民としてはこの人を信頼できません。
例えば防衛予算の倍増は全面的に支持できるのですが、しかし防衛予算倍増の話が出たら即増税と言い出すのです。
ホントに財源がないならわかりますが、インフレと好景気で税収が非常に増えているうえ、菅総理時代に確保したコロナ対策予算などで未執行のまま残った予算だけでも17兆もあると言うのにです。
厳密に言えば増税の話は岸田総理の口から出たわけではなく、岸田総理の周りの緊縮派の議員や官僚から出たのです。
しかし岸田総理が他に財源が幾らでもある事など、増税の必要性がない事には言及せず、周りがドンドン防衛増税に動いているのを放置しているのです。
これだと岸田総理は防衛費増額を口実に増税したいだけでは?と思ってしまいます。
そもそもワタシは岸田総理の経済政策と言うか経済観も全くわかりません。
安倍総理は「アベノミックス」と言うこれまでの緊縮デフレ政策を全面的に覆す政策を打ち出しました。
それが成功して安倍政権は戦後随一の長期政権となり、自民党議員は皆この恩恵で議席を確保してきたのです。
だったら岸田総理は「アベノミックス」を継承するのか?
それとも転換するのか?
これは岸田政権の経済政策を考える上で非常に重要な問題なのですが、岸田総理はこれについても意味不明の対応しかしていません。
前記のように岸田総理は就任前に「新しい資本主義」とか言う話をしていました。 しかしこれワタシも読んでみたけれど全く意味不明です。
資本主義に富の偏在とか色々問題がある事はわかります。 しかしそれをどうやって解決するかを全く示していません。
だから何をやりたいのか全くわかりません。
しかもこの話もいつの間にか消えてしまいました。
一方この人が首相になってから任期満了の日銀審議委員がリフレ派から緊縮派に変わりました。
これだとやはり総理の真意はアベノミックス反対だと思ってしまいます。
また防衛増税だけでなく、総理が持ち出す話には必ず増税が付いてきます。
例えば「異次元の少子化対策」など典型です。
少子高齢化を阻止する為に、子育て世代に異次元の支援すると言う話ですが、しかしその財源は結局税金や社会保険料の増額で賄うと言う話です。
しかし考えてみれば社会保険料も所得税も、払っている人の大多数は現役世代です。 つまり20歳から65歳までの人達で、この人達は実は子育て世代です。
だから社会保険料の値上げや所得税の増税、扶養控除の減額などを財源にしての「子育て支援」って実は鶏の羽根を毟って、それをまた元の鶏に植えるみたいなものです。
これで鶏が余分に卵を産むようになるわけがないのです。
ホントに子育て支援をしたいなら、現役世代の可処分所得を増やす政策を取るべきじゃないですか?
しかし「異次元の子育て支援」で即「財源」の話が出て、即社会保険料の値上げや扶養控除の廃止などの話が出るとなると、これも目的は増税としか思えません。
そもそもこの二年間、総理はチマチマと増税しているのです。
因みに社会保険料は国家が強制的に徴収する物ですから、税金と同じです。
しかも今回選挙対策で岸田総理が言い出した「減税」も実施は来年度以降、金額は4万円、期間は1年未満と言う超ショボい物です。
更にこの減税さへ岸田氏の親戚の宮沢税調会長等に潰されそうなのです。
因みに財源がないから「増税」と言いながら、不用な出費の削減などは一切やる気はありません。
それどころかLGBT利権増進法案など、利権団体へのバラマキ政策を推進しています。
その為国民は自分達の税金で「自分は女だと思うから女子トイレや女湯に入る権利がある」などと言う話を理解する事を強制されるのです。
そもそもこの人は一体何なのでしょうか?
岸田総理のこうした業績を見れば普通に「増税クソ眼鏡」と思ってしまいます。
岸田総理が爆弾テロに遭った時の対応は大変立派でした。
テロに構わず予定通り選挙応援を続けました。 予定外でやった事はテロリストを捕まえてくれた二人の民間人に礼の電話を掛けた事だけです。
これは凄い話で、プーチン何ぞには絶対にできない事です。
その岸田総理がこうやって財務省やLGBTの言いなりになっているというのは、結局これが彼の意志だからでしょうか?
だったら支持率が下がり続けるのも当然ではありませんか?