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2023-11-12 12:56

増税クソ眼鏡 岸田総理雑感

 岸田総理の支持率がひたすら下がり続けています。
 まあ当然だと思います。
 
 ワタシは正直言って岸田総理と言う人が、あまり好きではありません。 尤もこれは百パーセントで感情的な感覚で、この人が政治家としてホントに何を目指しているのか?何をやりたいかは全然わからないのです。

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 だってこの人は総理になってすぐに「新しい資本主義」とか言い出したのですが、しかしこれを読んでみても何だか意味不明です。 しかもそれがどのように政策に反映させるのか何の説明もありませんでした。
 そしてそのうち「新しい資本主義」が消えてしまいました。

 そもそもこの人は「聞く力」とか何とな言うだけで、自分の政策ビジョンを説明した事もないし、国家観も不明です。
 だから総理になって一体何をしいのか全くわかりませんでした。
 総理に就任してから既に2年が経ちましたが、しかし今までの彼の言動や政策を見てもさっぱりわかりません。

 その上、観艦式ではなぜかモーニングではなく唯の黒い背広で出席しています。 この人は安倍政権時代の観艦式にも閣僚として出席しているので、観艦式の服装規定ぐらい知っているはずなのに・・・・。
 なんかホントにわけがわかりません。

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 尤も岸田総理を見ていて政治家にとって、そう言う「灰色」と言うか「旗幟を鮮明にしない」ことは悪い事ばかりではない事はわかりました。
 実は岸田総理は外交防衛では、安倍路線を更に前進させるような政策を取ってきました。 

 岸田総理が就任してから世界は一気に不穏になりました。
 ロシアがウクライナを侵略し、中国の台湾侵攻はもう「将来起きるかもしれない危機」ではなく、数年以内に必ず起きる事として対応しなければならなくなりました。
 そしてこの状況で10月7日にハマスが大規模テロを起こし、中東情勢が激変しました。
 その上、この数日、中国は更にフィリピンへの侵略姿勢を鮮明にしてきました。

 こうした状況で岸田政権は、中東問題以外は結構上手く対応しています。
 中東問題以外ではアメリカ始めNATO諸国との連携を強めているし、防衛予算の倍増始め、防衛力強化の為の政策を打ち続けてきました。

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 ワタシはもしこれらの政策を安倍総理や菅総理がやっていたら、マスゴミは天地がひっくり返る程騒いだんじゃないかと思うのです。
 安倍総理はマスゴミと左翼から物凄く憎まれていたのですが、それは結局安倍総理の国家観がマスゴミと左翼が信奉すると言うより信仰してきた9条教に反するからです。
 そして菅総理もまたその安倍総理と志を同じくすると言う理由で憎まれてきました。

 彼等にとっては安倍総理はそもそも「信仰の敵」「神の敵」なのです。
 だから安倍総理の暗殺も、彼等にとっては「神がそれを望んでおられた事」「神の意志」でした。
 こういう状況では、防衛力の強化など9条教の教理に真っ向反するような政策など取れば無事では済みません。

 しかし岸田総理は国家観を鮮明にしていなかったし、そもそも何をしたいのかもわからない人だったので、防衛や外交に関して地味な政策は殆ど9条教徒達にも注目されず、その為か彼等が狂乱絶叫して、岸田総理の外交防衛政策を妨害する事もありませんでした。
 その為、岸総理の外交防衛政策は至ってすんなりと実現しました。 
 だからワタシはこれを見ていて「なるほど政治家にとっては旗幟を鮮明しないのも一つの方策だな」と思ったのです。

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 けれども全く何を考えているのかわからないために、国民としてはこの人を信頼できません。
 例えば防衛予算の倍増は全面的に支持できるのですが、しかし防衛予算倍増の話が出たら即増税と言い出すのです。
 ホントに財源がないならわかりますが、インフレと好景気で税収が非常に増えているうえ、菅総理時代に確保したコロナ対策予算などで未執行のまま残った予算だけでも17兆もあると言うのにです。

 厳密に言えば増税の話は岸田総理の口から出たわけではなく、岸田総理の周りの緊縮派の議員や官僚から出たのです。
 しかし岸田総理が他に財源が幾らでもある事など、増税の必要性がない事には言及せず、周りがドンドン防衛増税に動いているのを放置しているのです。
 これだと岸田総理は防衛費増額を口実に増税したいだけでは?と思ってしまいます。

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 そもそもワタシは岸田総理の経済政策と言うか経済観も全くわかりません。
 安倍総理は「アベノミックス」と言うこれまでの緊縮デフレ政策を全面的に覆す政策を打ち出しました。
 それが成功して安倍政権は戦後随一の長期政権となり、自民党議員は皆この恩恵で議席を確保してきたのです。
 
 だったら岸田総理は「アベノミックス」を継承するのか?
 それとも転換するのか?
 これは岸田政権の経済政策を考える上で非常に重要な問題なのですが、岸田総理はこれについても意味不明の対応しかしていません。

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 前記のように岸田総理は就任前に「新しい資本主義」とか言う話をしていました。 しかしこれワタシも読んでみたけれど全く意味不明です。
 資本主義に富の偏在とか色々問題がある事はわかります。 しかしそれをどうやって解決するかを全く示していません。
 だから何をやりたいのか全くわかりません。
 しかもこの話もいつの間にか消えてしまいました。

 一方この人が首相になってから任期満了の日銀審議委員がリフレ派から緊縮派に変わりました。 
 これだとやはり総理の真意はアベノミックス反対だと思ってしまいます。

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 また防衛増税だけでなく、総理が持ち出す話には必ず増税が付いてきます。
 例えば「異次元の少子化対策」など典型です。 
 少子高齢化を阻止する為に、子育て世代に異次元の支援すると言う話ですが、しかしその財源は結局税金や社会保険料の増額で賄うと言う話です。
 
 しかし考えてみれば社会保険料も所得税も、払っている人の大多数は現役世代です。 つまり20歳から65歳までの人達で、この人達は実は子育て世代です。
 だから社会保険料の値上げや所得税の増税、扶養控除の減額などを財源にしての「子育て支援」って実は鶏の羽根を毟って、それをまた元の鶏に植えるみたいなものです。
 これで鶏が余分に卵を産むようになるわけがないのです。

 ホントに子育て支援をしたいなら、現役世代の可処分所得を増やす政策を取るべきじゃないですか?
 しかし「異次元の子育て支援」で即「財源」の話が出て、即社会保険料の値上げや扶養控除の廃止などの話が出るとなると、これも目的は増税としか思えません。
 
 そもそもこの二年間、総理はチマチマと増税しているのです。

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 因みに社会保険料は国家が強制的に徴収する物ですから、税金と同じです。
 しかも今回選挙対策で岸田総理が言い出した「減税」も実施は来年度以降、金額は4万円、期間は1年未満と言う超ショボい物です。 
 更にこの減税さへ岸田氏の親戚の宮沢税調会長等に潰されそうなのです。

 因みに財源がないから「増税」と言いながら、不用な出費の削減などは一切やる気はありません。
 それどころかLGBT利権増進法案など、利権団体へのバラマキ政策を推進しています。
 その為国民は自分達の税金で「自分は女だと思うから女子トイレや女湯に入る権利がある」などと言う話を理解する事を強制されるのです。

 そもそもこの人は一体何なのでしょうか?
 岸田総理のこうした業績を見れば普通に「増税クソ眼鏡」と思ってしまいます。

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 岸田総理が爆弾テロに遭った時の対応は大変立派でした。 
 テロに構わず予定通り選挙応援を続けました。 予定外でやった事はテロリストを捕まえてくれた二人の民間人に礼の電話を掛けた事だけです。
 これは凄い話で、プーチン何ぞには絶対にできない事です。

 その岸田総理がこうやって財務省やLGBTの言いなりになっているというのは、結局これが彼の意志だからでしょうか?
 だったら支持率が下がり続けるのも当然ではありませんか? 
  1. 個人的体験から
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2023-06-06 12:40

悪霊 浅間山荘事件の思い出

 昨日、ドストエフスキーの「悪霊」についてエントリーをしたら、温泉猫さんのコメントで「浅間山荘事件」を思い出しました。
 
 浅間山荘事件が起きた年、ワタシは大学一年生でした。
 昼休みに友達と学生食堂に行くと、食堂の入り口のロビーのテレビの前に分厚い人垣ができていました。
 どうやら浅間山荘に機動隊が突入しらしいのです。
 人垣から時々どよめきがおこりました。

 ワタシ達も大いに好奇心をそそられたのですが、しかし人垣はあまり厚く、テレビ画面は全く見る事ができません。
 それで諦めて食事を済ませて食堂を出ました。

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 昼休みの後は法学の講義でした。
 法学の教授は教室に入るなり、実に楽しそうに言いました。

 「みんな見たかい? 機動隊が突入したよ。 犯人がやられて喜んでいる人がいたね。 機動隊員がやられて喜んでいる人もいたけど♪」

 それで教室の中も笑いに包まれました。
 浅間山荘事件では機動隊から死者3名、重軽傷者27名が出ました。
 浅間山荘に立て籠っていた連合赤軍5人は全員無傷で逮捕されました。

 この教授は悪い人ではありません。 
 陽気で快活でそれに単位も簡単に取れるので学生には人気がありました。 ワタシもこの人は嫌いじゃなかったです。
 
 それにしても機動隊員が何十人も死傷しているのを知って法学の教授が楽しそうに笑うと言うのは実に異様で不道徳な話ですが、しかし当時の感覚ではこれが普通でした。

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 学生運動は1969年の安田講堂事件以降急速に凋落しました。 しかしそれでもまだその余波は全国に残っていました。 全国の大学で安田講堂事件を模した立てこもり事件が起きて、それが安田講堂事件同様に機動隊の突入で潰されました。
 ワタシの母校でも同様の立て籠りがあったようですが、これも機動隊に潰されてそうです。

 それでもまだその余波は日本中に残っていて、ワタシが入学した時も、学内に「〇〇粉砕」など描かれたベニヤ板の立て看板が残っていました。 また先輩の中には立て籠った活動家もいたのです。
 そして学生運動が機動隊の突入で崩壊しても、彼等の掲げた理念そのものは学生の常識として全くそのまま受け継がれていました。
 
 考えてみればそれは当然の話で、だって学生運動が盛り上がったのはワタシが中学から高校時代だったのですが、この頃ワタシ達の新聞やテレビを通じて見聞きする情報は、学生運動家達の理念を肯定するモノばかりでした。
 と、言うより浅間山荘で逮捕された連中は、この時代の新聞やテレビが世論として煽った「正義」を実行しようとして、殺人やテロを起こしたのです。
 
 だから学生運動が崩壊しても、この世論で育ったワタシ達には学生運動の「正義」に変わる「正義」など知る由もないのです。
 そして今にして思えば、あの法学教授だって実は結局同じ世論の中で、同じ「正義」を信じて育った人だったのです。

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 で、その「正義」と言うのは実に幼稚なモノで、とにかく現体制は悪、日本は悪、アメリカは悪、よって反体制が絶対正義、これらのモノを破壊すれば全てが解決すると言う発想です。
 それでも国家とか社会とかは巨大なモノですから、その気になって悪いところを探せば幾らでも出てくるし、そういう悪い所を糾弾する事が正義だと思って、糾弾し続けたら、幾らアタマの良い人でも、結局それでアタマが満杯になってそれ以外の事は考えられなくなるのかもしれません。

 そしてそういうアタマだから彼等が「正義」の実現の為に取った手段も、信じがたく幼稚なモノでした。 しかし幼稚ですまないのはこれで本当に何人もの人を殺した事です。
 ワタシは先日youtubeの朗読で数十年ぶりにドストエフスキーの「悪霊」を聴きました。 その時改めてピョートル等革命家達の革命計画の幼稚さと杜撰さに驚きました。 
 しかしその幼稚さや杜撰さを全く荒唐無稽に感じなかったのは、現実に見た革命家達の言動が小説「悪霊」と同レベルの幼稚さと杜撰さだったからでしょう。

 そして当時の日本社会もこの革命家達の幼稚さと杜撰さを見て、学生運動には辟易するようになりました。
 しかし学生運動のやり方に辟易しても、学生運動の「正義」を否定する為の正義はありませんでした。 と言うか新聞やテレビなどこの「正義」を煽り続けた人達からすれば、それをやれば完全な自己否定、自己批判を強いられる事になります。
 だから結局、いかに暴力的で幼稚であろうとも、学生運動家達は「正義の士」として持ち上げ続けたのです。

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 こういう状況だから新聞やテレビが作る世論からすれば、ゲバ棒をもって暴れまわる学生は正義の士だし、そういう学生を逮捕しようとする機動隊員は悪の手先です。
 だからその悪の手先が正義の士の反撃に倒されたら喝采するのです。
 
 そしてこの世論が機動隊側の死傷者を増やしたと言えます。
 本来ならあの状況なら最初からもっと重武装の隊員を突撃させて、犯人の射殺を前提に対応するべきでした。 しかし「世論」を考えれば犯人の射殺などありえず、それで機動隊員等が変わりに死ぬ嵌めになったのです。

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 それにしても時代の精神というか「世論」って怖いですね。
 悪霊の正体はこれかもしれません。

 フランス革命時、ルイ16世の姉妹達も処刑されました。 その時その中の一人の陰毛の生えた部分の皮を這いで、髭の代わりに口の周りに貼り付けて道化た男がいました。
 人々は彼を見て笑い喝采しました。
 
 フランス革命の中でも最も陰惨で下劣なエピソードですが、しかし考えてみれば時代の精神で、浅間山荘事件で機動隊員が殺害されたときに笑った学生達も、学生達の笑いを誘った法学教授もその時代の精神に支配されていただけなのでしょう。
 そしてそれを思えば、戦場で行われた残虐行為も、格別な事ではなく、残虐行為を行った兵士もそれを止めなかった兵士も全く普通の人間だったのだと思うのです。

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2023-01-06 13:09

貧困手芸教室 着物のリフォーム他

 昨年、9月~11月下旬まで暫く貧困手芸に嵌っていました。
 
 ワタシの母は嫁入り前にちゃんと装苑の洋裁教室に通っていたので、洋裁は一通りできました。 それで自分の物やワタシや妹の衣類は大方自分で作っていました。 
 我が家では毎年夏に一泊旅行をしていたのですが、その時にワタシと妹に必ず新しいワンピースを作ってくれました。
 それが凄く嬉しかったのを覚えています。

 そんなわけでワタシも母から少し洋裁を習いました。
 尤もワタシはきちんと洋裁教室に通ったわけではないので、作れるのはシャツやパジャマぐらいです。 

 それで昨年、久しぶりにシャツを作ったのです。 この顛末はブログでも少し書きました。 でも下手な洋裁なので、態々写真をアップする気もなかったのです。 
 ところが新年早々「写真が見たい」と言うコメントを頂いたので、アップします。
 ワタシは煽てられると直ぐに木に登るのです。

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 昨年一作目は上の写真のシャツです。
 生地は綿ローン、もう40年前後前にバーゲンで買ったのですが、それでも結構良い値段でした。
 
 でも写真でもわかる通り凄く癖のある柄で、しかもボーダー(生地の片側だけ濃紺無地になったいる)柄なので、服にする場合デザインが凄く難しいので、長い間箪笥の肥やしになっていました。
 でも何とかポーダー部分を上手く生かせるデザインになったので、自分では非常に気に入っています。
 
 尤も出来上がった頃には既に肌寒くなっていたので、これを着て外出することはできませんでした。 夏を待ちます。
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 で、一作目が気に入ったし、楽しかったので、二作目を作る事にしました。
 それが上の写真です。
 
 生地は数年前にフリーマーケットで買いました。 フリーマーケットですから3.8m400円と格安でした。 しかしこれイギリス製の凄く良い生地でした。
 それで大分前にも半袖シャツを一着つくったのですが、今回デザインを少し変えてもう一着作る事にしたのです。 3.8mですから、半袖シャツなら余裕で二着作れるのです。
 
 これも我ながら上出来だと思っています。
 因みにこの二着は、元々昔買った本についていた型紙を少し変形して作りました。
 裾以外は同じ型紙です。

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 二作連続で上手く行ったので、完全にノリノリになって、三作目を作りました。
 それが上の写真です。
 型紙は前二作と同じですが、襟元を少し広くしました。
 
 但し三作目の元は古い長襦袢です。 出所不明で家にあった長襦袢ですが戦前の物だと思います。 生地は羽二重です。
 柄が非常にキッチュと言うか、思い切り派手で華やかです。
 長襦袢は下着ですから、人前で見せる事はありません。 だから男物でも非常に派手な柄や奇抜な柄の物があります。
 これは恐らく若い女性用ですから、普通に派手な柄なのです。

 羽二重ですから着心地は凄く良いです。
 すべすべする肌触りが最高です。
 但し絹物なので洗濯には気を使います。

 でもこういう素材を使って作る事こそ、自分で作る事の喜びです。
 だってこんなの絶対に買えませんから。

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 そんなわけで、もうすっかり洋裁に嵌りました。
 そしてワタシは洋裁に嵌っている間にも、秋は深まり、寒さが募りました。

 実はワタシもこんなに洋裁に嵌って、何着も作り続けた事はないので、自分でも少し驚いていました。
 しかし気が付くとなぜかミシン針に糸がスッと通ります。
 そういえば目玉の調子が馬鹿に良いのです。
 少し前までミシンの針に糸を通すのに大苦心していたのに。
 これは天国のよもさんの助けでしょうか?

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 ともあれこれで益々ノリノリになってきたので、今度は母の浴衣をシャツにしました。
 それが上の写真です。
 浴衣で作ったシャツは涼しくて、夏には最高です。
 
 母の浴衣はワタシが子供だった頃に母が着ていた物で、ワタシは子供心にこの柄が凄く好きでした。 でも母は浴衣を着る事は殆どなく、浴衣はずうっと箪笥にしまい込んだままでした。
 ワタシが着られた良かったのですが、ワタシは母より身長が10㎝以上高く、裄も長いので母の着物は全く着られませんでした。
 だからこの浴衣も裄も丈も足りず、シャツにリフォームしようと思い続けていたのですが、でも解体するのが嫌で、長い長い間そのままになっていました。

 でも解体してしまうと縫製は凄く楽です。
 浴衣地って凄く縫いやすいのです。
 但し柄が非常に大きいので、ポケットや襟をつける時にヘンな柄がヘンな配置にならないように気を使いました。
 でも大体上手く行ったんじゃないかと思います。

 因みにボタンは全部、家にあった物を使いました。
 これだけ色々違ったシャツを作ったのに、それぞれにピッタリと似合うボタンがあったと言うのは凄いです。
 これは母の代からのボタンコレクションのお陰です。
 そしてワタシにも母から受け継いだロッドユールの血が流れているのです。

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 こうやって毎日ルンルンノリノリで洋裁を楽しんでいたのですが、その間にも季節は更に進み、すっかり晩秋になりました。
 母の浴衣をシャツにリフォームしたのは11月半ばになっていました。
 そのころは、毎日冷たい雨が降り続いていました。

 でもワタシはまだルンルンで今度は、ワタシの浴衣を解体してシャツにするつもりでした。
 しかしさすがに神様もよもさまも「そこまで調子に乗られても面倒見切れない」と思ったのでしょうか? 
 
 その後体調が悪くなり、目玉も痛み出し、ワタシの浴衣解体も中止したままです。
 尤も作ったところで着られるのは夏なのだから、焦っても仕方ないです。

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 とりあえず浴衣の解体は無期延期して、またネットに嵌ってダラダラと過ごしています。
 
 昔は体調が悪くて何もできないと、ひたすら不甲斐ない自分を嫌悪し、憎んだのですが、しかし今はダメな物はダメだと思えるようになりました。
 だから体調が戻るまで暫くダラダラと過ごす覚悟です。

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 ワタシの下手な洋裁の作品の写真を見たいと言ってくださる方だっていらっしゃるのですから、下手な作品の下手な写真でもアップして楽しく過ごす事にします。 
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2022-10-31 11:26

バブル並 若者は貧しい?

細野豪志
富士市の高卒初任給は平均で15万4900円。1日8時間で20日間バイトすれば時給1000円なら月収16万円。社会保障負担を考えると正社員よりバイトの方が実入りがいい。若者の経済状況は相当に深刻だ。

 細野豪志議員のツィートです。

 でもこれ「バブル並」と言う事です。
 今は「非正規」「派遣」と言うのは、悲惨と貧困の極みのように言われていますが、しかし正社員にならず非正規労働者でいる人達が生まれてのはバブル期でした。

 バブル期は超好景気で、人出不足が深刻化して「人出不足倒産」なる物まで起きました。
 仕事を受注したのに、その仕事をこなす為の従業員がいなくなって、倒産してしてしまう会社が出たのです。
 当然、その瀬戸際に立たされた会社は、出せる限りの高賃金で従業員を募集します。 但し異常な高賃金で長期に雇用することはできないので、臨時、非正規と言う形で募集します。
 
 労働者の側からすれば、臨時でも非正規でも、こういう雇用が幾らでもあれば、こういう非正規の仕事を渡り歩いた方が、正社員として働くよりも、賃金も高く、しかも仕事内容は簡単で責任もなく、職場で面倒な人間関係に悩む事もありません。
 だから正社員の求人が幾らでもあるのに、敢えて正社員にはならずに非正規職を渡り歩くのを選ぶ若者達が出てきました。

 当時、そういう人達を「フリーター」と呼びました。 
 そういう事をしていたら、キャリアが積めないし、何より不況になって割の良いバイトがなくなったら悲惨な事になります。
 でも考えてみれば、バブル期に高校や大学を卒業したばかりの若者達は、物心つくころからずうっと好景気で人出不足の日本しか見た事がなかったわけです。

 好景気で人出不足の日本しか知らずに育った若者達にすれば、不景気で低賃金のバイトを探すにも苦労するような社会なんて想像できるわけがなかったのです。 
 でも不景気で低賃金のバイトを探すにも苦労する社会は、その後間もなく現実になりました。

 バブルがはじけると直ぐに到来したのが就職氷河期です。
 若者の失業率は10%代に達して、大学生はひたすら就職活動に追われるようになりました。
 そして「派遣」「非正規」は悲惨と貧困の象徴になりました。

 ワタシは高齢者特権で、こういう時代の変遷を覚えているので、細野豪志議員のツィートを読むと、若者の貧しさよりもむしろ「おお、漸くバブル期並になってきた。」と感動してしまいます。
 
  実際アベノミックス以降、失業率は2%台になり、新卒者の就職内定率はバブル期並が続いているのです。
 だから若者は大学や高校を卒業したら、とりあえず正社員に就職できるのです。
 
 しかしこれもバブル期前から同じですが、高卒公務員の手取りって、最低賃金の時給で
フルタイム労働をした金額に少し色を付けた程度です。
 そしてこれは実は生活保護費も同様です。
 生活保護費は自治体により少し違いますが、どこでも総額で最低賃金でフルタイムをした場合の金額程度が支給されています。

 但し公務員は残業もあるし、ボーナスもあるので、それらを加えると生活保護費より大分マシになります。
 そして後々昇給するし、何より公務員は失業するリスクが殆どないので、就職氷河期以降大人気でした。
 それどころか一時は「公務員」と言うのが羨まれ、妬まれる程になっていました。

 で、その公務員の給料を引き合いに出して「若者の経済状態は深刻だ」と言うようになったのですから、これはもうアベノミクスの成果の凄さを実感します。

 それでも今一この成果の実感がないのは、現在ちゃんと職業のある人、そして定年退職して悠々自適の人達は、失業と言うモノに実感がないからでしょう。
 でも若者のあの就職氷河期とそれに続く第二次安倍政権成立までの悲惨さを思えば、新卒者が就職できる社会がどれほど素晴らしいかを実感せざるを得ません。
 だから政府は何としてもこの状態を維持するように最大限努力するべきなのです。

 因みにワタシは個人的に今の若者が「貧しい」とは思っていません。
 特に去年、引っ越しの前に実感しました。
 
 ワタシは去年、20年来住んでいた借家を出なければならなくなり、引っ越し先を探しました。
 その時、20年前と比べて家賃水準が総じて安くなっている事、にも拘らず借家の質が非常に高くなっている事に驚きました。
 
 例えば20年前なら札幌で3万円以下の借家なら、ホントのオンボロで風呂がないとかでした。
 でも今は3万円以下でも風呂やキッチンもきちんとついた小綺麗な部屋です。
 20年前にはあった木賃アパートは完全になくなったようです。
 また部屋も前の住人が出たら直ぐに専門の清掃業者を入れて掃除をするのが普通になったらしく、どこのアパートを見ても一瞬新築?と思える程綺麗でした。
 
 それに比べるとリフォーム前の中古マンションの方が汚かったです。
 リフォーム前の中古マンションも、売り手もちゃんと掃除をしたのでしょうが、それでも清掃業者のようなわけにはいかないのか、生活臭芬々になっていたのです。

 つまり今はもう薄汚れたオンボロアパートなど借りる人はいないという事でしょう。
 但しそれは言い換えれば、もう若者達はオンボロアパートに暮らす事には耐えられなくなったという事です。
 だから一定の部屋代は絶対に必要です。

 衣類など生活必需品もバブル期に比べると異常に安くなっています。
 だから貧しくなったはずの日本で衣類の廃棄が増えているのです。

 しかし部屋代のような固定費が絶対に必要になってしまうと、自由に使えるお金はその分減りますから「貧しい」と感じるようになってしまいます。
 その意味では「若者は貧しくなった」のです。

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2021-10-11 12:15

解約に10万円??!! ソネット

 引っ越しの準備は順調に進んでいるのですが、しかしネットの引っ越しで腰が抜けました。

 ワタシは現在、ソネットと契約しており、その契約では光回線はKDDIを使っています。
 「ずっとギガ特プラン」というコースです。
 しかし新しい家では大家さん負担でジェイコムを無料で使えるので、ソネットの契約は解約することにしました。

 それでソネットに連絡すると、解約には総額で10万円弱かかるというのです。
 腰が抜けました。

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 ワタシはこれまで何度かソネット内で契約プランを変えた事があります。
 その場合光回線がNTTからKDDIになったり、その逆になった時もありました。
 しかしそういう場合でも解約には、違約金2万程度しか請求されたことがありませんでした。

 現在は言っている契約では、解約時に回線工事費残差などがかかり、もう少し高額になる事はわかっていました。
 ところが何と解約には10万円かかるというのです。

 唖然茫然!!

 そ、そんな説明は契約時には受けていません。
 そんな途方もない解約金がかかるなら、最初から入会しません。
 するわけないでしょう?

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 そもそもこのプランに入ったのは、何度も何度も勧誘の電話がかかり、しかもその勧誘電話では、このままでは現在ワタシが使っている家電の電話番号が使えなくなるというのです。
 当時はワタシは携帯は持っていなかったし、携帯を買う予定もなかったので、家電の番号は変えたくありませんでした。

 またこれとは別に、その当時契約してたプロバイダー側から何度も、「電話はちゃんと使えているか?」「ネットでトラブルは起きていないか?」との電話がきていました。
 何とも気持ちが悪い話でした。

 それで結局、勧誘通りこのプラン(ずっとギガとくプラン)に乗り換えたのです。
 その時、キャッシュバックがソネットから40000円、KDDIから25000円の総額65000円がつくという契約でした。

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 ところが契約を決めて間もなく色々トラブルがあり、勧誘をしてきた会社(KDDIコールフォース)との連絡中に「電話番号が使えなくなる」という話は嘘だったとわかりました。

 その時にすごく嫌な感じがしたのですが、しかしそれでもまた契約を変えるのは面倒なので、我慢してこのまま契約を続ける事にしました。
 但しなんかもうこの会社が信用できなくなったので、キャッシュバックだけは早めに払ってくれるように連絡しました。
 それでその会社はキャッシュバック40000万円を払ってくれました。
 だからワタシもそれ以上言いませんでした。

 しかしこの時、契約を解除しておくべきでした。
 これなら向こう側が虚偽の内容での契約を持ちかけたわけですから、解約に10万円もとられる事はなかったのです。

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 とにかくそういうわけでワタシはこれ以降もそのまま「ずっとギガ得プラン」で契約をつづけたのですが、解約料の問題は別としても失敗でした。

 まず月々の料金はそれまでのプランとほとんど変わりません。
 むしろやや高めでした。 高くはならないという話だったのに・・・・・。
 しかもなぜか時々、パソコンを使用中にネットの接続が途切れる事がありました。 
 それでもまた変更となると違約金がかかるので、当面我慢する心算でした。

 ところが引っ越ししなければならなくなり、引っ越し先で大家さん持ちのジェイコムが使えるので、解約を申し出たのです。
 すると「10万円寄」こせです。

 しかも11月4日で契約を切っても、11月分は日割りではなく全額請求です。
 
 なんかもう最後の最後で徹底的にボッタクる気満々です。
 契約の勧誘をしてきた会社も、ソネットも怪しいけれど、回線がKDDIなのだから、そんなインチキはするまい、普通に良心的にやってくれるだろうと気楽に考えていたワタシが馬鹿でした。

 とりあえずソネットには抗議はしたし、KDDIの方とも話す心算ですが、どうなるかはわかりません。
 
 それでもこういう事になってみれば、最悪10万円取られてもソネットとは永遠に縁を切りたいです。

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 ネットのプロバイダー契約は、どれも普通、契約時にキャッシュバックが来ます。 普通はそれでそれまでのプロバイダーを解約するときに出る違約金が賄えるようになっています。
 そして契約初月の使用料は無料です。

 これで契約切り替えのハードルを下げているのですが、しかし解約時には違約金をとります。 
 
 但しその違約金は前記ように、普通は2万円前後です。 
 それでワタシも気楽にこれまで何度か契約を変えたのです。
 
 プロバイダーや光回線を提供する側からすれば、客を勧誘するときはキャッシュバックや初月利用料無料で釣り、一旦契約すれば客が逃げないように違約金で縛るのです。

 しかし契約解除に10万円?!よこせというのはすごいです。
 ホントに驚き呆れています。

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 ワタシは幸いそれでも10万円を払う資力がありますから良いのですが、この世には10万円なんて一度にはだせない人は大勢います。
 一方、パソコンは現代人には必需品になっています。
 
 そしてワタシと同様引っ越し引っ越しや転職等で、どうしてもプロバイダー契約を解約するしかない状況に追い込まれる場合も多いでしょう。

 そういう社会状況を考えると、こうした契約方式を放置するのは問題ではありませんか?

 菅総理は携帯利用料の高さを社会問題と考えて、政権の政策課題にして、実際に在任中に携帯利用料引き下げを実現しました。

 携帯の利用料がこれほど短期間に実現したのは、菅総理の行政手腕の高さにもよるのです。
 しかしそもそも最初から携帯各社の談合で携帯料金が異常に高く設定されていたという事実があったから可能だったのではありませんか?

 携帯電話の会社が数社しかなく、その数社が優越的な地位を良い事に談合して、高額の料金を設定していたというボッタクリ制度だったのです。
 最初から異常に高い価格を設定して異常に高い利益を上げているから、政府の圧力で価格を大幅に下げさる事ができたのです。
 そしてそれで大幅に料金が下がっても、携帯会社が倒産するとかそういう話にならないのです。
 
 こういう事実を見ると、インターネットのプロバイダー料やその契約形態にも是非とも政府がメスを入れてほしいと思います。

 それから皆様には今後プロバイダーを変える時には、十分に注意していただきたいと思います。
 特にソネットは絶対避けた方が良いです。

 ホントに腰が抜けました。
  1. 個人的体験から
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