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2023-11-10 15:01

法務省は人権侵害をやめろ!! 杉田水脈議員への人権侵害

 先日、札幌市法務局に電話をしました。
 札幌市法務局が杉田水脈議員のブログについて「人権侵犯」の判定をしたことが、朝日新聞始め多くの新聞で報道されていたからです。
 しかしワタシは低学歴なので、そもそも「人権侵犯」と言うのがどんなもので、誰がどのように判定するのかよくわかりません。
 
 だから人権侵犯とはどのような物か? 
 人権侵犯とは誰がどのように判断するのか?
 その法的根拠は何か?
 など色々知りたい事があったのです。

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 実はワタシは前々からこの「人権」と言うのがよくわからなかったのです。 法務省の人権啓発のページなど見ると、法務省のキャラクター人形が「一人一人が尊重されて・・・・」とか大変美しい事が書いてあるのですが、余りと言えば余りに抽象的で、具体的・現実的には何を言っているか全然わかりません。

 そして法務省の人権擁護局とか法務局とかの「人権」には凄く違和感があるのです。 
 例えば法務局の人権救済の事例を見る限り、個人が他の個人から言われたりされたりしたことについて「人権侵害」と判定して人権救済をしている事になっています。

 杉田水脈議員の「人権侵犯」も、アイヌ協会の活動家が杉田水脈議員が議員になる前のブログで「コスプレおばさん」と言われた事を「差別だ」「人権侵害」だと札幌法務局に訴えて、法務局はこれを「人権侵犯」だと認定したと言うのです。 

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 一方、日本国憲法では色々人権を保障しているんですが、実はこれらの人権は国家権力からの個人を守る為の規定で、個人同士の話ではありません。
 これは低学歴でも少し考えたらわかります。
 
 例えば家族や友人知人が創価学会やイスラム教に入信すると言い出せば、皆反対しますよね?
 これは反対されている側からすれば凄く腹立たしく不愉快だろうし、宗教の自由の侵害と感じるでしょう?
 でも家族や友人からすれば、当人の幸せを守るを為の助言ですから人権侵害と言われても困ります。
 そもそもこんな風に個人同士の問題に国家機関が介入してくるのでは、国家機関が人権侵害をやりまくる事になります。
 
 だったら法務局や人権擁護局は一体どんな基準で「人権侵犯」とか「人権侵害」とかを判断しているんでしょうか?
 そういう判断の基準を決める法律などがあるのでしょうか?

 と言う訳で色々聞きたくて、札幌市法務局に電話をしたのですが、札幌市法務局側は「杉田水脈議員」の名前を出した辺りで一方的に電話を切ってしまいました。
 だから結局、法務局からは全く何の説明も聞けませんでした。

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 でも幸い桜内文城元衆議院議員がこの件で法務省に質問してくださいました。
 桜内氏は元国会議員でしかも東大法学部卒、ハーバード大学ケネディスクール卒と言う超高額例なので、法務省も電話をガチャ切りして逃げるわけには行かなかったようです。

 でこの超学歴の桜内氏が法務省に聞いたところ、この法務省の「人権侵犯」なる物の判定のもとになるべき法的な根拠はないと言うのです。
 それどころか法務省の人権擁護局とか法務局とがやっている人権相談とか、その人権相談を受ける人権擁護委員会の仕事とかを活動自体に法的根拠はないと言うのです。
 
 勿論、役所の仕事全てに法的な根拠があるわけじゃないです。
 所謂「行政指導」など、役所だけの裁量で行う仕事もあります。
 ところがこの人権擁護局の出す「人権侵犯」とか「人権侵害」は、この「行政指導」にも当たらないと言うのです。

 だったら何?
 桜内氏が法務省の話を聞いても、何だかよくわからないのです。

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 しかしこれは大変厄介な事です。 なぜから「行政指導」でもなければ法にもよらない為に、杉田水脈議員のように人権擁護局から「人権侵害」とか「人権侵犯」とか認定されても、これを不服として提訴できないのです。

 そもそもこの「人権侵害」「人権侵犯」の判定は一方的な物です。
 杉田議員の件を例にとると、アイヌ活動家の1人が杉田議員のブログの一節を札幌市法務局に持ち込んで「自分はこれで人権侵害された」と訴えると、人権擁護委員がこれを見て「人権侵犯」と判定したと言うだけです。

 この判定の為に杉田議員側から事情を聴いたわけでもないし、勿論杉田議員からの反論はできません。
 それどころかこのブログを「人権侵害」として札幌市法務局で検討されていた事は、杉田議員には知らされてもいなかったのです。
 そして「人権侵犯」判定が下った事も杉田議員には知らされていなかったのです。

 つまり自称被害者と人権擁護局だけで勝手に自己完結しているだけなのです。
 尤もこの決定は非公開で、法務局や人権擁護委員などが、これを公開すれば公務員として守秘義務違反になります。
 しかし自称被害者がマスコミに持ち込んで騒ぐ分には何の制限もありません。

 因みにこの「人権侵犯」や「人権侵害」の判定を受けても、刑事罰などは下りません。 
 尤も人権侵犯判定を受けた側には、最初から最後まで何の連絡もないのですから、何もしようがありません。

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 しかし非公開原則の為、人権擁護委員が何を根拠に杉田議員のブログを「人権侵犯」と判断したかと言う理由も審査過程も全部非公開なのです。
 これでは一旦「人権侵犯」のレッテルを貼られたら剥がしようがないのです。

 今回の杉田水脈議員攻撃はまさに、杉田議員に「人権侵犯」のレッテルを貼る事により行われているのです。
 これだとこうしたレッテルを貼った法務局の責任も重大でしょう?
 ところがワタシがこの件を電話で言ったら、札幌市法務局はこの件については「マスコミの責任。 ウチには関係ない。」と明言しやがりました。
 これじゃもう法務局が確信犯的に杉田議員の人権侵害を扇動したとしか思えません。

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 ワタシは人権と言うのは本来重要な概念だと思います。
 人権と言うのは国家から個人を守る為に絶対必要な概念なのです。
 しかし個人に対して個人を守る為の物じゃないです。
 
 前記のように個人に対して個人の人権を守るなんて言い出したら、国家機関が個人の人間関係に関係に際限もなく介入して、一個人のブログまで監視するような社会になります。
 これは正に反人権のディストピアです。

 さらに言えば杉田議員の件では「差別」だから「人権侵犯」とされました。
 しかし憲法で保障している平等は法の下の平等だけです。 個人に他人を平等に扱う事など強制しいません。
 これも徹底しないと、やはり国家機関が恋愛や結婚など最もプライベートな問題にまで介入する事になり恐怖社会になります。

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 しかし法務省はこのような人権侵害の恐怖社会を作りたいようですから、国民全体で厳しく監視していく必要があります。
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2023-09-26 11:26

ニホンゴワカリマセン! クルド人暴徒不起訴

 7月、埼玉県川口医療センターの前で乱闘して逮捕されたクルド人7人が全員不起訴になりました。

クルド人の病院騒動発端の事件、7人全員を不起訴 埼玉・川口
9月25日 産経新聞

埼玉県川口市で7月、トルコの少数民族クルド人ら約100人が病院周辺に殺到し、救急の受け入れが一時停止した騒ぎの直前に発生した事件で、さいたま地検は25日、トルコ国籍の男性=当時(26)=を刃物で切り付け殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで逮捕された同国籍の男性(45)ら計7人全員を不起訴処分とした。理由は明らかにしていない。

事件は7月4日夜に発生。トルコ国籍の男性が市内の路上で複数のトルコ国籍の男性らに刃物で襲われ、市内の総合病院「川口市立医療センター」へ搬送された。双方の親族や仲間らが病院周辺に集まる騒ぎとなり、県警機動隊が出動。病院側は約5時間半にわたり救急搬送の受け入れを停止した。

事件ではトルコ国籍の男性計7人が殺人未遂などの容疑で逮捕後、2人が処分保留で釈放されたほか、3人が凶器準備集合などの容疑で再逮捕されるなどしていた。

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 何とも異様な処分です。
 だってこの事件、最初に一人のクルド人が別のクルド人を刺し、それで怪我人を川口医療センターに運んだら、刺した方、刺された方の仲間が百人余り医療センターの前で乱闘したと言う事件ですから。

 刺された被害者はいるのだし、刺した方もわかっているのです。
 その後の乱闘も近隣住民が目撃しているし、何より川口医療センター側が危険と判断して患者の搬送を停止しなければならない状態だったのです。
 これだけの規模の乱闘をやった犯人を起訴できない理由は何でしょうか?

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 これは完全にワタシの憶測ですが、検察側が犯人の供述を得られなかったからではないかと思います。 それで起訴に必要な書類が作れずそのまま不起訴としてしまったのではないかと思います。

 だって日本でクルド語が話せる人などいないのです。
 この乱闘に参加したクルド人達はトルコ国籍で、トルコの義務教育ではトルコ語が教えられていますが、しかしトルコがほとんど話せないクルド人は多いのです。
 しかも厳密にはクルド語と言う単一の言語はありません。

 日本人として初めて(世界的にもおそらく唯一)クルド語を研究した小島剛一氏によると、トルコで「クルド人」と呼ばれる、或いは自認する民族に属する人々が使っている言語は6種類あるそうです。
 この6種類の言語は全てインドヨーロッパ語族に属しています。
 しかし名詞に性の区別がある言語、名詞だけでなく形容詞に男性形容詞、女性形容詞の区別のある言語、そもそも名詞その他に性の区別のない言語など、それぞれ全く違う言語です。
 つまりインドヨーロッパ語族に属する言語と言っても、ヒンディー語と英語とフランス語ぐらい違うのです。
 だからクルド人同志でも山一つ越えた部族とは全く言葉が通じないと言います。

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 川口医療センター前で乱闘したクルド人がこの6つの言語のどれを使っていたのでしょうか?
 或いは小島氏の研究からもれた別な「クルド語」を使っていたのでしょうか?

 外国人が犯罪を犯した場合、警察官や検察官が取り調べをする場合は、通訳を雇うのですが、しかしこんな特殊な言語では通訳を見つける事は不可能です。
 そうなると裁判に必要な証言は得られないし、裁判に持ち込んでも被告の尋問もできないわけです。
 
 近代裁判では被告の尋問できず証言も得られない状態では、裁判その物が成り足りません。
 だから結局、現行犯で逮捕した場合でも「不起訴」にしなくてはならないのでしょう。

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 これはしかし日本の治安を考える上で非常に深刻な問題です。
 だって考えてみればクルド語など、日本国内で話せる人のいない言語を使っている民族は世界中に沢山いるのです。

 トルコは新興国の中では教育等も結構進んでいる国ですが、しかしトルコ国内にはクルド人以外にも実に多様な民族がいて、その使用している言語も膨大です。
 だからクルド人以外にも、トルコを話せない人が多数いるのです。

 そんなに凄く大きいわけでもない国に、膨大な言語があり、公用語を話せない人が多数いると言うのは、日本人から見れば驚きですが、しかしこれは世界的にはむしろ普通でしょう?
 
 例えばアフリカ諸国の多くはスワヒリ語かバンツー語と、旧宗主国の言語を公用語として使っていますが、一般国民の母語はそれぞれの部族語です。
 で、同じ国の国民同士でも他部族の言葉なんか知らないわけです。
 勿論、こうした部族語を学ぶ日本人なんかいません。

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 となると、こうした外国人が日本で犯罪や交通事故を起こした場合、警察も検察も絶対絶命です。
 しかもクルド人の例を見ればわかりますが、国籍はトルコ共和国ですから、トルコ国民としてビザ免除の恩恵にあずかっているのです。

 つまり「〇〇国民」と言う事で受け入れた人間が、実は〇〇語を話せない、話せないと言い張る場合がドンドン出てくると言う事です。
 これは今後の外国人受け入れを考える場合、極めて深刻な問題です。

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 川口医療センター前の乱闘は地域の人々の人命にかかわる極めて重大な犯罪でした。
 しかしこれが「ニホンゴワカリマセン~~!!」で不起訴になるなら、クルド人達は今後もこの手の犯罪をエスカレートさせるばかりでしょう。

 欧州諸国はトルコ共和国が強権的な民族政策を取っていた時代に「クルド難民」を多数受け入れてきました。
 ところが今この「クルド難民」達は受入国でマフィアを作り、凶悪犯罪を派手にやりまくっています。 
 思えば欧州諸国にもクルド語のできる人などいなかったのですから、犯罪を犯しても起訴もできず、難民として保護し続けた結果、こうなったのでしょう。
 
 しかしこのままでは日本もこれに倣う事になります。

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 ところでこれとは別に非常に違和感があるのが、日本の保守系議員の対応です。
 実は新藤義孝議員はこの川口市の地元の選出議員なのです。 この人、元来自民党の保守系議員の中心だった人でしょう?
 ところがこの人始め、自民党の保守系議員はこのクルド問題についてだんまりを続けています。

 実はクルド友好議員連盟と言うのがあって、新藤議員はこの会長なのです。 しかもこの所属議員の殆んどがこれまで保守系議員として知られてきた人々なのです。
 彼等はこの事態を一体どう考えているのでしょうか?

 この川口医療センター前の乱闘直後にクルド友好議員連盟の所属議員の一人、和田政宗議員が「明日クルド友好議員連盟で協議する」とツィートしていました。 
 その後この件はどうなったのでしょうか?

 ワタシも一応こうした保守系議員を支持していたので、彼等の沈黙は非常に不満です。 
 彼等は一体何を考えているのでしょうか?
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2023-08-17 11:40

埼玉県警、トルコ語が話せる警官急募 

 埼玉県警がトルコ語の話せる警官を急募していました。

トルコ語話せる警察官求む! トルコ人の3割が住む埼玉
朝日新聞 2023年4月1日

 埼玉県警が2023年度の採用試験でトルコ語を話せる警察官を募集中だ。「国際捜査1類」と呼ばれる専門職で、警察学校と警察署で基礎を身につけ、県警本部の専門部署に配属される。採用予定は2人。県内のトルコ人は都道府県別で最多の約2千人で、事件・事故の関係者になることも多い。県警は捜査はもちろん、日本の法令を伝える取り組みを通じた犯罪抑止対策も強化したい考えだ。

 法務省によると、昨年6月時点で国内に在留するトルコ人は約6千人で、このうち1948人が埼玉に居住していた。一方で、県警の警察官でトルコ語を話せるのはわずか3人。民間の通訳を13人登録して協力してもらっているが、通訳の必要な事案は昨年だけで378件あった。内容別では、事件・事故の聴取343件、文書の翻訳23件、職場や近隣トラブルの相談6件、落とし物などの受理4件、道案内2件だった。

 民間の通訳には、1時間あたり7860円(深夜は9780円)の報酬が支払われる。ただ、事件の容疑者・被害者とのやりとりや守秘義務を課されることに負担を感じる人もいる。発生が昼夜を問わないため、事件・事故が発生してもすぐに対応できる人が見つからない場合もあるという。

 こうした背景で、県警は今回の採用が必要だと判断した。受験資格は大学卒業相当の資格を持つ35歳未満で、申し込みの締め切りは4月7日。担当者は「地域の安心安全を守るために語学力を生かしてほしい」と話す。問い合わせは県警採用センター(0120・373514)へ。(仁村秀一)

通訳の必要な事案は昨年だけで378件あった。

 大変ですね。
 但しこの記事は4月1日ですから、例えば7月4日の川口市立医療センター前での乱闘事件などは含まれていません。
 けれども今後もあの手の事件が頻発するだろうし、そうなると市民生活に大きな支障が出ます。 そもそも埼玉県自体のイメージが悪化してしまいます。

 しかし日本でトルコ語の話せる人ってどの程度いるのでしょうか?
 通訳、それも犯罪捜査の通訳ができるほどのトルコ語力をつけるとなると、大学でトルコ語を専攻するか、トルコに留学するしかないでしょう。
 一方日本でトルコを専攻できるのは、大阪外語大学と東京外語大学ぐらいです。 東京大学など一部の大学の教養学部でも教えていますが、これは中東史やイスラム学などの学問を専攻する人達の為でしょう。

 因みに2023年の大阪外語大大学のトルコ語専攻科の定員は16人、東京外語大学は7人でした。 
 これだとトルコ留学者や他の東京大学等で学んだ人達を加えても、高度なトルコ語教育を受ける人は、日本全国でも毎年30人程度ではないでしょうか?

 トルコ語を話せる人ってホントに僅少で貴重な人材なのですね。 
 しかしトルコ語通訳の時給は深夜でも1万円弱である事を考えると、高偏差値大学を出た割には低収入です。 
 そして警察と言うのも、高偏差値大学の卒業生にとって余り魅力的な就職先とは思えません。

 しかしそれはともかく埼玉県で犯罪を犯している「トルコ人」は、ちゃんとトルコ語ができるのでしょうか?
 7月4日に川口市立医療センターの前で乱闘をして、救急患者の搬送を五時間不能にした「トルコ人」は実はクルド人です。
 国籍はトルコなのでトルコ人と表記するのは間違いではありませんが、民族的にはトルコ人とは全く違います。
 そして彼等の言語クルド語はトルコ語とは全く違います。

 トルコは多民族国家ですから、トルコ国内にはクルド人以外にも多数の民族が居住しています。 トルコ政府はケマル・アタチュルクによるトルコ共和国建国以降、トルコを国民国家にするべく、これらトルコ共和国在住の異民族にトルコ化政策をとり、トルコ語教育を行ってきました。

 だから義務教育の頃からトルコでの教育が行われています。 トルコの義務教育年限は12年、小学校から高校まですから、この12年間真面目に学校に行けば、ほぼ不自由なくトルコ語を覚えられるはずです。
 しかしクルド人には、この義務教育をきちんと履修する人は少数だと言われます。
 これだとトルコ語など殆どできない人も多いのではありませんか?

 それではクルド語の通訳を雇えば良いのですが、しかし日本にはクルド語を学べる教育機関はありません。 おそらく世界中どこにもないでしょう。
 なぜならクルド語は一つの言語ではなく、トルコだけでも6種はあるのです。 これらは皆インドヨーロッパ語族に属するのですが、しかし名詞に性の区別のない言語、名詞に性の区別があるだけでなく、形容詞にも性の区別がある言語など、それぞれ全然違っているのです。
 だからクルド人同志でも、部族や出身地が違えば、全く言葉が通じません。

 だからクルドの独立運動などの活動家も、出身地が違えばクルド語ではなくトルコ語などクルド語以外の言語で話すしかありません。
 因みにクルド語の成文法は確立していません。 つまり公式の文字表記はできないのです。
 
 クルド語のこうした問題は日本人の言語学者小島剛一氏の研究で初めて明かされました。 彼は1970年代にトルコに入って初めてクルド語などトルコ内の民族の諸言語を研究したのですが、当時トルコ政府は「トルコ国民は全てトルコ民族」と言うのが建前で、自国内の民族諸語の研究さへ厳しく制限していたのです。 
 現在はトルコ政府もこうした強権的なトルコ化政策を辞めました。 
 しかしそれでもクルド語の研究が進んだわけでもなく、またクルド人以外でクルド語を話せる人が増えたわけでもないのです。

 これじゃ埼玉県でクルド人が凶悪犯罪を犯して、その犯人がクルド語、つまり彼の属する部族のクルド語しか話せない場合、一体どうやって取り調べをするのでしょうか?
 
 しかし今後外国人の移民を受け入れた場合、〇〇国の移民だから〇〇語が話せるとは限らない、大使館に連絡しても大使館員とも話ができない移民がいると言う事態は普通に起きるのです。
 世界の大多数の国はトルコのように多民族国家で、政府も自国内の民族や言語を完全に掌握するのは不可能と言う国は全然珍しくないのですから。

 それにしてもクルド人の犯罪が少なければ大した問題ではありません。
 しかしこの記事でも埼玉県在住の「トルコ人」は2000人なのに、取り調べが必要な件数は、昨年だけでも既に378件もあったと言うのです。
 たった2000人で一年間に378件も警察で取り調べを受けているんですんか?
 これって総人口の二割です。 
 因みに7月4日の川口市立医療センター前の乱闘には100人が加わっています。 これも人口の5%が乱闘に参加したことになります。

 日本人の感覚では理解できないレベルの犯罪発生率の高さです。
 そして実はこれはヨーロッパでも同じです。 ヨーロッパはトルコ政府が強権的なトルコ化政策を取ってクルド人を弾圧していた頃から、クルド人難民を受け入れてきました。
 で、現在そのクルド人難民達が、血縁毎にマフィアを作り、麻薬密輸、強盗などの犯罪に耽っているのです。
  
 クルド人マフィアの特徴は、自らの犯罪や悪行を誇示して、クルド人の他のマフィアと張り合う事です。 
 その為、犯罪行為や犯罪で得た金で買った高級車などを公然とSNSにアップします。
 自分達を受け入れて国に対する感謝や、犯罪を反省すると言う発想は全くないようです。
 
 因みに日本のクルド人も同様に、マスコミに出れば「カワイソウな難民」と言いながら、なぜか高級車や更には高給クルーザーの写真をフェイスブックにアップしたり、更には高級車で首都高を爆走したしたことを自慢しています。

 ワタシがクルド人と言う存在を知ったのは、1982年にユズマル・ギュネイ監督の映画「路」を見てからです。
 この頃はトルコ政府は極めて強権的なクルド弾圧政策をやっていて、この映画の解説では「トルコ政府の弾圧政策の為、クルド人の成人男子の30%が投獄経験があり、クルド人の間では前科は問題にならない。」とありました。

 ワタシはこの解説が余りに衝撃的だったので今でも覚えているのです。
 しかし埼玉の例を見ていると、この30%の投獄経験と言うのも、必ずしもトルコ政府の強権政策ばかりが原因とも思えなくなります。

 言葉が通じない。
 そもそも言葉自体学ぶ方法がない。
 そして少なくとも日本人と倫理道徳が全く違う民族とどうやって「共生」したらよいのでしょうか?
 どうやって意志を疎通させて社会の秩序を守ったら良いのでしょうか?

 因みに日本にクルド人が来るのは、日本がトルコと友好関係にあり、トルコ人にはビザ免除をしているからです。
 しかし日本と友好関係にある国は、トルコだけではありません。 と言うか、日本は北朝鮮など特定の問題国家以外とは、全て友好関係にあるのです。
 だからと言って、不法入国や不法滞在が問題になりそうな国のビザは免除していません。 
 何でこんな奇妙なビザ免除を続けるのでしょうか?

 クルド人に関してはホントに色々な問題が出てきます。
 そしてこれは日本に外国人政策の象徴ではないでしょうか?

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2023-07-17 11:15

聖典を燃やす 言論の自由

 スウェーデン警察はユダヤ教の聖典を燃やすデモを許可しました。

 スウェーデン警察、ユダヤ教の聖典燃やすデモを許可
 7月15日 AFP

 AFP=時事】スウェーデン警察は14日、首都ストックホルムにあるイスラエル大使館前でユダヤ教の聖典トーラー(Torah)などを燃やす行為を含む抗議デモを許可したと明らかにした。イスラエルやユダヤ系団体は猛反発している。

【写真】スウェーデンでのコーラン焼却に抗議 パキスタン各地でデモ

 同国では、数週間前にストックホルムの主要モスク(イスラム礼拝所)前でイスラム教の聖典コーラン(Koran)を燃やすデモが行われ、世界中から非難を浴びたばかり。

 今回のデモは15日に予定され、ユダヤ教のトーラーと聖書を燃やすとされている。警察への許可申請書によると、コーランを燃やすデモへの対抗措置で、言論の自由への支持を表明するものになるという。

 ストックホルム警察はAFPの取材に対し、同国の法律に従って公共の場で集会を開くことに許可を与えるのであって、集会の中で行われる活動に許可を与えるのではないと強調。担当者は「警察は、さまざまな宗教文書を燃やす許可を与えているわけではない。公共の場で集会を開き、意見表明することを許可しているにすぎない」「重要な違いだ」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

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 記事にある通り、このデモはイスラム系の団体によるモノで、この少し前にスウェーデン政府がコーランを燃やすデモを許可したことに対する抗議と言うか、反対の為のデモや抗議活動を行われています。

 スウェーデン、またコーラン燃やす抗議活動 トルコ反発、NATO加盟影響も

 当然ですが民主主義国家ではこうした抗議活動は合法です。
 しかしそれに対して、イスラム諸国では激しい反発が起きており、トルコの抗議でスウェーデンのNATO加盟も危ぶまれる状況です。

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 しかしこれ以前にスェーデンでは、イスラム教徒達がスェーデン国旗を燃やすデモは普通にやっていたし、キリスト教徒への冒涜行為も繰り返していました。
 けれどもスウェーデンは民主主義国家として、このようなデモも禁止してきませんでした。

 だったらコーランを燃やすデモも、またトゥーラを燃やすデモも、禁止できません。
 思想・宗教・信条の自由、表現の自由は、基本的人権ですから、人権大国を自認するスウェーデンがこのようなデモを禁止する事はできないのです。

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 それでもこれまで長らくスウェーデン政府は、コーランを燃やすなどイスラム教への抗議活動は「ヘイト」とか「ヘイトスピーチ」などと言う口実をつけて、取り締まってきました。
 一般のスウェーデン人もイスラム教徒を刺激するような言動は慎んできました。
 しかしどうもイスラム教徒側の行為が目に余るようになって、ブチれちゃったみたいです。

 で、本気で抗議活動を始める人達が表れて、政府や警察が文句を言ったら「法で争う」と言われると、政府も警察もコーランを燃やすデモを禁止する方策はないのでしょう。

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 そこでコーランを燃やすデモが再々起きるようになったのですが、そうなると今度はイスラム教徒が報復でユダヤ教の聖典トゥーラを燃やすデモをやると言い出しのです。
 
 でも何でユダヤ教?
 何でトゥーラ?

 で、調べてみるとトーラーってモーゼが作ったとされていて、旧約聖書が成立する前のユダヤ教最古の聖典でなのです。
 イスラム教徒がスウェーデン政府がコーランを燃やすデモを許可したことに対して報復すると言うのなら、キリスト教の聖典である新約聖書と旧約聖書を燃やせばようのです。
 或いはパレスチナ政策等についてイスラエルに抗議するなら、ユダヤ教の聖典である旧約聖書を燃やせば良いのです。

 でもこれできないんですね。
 なぜなら旧約聖書と新約聖書は、イスラム教でもコーランに次ぐ聖典とされているので、イスラム教徒としてはこれを燃やすわけには行かないのです。

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 まあ、どんな宗教の聖典であっても、自分のお金で買った本ですから、それを燃やす事を警察が禁止する事はできません。
 このデモは一応

言論の自由への支持を表明するものになるという。

 と言う理由で申請されているのですから、人権大国を看板している国がこれを禁止する事はできないのです。
 逆に言えばこれを禁止できるなら、スウェーデン国旗を燃やすとか、キリスト教を冒涜するデモも禁止できることになります。

 それにしてもスウェーデンでこういうデモが許可されると言う事は、スウェーデンの人達ももうホントにイスラム教徒の言動にブチ切れていると言う事です。
 そしてこれまで左翼とマスゴミが煽り続けてきた「カワイソウ利権」が崩壊しつつあるのではないでしょうか?

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 1970年代から左翼とマスコミは「差別絶対悪」として、ヨーロッパではイスラム教徒、アメリカは黒人、そしてその後はLGBTなど、特的の属性を持つ集団を「差別されているカワイソウな人達」として、彼等への批判を封殺してきました。
 
 で、そのカワイソウな人達は、国家も法もあらばこそ、不法入国から強姦・殺人などやりたい放題やってきたのです。
 「カワイソウな難民」だからとして入国を認めて、福祉で養ったのに、暴行・強姦・殺人などの犯罪をやりまくって、治安が恐ろしく悪化しました。
 
 そういう状況にたいして一般国民が遂にブチ切れて、このような「カワイソウな人」が特権階級になっているような状況を変えようとし始めたわけです。

 そうですよね。
 人権を尊重する民主主義国家で、こんなの放置するべきじゃないのです。
 スウェーデン国旗を燃やすデモをやって良いなら、コーランを燃やすデモだってやってい良いのです。 ユダヤ教の聖典を燃やすデモだって無問題です。

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 宗教、人種、民族などについて特定の集団が「差別されている」などと言う理由で、批判を禁じるなんて状況が続いて良いわけないのです。

 黒人を非難するのがダメなら、白人を非難するのもダメ。
 イスラム教徒を非難するのがダメなら、キリスト教を非難するのもダメ。
 
 白人を非難して良いなら、黒人を非難しても良い。
 キリスト教を非難して良いなら、イスラム教を非難しても良い。

 これが本来の民主主義国家のルールです。
 漸くそのことに社会が気付いたのです。

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2023-07-08 14:26

「ルール」それ美味しいの? クルド人

 7月3日のエントリーのコメントが遅れて申し訳ありません。
 実は4日は素晴らしい快晴だったので、喜んでまたあいの里のロイズローズガーデンに行ったのですが、その翌日からまた寝込んでしまいました。
 
 で、ワタシが寝込んでいる間に川口市に暮らすクルド人の問題で、こんなツィートがバズっていました。
 
クルド人、日本のルールを守る気はない。 もう一度原爆を落とされたいか?

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 何とも呆れた話ですが、しかしクルド人とすればこれは当然の話でしょう。
 そもそもクルド人はトルコにいた時だった、トルコの法やルールに従って暮らした事はないのです。
 PKKなどトルコで反政府活動をしていた人達もそうですが、特に反政府活動などしなくても、トルコ政府の法やルールの及ばない世界で暮らしてきた人達なのです。

 と、言うかトルコ政府がトルコ共和国として近代国家の体裁を整えて百年以上経つわけですが、トルコ共和国は今もなお日本人の感覚からは想像を絶するほど多数の言語や民族や蝟集する超多民族・多文化国家で今もトルコ政府のルールや法が国家の隅々まで統制できると言う言わけには行かないのです。

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 でクルド人と言うのはトルコではトルコ民族に次いで最大多数を占める民族だと言われているのですが、実はクルド人と言われている人達の中にも、別の民族は含まれていたり、クルド人を自覚する人達の言語も実は様々で、クルド人の居住地域では山一つ越えると言葉が通じないと言われる世界なのです。

 実はワタシはこのブログでクルド人について何度かエントリーしています。

 
 実はこれらのエントリーの元ネタは小島剛一氏の著書「トルコもう一つの貌」と「漂流するトルコ」です。
 日本人とこれ以外にクルド人やトルコの問題を知るには、クルド人でトルコ政府のクルド人弾圧を描いた映画監督ユズマル・ギュネイの映画やアラビアンナイトぐらしかありません。

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 クルド人の存在は実はアラビアンナイトにも描かれています。
 クルド人はイラクやペルシャやトルコなどイスラム世界の辺境の山岳地帯に暮らしていたので、アラビアンナイトの時代にはサラセン帝国時代から傭兵として雇われていたのです。
 山岳地帯暮らす貧しい人達が、傭兵として重宝されるって、ヨーロッパでのスイス傭兵などと同じですね。

 実際クルド人傭兵は精強だったようで、イスラム世界最大の英雄で、十字軍を追い出しアイユーブ朝を築いたサラディンもクルド人です。
 しかしアラビアンナイトでのクルド人も皆傭兵として出てくるのですが「頭の悪い野蛮人」の扱いです。
 尤もスイス傭兵だってヨーロッパでは大体同じように認識されていました。 フランス人もイタリア人も、スイス傭兵を無知で愚かな田舎者扱いしていました。

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 でもアラビアンナイトに普通に出てくるのですから、古くから知られた民族ではあるのです。
 しかしながらクルド人の実態の研究は近代になっても殆どされてきませんでした。
 そして実際にこの研究をやったのが、小島剛一氏なのです。

 小島氏は言語学者なのですが、語学の天才と言うか、殆ど人間離れした才能のある人で、全く知らない言語でも2~3週間で日常会話は可能になるのです。 
 彼はその能力をフルに生かして、トルコ語の研究を始めました。 ところがトルコに入国して暫く研究すると、トルコには実多数の言語が使われている事に気づきました。
 そこで彼の興味はトルコ国内の少数言語の研究に移り、そこでクルド語など幾つもの言語の研究を始めました。

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 しかしこれは当時のトルコ政府には許せない事でした。
 トルコ政府はトルコはトルコ民族の国、だからトルコ国民は全てトルコ語を話すと言う事は建前だったのです。
 トルコ国内に多数の言語が存在すると言う小島氏の研究はその建前を吹き飛ばす事になります。
 
 トルコ政府がとりわけ心配したのがクルド人でした。
 クルド人はトルコ国内でトルコ民族に次ぐ大人口を占める上、隣接するイラクやイランにも多数居住するのです。 こうしたクルド人が団結して民族自決を言い出してクルド人の国家クルディスタンを作り独立を企てる事を、トルコ政府は非常に心配していました。
 そしてこれは杞憂ではなく、実際ソ連がクルド人を扇動して、クルド労働党と言うのができおり、反政府運動を行っていました。

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 当時のトルコ政府はこれを徹底的に強権弾圧するとともに、クルド人に対して極めて強権的な同化政策を行いました。
 この強権弾圧は恐ろし物で、1970~80年代にはクルド人の成人男性の3割は投獄された経験があり、クルド人内では前科が就職等の障害にならないと言う有様でした。

 こういう状況ですから、クルド語やクルド人の研究はトルコ国内でも全面禁止の状態でした。 
 しかし小島氏はこの状況で、クルド語の研究行いました。

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 ところが研究が進むと、トルコ領内でもクルド人の言われた人達のうちに、クルド人でない人も多数いる事、またクルド語と言われる言語も、統一された言語ではなく、小島氏が確認した分だけでも6種類の違った言語であることがわかりました。

 因みにこの6種類は一応皆インドヨーロッパ語族に属する言語でした。 但し男性名詞・女性名詞の区別のない言語もあれば、男性名詞・女性名詞の区別のほかに男性形容詞・女性形容詞の区別もある言語もあるなど、文法の基本から大きく違うのです。
 その為クルド人同志でも、山一つ越えると全く会話も不可能と言う世界なのです。

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 しかし小島氏はクルド語の研究を完成させる前に、結局トルコを追放されてしまいました。 またその研究を公表する事もできませんでした。
 なぜなら研究結果として公表する為には、研究に協力してきてくれた現地の人々や、研究を行った集落等の実名を明かさなければなりません。 しかしそれをしたらこれらの地域や人々がトルコ政府から弾圧される事になります。

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 それで小島氏はこの研究結果を長い間、公表できなかったのです。
 それでも学術論文としてではなく、自身の体験記として公表したのが「トルコもう一つの貌」です。 これは1991年、中公新書として発売されたのですが、ワタシもこの発売直後買って読み大変驚きました。
 日本とは余りと言えば余りに違う世界でしたから。
 殆ど想像のできない世界でしたから。
 
 そしてこの本は実は現在、日本の中東研究者の殆んどが読んでいると言われます。
 中東研究者全てがトルコやクルド問題を専門にするわけではないでしょうが、しかしち日本では想像できないような複雑な民族・言語状態は中東諸国全てに共通しますから。
 またこの時期まではトルコ政府によるクルド人の弾圧が世界的に問題になってもいましたから。
 実は2002年にドイツ・オーストリア・イタリアを旅行したのですが、この時、街角でクルド弾圧反対を訴えるビラを配ったりしている人達をよく見かけました。

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 一方小島氏がトルコを追放されてからも、トルコ政府の小島氏への監視は続きました。
 小島氏はフランスのストラスブール大学の職員として勤務していたのですが、しかしそこにトルコ政府の「スパイ」が再々出現するのです。 またクルド人の難民が彼を頼ってくる事もありました。
 この顛末を描いたのが「漂流するトルコ」です。 

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 しかし小島氏の研究とその結果がこのような形で公表されたことが、トルコ政府に大きな影響を与えたようです。
 トルコ政府は長らくクルド人が団結してトルコ政府に反旗を翻す事を恐れ続けました。
 でも小島氏の研究結果を見れば、とてもじゃないけれどクルド人がホントに団結する事など不可能なのです。
 
 クルド人同志で共通する言語はなく、反トルコ運動をやるクルド人同志でも出身地が違う場合はトルコ語で話すしかないのです。
 ましてイラクやペルシャのクルド人とは、ドイツ語や英語を使うしかありません。
 これで団結してトルコ政府と戦う事などありえないのです。
 ともかくこの辺りからトルコ政府の姿勢が変わりました。
 だって小島氏の研究を見れば、クルド人が団結してトルコ政府に立ち向かい、クルド人の民族国家として独立するなんて不可能でしょう?

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 でもここまで見ると「カワイソウなクルド人」と「非道なトルコ政府」、だからクルド難民を支援するべきってなるんですけどね。
 ただし今はトルコ政府は以前に行っていたようなクルド人の弾圧はやめたし、それどころかクルド人の政党もあり国会議員もある状態です。

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 でも「カワイソウなクルド人」の視点を外すと、こういう世界から日本に来て「上手く定着できるのだろうか?」と言う事は大変疑問です。
 つまりこうしたクルド人の話を読む限り、クルド人はそもそもトルコ政府やトルコのルールに従ってきた事もないのです。
 と言うかそもそも国家とか都市社会のルールや法に従った事もないのです。

 クルド人の多くは山間の小さな集落で血縁を中心とした部族社会を作り、そこに閉じこもって暮らしてきたのです。 だからそういう部族のルールだけ暮らしてきており、それ以外のルールと言う物が存在する事も、ましてそれに従う事も考えてきませんでした。
 そういう人達が日本に来たら、日本の社会を理解して、そのルールに従う事なんてあるでしょうか?
 と言うか、そもそも日本の社会やそのルールを理解できるのでしょうか?

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 実は小島氏の「漂流するトルコ」には、小島氏がクルド人難民を抱え込んで苦労する話が出てきます。
 この難民は本物の難民です。 彼は小島氏がトルコにいた時の知り合いで研究にも協力してくれた若者だったのですが、小島氏がトルコを離れた後で、トルコ官憲の逮捕されて拷問も受けました。
 
 それで彼はトルコから脱出して、何とかフランスに逃れて、小島氏の所に転がり込んだのです。 当時のフランスは今以上にクルド難民に寛大でしたから、彼のような身の上ならちゃんと難民としての保護が得られます。
 それで小島氏は彼の話をきちんとフランス語に翻訳して、難民申請書を出すなどの面倒を見たのです。
 するとアッサリと難民として認められて、フランス政府からの生活保護等、難民として支援を得られるようになりました。

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 ところがその後彼の素行がオカシクなって、小島氏にも他の難民のクルド人にも散々に迷惑をかけるようになるのです。
 一体どうして?
 大恩人になんてことを・・・・・と思うんですが、しかし結局彼はフランスの生活に適応できなかったんじゃないのかと思うのです。

 生活保護が出たのだし、生活保護でも祖国の生活に比べればリッチなのだから、何もしなくてもいいから大人しくそれで暮らせば誰も文句は言わないのに・・・・・。
 それとも拷問など余りに過酷な体験で人格が壊れたのでしょうか?

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 ともかくこれを読んだ時は人を助けると言う事の難しさを痛感しました。
 しかし「人に助けられる」って実は究極の屈辱ですから、それが絶対に我慢ができない人もいるのです。 
 そもそも国家どころか民族の概念さへ曖昧な人が、フランスと言う国家から「難民」として助けられても、自分の立場が理解できているのかどうかも不明です。

 要するに所属していた世界が余りに違い過ぎるので、常人の適応力の範囲を超えているのです。
 これは不法移民として川口市に居座るクルド人だって同じでしょう?
 国家の法などと無縁に暮らしてきた人達が、日本に来たら日本の法は守る事を期待するのが無理なのです。

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 因みにクルド人の子供が学校へ行かない、学校へ行っても直ぐに落ちこぼれ、親もそれを問題にしないので、子供の教育が放棄状態と言われていますが、これも当然でしょう。
 元々母語を表す文字もない世界の住民が、子供の学校教育に興味があるはずもないのです。
 そしてその母語も抽象概念や学問用語の語彙のない言語です。

 そういう言語って実は結構あるのですが、ともかくそういう言語世界だけコミュニティを作っている人達に、日本のルールを理解してもらうのは殆ど不可能でしょうね。

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 さらに言えばクルド人も一応イスラム教徒です。
 で、イスラム教徒にとってイスラム教と言うのが唯一絶対の真理であり、正義であり、異教徒はイスラム教徒に服従するべきと言う事になっています。
 だから自分達の理解できないルールを苦労して学び、それに従うと言う発想自体がないのです。
 
 そういう人達が大量に入ってきたらどうなるか?
 フランスを見ればわかりますね。

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 左翼はひたすら多様性と言うけれど、多様性ってつまりこういう事でしょう?

  1. シェベツニダ!!
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