浜田議員はこの質問では、報道メモがリークした事ではなく、リークされたメモの内容を問題にしていました。
つまりこの放送は内容を書いたメモが流出したことで中止になったのですが、しかしこの内容がColabo側を「ネットで誹謗中傷を受けた被害者」としおり、暇空茜さんを加害者として報道しているのです。
浜田議員はこの点を問題にして国会で追及してくださいました。
しかしワタシはもっと本質的な問題があると思います。
それはNHKは暇空茜氏の住民訴訟について殆ど報道してこなかった事です。
更に今回のリーク内容でも「女性支援団体Colaboがネットで誹謗中傷されている」と言うだけで、Colaboがネット上で非難される原因になった暇空茜さんによる住民監査請求と住民訴訟について一切触れていません。
更に暇空茜さんが提訴しているColabo以外の3団体(若草プロジェクト、BOND、パップス)に対する住民訴訟については、最初から完璧に報道を拒否しています。 つまり暇空茜さんがこの三団体にも住民監査請求を行い、更に結果を不服として提訴したことを一切報道していないのです。
ワタシはNHKの暇空茜報道についてこれが最大の問題だと思います。
NHKはColaboを前面に出して、暇空茜さんがColaboを攻撃していると報道するのですが、しかし暇空茜さんの住民訴訟の被告は東京都です。 他の三団体についても同様です。
暇空茜さんは都税・都予算の使い方の杜撰さを問題にして都を提訴しているのです。
つまりこれは暇空茜さん個人の訴訟ではなく、都政と都民全体に関わる極めて公共性の高い問題なのです。 さらに言えば日本の自治体の公金使用の在り方に対する問題提起なのです。
暇空さんは東京都に情報開示請求を行い、Colabo・若草プロジェクト・BOND・パップスの会計報告書・活動報告書などを得て、これらを精査した上で住民監査請求を行い、この監査結果が不服であったため東京都と東京都監査委員会を提訴したのです。
そしてこれらの裁判の進行状況は、逐次You tubu、ツィッター、noteで発信しています。
で、裁判の状況を見る限り、都側が明らかにオカシイのです。
例えばこの動画は先週出たBONDに対する裁判での東京都側から答弁書の解説です。
暇空茜さんが若草プロジェクト、BOND、パップスの住民監査請求をしたのは、これらの三団体はColaboと同様に東京都から若年女性支援事業を委託されており、Colaboと同額の2600万円の予算を受け取っているにもかかわらず、その事業報告書や会計報告書はColaboより更に杜撰で出鱈目でした。
そこで暇空さんはこれらの団体への住民監査請求も行ったのですが都の監査委員会は請求を棄却しました。
そこで暇空さんはこの監査結果について提訴したのです。
しかもこの三団体は東京都だけでなく、厚労省からも事業を委託されていて、厚労省の受託金も得ています。
ところでこのように国や自治体からそれぞれ違った事業で受託金を得る場合は、勿論それぞれ違った事業をしなければならないし、また同じ仕事に厚労省と自治体から受託金を得る事は出来ない事になっています。
ところがBONDは東京都と厚労省に同じ事業報告書を出しているのです。 つまりBONDは一つの仕事をして東京都と厚労省から二重に受託金を得ているのです。
しかも厚労省からの受託金は東京都のそれよりはるかに多額なのです。
そこで暇空さんはBONDに対する住民訴訟でも、この点を突いたわけですが、東京都側の回答は全く意味をなさない物でした。
また裁判所から提示を要求された領収書など会計監査に関して必要な書類は全く用意できていないと言うのです。
暇空さんの提訴は1月ですから、東京都と東京都監査委員会は、ひたすら裁判を引き延ばす心算としか思えません。
これは一般国民の常識に照らして信じがたく不誠実な対応です。
これだとこれでは東京都監査委員会は、領収書一枚確保できないまま、暇空さんの監査請求を棄却した事になります。 これでは監査委員会は全く本来の仕事をしないまま監査請求を棄却したとしか言えません。
だからBONDの事業内容と会計報告の出鱈目さ以上に、監査委員会の在り方自体が大問題になるのです。
NHKは公共放送なのですから、本来こうした訴訟については逐一報道し、一般国民に分かりやすい解説をするべきでしょう?
勿論、まだ係争中の裁判ですから、原告(暇空茜)被告(東京都)の双方から中立の報道が求められます。
しかし公共放送と言う立場であれば、都政・国政に関わる裁判、都民の税金、国民の税金に使い方を追求している住民訴訟については克明に報道するべきです。
そして監査委員会側が領収書一枚出せない状態で、監査請求を棄却したと言う事実を報道するべきなのです。
ところがこの問題については、NHK以外でも全ての報道機関が、沈黙を守っています。
そればかりかNHKからリークしたメモの内容からもわかるように、暇空茜さんによる住民監査請求と住民訴訟については沈黙したまま「ネットでの誹謗中傷」問題として、Colaboを被害者、暇空茜さんとその支持者を加害者にすると言うプロパガンダを行っているのです。
しかも公共放送NHKが率先してこれを行っているのです。
彼等がなぜここまでColaboを庇い、暇空茜さんとその支持者を誹謗中傷するのか?
これはつまり暇空さんの提訴が実は都政や国政の闇を暴いているからでしょう。
暇空さんが提訴した4団体(若草プロジェクト・BOND・パップス・Colabo)に東京都から流れていた公金は毎年2600万円×4=1億400万円でした。
だから東京都の予算やまして国家予算から見ればゴミのような少額です。
しかし東京都のこれらの団体への支出の為の監査の杜撰さと、その後の対応を見ると、これはこの4団体だけの問題ではなく、この種のNPOや一般社団法人などへの補助金・助成金・事業委託費などの在り方全てが同様に杜撰ではないかと思われる事です。
そしてこれは唯杜撰なのではなく、これらの団体のバックにいる政党の問題に関わります。
Colaboのバックは共産党ですが、他の三団体は公明党です。
そして東京都議会自民党は公明党を忖度したのか、Colaboへの事業委託は止めさせたのですが、他の三団体への支出についての追求は止めて「Colabo問題は終わった」と言っているのです。
一つの団体への支出が数千万単位でも、こうした団体が無数にあり、同様の支出が日常的に行われているのでは、幾ら予算があっても足りません。
だから増税と言う事になるのでしょう。
自治体予算や国家予算が、こうした団体を通じて食いつぶされていくのです。
昨年末暇空さんがColaboの住民監査請求をしたとき、高橋洋一は「少額助成金は闇だ」と言っていました。 また渡瀬裕太は「助成金とか見ているともう全部イヤになる」と言っていました。
ワタシはこの時は彼等の言う事が今一理解できなかったのですが、今はそれがわかってきました。
しかし暇空さんは1人この闇に立ち向かい暴こうとしているのです。
それを必死に潰そうとしているのがNHKであり、ジャーナリスト達です。
しかし公共放送であるNHKがこれをやるのは絶対に許されないのではありませんか?