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2020-11-02 11:12

冒瀆する権利 東京新聞のダブルスタンダード

 東京新聞は「冒瀆する権利」を認めたくないようです。

 イスラム教徒反発の中、「表現の自由」「冒瀆する権利」に固執するマクロン氏 世論を意識
2020年11月2日 05時55分 東京新聞

 フランスで2週間のうちに4人が殺害された2件のテロ事件を巡り、イスラム教の預言者ムハンマドを描いた風刺画を「表現の自由」として擁護したマクロン大統領らの姿勢とイスラム教徒の溝があらわとなっている。イスラム諸国の反仏感情が過熱し、新たなテロの連鎖が懸念される中、マクロン氏が強硬なまでに表現の自由にこだわるのはなぜか。

◆「第3共和制以来の権利」

 一連のテロの発端とみられているのが、風刺週刊紙シャルリエブドの9月2日付の1面。同日始まった2015年の同紙本社襲撃事件の公判に合わせ、事件のきっかけになったムハンマドの風刺画を再掲載した。
 仏テロ捜査当局は10月下旬の記者会見で「この日以降、インターネット上でイスラム過激派諸組織が報復を呼び掛けていた」と指摘した。
10月30日、レバノンの首都ベイルートで、フランス大使館に迫るデモ隊を警戒する治安部隊=ゲッティ・共同

10月30日、レバノンの首都ベイルートで、フランス大使館に迫るデモ隊を警戒する治安部隊=ゲッティ・共同

 9月下旬、5年前の襲撃事件の現場前で男女2人が襲われる刺傷事件が発生。10月16日にはパリ郊外の中学校で同紙の風刺画を生徒に見せた男性教師が殺害された。捜査当局はいずれも実行犯は過激派による報復の呼び掛けに呼応したとの見方を示している。
 マクロン氏はシャルリ紙による風刺画再掲載から一貫して表現の自由を擁護。理由として好んで使うのが「フランスには第3共和制以来、冒瀆ぼうとくする権利がある」という言葉だ。

◆大統領選見据え

 表現の自由はフランス革命の人権宣言に明記され、帝政を経て第3共和制に移行後の1881年に法制化。その象徴が、革命期に絶対王政への冒瀆を笑いに変えた風刺画だった。マクロン氏は、歴史的背景を踏まえ、表現の自由への思い入れが強い仏国民の世論を意識しているとみられる。
 さらには右派の野党勢力から対策が甘いと批判されてきたマクロン氏は1年半後の次期大統領選を見据え新たなテロ対策法案を年内に提案予定。10月上旬にイスラム過激派への対決姿勢を表明した骨子を大々的に発表、その2週間後に教師殺害テロが起きた。

◆背景に右派の圧力か

 「表現の自由の守護者」として一般市民では異例の国葬とされた教師への追悼の辞でマクロン氏が「フランスは風刺画をやめない」と発言。マクロン氏の発言について、仏メディアには右派の野党勢力の政治的圧力が背景にあったとの見方もある。 (パリ・谷悠己)

 この記事どう読んでもマクロン大統領に批判的でしょう?
 マクロン大統領は命がけで「冒瀆する権利」と「表現の自由」を守ろうとしているのです。 だってこれは民主主義の根幹だから当然です。
 民主主義を守る為にはテロに屈するわけにはいかないのです。
 しかし東京新聞はそれを単に右派からの政治的な圧力による物と捉えているのです。 
 だから「冒瀆する権利」「表現の自由」に固執などと言うタイトルをつけているのです。
 この記事を読む限り東京新聞は、マクロン大統領はイスラム教徒の気持ちを考えてムハンマドを冒瀆するような表現は禁止するべきだと言いたいようです。
 なるほど人を傷つけるのは悪いことです。 
 できたら人を傷つけるような表現は避けるべきです。
 しかしだったら愛知トリエンナーレだって大問題でしょう?
 愛知トリエンナーレでは昭和天皇や英霊を冒瀆する作品が展示されて問題になったのです。
 現在日本で昭和天皇や英霊を崇拝する人はマイノリティです。
 にもかかわらず愛知県側も文科省もこの人達が傷つく事を承知で、昭和天皇や英霊を冒瀆する作品の展示を許したのです。 しかもその展示は公費で行われたのです。
 東京新聞がマクロン大統領が「表現の自由」「冒瀆する権利」に固執することが問題というなら、当然ですが愛知トリエンナーレについても「表現の自由」「冒瀆する権利」に固執している大村愛知県知事の態度も問題にするべきでしょう?
 そしてこの件でもし津田大輔や大村知事が斬首されても、犯人を非難するべきではありません。
 東京新聞理論によれば悪いのは昭和天皇を崇拝する人々を傷つけた彼等なのです。
 そうでなければ完全なダブルスタンダードです。
 なるほどシャルル・エブドの風刺画が悪趣味です。 あれはどう考えても人を傷つける事を楽しんでいるのです。 
 シャルル・エブドは福島第一原発の事故についても超悪趣味で、被災地の人々を傷つける風刺画を掲載したことがあり、日本政府も抗議したことがあります。
 この他にもローマ法王他、多くの人々や事件が風刺の対象になり、風刺の対象になった人々や団体から再々抗議を受けています。
 しかしイスラム教徒以外に、誰一人抗議以上のことはしませんでした。
 だってこれは「表現の自由」という民主主義の根幹にかかわる問題です。
 そりゃ誰だって他人に批判や非難をされたら傷つきます。 
 自分が崇拝する物を他人に冒瀆されたくはありません。
 しかしそういう事への配慮から、「表現の自由」や「冒瀆する権利」に制限をされたら、言論の自由や学問の自由も大幅に制限される事になります。
 だって誰でも自分の崇拝する人間を批判されたら「冒瀆するな!!」と言えば、相手の口を封じられるのですから、議会での議論さへできません。 
 なぜなら法の下の平等は民主主義の根幹ですから、イスラム教徒に配慮してムハンマドの冒瀆を禁止したら、昭和天皇を尊崇する人々に配慮して昭和天皇の冒瀆だって禁止するしかないのです。 創価学会の人にも配慮しなければならないので、池田大作や公明党への批判も禁止しなければならなくなります。
 しかしこれだともう自由な言論などできなくなり、民主主義が崩壊します。
 だから民主主義をを守る為には、「表現の自由」や「冒瀆する権利」は死守しなければならないのです。
 ところが東京新聞は、自分が愛知トリエンナーレでは昭和天皇や英霊の冒瀆を「表現の自由」とすり替えてまで擁護しながら、イスラム教徒のテロリストには安易に賛同して「表現の自由」「冒瀆する権利」を守ろうとしているマクロン大統領を非難しているのです。

 因みに正確さを期すために書いておきますが、愛知トリエンナーレに憤る人達は実は、「表現の自由」や「冒瀆する権利」を制限は求めていません。
 彼等はしかし「芸術性が極めて怪しい、反日プロパガンダのような作品を公金を使って公共の美術館に展示するべきではない」と言っているのです。 
 こういう作品をシャルル・エブドのような純然たる民間誌に掲載したり、民間施設に展示したりするのは自由ですが、愛知県と名古屋市の公共事業として行われた愛知トリエンナーレのような場所に展示するのが問題だと言っているのです。
 つまり彼等が問題にしているのは自治体が、公金を使って特定勢力のプロパガンダに協力した事なのです。
 しかし東京新聞はこれまでそれを「表現の自由」にすり替えて擁護してきたのです。
 愛知トリエンナーレは公金の使途の問題なのに、東京新聞はそれを敢えて「表現の自由」にすり替えて擁護、一方イスラム教徒のテロについては「表現の自由を制限しないマクロンが悪い」というのです。
 ホントにすごいダブルスタンダードですね。
 「表現の自由」「冒瀆する権利」は自由な表現空間、自由な言論空間を守り、民主主義を守る為には死活的に重要な権利です。 
 それをこのように安易で手前勝手なダブルスタンダードで論説するという事は、つまり東京新聞は民主主義を守る意思などないという事です。
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2020-05-23 11:20

外国人記者クラブの本心 限りない悪意

 外国人記者クラブとその報道姿勢には、これまでもいろいろ違和感を感じてきました。
 しかし彼等の本心がわかりました。
 
 「コロナエンブレム」身に着けた取材者も 五輪「風刺」問題、会見では取り下げに疑問の声が
2020年5月21日 15時32分 J-CASTニュース
日本外国特派員協会(FCCJ)はオリンピック東京2020大会のエンブレムに新型コロナウイルスのイメージを掛け合わせたようなデザインを月刊誌の表紙に起用したことに関し、2020年5月21日にオンライン会見を開いた。

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FCCJのカルドン・アズハリ会長は著作権上の問題からデザインを取り下げ、「不快な思いをさせてしまった、多方面の方々に心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。その一方で、日本で「パロディー」を展開する際の「風当たりの強さ」にも言及した。
月刊誌の編集長は辞任
市松模様を円状に描いた東京大会のエンブレムは、デザイナーの野老朝雄さんが手がけたもの。FCCJは協会員向けの月刊誌「NUMBER 1 SHIMBUN」4月号の表紙に、大会エンブレムの周りに突起を施してコロナウイルスの形に見立て、その下に新型コロナウイルス感染症を意味する「COVID-19」と記したデザインを掲載していた。
これに対し、大会組織委員会は「オリンピックエンブレムを新型コロナウイルスと結びつけてネガティブなイメージを付加するのはオリンピックムーブメントの目的に反する」「著作権の侵害である」の2点を理由にFCCJ側に抗議していた。
組織委員会からの通達を受け、FCCJは理事会を実施。弁護士による見解を聞いた結果、デザインには「著作権上の問題」があると判断し、公式サイト上に掲載されているデザインを取り下げると決めた。アズハリ会長は日本語通訳を通じ「不快な思いをさせてしまった、多方面の方々に心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。
一方で、4月号は20年4月の初頭に発行されたため「なぜこのタイミングで組織委員会から話が出たのか、確認したい」と語った。
当該号を手がけた月刊誌の編集長が辞任していたことも明かされた。アズハリ会長は当該号を手がけた編集長とデザイナーの会見出席を希望していたが、編集長が辞任したことと、「ロジスティックな理由」により叶わなかったと語った。
会長自身も過去に「パロディー」発信
リモートで行われた質疑応答では、記者から「デザインはパロディー、風刺、芸術ではないか」として、今回の取り下げを疑問視する声が目立った。記者の中には、今回の「コロナエンブレム」をプリントした紙ナプキンらしきものを身に着けたり、エンブレムがデザインされたTシャツを着ている人もいた。
また、アズハリ会長は自身が「パロディー」の発信者だったことも明かした。過去に1年ほどFCCJの機関紙の編集長を務めていた際、4月号にエイプリルフールで「富士山で石油が出た」という記事を執筆。本人は「パロディー」のつもりだとしたが、内容を信じた読者から「そのソースはどこにあるのか」と問い合わせが殺到したという。

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アズハリ会長は今回の判断について「日本の法律を尊重している」とした上で、
日本国内のパロディー、風刺などに関する法的な規制などは(他国と比べ)厳しく、フラストレーションを感じている記者もいると思います。今回の件をきっかけに、日本でパロディー、風刺に関する議論が活発化され、規制が緩和されることを期待しています」
と語った。

 日本での風刺の規制が他国と比べて厳しいかどうか、ワタシは知りません。
 しかし

過去に1年ほどFCCJの機関紙の編集長を務めていた際、4月号にエイプリルフールで「富士山で石油が出た」という記事を執筆。本人は「パロディー」のつもりだとしたが、内容を信じた読者から「そのソースはどこにあるのか」と問い合わせが殺到したという。

 などというのは規制でもなんでもありません。
 BBCなどは毎年エイプリルフールに非常に凝った嘘ニュースを流して楽しむのですが、日本ではそういう事をする報道機関はないので、日本人がそれに慣れていなかったというだけです。

 そして問い合わせをしたのは一般国民です。
 言論の自由があるのですから、不思議な報道を見た人が、その報道について報道機関に問い合わせをする自由は保障されています。

 これは規制でもなんでもありません。
 
日本国内のパロディー、風刺などに関する法的な規制などは(他国と比べ)厳しく、フラストレーションを感じている記者もいると思います。

 規制への抗議としてこんな話を持ち出すのは、つまりはそういう規制はないという事でしょう?
 そもそもユーモアやパロティに対する反応は、それぞれの国の文化によって違います。

 ジャーナリストとして日本に居住しながら、日本の文化を理解できな人達が「多様性尊重」なんてできるんでしょうか?

 そして何より東京オリンピックのエンブレムをコロナウィルスにするというデザインが、「風刺」とか「パロティ」に相当するのでしょうか?

 現在では、特に雑誌や新聞など報道機関では、風刺とかパロティは普通は社会問題や政策批判をユーモアを込めて表現する為に使われます。

 しかし現在の新型コロナウィルスによるパンデミックと、それによる東京オリンピックの中止というは、風刺したりパロティにするような問題なのですか?
 風刺やパロティにすると言うのは、笑いものにすると言う事です。

 現在世界中で大量に死に、感染を防ぐ為の行動規制により、多くのイベントや経済活動が中止に追い込まれて、大量の人が失業に瀕しているのです。
 
 そしてこれは誰の落ち度でもありません。
 強いて言うなら中国共産党政権の落ち度です。

 だからせめて中国共産党を風刺するならわかります。
 
 しかし日本と日本政府は世界でも最高レベルの対応で、このウィルスによる死者と感染者を世界最低水準に抑え込みました。
 世界が日本と同じ水準で対応できていれば、今年7月の東京オリンピック開催だって可能でした。

 けれども世界的には今も感染爆発真っ最中です。
 この調子だと来年も開催も、絶望的でしょう。

 しかしこれ日本の責任でもなんでもないのです。
 それなのに東京オリンピックの開催は絶望的なのです。

 そういう事が笑いものにできるのですか?
 
 これってこの東京オリンピックのエンブレムをコロナウィルスで表すというのは、パロティとかユーモアとか言うレベルではなく、他人の葬式に行って、その死者の死にざまを馬鹿にして笑い飛ばすようなレベルです。

 このカルドン・アズハリ氏や、この写真に出ている二人の外国人記者の出身国はわかりません。
 しかし全部白人ですから、彼等の出身国では、日本をはるかに上回る死者を出しており、その為の経済的・社会的ダメージも日本の比ではないのでしょう。

 そんなにパロティをしたいなら、こんな大量死を招いた自国政府の無能と、自国民の無知と不潔な生活習慣でも風刺したらいかがでしょうか?
 そうすれば感染防止にいくばくかの利益になるのでは?

 しかし連中はそれは怖くてできないのではありませんか? 
 そんな事をしたら日本よりはるかに寛大なはずの、彼等の祖国の政府も国民も怒り狂って、何をやらかすかわからないのでは?

 だからこそ日本の寛大さに付け込んで、こんな嫌がらせをやっているのではありませんか?

 上の記事の写真の二人の記者は、高齢で、感染すれば重症化するのは必定でしょう? 
 コイツラ本国ならこういう高齢者は、外出禁止になっているのでは?
 そして感染して重症化しても、ICUには入れないのでは?

 でも日本にいれば、自由に出歩けるし、感染して重症化したら、ちゃんとICUに入れます。
 容体によっては人工呼吸器どころかエクモまで使用して、救命に努めてくれます。
 しかも全部日本の国費です。

 だからこうして呑気に、日本への嫌がらせに励んでいられるのです。
 
 にもかかわらず、日本と日本人の不幸がうれしくてたまらないのです。
 そして何をやっても処罰しない日本政府をなめ切っているのでしょう。

 そういう言動の奥にあるのは?
 ワタシは根深く救いのないほどのレイシズムだと思います。

 ワタシは西洋人全部がレイシストだなんて思っていませんが、しかしこうして日頃ポリティカルコレクトネスを振り回している連中は、本心はKKKでも入会を拒否されるようなレイシストじゃないかと思います。

 そうでなければ、こんな悪意に満ちた言動はあり得ないでしょう?

 今回のパンデミックで、その感染抑制に、日本は世界的にも稀有なる成功を収めています。
 死者や感染者が最低レベルなのは勿論ですが、その為に日本政府が国民に課した経済的・社会的負担もまた最低レベルなのです。

 しかしなぜかこれは不思議と世界のメディアに無視されています。

 でもこれは当然でしょう?
 だってこれがコイツラの本心なのですから。

 
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2020-05-18 12:52

検察庁改正法案とマスコミが社会の害であることについて

 札幌は相変わらず肌寒い日が続いているのですが、しかし花はちゃんと順番通り咲き、緑は順調に茂っていきます。

 一方パヨクは検察庁改正法案とかで狂乱しています。
 しかしあれ超ナンセンスです。
 あの法案が出たいきさつと中身については、高橋洋一がわかりやすく解説しています。

 何のことはない、公務員の定年を65歳まで延長するというだけの法案です。 検察官も公務員だから、他の公務員、地方自治体の役所の事務職員などと同様、定年が延長されるというだけです。
 これは年金の受給開始年齢は遅れるので、定年を延長してやらないと、年金を受給できるまで生活できなくなっちゃうからです。

 しかし民間企業の定年延長が思うように進まない中、公務員だけ定年延長なんてしたら不味いので、20年以上も前から少しずつ進めてきた改革なのです。

 勿論野党も大賛成です。
 特に立憲民主党の支持母体である自治労は、これを熱烈に希望しています。
 だってこの法案が通れば、65歳まで正規雇用の地位を保障されるようになるのですから、そりゃ当然でしょう?

 それでも「この法案が通ったら三権分立が破綻する」「司法の独立が喪われる!!」と騒ぎます。
 イヤ、それオカシイでしょう?
 中学公民で習ったでしょう? 
 検察庁って司法機関じゃなくて行政機関で、法務大臣は指揮権なんてものまで持っているのです。

 つまり検察庁が政府の政策に不都合な捜査をしたりしたときは、法務大臣の命令でその捜査をやめさせたりできるのです。
 実際、民主党政権時代には、尖閣諸島近海の領海内で海上保安庁の巡視船に故意に衝突した中国船の船長を、時の法務大臣が指揮権を発動して釈放させて帰国させましたよね?

 そういう政府機関の職員の定年が数年延びると、何で司法の独立が喪われるのですか?
 ところがこの件で、マスコミが揃って大騒ぎしているのだから、もうわけがわかりません。

 で、これは原瑛史さんによると、立憲民主党と自民党の国対、つまり国会対策の連中が組んでの芝居だというのです。
 
 日本人の多くがコロナ不況で苦しみ、失業者が大量出ている中で、公務員だけが定年延長?
 イヤ、家賃補助や債務の返済の繰り延べなど、今、国民を救うべく緊急に審議しなければならない法案が多数あるだろう!!
 ふざけるな!!

 普通ならこういう事になって、この法案の審議は先延ばしになりますよね?
 でも自治労としては一刻も早く通してほしい。
 
 そこで立憲民主党としてはこんな猿芝居をやる事したのです。
 ここでひと騒ぎして検察官の定年延長部分だけは、カットして他の公務員の定年延長は全部認めさえる形で法案を通過させようというのです。

 これだとこの馬鹿騒ぎが煙幕になって、大不況を目の前にして、公務員だけが定年を延長をされるという問題を、国民の目からそらす事ができます。
 さらに立憲民主党は検察官の定年改正法案を阻止したという事で、「勝利!」を得られるのです。

 でもこれだと検察官だけ定年延長がなくて、カワイソウなんだけれど、検察官は自治労の組合員じゃないから自治労や立憲民主党にはどうでもよいのです。

 そして自民党側もこれで国会が数日止まるだけであとはすんなり進むなら、それでいいや・・・・という事でしょうか?

 それじゃマスコミにのせられて騒いでいる芸能人は?

 ただの馬鹿です。
 
 そして「野党が反対しているのだから、自民党は何としてもこの法案を通せ!!」と力んでしまうと、反馬鹿野党の保守勢力もただの馬鹿になっちゃいます。
 
 だからワタシはこんな法案は通さなくてよいじゃないかと思います。
 
 ああそう、君たちそんなに反対なの?
 だったらこの法案審議は無期延期ね。

 それでいいんじゃないかと思います。
 
 公務員の定年を延長してほしいなら、少しは真面目に国家の利益に奉仕する組合になってね。 
 だって君たち国家に奉仕するという事で給料もらっているはずだよ。
 だから定年延長はそれまで待ってね。

 これでいいですよね?
 でもそうなったら自治労がブチ切れますから、立憲民主党はどうするのでしょうか?

 それにしても今回の騒動は本当に馬鹿馬鹿しい限りです。
 
 そもそもこれで騒いでいるのはツィッターに大量のスパムを送って「トレンド」をねつ造した集団、そのトレンドに芸能人を乗せるように工作した連中、そしてそのトレンドを大々的に報道した新聞各社といういつものパヨク集団による完全な仕込みです。

 但しここまで綺麗な仕込みになったことは初めてでしょう。 
 それでも一定数の情弱は釣れるのです。

 というよりどんなにいい加減な情報でも、人は信じたい事を信じるのですから、嘘でもなんでも騒げば騒いだ者勝!!という事になるのでしょう。
 新聞やテレビのように強力な発信力のある組織は、虚偽でもなんでの園発信力に物を言わせて発信すれば、それを信じる人間を一定数釣れるのです。

 しかしこれでは本当に社会の害にしかならないではありませんか?


オマケ

 NHKの速報です。

 検察庁法改正案 今国会成立を事実上見送り 首相と自民幹事長

 ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ、馬鹿野党が、余計な騒ぎを起こしたばかりに、公務員の定年延長は無期延期だよ。
 枝野は自治労になんて言い訳するんだろうか?



 
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2020-01-07 14:38

スレイマニエ司令官ってどんな人 第三次世界大戦?

 1月2日にトランプ大統領がイランのスレイマニエ司令官を殺害したと発表してから、欧米のツィッターでは「第三次世界大戦」と言う言葉が、トレンドになり、日本の新聞とテレビではひたすらアメリカを非難する意見が溢れていたそうです。

 第三次世界大戦??

 何で?
 第三次湾岸戦争の間違いでは?

 ワタシはこれもう全然わかりませんでした。 
 だってこれでアメリカとイラクが戦争になっても、両国の国力と軍事力の違いを考えたら、イランが瞬殺されて終わりでしょう? 
 過去二度あった湾岸戦争と同じでしょう?

 しかしこれで欧米で「第三次世界大戦」と騒ぐ人がわらわら出てくるって、つまりは欧米諸国にとって中東は非常に近いという事ですね。
 何しろ古代ギリシャのペルシャ戦役やアレクサンドロス大王のペルシャ遠征、露土戦争や第一次世界大戦まで、ヨーロッパと中東は戦い続けましたが、しかしそれはまた文化交流も非常に盛んで、移民も大量に入ってくる原因でもあったのです。

 お互いの影響力から考えると、欧米諸国と中東イスラム圏の距離は、日本と中国・朝鮮との距離より遥かに近いのです。

 だから中東で戦争が起きそうになると、自分達も巻き込まれるかも?と言う危機感が半端なく、それで「第三次世界大戦」なんて話が飛び出すのでしょう。

 逆にいうと、日本にとって中東イスラム世界って、地理的にはともかく、文化的にもお互いの影響力から言っても、特亜はもとより欧米より、オセアニアより、南米はるかに遠い国、見知らぬ国です。

 だからどうもスレイマニエ司令官殺害でアメリカを非難している日本の新聞やテレビや、イソ子さん始めパヨク一同もこのスレイマニエさんがどんな人だか全然知らないみたいなのです。
 
 それでイランの司令官と言う地位や、イランの国民的英雄とかいう事から、勝手に普通の高級軍人と想像しちゃってるようなのです。

 まあ、アメリカ側も「山本を撃墜したのと同じだ」なんて言うのも悪いんですけど。

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 しかしなんかヘン・・・・・・。

 ワタシもこの数日、このニュースを見ていたのですが、よくわからなかったのです。
 だってワタシもこのスレイマニエ司令官ってどんな人だか知らなかったのです。
 そして彼がどこでどうやって殺害されたかも、よくわかりませんした。

 けれども幸いこの数日、ネット上にスレイマニエ司令官のお人柄と、その殺害に至る状況についての情報がイロイロ上がってきました。

 そこで今回はこのスレイマニエ司令官のお人柄と、そしてその殺害に至る状況に関して、ワタシがネットで拾った情報から理解したことをまとめてエントリーしたいと思います。

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 まずスレイマニエ司令官は、山本五十六元帥ではありません。
 第二次大戦中に殺害された人物でいうなら、ナチスドイツのヒトラーの親衛隊SSの幹部だったライハルト・ハイドリヒテオドール・アイケでしょう。 或いはこの二人を足し合わせたような人物です。 (ハイドリヒとアイケの事はリンク先の動画でわかりますが、面白い動画です)

 というのは山本五十六は、正規軍の軍人で正規軍としての戦闘を指揮して戦い、その戦争中に戦死しました。 だから立場としてはネルソン提督などと同じです。

 しかしスレイマニエ司令官と言う人は、イランの正規軍の司令官ではありません。
 これはどのマスコミでも紹介していますが、彼はイラン革命防衛隊の司令官なのです。

 そしてこの革命防衛隊と言うのは、イランと言う国家の軍隊ではなく、イランの最高指導者ハメニイ師直属の組織で、国内では反体制派の弾圧を行い、国外では親イラン勢力を支援してテロや武装闘争を支援している組織です。
  
 しかもこのイラン革命防衛隊は、イラン正規軍以上の最新兵器での武装もしています。

 これってもうナチスドイツのSSと同じでしょう?
 
 ナチスドイツもドイツの正規軍であるドイツ国軍とは別に、ヒトラーの親衛隊であるSSを持っていました。
 そして第二次大戦勃発前は、彼等は国内で反ナチス派やユダヤ人などの粛清や弾圧に当たり、戦争がはじまると戦地でのユダヤ人虐殺などを行いました。
 
 更に第二次大戦開戦に合わせてとヒトラーはSSにも国軍同様の武装をさせて、武装SSとなりフランス戦線やソ連戦線などで戦いました。

 ドイツの正規軍であるドイツ国防軍が忠誠を誓うのは、ドイツと言う国家です。
 しかしSSはヒトラーに忠誠に誓う組織です。

 イランの最高指導者が革命防衛隊を作ったのも、ヒトラーがSSを作ったのと同様、国家ではなく自分に忠誠を尽くす武装集団を必要としたからです。
 
 しかし国家ではなく独裁者に忠誠を尽くす武装集団が存在するという国なんてマトモな国と言えるのでしょうか?

 イラン革命防衛隊との違いと言えば、SSがドイツ国外で活動するようになったのは、第二次大戦開戦以降、交戦中の国や占領地内だけれど、イランの革命防衛隊はシリアやイラクやトルコなど、公式にはイランとは交戦状態にない国々でも、長期にわたって活動し続けているという事です。

 その意味ではSSより質が悪いのです。

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 勿論、革命防衛隊が直接参戦するわけではないのですが、革命防衛隊の中でもこのスレイマニエ司令官が指揮するクッズ部隊と言われる部隊が、それぞれの地域で親イラン武装勢力やテロリストを支援し、反イラン勢力と戦わせてきたのです。

 イスラム教は大きく分けてシーア派とスンニ派があるのですが、イスラム諸国の大多数はスンニ派に支配されています。
 シーア派はイスラム世界全体でみれば少数派です。
 
 しかしイラクやサウジアラビアなどには、シーア派が大多数を占める地域が多数あり、しかもそれらの多くが油断地帯だったり、軍事経済の要衝だったりするのです。
 またシーア派のとって最重要な聖地カルバラもイラク領内です。

 イランはこのシーア派の宗教指導者が独裁者になり、その配下のイスラム法学者が宗教政治を行う国ですから、当然これらのシーア派の居住地域ランに併合したいという野心を持っています。

 だからこのようなイランの存在は、イラン周辺のスンニ派の国々にとっては、大変な脅威です。

 しかしイランの側にも言い分はあります。
 イランからすれば、これら周辺諸国はアメリカと同様、大変な脅威です。

 イランイスラム革命直後には当時世俗で親米政権だったイラクのサダム・フセインがアメリカの支援を得てイラン・イラク戦争を仕掛けてきました。

 そのフセイン政権がアメリカによって完全に潰されたのですが、しかしそれと入れ替わりに、スンニ派のイスラム原理主義勢力が台頭してきました。 
 そして「異端は異教より憎し」と言うのは、イスラム教でも同様ですから、これはイランにとっても大変な脅威なのです。

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 そこでイランはイラクやシリア国内のシーア派を支援して武装組織を作りました。 その武装勢力がISなどスンニ派のイスラム過激派と戦い、またアサド政権を支援して、反アサド勢力とも戦ったのです。

 アサド政権はシーア派ではなくアラウィー派と言うイスラム教の中でも超マイナー宗派が中心の政権なのです、 そして当然ながらこの宗派はスンニ派からは散々迫害されてきた歴史があります。
 だからアサド政権が潰れたら、徹底的な弾圧を受けるのは必定でしょう。 そこでアサド政権は必死の生き残りを図っているのです。

 このようなわけでアサド政権とアラウィー派はシリアのマジョリティであるスンニ派のシリア多数派とは敵対します。
 だから敵の敵は味方の論理でイランはアサド政権を支援するわけです。

 こうしたイランの対外工作活動、つまりイラクやシリアなどでのイランとは敵対する政権や勢力の敵側になる勢力を支援して、武装組織を作り、テロや戦闘、虐殺や粛清をやらせるという活動全般を指揮してきたのがスレイマニエ司令官なのです。

 そしてこのスレイマニエ司令官の活動で出た死者は一説には50万人を超えると言われます。

 だからこの人は、山本五十六ではなく、SSの幹部で反対勢力の弾圧や戦闘を指揮したテオドール・アイケやラインハルト・ハイドリヒと同列の人物と考えるべきなのです。

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 それにしてもイラン側にどんな事情があっても、イラン国外でテロや戦闘や虐殺を焚きつけるような活動をしてよいわけがありません。

 だからこの人は国連決議でテロリスト認定されて、イラン国外での活動を禁じられました。

 つまりこの人は朝日新聞やイソ子さん達パヨクの大好きな国連が認定したテロリストなのです。

 ところがこの人が米軍に殺されたのはイラクのバグダッドの空港の敷地内でした。
 
 ???

 これだけでもうなんかアメリカを一方的に非難しているオカシイですよね?

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 バグダッドの空港の近くにはアメリカ大使館があります。
 そしてスレイマニエ司令官が殺害された時、折しもイラクの反米勢力がアメリカ大使館を襲おうとしていました。

 大使館に対するこのような暴力行為はウィーン条約で絶対認められません。(大使館の前に売春婦像を置くだけでも違反なのに、大使館を襲うなんて!!)
 だからイラク政府も本来ならそのような事態が起きないように、アメリカ大使館の厳重に警備をしていたはずです。

 にも拘らずその警備網が破られて、反米集団にアメリカ大使館が襲われそうになった。

 なぜ?
 
 つまりは何者かがイラク政府内に工作を仕掛けて、アメリカ大使館の警備が無効化されていたという事です。
 このままだとイランイスラム革命直後にイランで起きたアメリカ大使館襲撃事件のようなことが、再度イラクでも起きたしょう。
 
 そしてその時イランの対外工作活動の指揮官スレイマニエ司令官が、アメリカ大使館の近くのバグダット空港の敷地内にいたのです。

 これって、アメリカ大使館襲撃の工作をしたのはスレイマニエ司令官と言う事でしょう?
 前記のように彼は本来なら、国連決議でイラン国外に出てはイケナイ身なのに・・・・。

 だからアメリカは大使館を守る為に、スレイマニエ司令官を殺害したのです。

 因みに大使館と言うのは、大使の国の領土と同じ扱いです。 
 だからアメリカ大使館を襲うって、アメリカ本土を襲うのと同じなのです。

 アメリカとしてこんな事を許せるわけがないのです。
 更にアメリカにはイランイスラム革命児のアメリカ大使館襲撃事件のトラウマがあります。 
 アメリカとしては二度とあんなことをやらせるわけにはいかないのです。

IMG_0855
 
 しかしアメリカがスレイマニエ司令官を、空港で殺せるという事は、アメリカは彼の居場所を正確に知っていたという事です。

 でもアメリカはどうやって彼の居場所を知ったのでしょうか?
 それでイロイロな憶測が出ているのです。

 なぜアメリカがスレイマニエ司令官の居場所を知っていたのか?
 それはわかりませんが、しかしこうして司令官のお人柄と、殺害された時の状況を考えると、朝日新聞やイソ子さん達のように短絡的にアメリカが悪いと言えルような話ではなさそうです。

 NHK等もスレイマニエ司令官が部下に慕われていたいたとか、イランの国民的英雄だったとか宣伝していたようです。

 それはもちろんその通りでしょう。

 だってナチスドイツのSSの幹部だってそうでした。
 テオドール・アイケは部下からは「パパ・アイケ」と呼ばれて、熱烈に慕われていました。
 だから独ソ戦の最中に彼の乗った飛行機が撃墜されたときは、彼の部下たちは何もかも放り出して、敵地に入り込み彼の遺体を奪還してきたのです。
 そしてラインハルト・ハイドリヒがチェコの反ドイツ活動家に暗殺されたときは、ドイツ全土あげて盛大な国葬が営まれました。

 第二次大戦終結まで生き延びた他のSS幹部は全部戦犯として処刑されたことを考えると、彼等はある意味非常に幸運だったのです。

 スレイマニエ司令官だって同じでしょう。

 しかしいくら部下から慕われていようと、イランの国民的英雄だろうと、国連決議でテロリスト認定されている人物について、その事実をマトモに報道する事なく、イラン国民の心情だけを報道するって、余りと言えば余りに異常な報道ではありませんか?

 NHKもパヨクも反戦平和と国連が好きだったのに・・・・・。

 そしてこれもNHK等が報道していないようですが、イラクにもシリアにもそしてイランにもスレイマニエ司令官が死んだ事を喜ぶ人が沢山います。
  
 いくらテロリストでも人が死んだのを喜ぶのはどうか?と思うけれど、でもスレイマニエ司令官の組織したテロや武装勢力に脅かされた人々にすれば、これを喜ばずにはいられないでしょう。

 SSの幹部が戦死したことを、占領地の住民、特にユダヤ人に喜ぶなとは言えませんよね?

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 そしてイラン内部にだって彼の存在を疎ましく思う人が多数いるようです。

 そりゃそうでしょう。
 だってこんな男が国外でこんな事をやり続けのでは、イランは絶対に国際社会に復帰できないし、経済制裁も終わらないのです。
 そしてイスラム聖職者の独裁の元で、無限の宗教戦争を継続しなければならないのです。

 イランイスラム革命が起きたのは1978年でした。
 これは当時イランを支配していたパーレビ国王の圧政を排し、イスラムの理想の元で平等な社会を作る為の革命・・・・・と、言う事でした。

 でもあれから四十年余り、イランでは戦争と経済制裁が続くばかりです。

 イランイスラム革命で豊な石油収入が国王一族の贅沢に使われる事はなくなったけれど、国民生活の向上にも国家の近代化にも使われる事はなく、ただもう戦争で浪費されているのです。
 そして戦争は金だけでなく、多くの若者の命も奪い続けています。

 もううんざりしている人がいて当然じゃないですか?

 しかしこんな男が生きていては、アメリカや近隣諸国と和平する事なんてできないのです。
 
 というわけで、この司令官の殺害は、第三次世界大戦どころか第三次湾岸戦争にさへならずに終わる可能性も高いようです。

 イソ子さんやNHKや朝日新聞は反戦平和大好きだったんじゃないですか?
 何でスレイマニエ司令官の死を喜ぶ人々のデモを報道しないんでしょうね?
 コイツラの反戦平和ってなんでしょうね?
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2019-11-14 19:27

嘘の出どころとレベル 反日プロパガンダ

 少し前ですが、何となくyou tubeを見ていたらこんな動画がありました。

 軍艦島について日本共産党始め日本の左翼、そのプロパガンダに協力するNHKや朝日新聞、そして韓国で言われてい話を、元島民の証言等を元に検証するという動画です。

 
 「軍艦島に耳を澄ませば 端島に強制連行された朝鮮人・中国人の記録」を検証する

 軍艦島について日本共産党始め日本の左翼、そのプロパガンダに協力するNHKや朝日新聞、そして韓国で言われてい話を、元島民等に聞き取りながら検証するという動画です。

 それにしてもお粗末な「証言」です。
 この「証言」って、ユネスコの世界記録遺産になっている山本作兵衛氏の炭鉱画そのままじゃないですか?

 褌一枚で、石炭を掘らされた。
 狭い坑道でしゃがんで作業した。

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 ヤマで暴動があって軍隊が出た。

173.jpg

 絵にすれば上のような感じでしょうか?

 実に生き生きとした絵でしょう?
 この絵、有名なのです。

 作者の山本作兵衛氏は1892年に福岡生まれで、1906年から炭鉱夫として働き始め、生涯炭鉱で働き続けました。

 そして60代半ばになってから「山の記録を残したい」として、絵筆をとり自身の青春時代の炭鉱の作業の様子や、炭鉱町での生活を描き始めました。
 その数は総数2000枚にも及びます。

 山本氏は全く美術教育は受けていなかったのですが、しかし彼の絵は当時の炭鉱夫の仕事と炭鉱町での生活を実に生き生きと描いています。
 
 こうした炭鉱の記録はそれ自体が非常に貴重であるうえ、山本氏の絵の魅力もあって、生前から多数の画集が出版されていました。
 また田川市石炭歴史博物館に展示されています。

 そして2011年、ユネスコの世界記録遺産に登録されました。

 つまりこの「軍艦島に耳を澄ませば 端島に強制連行された朝鮮人・中国人の記録」の中での強制連行されたと称する中国人や韓国人の話は、山本作兵衛が描いた明治末から大正初年の筑豊の中小炭鉱での話なのです。

 昭和10年代の軍艦島ではないのです。

 炭鉱夫がしゃがんで作業するというのは、炭層が薄く入り組んだ炭鉱での話ですが、軍艦島は超優良炭鉱なので、炭層は数十メートルにも及ぶ厚さなので、坑道は広くしゃがむ必要など全くなかったのです。

 そもそも昭和10年代になると、炭鉱では機械化が進み、鶴嘴やシャベルを使って手掘りするという作業自体がなかったのです。

 そして「軍艦島に耳を澄ませば 端島に強制連行された朝鮮人・中国人の記録」で「強制連行された」中国人や朝鮮人の証言にある坑内火災が発生すると、生存者を残したまま坑道を封鎖したなどと言う話は、炭鉱の伝説として戦後もかなり長く語られていた話なのです。

 しかしそれにしても不思議ですね。
 
 昭和10~20年に軍艦島に「強制連行された」中国人や朝鮮人が、明治から大正の筑豊炭田の中小炭鉱の様子を知っていたとは?
 彼等はどうやって昭和16~20年の軍艦島から、明治末~大正初年の筑豊炭鉱へタイムスリップしたのでしょうか?

 これはつまりこうした証言を集めた人間が、山本作兵衛画集辺りから話を拾ってきて教えてあげたとしか思えません。 

 この「軍艦島に耳を澄ませば 端島に強制連行された朝鮮人・中国人の記録」の著者林えいだいは九州出身で80年代から、筑豊炭鉱を中心に炭鉱での朝鮮人・中国人の「強制連行」についての本を多数書いています。

 この「軍艦島に耳を澄ませば 端島に強制連行された朝鮮人・中国人の記録」は2016年出版ですが、これ以前にも軍艦島に関る本を何冊も書いています。

 彼は九州出身で他にも炭鉱にまつわる「強制連行」の本を沢山書いているのだから、少しは炭鉱について知識があるのかと思えば、そうでもないらしく、昭和20年前後の炭鉱の坑内作業など全く無知なのです。

 そこで山本作兵衛の絵やその他の炭鉱の「都市伝説」のような話をかき集めて、それを「強制連行された」中国人や朝鮮人の証言としているのだからお粗末の極みです。

 反日プロパガンダと言うから、何か非常に巧妙な事をやっているのかと思えば、実は中学生の夏休みの自由研究でも落第するほどのお粗末さなのです。
 
 つまり時代考証も何もなく、炭鉱の話で恐ろしい話のネタになりそうなものなら、何でも適当に拾ってきて「あんな目に遭った。」「こんな目に遭った。」と言わせただけなのです。

 しかしそれでも1960年代に「強制連行捏造」が始まって以降、このレベルの嘘が世界を駆け巡っているからすごいです。

 でもこれは慰安婦強制連行の反日プロパガンダでも同様でしょう?
 
 あれは朝日新聞の吉田清治証言の報道から始まったのですが、あれだってあの報道の舞台となった済州島に行けばすぐに嘘がばれたのです。

 ところが朝日新聞はもちろん、産経新聞などどの報道機関も、一切あの証言の裏どりはせずそれどころか一斉に朝日新聞の尻馬に乗って「慰安婦強制連行」を捏造したのです。

 そしてそれに続いて中国や韓国から出てきた「慰安婦強制連行」の証拠写真など更にお粗末で、戦時中の女性の写真を何の根拠も連脈もなく、「慰安婦ニダ」と煽るような物でした。

 ところが日本のマスコミも歴史学者も殆ど反論しないので、それが外交上では「事実」となってしまったのです。

 これは南京大虐殺なんかも同じです。

 南京大虐殺の証拠とされた写真を検証すると、日本軍が現地女性達を護衛して移動している写真として当時の朝日グラフに掲載された物を、70年代に朝日新聞が「日本軍が現地女性を拉致するところ」として掲載したりするというお粗末さです。

 国家が総力を挙げて捏造するのだから金も組織もあるだろに、もう少し丁寧に捏造したら?

 と、思えるレベルの捏造なのですが、しかし驚いた事に、これに日本だけでなく欧米の歴史学会もその他言論人もまんまとはめられているから驚きます。

 何でこんな嘘が通るのか?
 何でこんな嘘を信じる人間がいるのか?

 と、思います。

 しかし考えてみると人間は嘘を嘘だと疑わない限り、どんな他愛のない嘘にも簡単に騙されるのです。

 それはオレオレ詐欺を見ればわかります。
 あんなものに騙されて大金を奪われるのは、被害者が「自分が我が子の声を間違えるはずはない。」と信じ込んでいるからです。

 少しでも怪しんで相手に名前を聞けば、それでもう詐欺がばれるのです。 
 でも自分が我が子の声を間違えるはずはないと信じ込んでいるので、我が子を名乗る詐欺師の言う事をそのまま信じてしまうのです。

 ワタシも実は朝日新聞が慰安婦強制連行を捏造するまでは、反日プロパガンダに騙されていました。
 
 ワタシは朝日新聞が掲載した南京大虐殺や731部隊の細菌兵器の人体実験は本当だと信じていたのです。
 
 というのもそのころは朝日新聞のような大手新聞が故意に捏造報道などするはずがないと信じていたからです。
 それで石原慎太郎始め、南京大虐殺への疑問を呈する意見も、全然本気で聞かなかったのです。

 でも慰安婦は戦記小説などにも普通に出てくるのを読んでいので、強制連行はオカシイと思ったのです。

 そして朝鮮人労働者の強制連行は90年代から、「在日コリアンは強制連行されてきたニダ」と言う話がNHK等であふれるようになってから知ったのですが、しかしこれも韓国人の不法入国が戦後ずうっと続いていたことを知っていたので、全く信じられませんでした。

 しかしワタシと同年配で、これを信じる人が多数いたのだから驚きます。

 けれども驚くことではないのかもしれません。
 ワタシはたまたま家に父が買っていた戦記や戦記小説の類があったので、中学生ぐらいからそれを読んでいたのです。

 でもそう言う本を読む機会がなければ、慰安婦の存在なんて他では全く知る機会はなかったのです。
 学校でもまたそれまでのテレビや新聞の論調でも、日本は朝鮮に悪い事をしてきたという話だけを聞かされていました。 
 だから大新聞やテレビがそろって慰安婦強制連行を捏造したら、信じるのは当然なのです。

 つまりほんの少し予備知識があれば、僅かでも疑いを持てば騙されるはずもない話でも、そういう予備知識もなく、疑いも持たないと、簡単に騙されるという事でしょう。

 実は一昨日(11月12日)に共産主義のプロパガンダについて思うところをエントリーしました。

 慰安婦強制連行や自称徴用工、そして南京大虐殺や731部隊などの反日プロパガンダは、日本共産党も全面的に協力しています。
 
 日本共産党の幹部は東大卒でないとなれないのですから、高学歴がそろっているはずなのですが、しかしこの手のお粗末なプロパガンダを必死にやり続けるのです。

 これはつまり彼等自身がこのレベルの話で騙される人間だからでしょうか?

 それとも「日本は悪い」「日本は極悪国家であるはずだ」と信じ込んでいると、日本の悪事に関る話はどんなものでも信じ込んでしまうのでしょうか?

 ともかく実は彼等の嘘は精緻でも巧緻でもなく、それどころか信じがたいほどにお粗末なのですが、それでも彼等はその嘘をわめき続けるのです。

 そしてどんなに稚拙な嘘であっても、嘘を嘘と疑わなければ、人は騙されるのです。

 共産主義者のプロパガンダや反日プロパガンダとは、そういう物なのだと思います。

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