但しこれはあくまでワタシの想像・憶測であって、事実かどうかはわかりません。
また昔の話では記憶違いもあると思いますが、ご了承の上で読んでください。
ワタシの記憶では元来ナイキというのは、イメージ戦略が非常にうまい会社です。
ワタシがナイキという企業をイメージ戦略を知ったのは1990年代です。
別にワタシが研究したわけではなく、当時ナイキのイメージ戦略を描いたドキュメントがテレビ放映されたのです。
当時ナイキはマイケル・ジョーダンの出演させて、彼の名前を冠したバスケットシューズのCMを盛んに放映していました。
ワタシは完全なスポーツ音痴で日本のプロ野球のチーム名さへ巨人と阪神ぐらいしか知らない人間です。
そのワタシが、マイケル・ジョーダンの名前を知り、彼が偉大なバスケットボール選手だと知ったのも、ナイキのCMのおかげです。
何しろワタシときたら最初にマイケル・ジョーダンの名前を聞いた時は冗談でなく「何の冗談?」と思ったぐらいなのです。
しかしナイキのCMやそれに関連する情報を連日何度も見せらる続けると、さすがのワタシもマイケル・ジョーダンというのはアメリカのプロのバスケットボールの選手だとわかるようになりました。
そしてワタシがマイケル・ジョーダンを冗談ではないと分かった頃、前記のナイキのイメージ戦略に関するテレビ番組を見たのです。
それによるとナイキはマイケル・ジョーダンが全く無名のころから、その才能に目をつけてスポンサーになって彼を一流選手に育てたのです。
その見返りは勿論、マイケル・ジョーダンが広告についてナイキだけと長期の専属契約を続けるというモノでした。
このナイキの戦略は成功しました。
マイケル・ジョーダンは超一流プロバスケット選手になったばかりか、アメリカのスーパースターになったのです。
するとナイキは彼の名前を冠したバスケットシューズを売り出し、彼がバスケットボールをしている映像を使ったCMを、世界中で繰り返し繰り替えし放映したのです。
お陰で超スポーツ音痴のワタシさへ、マイケル・ジョーダンの名前とナイキのブランド名を知る事になったのです。
これでマイケル・ジョーダンのイメージに重なったナイキのブランド名が、世界中に轟いたのです。
そしてこのころからナイキブランドの靴が、バスケットボールの選手だけではなく、バスケットボールなど一切しない人々にも売れ始めました。
それどころかスポーツなど殆どしない人々が、ナイキの「マイケル・ジョーダン」を履くようになったのです。
先日紹介した事件、つまりNYの貧しい黒人少年が、ナイキの靴欲しさにそれを履いていた人を地下鉄に突き落として殺すという事件が起きたのもこのころです。
この時、殺人犯の母親は「息子は人殺しではない、良い物が欲しかっただけだ」と言いました。
ワタシはこの発言に大変なショックを受けたのですが、しかし考えてみるとこの発言からすれば、殺人犯の少年はバスケットボールの選手でも何でもなかったのです。
ナイキは元来陸上短距離用の靴の製造メーカーとして出発し、その後、スポーツ用の靴の全般を製造で成功しました。
ナイキの製品は安くはなかったけれど、しかしどの種目でも優れた機能を持っていたので、多くの一流選手に愛用されたようです。
しかし幾ら優れた機能を持ち、それ故多くの選手に愛用されても、選手だけを相手にしていたら売り上げは限られているでしょう?
そりゃバスケットシューズを普段履きにすると人は結構いますよ。 ワタシだって一時バスケットシューズをズック靴代わりに履いていた事があります。
しかしそれは安物でした。
だってバスケットボールの選手でもない人が、プロバスケットボール選手が使うような高価なモノを履く必要はないのです。
そして例えば日本ではバスケットボールをする人の大多数は、中学や高校の部活が中心です。
これじゃ選手と雖も高価なナイキを使えるのはごく少数でしょう?
これはおそらく日本だけに限らないでしょう?
スポーツに励む人のほとんどは若い人、特に学生です。
だから幾らバスケットボールや陸上競技が好きでも、高価なナイキ製品を買うのは、その国の一流選手だけです。
そして一流選手というのは、そもそも数が少ないから一流なのです。
これではいくらナイキ製品が優れていても、売り上げは限られてしまうのです。
ところがこれがこの「マイケル・ジョーダン」のころからすっかり変わったのです。
殆どスポーツをやらない人達までは、ナイキブランドに魅せられてナイキの靴を履くようになったのです。
そしてバスケットシューズだけでなくジョギングシューズなどその他の靴も、ドンドン売れて行ったのです。
スポーツなど一切やらなくても、お洒落な人なら普段履きの運動靴でも「高級スポーツブランドの靴でないと恥ずかしい」「ブランドでない靴では街を歩けない」と思うような雰囲気になってきました。
こうなるとナイキの売り上げが激増したのは当然でしょう?
つまりナイキってイメージ戦略一つで、人殺しまで起こす程に自社製品の魅力を高めたのです。
そして売り上げと利益を激増させたのです。
しかしこうした成功とは裏腹に、このころ既にナイキには奴隷労働、悲惨な低賃金労働の影が付きまとっていました。
但しマイケル・ジョーダンで売り出した頃(90年前後)は、その奴隷は新疆ではなくハイチかジャマイカだったと記憶しています。
実はワタシが前記に黒人少年によるナイキ殺人を知った記事では「ナイキは奴隷労働で作った製品をイメージ戦略で高額で売り、その宣伝にのせられた貧しい少年が殺人を犯してしまった。 ナイキは非人道的な企業!!」となっていたのです。
靴の縫製は完全な労働集約産業ですから労賃をできるだけ安く上げたいのは当然です。
それでナイキはこのころから低賃金の途上国で製造していたのです。
しかし人殺しが出るほど高価で魅力的な製品を作れるなら、相応の労賃を払うべきでしょう?
然しナイキはそうはせずに、得意のイメージ戦略でこのような非難をかわす事にしていったのでしょう。
そして労賃を安く抑えるという方針は死守しました。
だからあれから40年も経った今では、単なる低賃金労働者では満足せず、強制収容所のウィグル人を使用していたわけです。
その一方で自称リベラリスト達が掲げるスローガンには全面的に賛同するCM等を作り、人権重視のヒューマニズムに溢れた企業のイメージを確立したわけです。
そして実はこの種のヒューマニズムCMは他のグローバル企業も放映しているようです。 だから連中もナイキと同じ事をやっているのでしょうね。
またこれは100%ワタシの推定ですが、こうしたグローバル企業はCMを放映するだけではなく、自称人権団体、自称反差別団体、そういう団体に支持されている政治家達にも相当の献金をしているのではないでしょうか?
だって彼等は別に差別をなくしたいわけではない、人権にも関心はない、タダ差別と人権をネタに稼ぎたいだけなのです。
だから自分達に金をくれる企業は非難しません。
そしてそんな金はナイキのような大企業からすれば「目腐れ金」なのです。
これは例えばサウジアラビアの王族が、自分が欧米で好き放題放蕩に耽りながら、イスラム原理主義団体に寄付するのと同じでしょう?
こうした企業の金に育てられて、この数十年、反差別・人権活動が盛んになり、一般国民の言論を封殺できるまでになったのではありませんか?
で、今何でナイキが日本を誹謗するCMを放映したか?
それは今、アメリカ政府が中国のウィグルでの人権弾圧を問題にし始めて、ウィグルでの強制労働を防止する為の法案を作るという話が出てきたからです。
そしてナイキ、コカ・コーラ、アップルなどがこの法案を潰すためのロビー活動をやっていた事が明るみに出てきたからです。
あららら!!
せっかく人権重視で反差別の企業で売り込んできたのに、大ピンチです。
ど、どうしよう??
そうだ!!
日本を叩けばよい!!
ダイアモンドプリンセス号が横浜に入港した時、皆、日本たたきで大はしゃぎだったじゃないか?
ヒューマンで反差別の連中は、実はジャップが大嫌いなんだよ。
だから日本が災難を抱えたら嬉しくて嬉しくて仕方ないんだよ。
ところが日本はまんまとコロナを抑え込んじまった!?
これヒューマンで反差別の連中は内心、凄い不服だろうさ。
だったらここで連中の大好物の差別で日本を叩いたら?
勿論、連中はウィグル人のことなんか綺麗に忘れるんだよ。
そもそもあんまり関心がなかったんだし。
オマケに今、日本のテレビはCMの放映料は格安だよ。
それにバイデンが北朝鮮への制裁を緩めてくれたら、ウィグル人の代わりに北朝鮮で奴隷をゲットできるし。
実際、欧米ではこの日本誹謗CMで盛り上がっている人達が結構いるようです。
さすがナイキ!!
グローバル企業ってホントにすごいと思います。
単純に反日とか左翼とかそういう話ではありません。
彼等は実に強かなのです。