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2020-12-04 16:39

なぜナイキは日本誹謗CMを放映したか?

 昨日ナイキの日本誹謗CMについてエントリーしたのですが、あれか思い出した事や気が付いた事からなぜナイキが、今このような日本誹謗CMを放映したかを書いてみます。
 但しこれはあくまでワタシの想像・憶測であって、事実かどうかはわかりません。
 また昔の話では記憶違いもあると思いますが、ご了承の上で読んでください。

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 ワタシの記憶では元来ナイキというのは、イメージ戦略が非常にうまい会社です。
 
 ワタシがナイキという企業をイメージ戦略を知ったのは1990年代です。
 別にワタシが研究したわけではなく、当時ナイキのイメージ戦略を描いたドキュメントがテレビ放映されたのです。

 当時ナイキはマイケル・ジョーダンの出演させて、彼の名前を冠したバスケットシューズのCMを盛んに放映していました。

 ワタシは完全なスポーツ音痴で日本のプロ野球のチーム名さへ巨人と阪神ぐらいしか知らない人間です。 
 そのワタシが、マイケル・ジョーダンの名前を知り、彼が偉大なバスケットボール選手だと知ったのも、ナイキのCMのおかげです。
 何しろワタシときたら最初にマイケル・ジョーダンの名前を聞いた時は冗談でなく「何の冗談?」と思ったぐらいなのです。

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 しかしナイキのCMやそれに関連する情報を連日何度も見せらる続けると、さすがのワタシもマイケル・ジョーダンというのはアメリカのプロのバスケットボールの選手だとわかるようになりました。
 
 そしてワタシがマイケル・ジョーダンを冗談ではないと分かった頃、前記のナイキのイメージ戦略に関するテレビ番組を見たのです。
 
 それによるとナイキはマイケル・ジョーダンが全く無名のころから、その才能に目をつけてスポンサーになって彼を一流選手に育てたのです。
 その見返りは勿論、マイケル・ジョーダンが広告についてナイキだけと長期の専属契約を続けるというモノでした。

 このナイキの戦略は成功しました。
 マイケル・ジョーダンは超一流プロバスケット選手になったばかりか、アメリカのスーパースターになったのです。
 するとナイキは彼の名前を冠したバスケットシューズを売り出し、彼がバスケットボールをしている映像を使ったCMを、世界中で繰り返し繰り替えし放映したのです。

 お陰で超スポーツ音痴のワタシさへ、マイケル・ジョーダンの名前とナイキのブランド名を知る事になったのです。

 これでマイケル・ジョーダンのイメージに重なったナイキのブランド名が、世界中に轟いたのです。

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 そしてこのころからナイキブランドの靴が、バスケットボールの選手だけではなく、バスケットボールなど一切しない人々にも売れ始めました。
 
 それどころかスポーツなど殆どしない人々が、ナイキの「マイケル・ジョーダン」を履くようになったのです。
 
 先日紹介した事件、つまりNYの貧しい黒人少年が、ナイキの靴欲しさにそれを履いていた人を地下鉄に突き落として殺すという事件が起きたのもこのころです。

 この時、殺人犯の母親は「息子は人殺しではない、良い物が欲しかっただけだ」と言いました。

 ワタシはこの発言に大変なショックを受けたのですが、しかし考えてみるとこの発言からすれば、殺人犯の少年はバスケットボールの選手でも何でもなかったのです。

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 ナイキは元来陸上短距離用の靴の製造メーカーとして出発し、その後、スポーツ用の靴の全般を製造で成功しました。
 ナイキの製品は安くはなかったけれど、しかしどの種目でも優れた機能を持っていたので、多くの一流選手に愛用されたようです。

 しかし幾ら優れた機能を持ち、それ故多くの選手に愛用されても、選手だけを相手にしていたら売り上げは限られているでしょう?

 そりゃバスケットシューズを普段履きにすると人は結構いますよ。 ワタシだって一時バスケットシューズをズック靴代わりに履いていた事があります。
 しかしそれは安物でした。
 だってバスケットボールの選手でもない人が、プロバスケットボール選手が使うような高価なモノを履く必要はないのです。

 そして例えば日本ではバスケットボールをする人の大多数は、中学や高校の部活が中心です。
 これじゃ選手と雖も高価なナイキを使えるのはごく少数でしょう?

 これはおそらく日本だけに限らないでしょう?
 スポーツに励む人のほとんどは若い人、特に学生です。
 だから幾らバスケットボールや陸上競技が好きでも、高価なナイキ製品を買うのは、その国の一流選手だけです。
 そして一流選手というのは、そもそも数が少ないから一流なのです。

 これではいくらナイキ製品が優れていても、売り上げは限られてしまうのです。

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 ところがこれがこの「マイケル・ジョーダン」のころからすっかり変わったのです。
 殆どスポーツをやらない人達までは、ナイキブランドに魅せられてナイキの靴を履くようになったのです。
 
 そしてバスケットシューズだけでなくジョギングシューズなどその他の靴も、ドンドン売れて行ったのです。
 
 スポーツなど一切やらなくても、お洒落な人なら普段履きの運動靴でも「高級スポーツブランドの靴でないと恥ずかしい」「ブランドでない靴では街を歩けない」と思うような雰囲気になってきました。

 こうなるとナイキの売り上げが激増したのは当然でしょう?

 つまりナイキってイメージ戦略一つで、人殺しまで起こす程に自社製品の魅力を高めたのです。
 そして売り上げと利益を激増させたのです。

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 しかしこうした成功とは裏腹に、このころ既にナイキには奴隷労働、悲惨な低賃金労働の影が付きまとっていました。
 但しマイケル・ジョーダンで売り出した頃(90年前後)は、その奴隷は新疆ではなくハイチかジャマイカだったと記憶しています。

 実はワタシが前記に黒人少年によるナイキ殺人を知った記事では「ナイキは奴隷労働で作った製品をイメージ戦略で高額で売り、その宣伝にのせられた貧しい少年が殺人を犯してしまった。 ナイキは非人道的な企業!!」となっていたのです。

 靴の縫製は完全な労働集約産業ですから労賃をできるだけ安く上げたいのは当然です。
 それでナイキはこのころから低賃金の途上国で製造していたのです。
 しかし人殺しが出るほど高価で魅力的な製品を作れるなら、相応の労賃を払うべきでしょう?

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 然しナイキはそうはせずに、得意のイメージ戦略でこのような非難をかわす事にしていったのでしょう。
 そして労賃を安く抑えるという方針は死守しました。

 だからあれから40年も経った今では、単なる低賃金労働者では満足せず、強制収容所のウィグル人を使用していたわけです。
 その一方で自称リベラリスト達が掲げるスローガンには全面的に賛同するCM等を作り、人権重視のヒューマニズムに溢れた企業のイメージを確立したわけです。

 そして実はこの種のヒューマニズムCMは他のグローバル企業も放映しているようです。 だから連中もナイキと同じ事をやっているのでしょうね。

 またこれは100%ワタシの推定ですが、こうしたグローバル企業はCMを放映するだけではなく、自称人権団体、自称反差別団体、そういう団体に支持されている政治家達にも相当の献金をしているのではないでしょうか?

 だって彼等は別に差別をなくしたいわけではない、人権にも関心はない、タダ差別と人権をネタに稼ぎたいだけなのです。
 だから自分達に金をくれる企業は非難しません。
 そしてそんな金はナイキのような大企業からすれば「目腐れ金」なのです。

 これは例えばサウジアラビアの王族が、自分が欧米で好き放題放蕩に耽りながら、イスラム原理主義団体に寄付するのと同じでしょう?

 こうした企業の金に育てられて、この数十年、反差別・人権活動が盛んになり、一般国民の言論を封殺できるまでになったのではありませんか?

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 で、今何でナイキが日本を誹謗するCMを放映したか?

 それは今、アメリカ政府が中国のウィグルでの人権弾圧を問題にし始めて、ウィグルでの強制労働を防止する為の法案を作るという話が出てきたからです。
 そしてナイキ、コカ・コーラ、アップルなどがこの法案を潰すためのロビー活動をやっていた事が明るみに出てきたからです。
 
 ナイキ等がウイグル人強制労働防止法案に「反対」 ロビー活動に米与野党落胆

 あららら!!
 せっかく人権重視で反差別の企業で売り込んできたのに、大ピンチです。

 ど、どうしよう??
 そうだ!!
 日本を叩けばよい!!

 ダイアモンドプリンセス号が横浜に入港した時、皆、日本たたきで大はしゃぎだったじゃないか?
 ヒューマンで反差別の連中は、実はジャップが大嫌いなんだよ。
 だから日本が災難を抱えたら嬉しくて嬉しくて仕方ないんだよ。
 ところが日本はまんまとコロナを抑え込んじまった!?

 これヒューマンで反差別の連中は内心、凄い不服だろうさ。
 
 だったらここで連中の大好物の差別で日本を叩いたら?
 勿論、連中はウィグル人のことなんか綺麗に忘れるんだよ。
 そもそもあんまり関心がなかったんだし。

 オマケに今、日本のテレビはCMの放映料は格安だよ。
 それにバイデンが北朝鮮への制裁を緩めてくれたら、ウィグル人の代わりに北朝鮮で奴隷をゲットできるし。

 実際、欧米ではこの日本誹謗CMで盛り上がっている人達が結構いるようです。
 さすがナイキ!!

 グローバル企業ってホントにすごいと思います。 
 単純に反日とか左翼とかそういう話ではありません。
 彼等は実に強かなのです。
  1. 差別ニダ!!
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2020-12-03 12:37

封建社会に戻したい ナイキ

 ナイキのCMが問題になっています。
 ワタシも見ましたが大変不快でした。

 何で不快かというと、このCMは日本は在日コリアンや黒人が差別される国だという事を宣伝しているからです。
 そして日本人全員を「お前は差別する悪い人間だ」と非難しているからです。

 実際このCMとその反響を評論した記事では、以下のように書いています。

ただ、このCMで描かれているストーリーが「リアルな実体験に基づいたストーリー」であることは受け止めなければいけません。 「自分の知る範囲は起きていない」とナイキを批判したところで、いまも日本のどこかで起きている人種差別、国籍差別はなくならないから。
 
 このCMに書かれた事が事実だという証拠はありません。 
 このCMのモデルになった人が経験した話だとしても、その人は事実を語っているかどうかを検証したわけではないでしょう?
 在日コリアンのいう事が事実なら、北朝鮮による日本人拉致は存在せず、慰安婦強制連行は存在したことになります。

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 しかしこれが虚偽か事実かは別として、ワタシが違和感を感じるのは、このCMとこの記事の根本思想は「連座制」、或いは封建的身分差別思想だからです。

 江戸時代には親の罪で幼児まで含めた一家全員が処刑されるという連座制がありました。
 これは日本に限らず封建社会では世界中同じです。
 封建社会とは本人には責任の持ちようもない先祖の行動で社会秩序が成り立つ社会です。
 封建社会では先祖の栄光で子々孫々特権的な地位や身分が保証されるし、その逆で先祖の罪で子々孫々、最下層民として屈辱的な扱いを受け続けるのです。

 しかし近代合理主義の社会、民主主義の社会では、このような封建的な身分制は完全に否定されました。
 近代合理主義・民主主義の社会では個人が責任を問われるのは、自分自身の言動だけです。
 
 親の罪で処罰されるとか、先祖の功罪で身分が決まるなどと言う事はないのです。
 そして当然ですが、国家や民族の功罪で個人を責めてもいけない事になっています。

 しかししこのナイキのCMとこれを称賛する人々の発想は違います。

 それにしてもナイキによらず「反差別!!」を叫ぶ人たちって、ホントに封建的身分制度が大好きなのです。 だから中国・韓国・北朝鮮のような独裁国家や途上国が大好きです。

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「自分の知る範囲は起きていない」とナイキを批判したところで、いまも日本のどこかで起きている人種差別、国籍差別はなくならないから

 イヤイヤ、自分の知る範囲で起きてないという事は、自分はそういう差別に関係していないという事です。
 そういう事に責任はありません。
 そういう事で人を責めてはいけません。

 そして圧倒的多数の人が「自分の知る範囲で起きていない」というのであれば、その事実があったかどうかは疑ってかかるべきなのです。

 さらに言えば仮にこういう苛めがあったとしても、これが人種差別や国籍差別なのか、単なる子共のいじめなのかを判定するのは不可能でしょう?

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 そういうあやふやな話で一つの国、その国の国民全員を誹謗するようなCMを放映するって、それこそ日本人に対する差別そのものではありませんか?

 逆にこのナイキCMの理論なら、日本人がコリアンの一人ないし数名から差別されたり傷つけられたりしたのならコリアン全体、韓国や北朝鮮という国家を差別民族、差別国家として非難してもよいという事になります。

 ところでワタシは実はコリアンも黒人も差別したことはありません。 
 そもそもワタシの知人にはコリアンも黒人もいないのですから、差別なんかしようもないのです。

 しかしコリアンから差別された事は何度もあります。
 ヘイトスピーチを受けた事や、殺害予告までされています。

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 例えば駐日韓国大使は国会議員だった時代に「日本人の傍にいると気分が悪くなる」と公言していたのです。 
 ワタシは勿論これは非常に不愉快だったし、傷つきました。

 まして北朝鮮に至っては「日本を火の海にする」など、日本人全員に対する殺害を示唆する発言を繰り返しています。
 そして日本人拉致という国家犯罪を行いました。

 そしてナイキのCMに出てきた朝鮮学校は北朝鮮とその独裁者を礼賛する学校なのです。 日本人拉致の実行犯の一人は大阪朝鮮学校の校長です。

 因みに在日コリアンって韓国人もしくは、北朝鮮人です。
 特別永住許可があるからと言って、本国に暮らす韓国人や北朝鮮人と区別したら差別です。
 ナイキCMの論理なら、彼等には本国在住の同胞同様、本国での日本人差別や、国家犯罪に責任があるはずです。

 日本人に自分には全く経験のない「差別」についての反省を迫る事が無問題というなら、日本人が近所の在日コリアンを捕まえて「あの駐日韓国大使の発言について釈明してほしい」と小一時間問い詰めるのも、「韓国人がいると気分が悪くなる」というのも全然無問題で、差別にも何もならないはずです。

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 それにしてもナイキは何の為にこんなCMを放映したのでしょうか?
 ナイキがそんなに差別反対でヒューマニズムを重んじる会社なら、まずはウィグルでの強制労働をやめるべきでしょう?

 そもそもナイキは随分昔から超低賃金奴隷労働が問題にされていた会社です。
 靴の縫製は典型的な労働集約産業ですから、低賃金労働者が欲しいのはわかります。
 
 然しナイキの製品は非常に高価なのです。
 余りに高価なので、一般の若者は簡単に買えない値段なのです。
 それでも売れるのです。

 脱線しますが、ナイキがマイケル・ジョーダンを使ってナイキブランド売り出しに成功していたころの話です。
 NYで貧しい黒人の少年が、ナイキのバスケットシューズを欲しさに、それを履いていた白人少年を地下鉄に突き落として殺し、それを奪うという事件がありました。
 この時、この加害者の母親の言った言葉をワタシは今でも覚えています。

 息子は人殺しではない、良い物が欲しかっただけだ。

 ワタシはこれを聞いた時は絶句しました。
 だからもう何十年も前の話なのに今も鮮明に覚えているのです。
 そして高々靴の為に人が殺されるという事が大変ショックでした。
 更にこの時、大変奇妙な事に、人殺しの黒人少年よりもナイキが非難されました。

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 高価な靴欲しさに人殺しをする人間ではなく、高価な靴を作るの会社が非難されるというのは無茶苦茶だと思いました。

 しかしともかく人殺しを生むほど高価で魅力的な製品なのですから、それを作る労働者だって少しは大事にするべきしょう?
 それでなくてもナイキの製品は低賃金の途上国で作られてきたのです。 
 だったらそういう国でのマトモな賃金ぐらい出しても経営は成り立つはずではありませんか?

 それなのにナイキが労働者への賃金を惜しんで、ウィグル人の奴隷化に加担しているです。
 なるほどこれじゃ本物の人殺し企業です。

 然しナイキにすればイメージアップには、CMの製作費と放映料の方が、ウィグル人の奴隷化をやめるより遥かに安上がりだという計算でしょう。
 なにしろ現在日本のテレビ局はコロナで広告収入が減ってCMの放映料の激安なのですから。

 それにこのままではアメリカ政府の中国制裁が厳しくなったて、新疆の奴隷は使えなくなる可能性も高いです。
 だからナイキとすれば新しい奴隷獲得のために朝鮮総連にゴマをすったのかもしれませんね。

 これがグローバル企業の経営戦略なのですね。


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2020-10-27 13:08

多文化主義と寛容の行き着く果て パティさん国葬

 10月21日にパリで行われたサミュエル・パティさんの国葬は、実に盛大な物でした。
 彼の棺は儀仗兵によってソルボンヌ大学に運び込まれ、マクロン大統領は弔辞で彼を「静かな英雄」と称え、レジオンドヌールを授与しました。
   
 国葬というだけでもすごいのですが、フランス国民の故人への共感、世界的な影響も大変な物でした。

 しかしパティさんは例えば中曽根康弘のような大物政治家でもなければ、戦死者でもないのです。
 彼は高校の教師で、元来無名の人です。

 その彼が授業で生徒達に表現の自由を教える教材としてシャルル・エブドのムハンマドの風刺画を使ったところ、これに怒り狂ったイスラム教徒により殺害されて斬首されたのです。

 こんな事で殺されるなんてホントに酷い話で、パティさんとそのご遺族は大変気の毒だと思います。
 しかしそれで国葬になるというのは、日本人としては何とも違和感があります。

 日本でも狂信者に殺された人はいます。
 例えばオウム真理教の殺された坂本弁護士一家など典型です。

 坂本弁護士はまだオウムの問題が世間に注目されていなかったころから、信者の脱会などを助けていたので、オウムに目を点けられて一家全員(奥様とまだ一歳にもなっていなかった息子さんまで)が殺されたのです。

 狂信的なカルトと戦うという意味では、坂本弁護士の方がパティさんよりもっと積極的で、勇敢でした。
 
 しかし日本では坂本弁護士の死を悼みはしても、国葬にするとか、勲章を授与するなどと言う話は全く出ませんでした。

 同じく狂信者の犠牲者でありながらなぜパティさんは国葬になり、坂本弁護士はならなかったのか?
 なぜフランス政府はパティさんをレジオンドヌールを授与し、国葬にしたのか?
 
 それは結局、フランス共和国の危機感の故でしょう。
 パティさんの死は、フランス革命以降フランス共和国が守ってきた価値観、フランスの国体の危機を明確化したのです。

 フランスは元来カソリックの国で、カソリック教会の支配力の強い国でした。 
 しかしフランス革命により王権と共にこのカソリックの支配を打破しました。
 その為には粛清による大量殺人も膨大な文化破壊を行いました。
 フランス革命時、幾多の教会が破壊されて、フランスの守護聖人だった聖マルティンの教会もこの時完全に破壊されて道路になってしまいました。
 
 勿論こうした凄惨な革命で国内は混乱し、政権は不安定化して、フランスが安定した共和制になるまでには、苦しい試行錯誤と長い年月と多数の犠牲を要しました。

 しかしそういう犠牲を払ってフランスは宗教の支配を逃れて、理性の支配する自由な国となったのです。
 そして世界最高の先進国、文化国家として繁栄してきたのです。

 ところがパティさんの死で、そのフランスの国体が、危機的な状況にある事を明白になりました。

 だってパティさんは戦場に出たわけではないのです。
 元来とてもやさしい人柄で生徒にも人気のあった先生が、授業中にシャルル・エブドの風刺画を教材に使ったというだけで殺されてしまったのです。
 
 実はパティさんの生徒の一人の父親がイスラム教徒で、このことを憤り、この授業のことをネットで発信したのです。
 これがパティさん殺害に至った経緯は以下のリンク先で、飯山陽さんが詳しく解説しています。

 《パリ教師殺害》日本では報じられない事件の”真相”とフランス国民の本音

 これを超簡単に言うと、この父親の発信を見たイスラム法学者の一人が、パティさん殺害を示唆する「ファトワー」を出し、その「ファトワー」に従った犯人が、パティさんを殺したのです。

 因みに「ファトワー」というのは、イスラム法学者が出すイスラム教の教理からみての見解みたいなものです。
 するとイスラム教徒の中には、これに従って行動する人間が出てくるのです。

 尤も飯山さんも書いていますが、すべてのイスラム聖職者がパティさん殺害を示唆したわけではありません。 むしろ「イスラム教は殺人は認めない」としてこの殺人を非難している聖職者も多いのです。

 元来イスラム教にはカソリックにおける法王庁のような権威は存在しないので、イスラム法学者全部に統一した見解という物はないのです。
 だからイスラム法学者が出す「ファトワー」も、法学者それぞれによって全く違った物が出てくるのです。

 そしてイスラム教徒も法学者に絶対服従というわけではないのです。
 例えばある問題についてイスラム法学者に相談して、それでその法学者の話に納得がいかなければ、別の法学者に話を聞き、そうやって色々イスラム法学者ショッピングをやって自分が納得した意見に従えばよいというようなモノなのです。

 そういう意味では極めて反権威的であり、個人的な宗教なのですが、しかしこうなるとパティさん殺害のような極めて危険で過激な「ファトワー」を出す法学者がいても、それをイスラム教全体として防止する方法はないのです。
 
 またそういう危険な「ファトワー」に従う信者を止める方法はないのです。

 イスラム教では神と信者はあくまで一対一の関係で、どのように信仰し、どのように行動するのが正しいかを決めるのは神だけなのです。
 だからこうした過激で危険な「ファトワー」を出す法学者も、それに従う信者も、イスラム教徒から排除することはできないのです。

 そして大変厄介な事に、イスラム法やコーランを厳密に解釈すれば、イスラム教を冒瀆する人間を殺すべきという事になるのです。
 
 イスラム教の教祖ムハンマドは、自ら聖戦を戦ってイスラムの支配する国を作りました。 
 そしてその聖戦と支配地の統治の為の法を作ったのです。
 だから異教徒と戦う事も、異教徒を軍事力で支配する事も、教理では完全に認められているのです。
 この教理がコーランやイスラム法に明記されているのです。

 コーランやイスラム法が成立したのは7世紀前半ですから、聖戦を戦った戦士は捕虜を奴隷にできるなど、現代感覚ではあり得ない条項もあります。
  
 普通の法であればこういう時代錯誤の条項は改正されるべきでしょう。
 でもイスラム教ではイスラム法もコーランも、ムハンマドが神の啓示により定めた物、つまり神が定めた物ですから、幾ら時代が変わっても人間が勝手に変える事はできないのです。 
 そして神の法ですから、人間がすべてそれに従わなくてはならないのです。
 
 しかし現代社会で、7世紀初頭に聖戦の中で作られた教理を厳格に解釈して従うって、大変でしょう?
 だから全てのイスラム教徒が、厳格に教理に従っているわけではないのです。

 けれども飯山さんがご著書「イスラム教の論理」で指摘していましたが、イスラム教徒全体の5%程度は、このような厳格な解釈に従うべきだと考えている言うのです。
 こうした厳格なイスラム教徒、つまりイスラム原理主義者の一部が、パティさん殺害のようなテロを行っているのです。

 イスラム原理主義者がイスラム教徒の中の5%で、その中でも本当に殺人などのテロに走る人間は、1%にも満たないでしょう。

 しかし2015年現在でイスラム教徒は650万人、フランスの総人口の10%を占めるようになりました。 
 と、言う事は650万人の5%、32万人程はイスラム原理主義を信奉している事になります。 そしてその中で本当にテロをも辞さない人間が1%だったとしても、テロリストになる可能性のある人間は常時3000人ぐらいいる事になるのです。

 これは本当に怖いです。
 
 これだとイスラム教に批判的、イスラム教の教理からみて冒瀆と思われる事をすれば、殺される可能性はすごく高いのです。

 このままでは第二、第三のパティさんが出るでしょう・
 しかしフランス人がそれに怯えて、イスラム教徒を刺激するような言動を「自粛」するような事をしたら、イスラム原理主義者は益々行動をエスカレートさせるでしょう。

 つまりシャルル・エブドのような風刺画の禁止だけでは済まず、禁酒など他のイスラム法に順守を非イスラムのフランス人にもドンドン強制するようになるかもしれないのです。
 
 何でイスラム教徒でもない人が、イスラム法を守らなければならないのかと言えば、イスラム教ではイスラムの教えこそが、この世で唯一正しい教えなので、人類は全てイスラム法に従う義務があるのです。

 しかしテロリストの暴力に怯えて、全てフランス人がイスラム法に従わされる社会って、もう近代国家ではありません。
 これってもうフランス革命のずうっと前、中世の暗黒社会へ逆戻りです。

 でもフランスは今その瀬戸際に追い込まれているのです。
 
 だからこそマクロン大統領としては、パティさんにレジオンドヌールを授与し、更に国葬にすることで、フランスはこうしたテロリストには屈しない、フランスは宗教の国ではなく理性の国であり続けると宣言したのです。
 フランスの理性の為に命を落とした人は、国家の英雄であると宣言したのです。

 同じく狂信と戦った人でも、坂本弁護士を日本政府が国葬にしなかったし、日本人全体もそのような事は考えもしなかったのは、オウム真理教により日本の国体が脅かされるという危機感など、日本人の誰も持っていないからでしょう?

 それにしてもフランスは、何でこんな事になったのでしょうか?

 ワタシはこれは近年フランスなど欧米諸国が取り続けた多文化主義と寛容の結果だと思います。

 パティさんを殺した犯人はチェチェン出身の18歳の少年で、彼は難民としてフランスに来たのです。

 難民としてきたのですから、フランスに受け入れてもらっただけでなく、彼も彼の家族もこれまでフランスの国費から様々な福祉を受けていたのではありませんか? 
 そうやって世話になったのなら、フランスの習慣や伝統を尊重するのは当然だと思いますよね?

 でもそんな事はイスラム教徒には関係ないのです。
 イスラム教の場合はイスラム教だけが絶対に正しく他は間違ているというのが、ユークリッド幾何学での二項定理のような基本定理ですから、幾らフランスという国の世話になり、フランス人の払った税金で生きて居られても、そんな事に感謝してフランス人に遠慮するなんてありえないのです。

 どんな事があろうとも正しいのは自分だけ。
 他人は自分に従わなければならない。
 それで他人が反抗するなら殺すのが正義。

 これって多文化主義とか寛容とは、完璧な真逆な価値観です。
 多文化主義で寛容な社会というのは、色々違いがあっても、その違いを認めて相手の存在を容認することで成り立ちます。

 しかしそういう違いを認めず相手の存在を絶対に容認しない、暴力で抹殺するなどと言う人間が大量に入り込めば、寛容なんて言ってはいられないのです。

 けれどもこのような人間を大量に受け入れてしまったのも、つまりはフランスが多文化主義で寛容な社会だったからです。

 フランス国民の多くが「イスラム教徒も自分達が彼等の宗教を認めて、寛容に受け入れたら、彼等もフランスの価値観は尊重してくれる。」と信じてていたから、受け入れたのです。 

 しかしその善意は完全に裏切られました。

 でも多様性を認めるって、つまりは自分の存在を絶対認めない人間もいるという事を認める事でしょう?
 それなのに「自分達が善意で対応したのだから相手も自分達を理解して尊重してくれるはず」と考えていたのなら、結局それはそういう多様性は認めてなかったという事ではありませんか?

 日本も移民社会の入り口にいますから、パティさんの国葬は人事ではありません。
 ワタシは日本からパティさんを出したくないので、移民とイスラム教徒については慎重に考えていきたいと思っています。

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2020-10-13 12:18

LGBT団体を批判したら差別?

 性的少数者は特権階級なのでしょうか?

 性的少数者の存在、否定されている? 人権傷つけるようなビラ
2020年10月13日 7時12分 掲載 秋田新報
 〈過激な『同性婚合法化』運動に気を付けよう!〉〈(性的少数者について教育現場で教えることは)子供たちにマイナスの影響はないのでしょうか?〉などと、性的少数者の人権を否定するような文言の並んだビラが先月、県内の一部民家に配られた。配布先には、性的少数者の自宅も含まれていた。ビラを作成した団体の代表者は「(性的少数者の人権を傷つける)意図はなかった」と釈明するが、ビラを手にした本人は「自分の存在を否定されているようで怖い」と不安を語る。

 秋田市の男性宅にこのビラが届いたのは、9月半ばの朝。表裏に色刷りされたもので、郵便受けに挟まっていた。

 そこには、性的少数者への理解を広める運動や教育のほか、同性カップルの権利を保障する「パートナーシップ制度」の必要性を否定するような文言が並んでいた。

 〈性的少数者の運動を見ていると「人権」を訴える一方で、行き過ぎた主張が無批判に認められていく危険を感じます〉〈子供たちにマイナスの影響はないのでしょうか? すこしでも批判すると「差別主義者」と見られてしまう現状ですが、間違ったことには(中略)しっかりと声を挙げなければなりません〉―。

 ビラを入れられた男性は、戸籍上は女性だが、現在は男性として暮らしている。「体は女性、心は男性」であることは家族にも打ち明け、性同一性障害の診断を受けた。そんな男性と家族にとって、ビラは耐え難い内容だった。

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 上の写真が問題のビラです。
 しかしこのビラのどこが「性的少数者の存在を否定」しているのでしょうか?
 このビラのどこが「性的少数者の人権を傷つける」のでしょうか?

 このビラが訴えているのは、学校教育委での性的少数者の取り上げや、同性愛カップルのパートナーシップ制度への批判です。

 これらの活動は共産党など左翼団体をバックにする一部の自称LGBT団体が中心になってやっている事ですが、実際にはLGBT当事者の多くからも反対意見が出ています。

 そもそもこうした活動をしている自称LGBT団体は、別に日本のLGBTの人々の信任を得ているわけでも何でもないのです。

 LGBT団体を名乗れば、LGBTの人々の代表というわけではないのです。
 暴力団をバックにする街宣右翼が、日本人を代表しているわけではないのと同じです。

 そもそも学校教育で同性愛をどう教えるか?
 同性婚につながる同性カップルのぱパートナーシップなどは、LGBT当事者だけの問題ではなく、性教育、家族や婚姻の在り方にかかわる国民全てにとって重要な問題です。

 だから特定の団体の主導で行われている現在の在り方に対して、国民一般から広く批判が出るのは当然なのです。
 それどころかツィッターなどからLGBT当事者たちの意見を見ると、当事者の多くもこのような運動には否定的なのです。

 そもそも学校教育での同性愛の教え方や、パートナーシップ制度などは、LGBT当時者の問題というより国民全体、日本社会全体の問題なのです。
 こういう問題に対しては、誰でも自由に意見を述べる事ができるのが、民主主義社会です。
 
 特定団体が主導する運動のあり方や、それによって作られた制度を否定したら、「性的少数者の存在を否定する」「性的少数者の人権を傷つける」なんて馬鹿な事になるわけはないのです。

 ところが秋田魁新報の記事では、このビラを入れられた性同一障碍者が「ビラは耐え難い内容だった。」と騒いでいます。
 なるほどこの性同一障害氏が、こうした運動の活動家であれば、こういうビラは面白くないでしょうね。

 しかし自分の気にいらないビラを撒くのは、「人権侵害だ~~!! 差別だ~~!!」なんて馬鹿な話は通るわけなのです。

 だってそんな事を言ったら共産党や左翼は、これまで「自衛隊は憲法違反」とか「米軍は出ていけ」なんてビラをどれだけ蒔いてきたでしょうか?
 
 これは自衛隊員やその家族、米軍兵士やその家族の存在を否定し、非常に傷つける行為です。

 イージスアショアの設置にも大反対してきましたよね?
 あれだって日本国民を核ミサイルの脅威から守ろうとしてきた人々の努力を否定し、人権を侵害する行為でした。

 それでもこうした人権侵害に対して、自衛隊員も米軍兵士も、そして防衛省職員達も皆耐えてきたのです。

 現在LGBT利権に群がっている左翼は、天皇陛下や皇室の侮辱も盛大にやってきました。
 でも天皇陛下も皇族の方々も、そして皇族を尊崇する多くの国民もそれを我慢してきました。

 だったら性的少数者も我慢するべきなのです。

 自衛隊員や米軍兵士には存在を否定されても、人権を侵害されても我慢させておいて、性的少数者は我慢しない。
 天皇陛下や皇室も、皇室を尊崇する国民には、侮辱されて存在を否定されも我慢させておいて、性的少数者は我慢しない。

 性的少数者の気にいらに奴は黙れ!!
 言論を封殺する。

 性的少数者って天皇陛下や皇族をはるかに超える特権階級なのですか? 

 そもそも不愉快なビラが人権侵害というなら、貧乏人の家に高級マンション販売をビラを配ったり、太りすぎやハゲを気にしている人に、ダイエットや毛生え薬の公告ビラを配るのも人権侵害です。

 しかし民主主義国家では、自分も自由な事が言える代わりに、他人が自由に発言するのも認めなければならないのです。

 君の意見に反対だ。
 けれど君がその意見を述べる自由は絶対に守る。

 これが民主主義国家で言論の自由を守る為の原則です。
 しかし自称LGBT団体は自分達を特権化し、自分達の運動に対する一切の批判を封殺しようとしているのです。

 こんなものを放置したら、LGBTが特権階級化するだけでは済みません。
 日本の民主主義が破壊されてしまいます。

  1. 差別ニダ!!
  2. TB(0)
  3. CM(22)

2020-08-16 14:45

レイシズムって何? カマラ・ハリス

 アメリカ大統領選挙で民主党の候補バイデン氏は、副大統領にカマラ・ハリス氏を指名しました。

 理由は彼女が有色人種で女性だからだそうです。

 彼女はカマラ・ハリス氏の父親はジャマイカから母親はインドから移民した人なので、有色人種で移民二世なのです。

 バイデン氏とすればこのような女性を副大統領に指名することで、マイノリティに配慮し、人種差別に反対する大統領になるとアピールしたいのです。

 しかしねえ・・・・・。
 そりゃアメリカの話ですから、日本人のワタシがどうこう言う話じゃないですが、しかしもしワタシがアメリカの白人だったら、「いい加減にしろ!!」とブチ切れるでしょう。

 そもそもこの人、移民の子で有色人種だったことで、そんなに苦労したんでしょうか?

 この人のお父さんは前記のようにジャマイカ人ですが、経済学者です。 お母さんはインド人ですが医学研究者です。
 
 つまり両親とも社会的地位も教育レベルもそしておそらく所得も、一般のアメリカ白人などよりはるかに高く、彼女はそういう両親にふさわしく、エリートコースを驀進してきたのです。

 移民というと貧しい人をイメージしますが、アメリカの場合、カマラ・ハリス氏の御両親のように超高学歴エリート移民も結構いるのです。
 
 アメリカは良くも悪くも格差社会ですが、これはつまり優秀な人には日本のような均質国家ではありえない程優遇するという事です。 
 そしてまたそもそも世界一豊な国なので、一流の学者・技術者などには、出身国に関係なく、目もくらむような高給と研究費を与えてくれます。

 アメリカはこれまでノーベル賞の半分ぐらいをとっているのですが、このアメリカのノーベル賞受賞者の大半が実は、アメリカ生まれではなく、アメリカ以外の国で生まれです。
 彼等はその優れた資質と研究成果をアメリカで認められて、アメリカで移民し祖国ではありえない程潤沢な研究費、高給、そして自由な私生活と研究生活に魅了されてアメリカに渡ったのです。

 これは途上国出身者に限りません。
 南部陽一郎博士のように、日本やドイツやフランスなど、先進国出身者も多数いるのです。 
 つまり先進国であってもエリート研究者にとって、アメリカ程恵まれた研究環境と生活環境を与えてくれる国はないのです。

 だからアメリカには世界中から最高な才能が集結して、それがアメリカの国力を益々増大させているのです。

 なるほどアメリカにとってはこれは素晴らしことです。
 しかし・・・・こうやって優秀な人を全部アメリカにさらわれては、途上国はたまらないでしょう?

 日本は明治の初年に多くの留学生を欧米に送りました。
 その留学生の中には当時の世界でも第一級の成果を上げた人が多数いました。
 でも彼等の中で帰国しなかったのは、野口英世ぐらいです。 他は皆帰国して、日本の近代科学育成の礎になってくれました。

 北里柴三郎、鈴木梅太郎、高木貞夫などが一人も帰国しなかったら、日本の自然科学は現代のような水準になっていたでしょうか?
 
 因みにアジアで最初にノーベル賞を受賞したのは、ラマンスペクトルの発見者ラマン博士ですが、この方は生涯インドで研究を続けました。
 
 しかしラマン博士の甥でやはりノーベル賞を受賞したラマン博士は、アメリカに移民してアメリカに帰化されました。

 研究環境の差は当時の方が現在よりはるかに大きいのです。
 現在なら論文一つ見るにも発表するにもネットで一瞬でできますが、当時は数か月かけて船便でやり取りするしかなかったのです。

 それでも当時、アジアの天才たちが祖国に留まったのは、当時は欧米では人種差別が厳しく、いくら優秀でも有色人種の教授など認められなかったからでしょう。
 
 しかしそれが結局、日本やインドの救いになったのです。 
 ワタシはこれを「人種差別の効用」と思っています。

 ところが現在はアメリカでは人種差別も減少し、少なくともこうしたエリートはもう人種差別なんかは完全に超越したところにいられるのです。
 だからアメリカはブラックホールのように世界中からエリートを吸い込んでいるのです。

 カマラ・ハリス氏の御両親もこのようなアメリカに吸い込まれて、アメリカに来たのでしょう?

 そして自身も自身の才能と恵まれた家庭環境から、エリート街道を驀進してきたのです。

 因みにワタシは以前、江崎玲於奈博士の元奥様が書いた在米生活のエッセイを読んだことがあります。 1980年代の話ですから、今より人種差別も酷かったとは思うのですが、それでも江崎博士のお子様達が人種差別で苦しんだという話は全く書かれていませんでした。

 カマラ・ハリス氏もこの江崎博士のお子様達と同様の立場でしょう?

 そういう人が「マイノリティ」「反人種差別」を一枚看板に副大統領候補になり

 アタシを差別するのは許さない!!
 
 って言われてもね・・・・・。
 一般の白人はどう思うでしょうか?

 イヤ、オレ、オマイを差別した覚えはないから。
 オレんちは父ちゃんや祖父ちゃんの代から、ずうっと工場労働者だったから、大学へ行くとかそういう事も考えた事がないから、オマイの住んでる世界なんかそもそも知らないんだよ。
 それなのになんでオマイに説教されなくちゃならないんだよ?

 そもそもそんなに人種差別が悪いというなら、オマイの親は何でアメリカに来たんだよ?
 オマイの親はアメリカの生活が自分の国より良いと思ったから、自分の意思でアメリカに来てそのまま居ついたんだろう?
 それなのに何で文句ばっかり言うんだよ?

 ワタシだったこう思ってむかつきます。
 そしてこのような人が本当に自分達、一般勤労者の生活を守る意思があるとは思えなくなります。

 しかしカマラ・ハリス氏の顔が浅黒く、両親がジャマイカ・インドの移民だという事は事実だし、そして女性だという事も事実なですから、それを理由に「差別された」側に立つことができるのです。

 つまり肌の色や性別以外の現状がどうであれ、肌の色や性別だけで「差別された」ことにできて、肌の色や性別が違う人を「レイシスト」と非難する権利を与えられているのですね。

 ワタシはこれこそレイシズムだと思うんですけ、皆様どう思いますか? 

  1. 差別ニダ!!
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