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2023-06-04 14:10

差別大好き♡朝日新聞 名古屋城天守閣

 差別が大好きな朝日新聞が、また差別問題を焚きつけて喜んでいます。

障害者への差別発言相次ぐ 名古屋城復元めぐる市主催の討論会 河村市長「広い気持ちで考えるのが普通」
2023年6月3日 朝日新聞

 名古屋市が復元をめざす名古屋城木造天守のバリアフリー化をめぐり、市が主催した3日の市民討論会の中で、エレベーター(EV)の設置を求める意見を述べた身体障害がある男性に対し、他の参加者から差別発言があった。

 市民討論会は名古屋市中区内で開かれ、市側が住民基本台帳から無作為に選んだ18歳以上の参加希望者が出席した。河村たかし市長も参加した。

 現計画のバリアフリー化案では、地階から少なくとも1階まで車いすの人が利用できる小型の昇降機を設置するとしている。それより上層階の具体的な整備案は定まっていない。だが「史実に忠実な復元」をめざす河村市長は昨年12月、天守最上階まで昇降機を設置しないことを許容する発言をし、障害者団体が「障害者に対する人権侵害で到底承服できない」と抗議していた。

 討論会では、車いすの男性(70)が天守最上階まで車いすも運べるEVが設置されなければ、「障害者が排除されているとしか思えない」と市側に訴えた

 その直後、EV不要の立場から2人の男性が発言した。最初の男性は車いすの男性に対し、「河村市長が作りたいというのはエレベーターも電気もない時代に作ったものを再構築するって話なんですよ。その時になぜバリアフリーの話がでるのかなっていうのは荒唐無稽で。どこまでずうずうしいのかっていう話で。我慢せえよって話なんですよ。お前が我慢せえよ。エレベーターを付けるなら再構築する意味がない」などと話した。

 次に発言した男性は身体障害がある人への差別表現を使った上で、「エレベーターは誰がメンテナンスするの。どの税金でメンテナンスするの。その税金はもったいないと思うけどね。毎月毎月メンテナンスしないといけない。本当の木造を作って」などと話した。

 この2人の男性の発言の後には会場の一部からは拍手も起きた。

 河村市長は報道陣から差別発言があったことへの見解を問われ、一部は「よう聞こえなかった」とした上で、「自由に言ってもらうのが前提で、広い気持ちで考えるのが普通ではないですか」と話した。一方、市の担当者は差別発言があったことを認めた上で、「個人の勢いで言われたことで、制止することはしなかった。今後の運営の課題としては受け止める」と話した。

 車いすの男性は「頭が真っ白になるくらい傷ついた。市には発言を止めて欲しかった」と話した。(寺沢知海)

 名古屋城は第二次大戦時の名古屋大空襲で全焼しました。
 名古屋城は戦後間もなく、コンクリートで復元されました。 ワタシも小学生時代、名古屋で暮らしていた時に行った事があります。
 但しこの名護屋城は城の形だけ真似たコンクリートの近代建築で、中はホールや展望台などになっていました。

 日本のお城の多くが県庁所在地の中心にあったために、多くが空襲で焼かれました。 そしてそれらのお城の多くが、名古屋城同様にコンクリートで復元されたのですが、しかし近年、漸くこれを木造で空襲前の姿に復元する試みがなされるようになったのです。

 名古屋城は実は空襲の前に、空襲に備えて金の鯱始め、城内の襖絵等外せるものは全部外して城外で保管していました。 また城の設計図である城郭縄張り図も、保管されていました。
 これらはコンクリートでの復元では使われず、長く眠り続けていたのですが、今回の復元で漸く名古屋城のあるべき場所に戻る事ができるようになりました。

 で、これ差別発言だと思いますか?

河村市長が作りたいというのはエレベーターも電気もない時代に作ったものを再構築するって話なんですよ。その時になぜバリアフリーの話がでるのかなっていうのは荒唐無稽で。どこまでずうずうしいのかっていう話で。我慢せえよって話なんですよ。お前が我慢せえよ。エレベーターを付けるなら再構築する意味がない

 きつい言い方だとは思います。 
 特に「どこまでずうずうしいのかっていう話で。我慢せえよって話なんですよ。お前が我慢せえよ。」の部分は一言多いでしょう。

 しかし他の部分は全くその通りです。
 空襲前の名古屋城にはエレベーターもないし、そもそもバリアフリーじゃないのです。 そもそもお城ですから。 お城ってそれ自体が堅固なバリアーで、そのバリアーで攻め込む敵を撃退する為の施設なのです。

 だから空襲を免れて現在も残っているお城、例えば姫路城や松本城にもエレベーターなんかないですよ。
 むしろ天守閣に登るには、現代人なら健康な人で怖いような狭い急峻な階段の上り下りを覚悟しなければなりません。
 「天守最上階まで車いすも運べるEVが設置されなければ、「障害者が排除されているとしか思えない」」と言うのであれば、姫路城や松本城など現在残っているお城は全て障碍者を排除しています。

 因みにこれはお城だけではないし、日本だけでもありません。
 近代以前の建築ではバリアフリーなんて概念自体ないし、車椅子もないので、お城以外の建築でもバリアフリーではありません。
 ヨーロッパでも教会の入り口に階段があったりするし、その階段に車椅子用のスロープがついているわけでもありません。
 お城に至っては、完全に要塞の体ですから、中の移動は健脚の人間でも足元に気を使います。

 車椅子対応が全くゼロと言うわけではないようですが、しかし建物の保存や文化的価値の維持とバリアフリーを天秤にかけると、保存や文化的価値の維持に重きが置かれている印象でした。
 
 で、今回の名護屋城復元も空襲前の名護屋城の再現に価値を置く修復ですから、完全バリアフリー化はあり得ないと思います。
 むしろ城内の移動には急峻な階段の上り下りが必要で、城内の生活は結構厳しいと言う事も理解する事に価値のある復元なのです。

 勿論これは復元ですから、現在残っているお城とは違うと言う考え方もあります。
 実際、完全復元と言っても、スプリンクラーなどの防火施設や清掃やトイレの為の水道の配管などは絶対しなけれならないでしょうから、本当に江戸時代のままとはなりません。
 だったらバリアフリーだってと言うのも言うの一つの考え方です。

 しかしそれはそれとして、だったらどこまで復元するべきか? と言う問題について率直に討論するしかありません。
 ところがこの記事を見るとわかりますが、朝日新聞はこの率直な議論を必ず妨害するのです。 その時持ち出すのが「差別」です。

 文化的価値や城郭の意味も無視して、バリアフリーでなければ差別だ!!

 そしてバリアフリーに対する反対意見に対して、「市には発言を止めて欲しかった」と言うのです。
 バリアフリーへの反対意見を全部差別として禁止するのでは、公聴会を開いて市民に自由な意見を述べてもらう意味がありません。
 
 でも朝日新聞の意図はわかります。
 朝日新聞って差別が大好きなのです。 朝日新聞のやり口っていつもそうですが、特定の集団を差別されている弱者として、その集団に反対する意見を全て差別として猛烈に非難して封殺しようとするのです。
 そうやって不都合な意見を封殺して、その集団に関わる利権団体を太らせてきたのです。
 
 これって同和利権と同じやり方です。
 さらに言えば、河村市長のように朝日新聞にとっては気に入らない政治家を糾弾するには差別ってホントに格好の口実です。
 だから朝日新聞は差別がこうやって差別を愛用するのです。

 ワタシは差別自体は悪い事だと思いますが、しかしそもそも定義も曖昧な言葉をこのように濫用するのは大問題だと思います。 だから今後このように差別を持ち出すなら、差別と言う言葉の意味をきちんと定義するべきだと思うのです。

 因みに「市には発言を止めて欲しかった」と言う男性には申し上げます。
 他人の意見を聞く事ができないなら、公聴会などには出ない方が良いです。
 貴方には貴方の言いたい事を言う権利がありますが、しかし他人もまた同様の権利があるのですから。 

  
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2023-05-28 12:02

外国人の国保食いつぶしについて

 外国人の国保ほ不正使用や国保料未払いが問題になっています。

 性善説に基づく出産一時金42万円等 健康保険を外国人が乱用

 日本人としては大変腹立たしい事ですが、しかしこれは起きて当然と思います。 実は福祉国家に外国人が押し寄せて、医療費を食いつぶすと言う事態は、世界中で起きていました。

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 ワタシの記憶では一番最初にこれが起きたのは、1960年代のクェートです。 
 この国は「石油に浮かぶ国」と言われた金満国家です。 それで医療費は完全に無料だったのですが、まだアラブ諸国の間で国境意識が曖昧だったので、クェートの国境管理も甘かったのでしょうか?
 大量の病人がクェートに押し寄せて大変な事になりました。 
 さすがのクェート政府も溜まり兼ねて、今は外国人に無限に医療を施すのはやめたようです。

 しかしイギリスなどヨーロッパの福祉国家も同様でした。
 イギリスは1950年代には労働党政権時に「ゆりかごから墓場まで」の高福祉政策を取っていたのですが、その過程で医療費は外国人まで完全無料に定めていました。
 それでも当時は航空運賃が高く、近隣のヨーロッパ諸国も総じて医療福祉水準が高い為、他国からイギリスの医療にタカリに来る外国人もいなかったのです。
 それでイギリス人は外国人にも自国民と同様に医療を無料にすると言う制度を誇りました。

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 しかしその後、イギリス経済の悪化でこの高福祉政策はドンドン後退し、今に至っています。
 それでも今もが医療費無料の制度は守られており、外国人であってもイギリスに居住すれば無料で医療が受けられます。

 けれども70年代以降イギリス経済の悪化と共に、この無料の医療の水準が下がり、また無料で受ける為には予約等、様々の面倒があり、日本人の感覚ではできたらイギリスでは医療は受けたくない水準になっているようです。
 因みに我が尊敬するベヒモスさんはロンドン在住当時、腫瘍の手術の為に日本に帰国されました。 そして郷里の札幌近郊の病院で手術を受けられました。 ベヒモスさんはこういう事もあろうかと、イギリス在住中も国保料を支払い続ていらしたのです。

 退院後の感想など読んでいると、日本の故郷の過疎化と日本の医療の問題も深刻なのですが、しかしロンドンの病院ではなく、北海道の病院に入院して手術を受ける事を選んだのだから、イギリスの現在の医療水準が思いやられます。

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 しかしそれも当然でしょう。
 イギリスは70年代以降、経済を立て直したたのですが、しかし一方で大量の移民・難民を受け入れれました。
 こうした人々の医療費も全部無料で、イギリス政府が負担しています。
 尤もこの移民の中には医師や看護師も多く、旧植民地・英国連邦から医師や看護師ゴッソリと引き抜いているのです。
 これはイギリス人の医師や看護師の給与水準を下げているだけでなく、医師や看護師を持っていかれた国々の医療水準も下げているのです。

 それでもなかなか大変で、診察を受けるには予約がいるのですが、しかしその予約がなかなか取れず、子供が痛みで泣き叫んでいても、予約の日まで待たされると言う事が普通にあるようです。
 そういう中でも外国人の医療も無料で続けているのですから、釈然としない英国人も多いでしょう。

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 こういう事例が随分と昔からあるのですから、外国人に国保を適用する場合は十分考えるべきだったのに、日本政府は何でこんな馬鹿な事をしたのでしょうか?
 国保適用の理由は半分はわかります。
 完全に保険に未加入で資産もない外国人が、日本で病気や病気をして病院に担ぎ込まれた場合、その治療費は完全に病院の負担になってしまうからです。
 だからこういう事例が増えてくれば、この対応策として、保険加入を義務付けるしかないのです。

 しかしこれで外国人に国保加入を認めても、不正使用や国保料の未払いが起きるのは当然だと思います。
 そもそも日本の健康保険制度について、外国人がどの程度理解しているのでしょうか?
 類似の制度がある国は、韓国と台湾ぐらいです。
 他は国家による保険制度など全くなく、完全に自費か或いはイギリスのように完全に無料だったりするのです。

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 理解できない制度について「料金を払え」と言われれも払う気にはならないでしょう。
 そして若く健康であれば、病気や怪我の心配などしません。
 日本人でも若く健康な人で、高額医療費の払い戻し制度など、知らない人は沢山いるのです。

 そして日本に来る外国人の多くは若く健康な人なのです。 若く健康だから、渡航の為の膨大な費用の元を取るだけ稼ぐ自信があるのです。
 こうした人達にすれば、病気や怪我に備えて保険に入れと言われても、そんな金は出したくないでしょう?
 そもそも「保険って何?」と言う国から渡航者だって多いのですから。

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 そしてこの記事にあるように、日本の国保制度自体が完全に性善説と言うか、日本国内での適用しか想定していないのです。
 だから家族を置いて出稼ぎに来た外国人が入国して国保に加入すれば、本国にいる家族の分まで国保対応になると言う馬鹿げた事になるのです。
 外国の病院での医療など、日本側には全く審査する事は不能なので、幾らでも不正ができます。

 また長期滞在ビザさえ取れたら、国保に加入できるので、高額治療が必要な老人が留学ビザなどを取って国保に加入する事も可能です。
 これでは外国人に好き放題食いつぶされて当然でしょう?

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 ワタシは何でこんな馬鹿げた事を続けるのか理解不能です。
 勿論、保険に入っていない外国人が日本で病気や怪我をしたら困ります。 本人も医療機関も困ります。
 でも別に国保に加入させる必要はないのです。
 この世には民間の保険会社が沢山あります。

 だから日本で長期滞在ビザを取る場合、そういう保険会社の保険への加入を義務付けたら良いではありませんか?
 長期ではなく観光でも保険加入か、短期滞在旅行保険の保険料に相当する入国料を払わせるべきです。
 ビザを取る条件として、保険加入させて、保険料を支払わせておけば、国保料の未払いとかそういう問題は一切起きないし、医療費未払いも起きません。
 病人が医療目的で国保加入するなどの、不正使用は保険加入時に、保険会社が健康診断をすることで防げます。

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 そしてきちんと不正使用をふせいでいれば、そんなに高額にはなりません。
 保険料と言うのは、保険加入者の中で保険金の支払いのリスクと保険料の支払い総額を統計的に計算し、そこに保険会社の事務手数料を加えて決まります。
 日本で国保に入る人達の大多数は、「留学」等名目で来日するのですから、大多数は若く健康な人達です。 真面目に国保料を払って、不法滞在などせずに帰国するなら、むしろ国保料を支払うばかりと言う事になります。
 だからむしろ国保料より安くなるかもしれません。

 外国人のビザ取得に、保険加入が義務付けられたら、保険会社も利益になります。
 だから官僚が天下っても良いから、外国人には外国人の為の来日医療保険の加入を義務付けて、ちゃんと利益を出せばよいのです。
 外国人を受け入れる為に、日本の国保や医療機関が負担を強いられる方がオカシイのです。

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 ついでいうけど、日本にいる外国人の子供に出産祝い金を出すのは、どう考えてもオカシイです。
 まして日本国内ではなく、本国で生まれた子供など、ホントに生まれたかどうも確認できないのですから。
 この制度も一刻も早く改善するべきです。

 前述のクェートやイギリスだけでなく、外国人の大量受け入れをやったヨーロッパの高福祉国家は皆、福祉水準、医療水準の低下が止まらなくなっています。
 幾ら豊な国でもフリーライダーばかり増えたら、いつまでも豊かではいられません。
 今後日本の医療水準と国保制度を守る為にも、安易な外国人受け入れやその為の福祉制度の外国人へのバラマキは絶対にやめるべきです。
 

 
 
 
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2023-05-23 13:25

黒人クレオパトラとオマー・シャリフ ポリコレへの違和感

 尊敬するカカシさんによるとネットフリックスのドキュメンタリー「クレオパトラ」が悪評芬々だそうです。
 特にエジプト人が猛烈反発をしています。

 悪評の理由は簡単です。
 このドラマはクレオパトラもまた他のエジプト人も皆黒人が演じているのです。
 しかもそれを端なる「ドラマ」としてではなく、「ドキュメンタリー」として放映したのです。
 
 これではエジプト人が怒り心頭なのも当然でしょう?
 だって自分達の歴史を歪曲・捏造されたのですから。

 古代エジプトについて絵画や彫刻、そしてミイラなどの人種を知る資料は多数残されているのですが、しかしそれらを見る限り、古代エジプト人が黒人だったという証拠は一切ありません。 
 古代エジプト人は現在エジプト人と同様、中東諸国と同じアラブ系です。

 クレオパトラの時代、同時代のギリシャ人やローマ人が、黒人の国と認識していたのは、エチオピア、スーダン、ヌビアなどです。 これらの国々を黒人の国と記述した資料は多数残っています。
 しかしエジプトを黒人の国とした史書はないようです。

 そしてクレオパトラはギリシャ系の白人です。
 アレキサンドロス大王の制服戦争により成立した大帝国は、王の死後分裂し、それぞれ王の家臣達が支配する王国になりました。
 エジプトはその家臣の一人プトレマイオスによって支配されるようになったのです。
 クレオパトラはこの王朝の女王なので、血統から言えばギリシャ系の白人なのです。 今ベルリンに残っている彼女に石像を見ても、完全にギリシャ人です。

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 歴史的美女と言う事で、これまでも多数の研究がされてきたのですが、しかし彼女が黒人だったという記述はありません。 
 クレオパトラ個人について残されている資料を見る限り、彼女はいかにもギリシャ系らしく、プラトンやアリストテレスなどのギリシャ哲学の教養が深く、語学に長けていて、当時彼女の周りで使われていた言語を全て流暢に話したという事ぐらいです。

 彼女がホントに絶世の美女だったかどうかは微妙です。
 そもそもユリウス・カエサルって大の女好きで、膳を据えられたら、必ず食うタイプだからです。
 塩野七生の「ローマ人の物語」でも、クレオパトラとカエサルのロマンスは描かれているのですが、塩野さんは彼女の事は殆ど糞みそに描いています。 
 塩野さんによればカエサルの対エジプト政策は、クレオパトラの色香に迷ってなどと言う事は全くなくて、クレオパトラの据え膳効果など全くなかったのです。 しかしクレオパトラの方は、全くにカエサルの真意を理解できず、勝手に自分が愛されていると誤解して暴走して自滅したと言うのです。

 塩野さんは毎度毎度、美男には甘いのですが、しかし美女となるといつも身も蓋もない塩対応です。 これは塩野さんが女性だからでしょう。
 それにユリウス・カエサルは塩野さんの歴史上の恋人なので、クレオパトラ如きに誘惑されるのは許せないのでしょうね。

 塩野さんの女の嫉妬は別にしても、プトレマイオス朝のエジプトはクレオパトラの迷走によって滅亡するのですから、国家の指導者としてはぼろ糞に描かれても仕方ないです。
 クレオパトラはローマと言う国家の政体を理解できなかったのです。 だから当時のユリウス・カエサルが置かれた立場も理解できなかったのでしょう。
 プラトンやアリストテレスなどギリシャ哲学を学んでいたなら、民主制と民主制における政治家の立場もわかりそうなのものなのに。

 クレオパトラの事を書いていたら、そのままドンドンユリウス・カエサルと古代ローマの事を書きそうになるのでここでやめます。
 とにかくクレオパトラが黒人と言う話はどこにないのです。
 
 しかし黒人でクレオパトラで思い出したのがオマー・シャリフです。 
 この人はエジプト人なのですが、1962年に「アラビアのロレンス」でベトウィンの族長役をしたのを皮切りに、ヨーロッパやアメリカの映画で活躍するようになりました。
 
 一番の当たり役は1965年の「ドクトル・ジバゴ」のジバゴ役ですが、これはロシア革命を舞台にした映画でドクトル・ジバゴはロシア人です。



 そしてその後、欧米の映画では全て普通に白人の役を演じています。
 「うたかたの恋」ではオーストリア皇太子ルドルフ役、「アナスタシア」ではロシア皇帝ニコライ二世役を演じています。
 オーストリア皇太子ルドルフもロシア皇帝ニコライ二世も、数百年血統を確認できるわけで、普通の白人と言うより血統書付き純血白人と言うべき役どころです。

 彼は2015年に83歳で死去したのですが、しかし彼のデビュー当時はまだ公民権運動も始まっていないし、その後彼が現役で活躍した時代には、露骨な人種差別がある時代でした。
 そして元々、当時独立間もないエジプトもエジプト人も欧米諸国からは一段下に見られていました。
 そういう時代にエジプト人がヨーロッパの大国の皇太子や皇帝役を普通にできたのです。

 

 「うたかたの恋」はワタシも見ました。
 皇太子役のオマー・シャリフの美男ぶりには惚れ惚れとするのですが、相手役のカトリーヌ・ドヌーブの美貌も素晴らしいです。
 美男・美女、美しい衣装、美しい背景、ロマンチックなストーリーと、恋愛映画の王道を極める映画でした。
 
 因みに「うたかたの恋」は現実にあった事件を映画化した物で、皇太子ルドルフは男爵令嬢と身分違いの恋をして、最後は二人で心中するのです。 
 そしてこの事件はオーストリア・ハンガリー帝国に大きな打撃となり、その滅亡を早めたと言われます。

 しかし役柄に合って美男で、演技が上手ければ、出身国なんか無問題。
 この映画で観客はオマー・シャリフに心を奪われたので、彼はその後も欧米の映画界で活躍し続けるのです。

 こういうの思い出すと、なんか昔の方がよほどマトモだったような気がしてきました。
 と言うか今のポリコレがどこまで異常かを思い知らされた気がします。

 それにしてもネットフェリックスは何でこんな変事をするのでしょうか?
 黒人クレオパトラのプロデューサーは「黒人の女王を描きたかった。」と言っています。
 だったら本物の黒人王国を描いたドラマやドキュメンタリーを作れば良いではありませんか?
 
 黒人王国は歴史上多数存在しました。
 前述の古代エチオピアや古代スーダン、ヌビアなどの古代から、近世のマリ王国やガーナ王国、そして現在もなをレソト王国やエスワティニ王国が残っています。
 これらの王国は皆それぞれ独自の文化を持っていたのです。 
 そして歴史に残る、女王や王女も存在したのです。

 しかしそれを完全に無視して、エジプト文明が黒人の物であったように捏造するって、エジプト人もそして黒人も否定する事です。
 結局、黒人には黒人の文化あったとか、黒人には黒人の文明があったとか言う事を認めていないからこんなことをするのです。
 黒人の文化や文明を認めないから、有名な文明を横取りして誤魔化そうとするのでしょう?
 
 これって正に悪質な歴史修正主義であり、そして黒人の自己否定ではありませんか?

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2023-04-23 12:16

春の風物詩 韓国「桜の起源」

 札幌でも昨日あたりから漸く桜が咲きました。 実は先週から開花し始めていたのですが、そのあと雪が降ったりして、全然開花が進まず、昨日になって漸く「桜が咲いた」と言える状態になったのです。

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 ところで桜と言えば、韓国の「桜の起源」です。
 春になり桜が咲き始めると、毎年この記事がネットを賑わします。
 尤も最近は日本のネット民も飽きてきて、日本ではあまりでなくなったのですが、しかし韓国はまだこの話に執着しているようです。
 これを太師小さんがちゃんと解説してくださっていました。


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 太師小さんがこの記事をアップされたのは3月31日でした。
 その頃は札幌はまだ桜どころではなく、公園などまだ残雪が一杯でした。 しかしこの記事を読んだら「おお、本州は桜花爛漫の季節になったのだなあ・・・・・」と思いました。 
 春の桜、秋のノーベル症は、韓国記事の風物詩です。

 ところで太師小さんが紹介してくださった記事の裏には、実は長い長い伏線があって、この記事自体は大河小説のように続いて居ている話の一部です。
 そして記事自体も凄く長いのですが、読んでいるともう訳が分かりません。
 韓国の植物学者達が頑張り続けているのはわかるのですが、しかしもうホントに何をしたいのかもわからなくなってきました。

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 そもそもこの韓国の「桜の起源」の始まりは、ソメイヨシノ・王桜説です。
 ソメイヨシノは江戸時代にできた栽培種ですが、このソメイヨシノの原種は何か?と言う論争が、植物学者の間で明治初年から続いてきました。
 この中で出た諸説の一つが、ソメイヨシノの原種は済州島の野生種である王桜と言う物でした。
 韓国は国を挙げてこのソメイヨシノ・王桜説に飛びついたのです。
 以降韓国は桜の起源は韓国として、日本に抗議し続けています。

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 ところが2019年、遺伝子解析でこの論争にケリがついてしまいました。 遺伝子解析の結果、ソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラである事が確定したのです。
 
 かくなるうえは韓国も観念するかと思いきや、韓国側はまだ何だか訳の分からない事を続けているのです。
 それが太師小さんの紹介してくださった記事なのです。
 もう科学的にケリのついた話に、これ以上何をしたいのでしょうか?
 それでも何かしようとしているので、訳が分からないのです。

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 そもそも何で韓国人はそんなにソメイヨシノに原種に執着するのでしょうか?
 しかし長く韓国の「桜の起源」の記事を読んできた人間ならわかります。
 どうも韓国人の脳内では桜=ソメイヨシノのようなのです。
 
 植物学では桜は、バラ科サクラ族と言われる植物で、北米大陸とユーラシア大陸の中部から北部全体の広大な地域で自生しています。
 野生種だけでも非常に多くの種類があるのですが、栽培種をその種類は膨大です。
 ソメイヨシノはその栽培種の一つに過ぎないのです。
 だからそのソメイヨシノの起源がどうでも、桜全体にはあまり意味はないはずなのですが、それでも韓国人がソメイヨシノに執着するのは、韓国人は桜=ソメイヨシノだからとしか思えないのです。

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 またこのソメイヨシノ=王桜説に絡んで、韓国の記事では日本にはソメイヨシノの自生地がないなどと言う不可解な物があります。
 ソメイヨシノは自家受粉ができません。 だからソメイヨシノは種を作れないので、挿し木で増やしてきました。
 だから自生地なんてあるはずもないのです。

 こういうのを見てみると、韓国人の脳内では、桜とソメイヨシノの関係、そして栽培種と野生種の違いが、全部ゴチャゴチャになっているのではないかと思います。
 それで済州島の野生種である王桜=ソメイヨシノ=桜を前提に、全ての話を作っていくので、桜の起源に関わる記事は全部意味不明になるのです。
 そしてソメイヨシノの起源にも凄く執着するのです。 

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 だから毎年毎年、この韓国の桜の起源の記事を見ると、凄く違和感があります。 
 ワタシは以前学習塾の講師をしていました。 ワタシが講師をしていた塾は底辺塾で、入学できる高校があればラッキーと言う生徒も多数いました。
 しかしそういう生徒でもリンネの分類学の話は、ほぼ全員理解するのです。
 動物や植物をその特徴で、個別の種に分け、さらにその種同志の特徴の違いや類似点から、大きなグループに纏めていくと言うのは、誰も理解できる話だからでしょう。

 ところが韓国の桜の記事を読むと、高学歴のはずの記者達が、このリンネの分類学の基本をすっ飛ばして桜とソメイヨシノをゴッチャして書いているのだから驚きます。
 サクラ属と個別品種の関係と言う基本を完全に無視して、ソメイヨシノの起源などを書こうとするから意味不明になるのは当然でなのです。

 彼等はホントに理解できないのか?
 或いは理解していても、敢えてソメイヨシノ=桜を書いているのでしょうか?

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 また栽培種と野生種の区別が今一の記事を読むと、結局韓国人は品種改良とは何か?を理解していないのでは?と思ってしまいます。
 栽培種を作るには大変な努力が必要なのですが、韓国人はその意味が理解できないので、韓国内で新品種を作れないし、日本の苺や葡萄を気楽にパクるのでは?と思ってしまうのです。

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 実先日、国立国会図書館のツィートを見ました。
 そこで天保8年(1883年)に発行された植学啓原と言う本が紹介されていました。
 これはヨーロッパの植物学の紹介書で、リンネの分類と分類の仕方も紹介しています。これは文字だけでは説明が難しいので、図版が付属しています。
 現在でも図や写真を入れると本の価格が跳ね上がって大変なのですが、江戸時代にこうした見事な図版の入った本を出版できるだけの、需要があったのです。
 蘭学と言えば医学のイメージだったのですが、実はこの時代には非常に広い分野でヨーロッパの知識が入っていたのですね。

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 因みに品種改良も江戸時代には庶民が朝顔の品種改良をして、奇抜な花を競いあったり、農民が米や野菜の品種改良を続けて地域独特の野菜を栽培する事が行われてきました。
 この農民による品種改良は近代ヨーロッパの植物学者達を驚かせるレベルでした。
 
 ワタシ達はこれを当たり前のことと思ってきたので、特に気も留めませんでした。
 でもこれってどこの国でも当たり前と言うわけではなかったようです。

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2023-04-20 21:18

法の下の平等と結社の自由 会員制ゴルフ場入会拒否

 今日こんな記事を拾いました。
 これはチョッと驚きのニュースです。

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 元外国籍であることを理由に入会を断られ精神的苦痛を受けたなどとして、三重県桑名市の40代男性が愛岐カントリークラブ(岐阜県可児市)に対し、慰謝料など約330万円の損害賠償を求めた訴訟で、津地裁四日市支部は19日、男性の請求を棄却した。私的団体であるゴルフクラブが元外国籍であることを理由に入会を拒否することに違法性はないと判断した。男性は控訴する方針。

 判決によると、元韓国籍で2018年に日本国籍を取得した男性は22年2月、知人と同クラブでプレーし、入会を申し込んだ。その後、クラブ側から「元外国籍を含む外国籍の会員の枠に空きがないためすぐに入会することはできない」として入会を断られた。男性は「法の下の平等」を定めた憲法14条に抵触する、などと主張していた。

 判決理由で升川智道裁判長(日比野幹裁判長代読)は、「元外国籍であることが入会拒否の唯一の理由ではない」というクラブ側の主張を退け、入会拒否は元外国籍であることが理由だと認めた。一方で、クラブは会員となるために正会員2人の紹介と理事会の承認を得る必要があるなど「会員同士の人的つながりが強い閉鎖的かつ私的な団体」だと指摘。「平等の権利への侵害の程度は憲法の趣旨に照らし、社会的に許容しうる限界を超えるとは認められない」とした。

 原告代理人の尾市淳二弁護士は「非常に残念。時代の流れとも逆行する」と話した。男性は「まったく納得できない。差別を受け精神的苦痛を受けることも私的団体内であれば許されるのか」と述べた。【寺原多恵子】

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 原告男性は元在日コリアンでしたが、日本国籍を取得していました。
 しかしゴルフ場側は元外国人である事を理由に入会拒否をしました。
 入会拒否の理由が元外国籍だったことは、裁判所も認めています。
 しかし裁判所はそれでも「会員同士の人的つながりが強い閉鎖的かつ私的な団体」「平等の権利への侵害の程度は憲法の趣旨に照らし、社会的に許容しうる限界を超えるとは認められない」として原告敗訴になりました。

判決では、私人である団体は、憲法21条で結社の自由が保障されており、構成員の加入条件について原則として自由に決められると指摘。団体内の問題に法の介入が許されるのは、個人への権利侵害の程度が「社会的に許容し得る限界を超えるような例外的な場合に限られる」との判断枠組みを示しています。

 因みに2002年にも同様の裁判があって、最高裁でも原告が敗訴しています。 

2002年 ゴルフダイジェスト社

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 おそらくこの判例が影響したのでしょうね。
 ここでも津地裁の判決と同様、ゴルフ場側の結社の自由が重視された形です。

 理論的には当然の判決だと思います。
 
 会員制ゴルフ場始め、会員制クラブなどは、会員になるのに所得制限、他の会員から紹介が必要などの条件を課しています。
 法の下の平等を言えば、こうした条件だって憲法違反です。

 さらに言えば、会員と会員以外の客で、料金やクラブハウスの使用などに差をつけている所もあります。
 これだって法の下の平等に反します。

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 しかし会員の「質」も選べない、まして会員と会員以外で待遇の差もつけられないとなると会員制のゴルフ場やクラブなど存在できないのです。
 むしろ会員制のクラブのような物に、法の下の平等を強制する事自体がオカシイとしか言えません。
 そんなことをしたら「結社の自由」など吹き飛んでしまいます。

 法の下の平等を守る為に、結社の自由がなくなれば、政党や政治団体、宗教団体のような物でも、構成員を選べない事になり、こうした団体は存続できなくなります。
 そしてそうなると民主主義その物が存続できないのです。

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 自由と平等は民主主義の根幹ですが、しかし残念だけれど両立は不可能です。
 全体の状況を見て、お互いが折り合う所を探すだけです。
 
 ゴルフ場と言うのは、唯の娯楽施設だし、しかも会員にならなければ生活に困るわけでもない、だからゴルフ場側の結社の自由が法の下の平等に優先したのです。
 
 尤もワタシはチョッと以外でした。
 とりあえず「差別が~~!!」と喚けば、自由権が蹂躙される例ばかり見ていましたから。

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 ゴルフ場会員の問題での裁判について解説しているサイトがありました。


 ワタシとしてはここに出てくる性同一障害による入会拒否で、ゴルフ場側が敗訴した方が気になりました。

Hカントリークラブ事件(東京高判平成27年7月1日)
B氏は、性同一性障害により男性から女性へ性別変更しており、これを理由に入会及びゴルフ場経営会社の株式譲渡承認を拒否されました。

そこで、B氏は、Hカントリークラブとゴルフ場経営会社に対して慰謝料等の支払いを求めて訴えを提起しました。

クラブ側は①性同一性障害者(性転換者)の入会は、会員(特に女性会員)がロッカールーム、浴室等を使用する際などに不安感を抱き、クラブ競技の出場資格などに疑義を生じ、親睦、交流のクラブ目的に反する結果となる、②50年以上皆で築いてきたクラブの親睦、交流の一体感を傷つけたくない等と主張しました。

しかしながら、裁判所は、性同一性障害が本人の意思に関わりなく生ずる疾患であることが社会的にも認識されており、被告らが構成員選択の自由を有することを考慮しても、憲法14条などの趣旨に照らし、社会的に許容しうる限界を超え、違法であると判断し、原審の静岡地裁浜松支部、東京高裁ともに、慰謝料100万円、弁護士費用10万円の損害を認めました。

本件は、医学的疾患である性同一性障害が問題となった特殊な事例であって、①B氏が戸籍のみならず声や外性器を含めた外見も女性であったこと、②B氏が女性用の施設を使用した際特段の混乱等は生じていないことからすれば、被告らが危惧するような事態が生じるとは考え難いこと、といった事情が影響したものであって、一般化することは困難であろうと思われます。

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 女性としたら外国人の男性が入会するより、性適合手術を受けて戸籍変更をしていても、前は男だったとわかっている人と更衣室や浴室で一緒になる方が嫌です。
 前は男性だったと知らなければ気にならないけれど、男性だったことを知ってしまえばやっぱり違和感はあります。 
 だから女性会員の気持ちを尊重して、入会を拒否したゴルフ場側の対応が当然だと思うのです。

 但しこちらは「法の下の平等」が優先して、原告が勝訴しています。
 こうした裁量の基準はどこにあるのでしょうか?
  1. 差別ニダ!!
  2. TB(0)
  3. CM(16)