2017-03-20 22:45

劣化エリートとポピュリズム その2

 欧米の主流メディアや言論人達は、数年前から反EU、反グローバリズム、反イスラム、移民制限などを掲げる政党・政治家を「ポピュリスト」「極右ポピュリスト」と呼んでいます。

 そしてこれら欧米エリートの言論を仕入れてくる日本の自称エリート達も、それをその呼称そのまま使います。

 だから彼等の記事をよく読むと意味不明になります。
 結構な長文ですが、この手の記事の典型ですから全文コピペします。
 
 但し余りに長いので突っ込みは途中で入れます。

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「主役は極右」だったオランダ総選挙:欧州の試練は続く

 欧州の小国オランダの選挙が、これほど国際的注目を集めたのは初めてだ。米国発の「トランプ旋風」は欧州でも吹き荒れるのか。その試金石となった。ヘルト・ウィルダース党首が率いる極右「自由党(PVV)」は第2党にとどまったが、終始選挙戦の主役だった。はっきりしたのは、「ポピュリズム(大衆迎合主義)か否か」が政治の新機軸となったことだ。左右両翼が政権を争った欧州政治は崩壊に向かっている。

ポピュリズムは止めたが……

 マルク・ルッテ首相は「オランダが“誤ったポピュリズム”を止めた」と大喜びだった。自身が率いる中道右派の自由民主党(VVD)が首位となり、「英国の欧州連合(EU)離脱、トランプ米政権の誕生」という悪い流れを断ち切ったというのだ。とはいえVVDは議席を41から33に大きく減らし、信任を得たとは言い難い。ルッテ首相には、ポピュリズムのドミノを止めるのが唯一の目標になっていたのだ。
 オランダ政治は戦後、VVDとキリスト教民主勢力、中道左派・労働党の3大政党が「親EU・民主主義」の枠を作ってきた。1998年の総選挙では、定数150のうち3大政党の合計は112議席にのぼった。それが徐々に減り、今回は計61。過半数にも届かない。特に労働党は退潮が著しい。2012年総選挙で獲得した38議席は9議席に減り、少数政党に転落した。極右勝利を回避したとはいえ、米英両国と同様、エスタブリッシュメント(支配階層)への反乱が起きているのは明らかだ。
 アムステルダム大のハイス・シューマッハー准教授は「今回はPVVか、反PVVかを問う選挙だった」とした上で、「連立交渉はPVV抜きで進むが、小党連立の不安定政権になるだろう。各党はアンチPVVだけが共通点だった」と指摘する。ルッテ首相の続投には、少なくとも4党の連立が必要だ。

039

 ここまでにも繰り返しポピュリズムと言う言葉が出てきます。

 しかし普通に考えると大変奇妙です。

 これは日本語で日本人向けの記事です。 そして日本人の多くはオランダの政局政党などに詳しいわけはないのですから、なぜヘルト・ウィルダース党首の率いる自由党がポピュリズムと言われ、その何が問題なのかを説明しても良いはずです。

 ところがこの手の欧州政局を伝える記事には、この説明が一切ないのです。

042

「緊縮」への抗議表明

 ウィルダース氏は選挙を自分自身に対する国民投票に変えてしまった。彼は何者か。
 
オールバックの髪をブロンドに染めているものの、母は旧植民地のインドネシア系で、生粋の白人ではない。イスラム嫌悪発言はトランプ氏以上に直情的で、「コーランはテロの源泉。禁書にする」「国境を閉めろ! イスラム過激派が来るぞ」と公言する。国際テロ組織アル・カーイダがインターネット上に出した標的リストに名前があがり、「生命の危険がある」として選挙戦では24時間警備がついた。
 党の公約は、A4判の紙1枚に書かれた11項目だけ。「オランダの脱イスラム化を進める」「EU離脱を問う国民投票を行う」以外、これといった政策もない。財源を示さないまま「年金支給年齢を65歳に戻す」「所得減税」を掲げ、左派票獲得を狙った。
 世界の注目は、「EUの優等生オランダで、なぜ極右なのか」に集中した。経済成長は毎年2%前後と堅調で、失業率は5%。緑と運河で覆われた国土はどこもインフラが整備され、トランプ政権を生んだ米中西部の「ラストベルト」とは大違い。欧州福祉大国の代表で、グローバル化の恩恵を受けてきた貿易国家でもある。
 オランダ人ジャーナリストはそんな優等生国家に「裏側」があるとし、昨年大ヒットしたテレビのドキュメンタリー番組を勧めてくれた。アムステルダム郊外での貧困層の暮らしを追った「罪」という題名の作品。「平等の社会」と自負する国の底辺で、格差が広がる実態を浮き彫りにした。番組で紹介された借金苦の男性には、「助けてあげて」と寄付金が4万ユーロも集まった。
 番組制作者のエステル・グールド氏に電話すると、「ウィルダースへの投票は、緊縮を進めた政府への抗議表明ですよ。特に労働党に対しては、貧困層の間で『裏切られた』という思いが強い。自分の声が政治に届いていない、という不満が強い」と話した。
 格差はユーロ危機後にひどくなったという。政府が補助金を削減したためだ。政府が省力化に努めた反動で、手当申請はすべてコンピュータ化され、高齢者や貧困層には手に負えないほど複雑化した。

047

 しかもこのヘルト・ウィダース氏は只のポピュリストではなく極右と言う事になっています。

 でもどこがどう極右なのでしょうか?

 普通、極右と言うのは過激な民族主義や国家主義を指すのですが、しかしこのウィルダース氏の政策にはそういうモノは見当たりません。

 それどころか緊縮政策の余波で苦しむ弱者支援と言うのは、むしろ左翼の発想です。

 しかも本人はインドネシア人との混血で、純粋なオランダ人でさへないのです。

 だからオランダ民族主義などを掲げているわけもないのです。

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 勿論、反イスラムと言うのは右派的ではあります。

 しかし批判をされたかと言って、批判者を暗殺するような宗教を自称リベラリスト達は問題にしないのでしょうか?

 ウィルダー氏への暗殺計画って、嘘でも冗談でもないのです。 だから実際に警察が24時間警護しているのです。

 更にその警察に関してこんな話まで出ました。

モロッコ人移民が警官に採用されており、ウィルダース氏が公衆の前に現れる予定場所や時間を、モロッコ人犯罪組織に漏らしていたとして逮捕されました。

 警官として働く移民でも、自身が警護する要人の暗殺に協力しているのです。

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「イスラム嫌悪」の原因

 今世紀に入ってから、オランダでは「イスラム嫌悪」につながる2つの衝撃的事件があった。
 2002年の選挙直前、コラムニストのピム・フォルタウィン氏が暗殺された。「イスラム移民流入を止める」と公約して新党を結成した人物で、同性愛者であることを公言していた。銃撃犯は白人青年だったが、彼の死は「政治的殉死」と見なされた。第2の事件は2004年に起きた。大画家の弟の子孫で映画監督のテオドール・ファン・ゴッホ氏がモロッコ系青年に銃撃された上、のどを切り裂かれ、惨殺された。イスラム社会の女性に対する暴力を告発する短編映画を作った直後だ。表現の自由や男女平等を尊ぶオランダの価値観を「イスラム教徒が脅かす」という恐れが、殺人事件により現実のものとなった。
 オランダのイスラム教徒は現在、約85万人。人口の約5%を占める。多くは1960~70年代、政府が労働力として招いたモロッコやトルコからの移民とその子孫だ。
 オランダは多文化主義を誇り、学校でのイスラム教教育も容認してきた。「他人に迷惑をかけない限り、自由を尊重する」が国是で、安楽死や同性結婚、売春を法で認める国である。だからこそ、
立場が違うという理由で殺人を犯す人や集団は、「国を揺るがす存在」と映る。
 ポピュリズムを止めたルッテ首相も、選挙戦中の新聞広告で「この国のルールに従わない者は出ていけ」と主張し、イスラム移民の犯罪に厳しい姿勢をとった。

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 ここでは書かれていまえんが、もう一つソマリア出身でやはりオランダの国会議員だったアヤーン・ヒルシ・アリの暗殺計画もありました。

 アヤーン・ヒルシ・アリもウィルダース氏同様、イスラム教を批判した事で、イスラム教徒達から命を狙われて、今は完全に所在を隠しています。

 狭いオランダの中では隠れる場所がなく、しまいには空軍基地の中や警察学校の寮で暮らしたりしたのですが、ところがモロッコ人の警官が暗殺団にウィルダース氏の所在を漏らした例からもわかるように、警察学校の寮でさへ安全を確保できなくなったのです。

065

 で、ワタシは非常に不可解なのが、自称リベラリスト・自称エリート達の反応です。

立場が違うという理由で殺人を犯す人や集団は、「国を揺るがす存在」と映る。

 ??

 「映る」じゃなくて、現実に「国を揺るがす存在」そのものじゃないのですか?

 このように政治的発言で、簡単に人を殺すような人間達を大量に国内に抱え込んでしまったら、言論の自由始め、リベラルの価値観を守っていけるのでしょうか?

 本来のリベラルであれば、こうした暴力を断固非難するべきではありませんか?

 ところが大変奇妙な事ですが、現在欧米のリベラリストはこうしたイスラム教徒の暴力よりも、イスラム批判をする政治家を「極右ポピュリスト」と言って非難するのです。 

071

「ルペン大統領」誕生の可能性

 オランダ総選挙でウィルダース氏の勢いを止めたとはいえ、求心力低下に悩むEUにとってはほんの息継ぎでしかない。今年は4~5月にフランスで大統領選があり、9月にはドイツ総選挙が控える。イタリアも年内の総選挙実施が濃厚だ。
 中でもフランスでは、極右政党「国民戦線」のマリーヌ・ルペン党首の当選が現実味を帯びてきた。大統領選の争点はオランダ以上に、「極右か否か」に集中する。
 しかも、ここで止め役が期待されるのは、39歳のエマニュエル・マクロン前経済相だ。オランド大統領ら仏社会のエリートを輩出した名門「国立行政学院」出身で、選挙は今回が初めて。社会党の予備選にさえ出たことがない。公約といえば、どう見てもオランド政権の焼き直し。このシロウト政治家に、EUの中核を担うフランスの未来を託さざるを得ないのである。
 そうなったのも、フランスはオランダ以上に左右両翼の崩壊が著しいためだ。
 ドゴールの流れを汲む中道右派・共和党候補のフランソワ・フィヨン元首相は、妻と娘、息子の家族3人を自分の秘書にして、給与として約1億円も支払った。今や公金横領の容疑で、捜査を受ける身だ。社会党候補は、党内左派のブノワ・アモン前教育相。予備選を勝ち抜いたものの、「国民全員に月750ユーロ(約9万円)の最低所得を保証」「雇用を奪うロボット生産に対する課税」という浮世離れした公約で支持が伸びない。それどころか、オランド政権を支えた党内中道派が相次いで不支持を表明し、党は分裂寸前だ。
 フランスは2回投票制で、第1回投票の上位2人が決選投票に進む。目下の世論調査では、左右2大政党の公認候補が上位2人に残れず、ルペン対マクロンの一騎打ちになりそう。マクロン氏に「極右阻止」の期待がかかるのは、このためだ。これまでは極右アレルギーがあるため、「ルペン氏は決選投票で敗退する」と見られてきたが、そんな仏政治の常識は今回に限って通用しそうにない。

なぜ福祉大国で?

 それにしても、欧州で「反イスラム」を声高に掲げるポピュリズム政党が台頭するのは、オランダやフランス、ドイツのほか、デンマークやフィンランド、スウェーデンなど日本がお手本としてきた福祉大国ばかり。同じポピュリズム政党でも、イタリアの「五つ星運動」やスペインの「ポデモス」は緊縮反対を掲げながら、イスラム移民排斥やEU離脱にはあまり熱心ではない。中東からの難民流入の最前線なのに、である。
 アムステルダム大のシューマッハー准教授は「豊かな人ほど、変化を恐れる。自国の福祉や文化に満足しているからこそ、人権や個人の自由を尊ぶ欧州の価値観がイスラム台頭で脅かされている、という不安が強いのだろう」と指摘する。
 オランダ総選挙は、ポピュリズム政党の勢いが、主要政党が総力を挙げて対抗しなければ止められないほど強いことを示した。既成政党は生き残りのため、ポピュリストに負けないほど強く「国益優先」を打ち出し、厳しい移民政策をとるようになるだろう。欧州政治や外交は当面、ポピュリズムという大きな流れの中で動くしかない。

082

 で、結局何がポピュリズムなのですか?

 前回のエントリーで書いたけれど、ポピュリズムと言うからには、どのような政策に問題があるからポピュリズムなのかを説明するべきなのです。

 ル・ペンやウィルダースの何がイケナイのですか?

 彼等の政策の何処にどんな問題があるのですか?

 最初から最後までポピュリスト許せない!!ポピュリスト止めろ!!それだけじゃ只の罵詈雑言です。

 何で国益優先や移民制限の政策をしたらダメなんですか?

 何で反イスラムだとダメなんですか?

 何で反イスラム、国益優先、移民制限を言うとポピュリストと言う事になるのですか?

 そういう政策を取ると何処の誰が困るのですか?

 それについての解説は何にもないのです。

089

 ワタシは以前、アヤーン・ヒルシ・アリの自伝「もう、服従しない」を読み、それに着いてエントリーしました。

 アヤーン・ヒルシ・アリは21歳の時に、父親から意に沿わない結婚を強制されたことから、オランダに逃げて難民として受け入れられました。

 その後オランダでソマリア語の通訳をしながら、ライデン大学の政治学科を卒業して、2003年オランダの国会議員になりました。

 彼女はこの頃から、オランダの対イスラム移民政策に関して、厳しい警告を発してきました。

 彼女は自身のイスラム女性としての体験、そしてオランダに移住してから見聞きしたイスラム移民の状況から、欧米のリベラリスト達が掲げる「イスラムは平和な宗教」など妄想であるとわかっていたのです。

093

 イスラム移民の殆どは女性の人権などオランダの価値観を受け入れる意思はなく、イスラムを批判されたら何の躊躇いもなく暴力を振るう。

 オサマ・ビン・ラディンのようなテロリストを支持するイスラム教徒は、イスラム教徒の中の少数派ではなく、圧倒的多数派である。

 彼等はオランダでもモロッコやソマリアで暮らしていた頃と全く同じ感覚で暮らしており、オランダに同化する意思はない。

 だからオランダが、寛容や多文化主義などの名目の下に、彼等のコミュニティを放置したら、イスラム原理主義者やテロリストの温床になる。

 彼女はこれをオランダ国民に対して訴えたのです。

096

 その為彼女はオランダ中のイスラム教徒から命を狙われて、遂に国会議員を辞職してそのまま行方不明にならざるを得なかったのです。

 オランダは元来ホントに平和で自由な国で、首相や大臣でもSPもつけずに気楽に自転車で移動するような国だったのです。

 ところが一言イスラムを批判したら、24時間警護がついても安心でない、警察官さへ信用できないと言う事になるのです。

 こんな宗教がマトモなのか?

 極一部のイスラム教徒がテロを行うからと言って、それで全てのイスラム教徒を危険を考えてはイケナイ。

 リベラリストや自称エリート達はこう言ってきたのですが、しかし幾らオランダが小さな国でも、ホントにそんな極少数のイスラム教徒だけで、一人の政治家が警察学校の寮の中でも安全を守れないと言う事態になるのでしょうか?

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 イスラム教など特定の宗教やその信者を危険視してはイケナイ。

 全ての民族の文化には優劣はなく、どの国から来た移民でも、自分達の文化を保持する権利がある。

 これが欧州リベラリズムの基本理念でした、

 そしてこれは人種差別反対の理念にも合致し、大変美しい理想であることはワタシも認めます。

 しかしイスラム教徒の圧倒的多数は、コーランだけを絶対化しており、そのコーランは女性の人権も言論の自由も認めないし、アヤーン・ヒルシ・アリのような棄教者には「死で報いよ」と言うのです。

 そして実際にイスラム教徒達はこれを実行すべく彼女を点け狙ったのです。

 これは「寛容」と「多文化主義」の理想とどう合致させたらよいのでしょうか?

160

 本当に言論の自由など民主主義、リベラリズムの価値観を守っていきたいなら、こうした現実を見て、この宗教に対して正面から考え直すべきではありませんか?

 しかし「自由」の国オランダでは、そもそも普通のオランダ人にはこうした疑念を表明する事さへできないのです。

 アヤーン・ヒルシ・アリはソマリア出身の女性。

 ピム・フォルタインは同性愛者。

 そしてヘルト・ウィルダースはインドネシア人との混血。

 つまり全員がマイノリティなのです。

 マイノリティがマイノリティとして女性の人権や言論の自由と言う民主主義の基本理念を守りたいと言う立場から、イスラム教とドンドン増殖するイスラム移民への懸念を示すと、「極右ポピュリスト」と非難されるのです。

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 それではマイノリティではない一般オランダ人は?

 一般オランダ人がこうした疑念を口にすると「レイシスト!」として社会的に抹殺されるのです。

 だからマイノリティしか言えない・・・・・。

 こうした状況を作っているのが、欧米の自称リベラリスト、自称エリート達です。

 彼等が掲げてきた理想「多文化主義」「寛容」が、不寛容な移民を大量に招き入れ、オランダの民主主義を危機に追い込んでいるのです。

 しかし彼等は今もその問題を隠蔽して、自分達を批判する人々をポピュリストと罵倒しているのです。

 これを知性と良心の劣化と言わずして、何と言うべきでしょうか?


  1. ヨーロッパ
  2. TB(0)
  3. CM(14)

2017-03-20 13:16

劣化エリートとポピュリズム

 数年前から欧米の言論界や自称エリート達は、反EU・反グローバリズム・反イスラム・移民制限などを唱える人達や政党を「ポピュリズム」「極右ポピュリズム」と称するようになりました。

 そして欧米の言論・自称エリートの意見を仕入れてくる日本の自称エリート達もこの言葉をそのまま使っています。

 ポピュリズム「無視できない」=仏独オランダ駐日大使

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 しかしワタシはポピュリズムと言う言葉をこのように使う事には非常に違和感を感じました。
 
 なぜならまずそもそも言葉としての使用法が正確ではありません。

 ポピュリズムは大衆迎合主義の事です。 

 しかし民主主義国家では、議員や大統領などの政治家は、国民を代表する人々であり、国民の期待に応える事が仕事なのです。

 だから民主主義国家では政治家達は、常に大衆に向かって「自分はいかに皆様の期待に応えているか」をアピールしています。

 その意味では民主主義国家の全ての政治家は、常に大衆に迎合しているのであり、その中で最も大衆に迎合したと国民からみなされた政党が与党になり、国家元首になるのです。

 これが民主主義なのです。

183

 それではその民主主義で何がポピュリズムと見做されるかと言えば、それは当選の為の人気取りが本来の政策に優先してしまい、やたらに美味しいけれど実現可能性のないマニフェストを掲げたり、或いは国民感情は満足しても実現したら、国家にとって後々大きな損出になるような政策を行ったりした場合です。

 因みに歴史的には、国民大衆から熱狂的な支持を得て、果断な政策を成功させて、その国のその後の繁栄の基盤を作った政治家もいます。  
 勿論このような場合は決してポピュリストとは言われません。

 しかし彼等もまた大衆の支持を得る為に非常な努力をしました。

 なぜなら民主主義国家で重要な政策を成功させるには、国民の強い支持がなければ不可能だからです。

166

 だから特定の政治家・政党が、国民大衆の支持を求めるから、或いは支持されているだけではポピュリズム・ポピュリストと言う事にはなりません。

 ポピュリスム・ポピュリストと言うなら、その政策に実現可能性がないなどの問題がある事を具体的に指摘するべきなのです。

 本来、問題のある政策を掲げる政党・政治家がいれば、その政策の問題を指摘するのが先で、その政党・政治家をポピュリズム・ポピュリストと呼ぶのはその後にするべきです。

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 しかし欧米エリート達は、特定の政治家・政党についてはその政策の問題を論じないまま、いきなり「ポピュリスト」「極右ポピュリスト」と断定し、更にそのような政党を「ポピュリスト政党」と言い習わしているのです。

 ポピュリズム・ポピュリストは民主主義の悪弊とされますから、勿論これは悪党・馬鹿・間抜けなどと同様に悪口です。

 つまり欧米の自称エリート・言論人等は特定の政党に関しては政策評価もなく根拠も示さないまま悪口、罵倒語で呼び習わしているのです。

 これってマトモな人間がすることですか?

 これは他人の話をするのに、その人が何を言い、何をしたかも論じないうちに「馬鹿で悪党」と決めつけるのと同じですが、そんなことをする人がマトモな人間ですか?

190

 そもそも自分の意見をきちんと人に伝えると言うのは、エリート以前に大人としての最低限の能力です。

 他人についての意見を言う時には、なぜそう思うかを説明します。

 あの人は言う事はいつも立派なんだけれど、町内会の会費は払わないし、ゴミの収集日は守らないし、それに犬や猫を苛めるんだよね。 だからワタシはあの人は信用できないんだよね。

 これならわかります。 これが普通の人間でしょう?

 でもこんな風に言う人はどうですか?

 アイツは馬鹿で悪党だ!!
 悪党だ!!
 悪党だ!!
 悪党だ!!

 例え「アイツ」がホントに悪い人でも、こんな風にしか話せない人間がマトモだと思いますか?

179

 しかし現在の欧米の自称エリートと言論人ってこの後者のレベルではありませんか?

 これではもう知性が劣化しているとしか思えないのです。

 言葉を正しく使えず、自分の意見を説明できない言論人??
 なんじゃそれ??

 そしてその言葉をそのまま直輸入して使う日本人の自称エリートと言論人だって、劣化しているとしか言えません。

 ワタシは現在の欧州の「極右ポピュリスト」政党の政策の実現可能性について評価するほどの知識はありません。

 しかし冷静な政策評価もしないまま、彼等を極右ポピュリストと罵倒するだけの欧米エリートを見ていると、コイツラよりはマシではないかと思ってしまいます。 
  1. ヨーロッパ
  2. TB(0)
  3. CM(6)

2017-01-14 14:15

ヒトラーはアジアに何をしたの? 欧米リベラリストの幼稚な自己中

 凄く不思議なんだけれど、何でアジア人はヒトラーを憎まなければならないのでしょうか?

アジアの若者は何故ヒトラーに憧れるのか 台湾やタイでも問題に
フォーブスジャパン 2017年1月13日

台湾の高校生のグループが先月、ナチスのコスプレでパレードを行ない問題になった。台湾には過去、ナチスの強制収容所をテーマにしたレストランもあった。人口2,300万人の台湾では毎年のように、欧州の歴史の暗部であるナチスを模倣する動きが現れる。しかし、彼らにユダヤ人を攻撃する意図はない。彼らはナチスが70年以上前にしたことを学校で教えられていない場合が多い。台湾人は1945年以前のドイツのシンボルを、単に魅力的で強さを体現する、憧れの対象とみなしているのだ。

その傾向は台湾だけでなく、東アジアを通じて見られる。

エンターテインメントニュースサイトのDangerousminds.netによると、ナチスの制服は若者のコスプレの選択肢の一つで、日本、韓国、タイ、香港、中国で見られる。日本では、”ヒトラーコスチューム”が人権団体のサイモン・ウィーゼンタール・センターから販売中止を求められるまで7年間販売され、中国ではアパレルショップIzzueの14店舗内でカギ十字の紋章が装飾に使われ、外国人からの苦情により取り下げられた。

2013年にはタイのバンコクに「ヒトラー」という名前のフライドチキンショップが登場した。同店はKFCのカーネル・サンダースの顔をヒトラーに入れ替えたロゴまで作っていた。しかし、彼らがナチスのシンボルを体や店に掲示する行動にユダヤ人を傷つける意図はなく、ファシズム思想とも関係がない。

アジアの学生たちの多くは、第二次世界大戦についてあまり学んでいない。アジアにはナチスが数百万人を虐殺したホロコーストの記憶を語り継ぐユダヤ人団体も少ない。260万人の人口を持つ台北に、ユダヤ人は1,000人しかいないというデータもある。

台北ユダヤ人センターの会長を務める米国人のロス・ファインゴールドは「アジアでも、ナチスの過ちを伝える公的な努力はされており、大学レベルでは歴史のコースも提供されている。しかし、若者には十分に届いていないようだ」と述べた。


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 ヒトラーはアジアに何も悪い事をしていません。

 アジアに悪い事をしたのは、イギリス、フランス、オランダ、アメリカ、それにポルトガルなどです。

 これらの国々はアジア諸国を侵略支配して、数百年に渡りアジアの諸民族を奴隷化しました。
 またその過程で虐殺や文化破壊も行いました。

 アジアの人々からすれば、悪いのはイギリス、フランス、オランダ、アメリカ、ポルトガルなどであってドイツではありません。

 ドイツはこのような国々を、後ろから打ん殴り叩きのめしてくれたのです。
 実際第二次世界大戦中、ドイツがヨーロッパで大暴れして、こうした国々の国力を大きく削いでくれたことは、後にこれらの国々が独立するための大きな助けになりました。

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 アジアに植民地を持っていたヨーロッパの国々の中で、唯一第二次大戦中にドイツの侵攻を受けなかったのはポルトガルです。

 このポルトガルだけは第二次大戦後もアジア、アフリカの植民地を維持し続けたのです。

 その為ポルトガル植民地だった東チモールやアフリカのアンゴラの独立戦争は数十年に渡る凄惨な物になりました。

 これを思えば、第二次大戦後数年で独立できたアジア諸国は、幸運そのモノです。

 ワタシが東チモールの独立派だったら思うでしょう。

 ああ、ヒトラーがポルトガルまで侵攻していてくれたらなあ・・・・。

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 ユダヤ人の虐殺もユダヤ人にとっては大変気の毒だし、大変悪い事です。

 しかしヒトラーのユダヤ人虐殺程度の虐殺は第二次大戦後も何度も起きていますし、またそれ以前にもありました。

 共産主義者はヒトラーのユダヤ人虐殺より一桁多い人間を殺しています。

 オランダなど長期の植民地支配の過程で殺した人の数も、ヒトラーに引けは取らないでしょう?

 オーストラリアやアメリカで行われた原住民虐殺だって大変な規模です。

 勿論、ユダヤ人が自分達の仲間を殺したヒトラーを憎み非難するのは当然です。

 しかしそれを言うなら、インドネシア人はインドネシア人を殺したオランダを非難するのも当然でしょう?

 人間は普通、他人を殺した奴より、自分の身内を殺した奴の方が憎いし、また自分の身内を殺した犯人を懲らしめてくれた奴がいれば。たとえソイツがどんな凶悪犯でも恩人として感謝するのです。

 何でアジア人が自分達アジア人を殺した宗主国よりも、ユダヤ人を殺したヒトラーを優先的に恨む義務があるのですか?

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 少し脱線するけど、ユダヤ人迫害はヨーロッパ全体で伝統的に行われていたことで、ヒトラーの発明でも専売特許でもありません。

 だからナチが東欧諸国を占領した時に、地元の人達がナチに便乗してユダヤ人の大虐殺をやりました。

 ポーランドなど第二次大戦終結後にポーランドに戻ってきたユダヤ人を虐殺すると言う事までやっています。

 またパレスチナ問題に絡んで、イスラム諸国の反ユダヤ主義も燃え上っています。

 ところが大変奇妙な事に、ユダヤ人団体はこうした問題は一切不問に付して、ひたすらナチのユダヤ人迫害だけを問題にしているのです。
 
 しかし反ユダヤ主義はナチだけの問題でない以上、ナチだけ叩けば反ユダヤ主義が解決するはずもないのです。
 
 それなのにナチに関してだけは、仮装行列の衣装でも、アイドル歌手のコスプレでも大騒ぎするのに、他のホロコーストや反ユダヤ主義一切問題にしないのはなぜでしょうか?

 日本や台湾の仮装行列やコスプレよりも、イスラム教徒による反ユダヤ主義の方が余程深刻で、危機的でしょうに。

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 こうしたユダヤ人団体の対応を見ていると、要するにイスラム教徒による反ユダヤは怖いから何も言えない。

 日本のアイドルやその他アジアのコスプレは、他意がないので文句を言えば直ぐに謝罪する。

 だから安直に叩きやすい所を叩いて見せるだけ、と言う極めて姑息な対応だとしか思えません。

 なるほどユダヤ人が長い間迫害されたのは気の毒です。
 
 しかし今はイスラエルと言う結構な強国を作り、近隣諸国を圧迫している立場です。

 だから好い加減に被害者専業と言う立場は捨てて、反ユダヤ主義には強国としての品位ある対応を取るべきでしょう。

 そうしないといつまで経っても差別される側にいるしかないでしょう。

 本当の意味でユダヤ人がその知性と能力に相応しい敬意を受ける為には、強国イスラエル国民としての品位を雅量を身に着けるべきです。

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 それにしても、そもそもナチズムが非難されるのは、ドイツ民族至上主義を掲げて、他のヨーロッパの民族を隷属支配、或いは抹殺しようとしたからです。

 だからヨーロッパ人がナチズムを非難し、ヒトラーを憎むのはわかります。

 しかしアジア人がそれ付き合う義務はないでしょう?
 
 だってヒトラーがナチズムを掲げていた頃、欧米では白人至上主義が当然視されていました。

 ウッドロー・ウィルソンは民族自決原則から、アジア・アフリカの民族は除外しました。

 ルーズベルトは「日本人の頭蓋骨は我々白人から2000年遅れている」と言いました。
 こんな事を言っている人間がナチスの人種科学を非難できるのでしょうか?

 しかしこれが当時の欧米のリベラリズムだったのです。

 白人が白人を隷属化し抹殺するのがナチズム。
 白人が有色人種を隷属化し抹殺するのが、当時の欧米リベラリズム。

 前者は絶対悪だが、後者は人道主義と言うのは、レイシズムの極致でしょう?

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 ヒトラーが悪人と言うのは、欧米の立場の話です。
 欧米の植民地化に苦しめられたアジア・アフリカの人々からすればヒトラーは邪悪な欧米人を懲らしめる為に神様が送ってくれた英雄です。

 第一次湾岸戦争の時、イスラム諸国ではサダム・フセイン支持のデモが吹き荒れました。
 
 インドネシアでもデモ隊の人達が、「サダム・フセインもヒトラーもユダヤ人と戦った英雄だ!!」と言っていました。

 インドネシアの総人口の90%はイスラム教徒ですから、コーランの規定からも、また現在のパレスチナ問題からも当然反ユダヤなのです。

 そして歴史を学べば、インドネシアの植民地支配で苦しめたオランダを倒してくれたのはヒトラーです。

 そういうヒトラーをインドネシア人が英雄と思うのは当然ではありませんか?

119

>アジアの学生たちの多くは、第二次世界大戦についてあまり学んでいない。

 イヤ、学んでますってば!!
 だって自国の建国は第二次大戦のお蔭なんだから学ばない訳に行かないでしょう?

 そして学んでいるからヒトラーは英雄なのです。

 自国の独立運動家達が投獄されたり拷問を受けていた時に、その独立運動を弾圧している宗主国を倒してくれた国の総統を非難しろと言うのですか?

133

 先日世界の自虐史観で紹介したけれど、欧米のリベラリストは今もとにかくヒトラー極悪論を、ヒトラー悪魔説を振り回しています。

 そしてそれに疑義をはさむ言論は、ナチのSSがやったように暴力的に弾圧します。

 結局欧米のリベラリストと言うのは、トコトン人種差別主義者で、欧米中心主義なのです。

 ホントに彼等が人種差別に反対で、そして多様性なんてモノを重視するのであれば、自分達に厄災であったヒトラーもアジアには救済であったことぐらいは理解できるはずです。

 彼等がホントに人種差別を憎み、多様な価値観、少なくとも他国には他国の価値観がある事を認めるなら、アジア諸国の首脳がヒトラーやナチの戦犯の遺影に花を捧げて、自国の独立の一助になったことを感謝しても文句は言わないでしょう。

 しかし自分達にとって厄災だった人間は、世界中で厄災でなければならない。
 自分達の好都合は絶対正義で、不都合は絶対悪だ。

 こうした幼稚な自己中にはまり込んで一歩も出られないからこそ、安直に「多文化共生」「多様性の尊重」なんてことを言えるのでしょう。
  1. ヨーロッパ
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2016-12-25 19:39

本当の目的は? ヘイトスピーチ規制

 欧州委員会がツィッター、フェイスブック、マイクロソフト、そしてyou tubeを運営するマイクロソフト等4社に向けて、ヘイトスピーチへの迅速な対応を要求したそうです。

 津田大介「欧州のヘイトスピーチ議論の波は日本にも」

>背景には、欧州の、大量の移民や難民の流入に対する反感の高まりがある。たまった反感がソーシャルメディアへのヘイトスピーチ投稿という形で具現化しているのだ。欧州委員会が懸念しているのは、そうしたヘイトスピーチがネット上に蔓延(まんえん)することで、攻撃の対象となって社会から排斥され、疎外感を持った人たちが「イスラム国」(IS)が扇動する過激主義と結びつくことだ。パリ同時多発テロ事件やブリュッセル連続テロ事件を経験した欧州だからこそ、身に迫る危険を回避するため、ヘイトスピーチを野放しにできないという思いがあるのだろう。

001

 攻撃の対象となって社会から排斥され、疎外感を持った人たちが「イスラム国」(IS)が扇動する過激主義と結びつく

 これはイスラム圏からの移民や難民によるテロや犯罪が起きる度に、欧州委員会だけでなく、メルケル政権などが持ち出す論理です。

 でもこれオカシイと思いませんか?

 確かに欧米からISに参加する人間が多数いる事は事実です。
 しかしISはそもそもイラクで生まれたモノです。 そして参加者の圧倒的多数はイラク始め周辺イスラム諸国の出身者です。

 欧米からの参加者は全体ではごく少数でしょう。

 で、イラク始め周辺イスラム諸国でイスラム教徒の若者が、イスラム教徒である故に社会から排斥され、疎外感を持つのでしょうか?

010

 さらに言えばイスラム過激派のテロが猛威を振るっているのは、欧米ではありません。 中東や北アフリカを中心とするイスラム圏です。

 先日のドイツのクリスマス市でのテロのように数十人の死傷者の出るテロは、中東や北アフリカでは無数に起きています。
 しかしこうした地域は欧米人も日本人も関心が薄いので、余り問題にされないだけです。

 そしてイスラム圏でテロをやっているのはイスラム教徒です。

 そのようなテロリストの一部が、移民難民に交じって欧米に来てテロをやっているのです。 でもそれはイスラム過激派台頭のトバッチリと言うか、お裾分けであって、本体ではないのです。

 こうしたテロリスト達はそれぞれの祖国で「社会から排斥され、疎外感を持つ人々」のでしょうか?

013

 全然違います。
 テロリスト達はイスラム諸国でイスラム教徒と言うマジョリティーに属していたばかりか、多くが高学歴で富裕層の子弟なのです。

 イスラム諸国で富裕層に生まれて高学歴の若者が、イスラム教徒である故に「社会から排斥され、疎外感を持つ」のですか?

 あり得ないでしょう?

 イスラム過激派は明らかに、イスラム諸国の狂信化によって生まれ、その狂信者が難民や移民に交じって欧米に入り込んだと言うべきなのです。

016

 このようにテロやイスラム原理主義の台頭を、全て欧米でのイスラム教徒への差別や疎外感に結び付ける自称リベラリストの意見を見る度に思うのですが、彼等は多様性とか多文化共生とか言うのが大好きですが、しかし実は完全に完全な欧米中心主義者で、イスラム圏の事もイスラム教にも一切関心がないのです。

 イスラム圏でのテロのニュースは連日のように出ているのです。

 だからイスラム世界に最低限の関心があれば、イスラム過激派のテロは欧米よりもイスラム諸国で深刻な事ぐらいはわかるはずです。

 しかし自称リベラリスト達は、ベルリンやパリでのテロの死者には同情しても、トルコやパキスタンでのテロの犠牲者には何の関心もないから、こうした発想が出てくるのです。

017

 なぜ今イスラム社会がひたすら狂信化しているのかは、わかりません。
 しかし1979年のイランイスラム革命を皮切りに、明らかに狂信化へ進んでいます。

 トルコはケマル・アタチュルクのトルコ建国以来守り続けた世俗主義を捨ててイスラム化へ舵を切りました。

 インドネシアのように、これまでヒンズー教や土着宗教と自然に共存していたような国でも、キリスト教徒だったジャカルタ特別州知事を「イスラム教侮辱」で告訴するような事態になっています。

 そしてブルネイではクリスマスを祝うと懲役5年の刑が課せられる事になりました。 因みにブルネイでは昨年から、イスラム教の戒律を外国人にも強制するように法律を変えています。

 イスラムの狂信化や過激化を「貧困」に結び付ける議論は盛んですが、ブルネイのような世界有数の金満国家までが、このように狂信化しているのです。

 そしてイスラム諸国全体で、国内の非イスラム教徒に対する迫害が激化しています。

020

 イスラム狂信化の理由はわかりません。
 しかしこうしたイスラム諸国の状況を見れば、イスラム過激派の台頭に、欧米でのヘイトスピーチなんか何の関係も無いのは明らかです。

 けれどもこのように狂信化したイスラム圏から大量の移民や難民を受け入れたら、テロリストやまた異教徒への犯罪に罪悪感を持たない人間が多数入り込むのは当然でしょう?

 先日ドイツでの女子医学生強姦殺人事件の犯人が逮捕されました。 犯人は17歳のアフガニスタン人の難民だったのですが、更に呆れた事実が明らかになっています。

 容疑者はアフガン難民…ドイツを揺さぶる女子医大生殺人事件

 実はK(犯人)は2013年、すでにギリシャで難民登録をしていた。ところが、そこで女性を暴行し、崖から海に突き落とし、逮捕され、刑務所に入っていた。しかも、そのときも自分の年齢を17歳と称していたのだ。

 2013年にギリシャで17歳だった犯人は、ドイツでは事件当時16歳だったわけです。 

021

 これに対して、ドイツの政治家達は、以下のように発言しているそうです。

メルケル氏(CDU・キリスト教民主同盟):「この忌むべき殺人を引き起こしたのがアフガニスタン難民だとしたら、彼を厳しく裁かなければならない。しかし、それを、あるグループの拒絶につなげてはいけない」

ガブリエル副首相兼経済エネルギー大臣(SPD・社民党):「このような凶悪犯罪は、シリアやアフガニスタンから最初の難民がやってくる以前にもあった」

事件の起こったフランブルク市の市長サロモン氏(緑の党):「難民を十把一絡げにしてはいけない」

 ええ、ワタシだって難民全部が強姦魔だなんて思ってはいません。 

025

 しかし普通の日本人がドイツ旅行をするには、パスポートが必要です。 パスポートがあっても犯罪歴のある人などは、入国を拒否される場合があります。

 どんな国でも自国民の安全を守る為には、こうした入国審査をするのです。

 しかしメルケル政権は人道主義から、パスポートなどの身元証明の一切ない「難民」を無審査で大量に受け入れました。

 こんな事をすればこの犯人のような犯罪者やテロリストが大挙して入国するのは当然ではありませんか?

 メルケルの難民受け入れに関しては、これを懸念する人も沢山いました。

 しかしメルケル政権はこれを「テロリストは別のルートを持っている」などと強弁して退けたのです。

026

 また自称難民の年齢についても、完全に自己申告に任せて、明らかに30過ぎのオヤジとしか見えない男まで、未成年として入国させています。 

 こんな事をすれば、犯罪者やテロリストを大歓迎しているのと同じでしょう?

 そしてこれを欧州委員会も全面的に推進しているのです。 

 結果、欧州で自称難民によるテロや犯罪が頻発するようになったのです。

 つまり欧州での自称難民によるテロや犯罪の頻発の原因は、こうした自称難民を無審査大量受け入れを決定した政治の責任ではありませんか?

028

 このような責任のある政治家達が、自称難民の犯罪について「難民全部が悪いわけではない」と言うのは、一見人道主義の発言に見えます。
 
 しかし本当にそうでしょうか?

 例えば不潔な食品の輸入を強行した政治家が、その食品で食中毒が出た時に、「全ての輸入品が不潔なわけでない」「輸入品が危険などと言う偏見を持ってはイケナイ」などと言ったらどうでしょうか?

 メルケル等の発言はこれと同じではありませんか?

 これはもう格調高い人道主義なんかではなく、自分達の無謀な政策の責任を誤魔化す為の詭弁に過ぎないのです。

030

 反移民、反難民の発言、所謂ヘイトスピーチはつまり、こうした難民・移民を入れた政治家への批判そのモノなのです。

 こうした発言を容認すれば、当然批判の矛先が移民・難民の受け入れを主張した政治家、そしてEUに向かうのは自明ではありませんか?

 そして実際欧州では反EU、反リベラルの政党が勢力を伸ばしているのです。

 だからこそEU委員会や既存の欧州各国政権はヘイトスピーチを規制したいのではありませんか?

 彼等が恐れているのは、自国民がテロや犯罪の犠牲になる事ではなく、彼等の失政を明確化されて、政権を喪う事なのです。

034

 言論の自由、表現の自由は、ヨーロッパでは最も重要な人権であり価値だったのではありませんか?

 自分達の無謀な政策の責任を回避するために、これを犠牲にしようと言う欧州委員会は醜悪としか言えまえん。

 彼等のやっていることは、彼等が反人権と非難している独裁者と全く同じなのです。

035

 因みにヘイトスピーチがそれほど許せないモノであるなら、欧州委員会はイスラム教とコーランを禁止するべきです。

 多神教とは見つけ次第殺せ。
 キリスト教とユダヤ教徒は仲間にするな。
 不信心者は首を刺せ。
 同性愛者は焼かれ、断頭するべきだ。

 凄いヘイトスピーチでしょう?
 でもこれコーランに書かれているのです。

 そして何より恐ろしいのは現在イスラム原理主義者と言われる人達は、本気でこれを実行しようとしているのです。

 本当にヘイトスピーチがイケナイのなら、当然こんなヘイト本の発行は禁止し、このようなヘイト宗教も禁止するべきでしょう。
  1. ヨーロッパ
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2016-12-07 12:10

難民受け入れ教と言うカルト

 先月、ドイツのフライブルグで女子学生が強姦されて殺されました。
 犯人はアフガニスタンから「難民」でした。

 この事件の顛末はナスタチウムさんのブログに詳しく書かれています。

 被害者の女子学生は難民支援のボランティアをしていました。
 
 犯人と被害者の関係はわかっていませんが、難民支援のボランティアや職員の女性が、難民から強姦などの性犯罪の被害に遭うと言う事件は非常に多いのです。
 
 しかし難民支援団体は多くの場合、被害者の救済よりは事件の隠蔽に熱心だったようです。

282

 被害者の父親はEUの行政執行機関、欧州委員会法務局のメンバーで長官の右腕と言われる人で、アドバイザーに任命されています。

 で、この被害者の両親は娘の葬儀について参列者に対して「娘に花はいらない。代わりに難民支援の寄付金を送って下さるように」と通知したそうです。

 素晴らしい!!!
 難民救済の聖者です。

 なるほどこんな人が欧州法務委員会のアドバイザーなら、EUが加盟国に難民受けれをごり押しするのは当然でしょう。

 でもこれでわかりました。
 難民受け入れって、難民救済の為の活動ではなく、完全なカルトだったのです。

283

 ワタシは難民の救済は出来るだけするべきだと思っています。
 戦乱に追われて苦しむ人々は救済しなければならない思います。

 だから自国やその周辺の国々の難民キャンプで暮らす人達にはできる限り支援するべきだと思っています。

 しかし大変不思議なのは、EUでは難民救済がそのまま「難民受け入れ」に飛躍していることです。

 勿論、ドイツやスェーデンなど豊な福祉国家での生活は、シリアやスーダンなど紛争国の難民キャンプでの生活とは比べものにならない程快適でしょう。

 だからドイツとスェーデンが全ての難民を受け入れる事が出来るならそれが良いでしょう。

284

 しかし現実にはそんなことは絶対不可能です。 何しろUNHCR(国連難民機関)によれば現在世界には6000万人もの難民がいます。
 
 この6000万人を全部EUで受け入れる事ができるのですか?

 そんなことは絶対不可能でしょう。

 どんなに豊かな国でも、難民救済に割ける予算は限られいます。
 本当に難民を救済したければ、この限られた予算でできる限り大勢の難民を救済できる方法を選ぶべきです。

288

 日本政府は難民受け入れではなく、難民キャンプと難民キャンプを抱えている国々を支援する方法を取りました。

 難民キャンプで暮らす人達には偽装難民はいません。

 難民キャンプでの支援は、難民の出身国かキャンプの受け入れ国の生活水準に合わせれば良いので、支援に必要な金額は限られています。

 文化摩擦などの問題もありません。

 だから限られた経費で沢山の難民を救済できます。
 ワタシはこれが、現在唯一現実的な難民救済方だと思います。

 ところがなぜかこれは欧米でも国連でも評判が悪いようです。
 難民を日本に受け入れろと言うのです。

291

 しかし難民を先進国に受け入れたら、先進国の生活水準に合わせた支援が必要になりますから、支援に必要な金額が難民キャンプなどに比べて遥かに高額になります。

 しかも文化摩擦を避ける為の教育など余分な経費が掛かります。 

 こうなると同じ予算でも救える難民は、難民キャンプ支援に比べて遥かに少なくなります。

 何よりも最大の違和感がこうして莫大な費用をかけて救済されている人達がホントに難民かどうか怪しい事です。

 EUが受け入れている「難民」達は、実は皆不法渡航業者に莫大な手数料を払い、危険な渡航をした人達だけなのです。

 つまり十二分な資力と体力と、そして違法違法行為を恥じない人達だけを救済しているのです。

 困っている人を救うのにこんな選別法はオカシイでしょう?

295
 
 しかもこの人達の中に難民ではない唯の不法移民が大量にまじっている事は、ヨーロッパの人達も十分知っているのです。

 だってそれでなくても60年代末から中東や北アフリカから黄金郷ヨーロッパに不法移民をする人達が押し寄せていました。

 これが難民を偽装すれば、ヨーロッパに定住だけでなく、様々の福祉の恩恵まで受けられるのですから、こうした不法移民が増えないわけはないのです。

 こんな風に不法移民まで救済していたら、本当の難民の救済に使えるお金や労力は殆ど残らなくなります。

 こうした問題は当然ヨーロッパの人達だって十分知っているのです。

 しかしなぜかEUのエリート達はひたすら難民受け入れをごり押ししているのです。

 こうなるともう目的は難民救済ではなく、自称難民の受け入れだとしか思えません。

300

 実際、彼等は実に気持ちの悪い事をやっています。

 例えばどう見ても30過ぎのオヤジとしか思えない男を、17歳以下として受け入れたりしているのです。 17歳以下の同伴者のいない難民は未成年として保護すると言う規定があるので、年齢を詐称する自称難民が多いのです。
 
 なるほど未成年なら救済はわかりますが、しかしどう見ても30過ぎのオヤジを敢えて17歳以下と認定しなくてはならないのか?

 またテロリストの疑いのある人間も、その危険を無視して受け入れています。

 そして受け入れた自称難民達が性犯罪など悪質な犯罪を犯しても、報道を管制をして事実を国民に隠蔽すると言う、民主主義国家としてはあり得ない事をやっているのです。

 一体何の為にここまで難民受け入れに執着するのか?

 合理的な理由は全く見出せません。

307

 ナンミンウォッチさんが日本でもこうした難民受け入れを推進している団体を紹介してくださいました。

 しかしワタシはこれを見ていても全然わからないのです。

 だってこの団体は「とにかく難民を受け入れろ」と言うだけで、何の為に受け入れなければならないのかには全く説明がないのです。

 日本が少子高齢化で労働力が必要、難民を受け入れる事は将来への投資などととも言います。

 しかし労働力確保の為の移民なら不法入国をするような犯罪性の高い人は絶対困ります。 難民を労働者として受け入れるなら、難民キャンプで採用試験をして合格した人に就労ビザを出せば良いでしょう?

 何も無理に家族コミで不法入国者を支援する必要はないのです。

 だからもうどう考えても、難民受け入れは難民救済の為の活動ではありません。

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 そして最初に紹介したEU法務委員会のメンバーを見ればわかります。
 
 これはもう完全なカルトなのです。

 難民救済には一切合理性がなく、難民受け入れだけが自己目的化しており、その為には自分の娘が強姦されて殺されても構わない。

 これがカルトでなくて何をカルトと言うのでしょうか?

 こんなカルトの狂信者が法務委員会のアドバイザーだったのですから、EUの難民政策が異常なのは当然です。

 これではカルト教団の信者でないEU加盟国の国民は背筋が冷たくなったでしょう。

 だってこんなカルト教団の信者でない限りは、難民を気の毒に思って救済する意思がある人でも、自分の娘や自分が強姦されて殺されるのはゴメンでしょうから。

320

 何で欧米でこの手のカルトが蔓延しているのかはわかりません。
 しかし欧米人は合理的なようで実はあんまり合理的でもない、論理的なようで論理的でもない、でも一見合理的そうだったり論理的そうだったりする話にはコロリと参るのです。

 そして一旦参るとそれをトコトンやってしまうのでこういう事になるのかも知れません。
 
 でも日本は絶対こんなカルト入れないようにしましょう。
 こんなカルトが入ると社会が崩壊してしまいますから。
  1. ヨーロッパ
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