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2023-11-24 12:15

自衛隊は国民を守ってくれる 池内恵教授vs小川清史元陸将

 東京大学の池内恵教授が、元陸上自衛隊西部方面総監・陸将・小川清史氏にツィッターで長々抗議したようです。



 ワタシは少し前にツィッターのアカウントを停止されているので、詳しい事はわからないのですが、池内教授はチャンネルくららの番組の中の「イスラエル・ガザ最大病院に突入 中東専門家はなぜ偏っているのか?」の内容に抗議したようです。



 この番組はロシアのウクライナ侵略直後から始まり、毎月一回程度の頻度で、陸・海・空のもと自衛隊幹部だった3人がウクライナ戦況を分析・解説していました。 またウクライナ以外に世界的な軍事緊張が起きた場合は、それについても解説していました。
 で、今回はイスラエルのガザ攻撃についての解説だったのです。
 
 さすがに元プロ、しかも高級軍人による解説は的確で非常に興味深く、ワタシは毎回欠かさず見ていました。 
 特にウクライナもガザも陸上戦闘が中心である事から、元陸将小川氏の解説が中心になるのですが、小川氏の解説は常に正鵠を得ており、また今後の戦況の予想もこれまで見事に当たってきました。

 で、池内教授は小川元陸将の発言の何が気にいらなくて、態々小川氏を名指した上でこの番組を批判したのでしょうか?

 ワタシは小川氏の発言の中で「ハマスが統治機構なら、ガザの住民を地上に置いて空爆に晒し、自分達は地下に籠るのはオカシイ。 統治機構なら住民を地下に退避させて、自分達が地上で戦うべきだ。」と言う発言じゃないかと思うのです。
 
 小川氏も含めて、この三人のもと自衛隊幹部は全員、軍事のプロであっても、中東のプロではありません。 だから今回の解説も、イスラエルのガザ攻撃の善悪正否や政治的意味は全く話題にしていません。
 しかし自衛官とすれば、国民保護は重要な課題です。
 ところがハマスは国民保護の義務を完全に放棄している事は明らかなのです。
 これは自衛官としては見逃せない問題でしょう?

 そしてワタシはこの小川元陸将の発言を聞いた時に、日本国民として非常に心強く思いました。
 小川元陸将は国民保護の義務を重視している!!
 小川元陸将がこの発言をしたとき、ほかの二人、元海将と元空将も賛同していたのですから、自衛隊は陸海空揃って国民保護を重要な使命だと認識している事が感じられました。
 
 自衛隊は国民を守ってくれる軍隊なのです。
 だから国民を空爆に晒し、自分達は地下に逃げ込むハマスを許せないのです。
 そしてこれはハマスと言うテロ集団の本性を明白にする発言でした。

 だからこそ何かハマスを擁護してきた日本のイスラム研究者が「カチンと来た」のでしょう。
 
 しかしこれは何とも奇妙な話です。
 だって戦後民主主義の教育ではずうっと「軍隊は国民を守らない」と言ってきたじゃないですか?
 「国民を守らない」と言って旧日本軍を非難してきたじゃないですか?
 
 軍隊が勝手に戦争を起こす。
 しかし国民は守らない。
 そして国民が戦争に巻き込まれて殺される。
 だから軍備を持ってはイケナイ!! 
 自衛隊は違憲!!

 と喚き続けてきたのです。

 ところが今回のハマスのテロは正に、ガザ住民は何も知らないままハマスが始めたテロにより、ガザがイスラエル軍の攻撃を受けているのです。
 しかしハマスはガザ住民の安全を守るどころか、退避を妨害し、戦場に置き去りにしたまま、自分達だけは地下道に逃げ込んでいるのです。

 これは日本の自称リベラリストからすれば最低最悪の行動ではありませんか?
 ところが日本の自称リベラリストは誰もこれを非難せずに、なぜかイスラエル軍ばかりを非難しているのです。

 そしてこの点を元陸将が指摘すると、東京大学教授はそれが気に入らないようです。 
 これ一体何ですか?

 しかし勿論これはワタシの誤解かも知れません。
 実はワタシは池内恵教授の本を何冊か読んだ事があるし、講演を聞いた事もあります。 そしてそれぞれ大変興味深く面白く思ったので、このブログでも紹介しています。
 ついでに池内恵教授の父であるドイツ文学者池内紀の本も好きでした。 それで池内紀の本をネタにした話もブログに書きました。
  
 それで池内恵教授も普通に立派な学者だと思っていたのです。
 それが最近なぜかツィッターで執拗に飯山陽博士の人格攻撃をしていてるのです。
 池内教授と飯山博士は、東京大学イスラム学科の先輩・後輩関係にあたり、「国際政治チャンネル」と言うネット番組で二人仲良く出演していた事もあります。
 それなのに何でいきなり飯山博士を人格攻撃?

 一方飯山博士は自分のyoutubeチャンネルで、ケチョンケチョンにやり返しました。
 何でこんなことになったのかワタシはわからなかったのですが、しかしどうもこれは飯山博士が完全に反ハマスの立場で、日本のイスラム研究者全般を非難してきた事が原因と思われます。
 ワタシはこれは今一確信がなかったのですが、しかし今回池内恵教授が小川元陸将に抗議したことで、確信を持てました。

 でも池内恵教授の本心はきちんと聞いてみたいです。
 チャンネルくららは池内恵教授を招待して話をしたいと言っていますから、是非池内恵教授には出演してほしいです。

 因みに最初の動画の左端の着物姿の男性・内藤陽介氏も実は東京大学イスラム学科卒で、池内恵教授と飯山陽博士の先輩に当たります。 
 イスラム学会ってホントに狭い世界なんですね。

 最後にもう一度言います。
 小川元陸将の発言でわかりました。
 自衛隊は日本国民を守ってくれる軍隊なのです。
 小川元陸将の発言を聞いて、ワタシは大変心強く感じました。
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2023-11-07 13:18

多様性の先は独裁国家

 この10年ぐらい、マスゴミがやたらに「多様性」と言う言葉を振り回すようになりました。 それで小池百合子などマスゴミ迎合政治家が無条件にこれを推奨しています。
 ワタシは札幌市民なので東京の事はよくわかりませんが、東京都では「多様性を推進する」かどうかを都民、或いは都議会で問うとかしたのでしょうか?

 ところで世界で一番多様性に満ちているのが中東です。
 アメリカではありません。
 アメリカは移民国家なので、世界中から移民が入っていますが、しかしアメリカは建国以来「自由と民主主義」と言う確固たる価値観があります。

 そして移民達はこのアメリカの価値観に共鳴して移民するのです。 だから移民一世でもアメリカの価値観に全面的に賛同し、アメリカの愛国者として活動する人が多数いるのです。
 その意味ではアメリカは人種や民族は多様でも、価値観、特に政治的な価値観は明確に統一された国家です。
 だからいくら移民が入り込んでも、政治体制は安定しているのです。

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 しかし中東は違います。
 中東はオリエント文明発祥の地で、世界でも最も古い文明を持つ地域です。
 けれどもこの地域は異民族の侵入が絶えた事がなく、侵入した異民族と先住民族との軋轢が絶えません。 
 尤も先住民族と言っても、オリエント文明発祥の頃から住民から、侵入者として入った異民族まで色々います。 
 
 異民族の侵入は紀元前から何度も繰り返されているので、前に入った民族からすれば、後から来た連中は「侵略者」、後から来た連中からすれば前からいる連中はみんなまとめて「先住民族」です。
 そりゃいくら元は「侵略者」でも、その後数百年住み着いてれば、侵略者と呼び続けるわけにもいきません。
 でも、こうやって後から後から入り込む異民族と、それ以前からの住民が仲良く融和するわけではないようです。

 むしろ暴力的な侵入を受け続けたからこそ、それぞれが血縁で団結して我と我が身を守ってきたようです。
 そしてそれ故、先祖から宗教などを頑なに守り続けてきたのです。

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 中東は殆どがイスラム圏なのですが、イスラム教は7世紀に成立した宗教です。 
 一方キリスト教も中東で生まれた宗教で、イスラム教化される前はキリスト教圏だった地域も広いのです。 
 そしてイスラム化されてからも、先祖からの宗教を捨てなかった人々も多数います。
 だからイスラム圏と言っても、宗教問題は非常に複雑です。

 さらに異民族の侵入支配と言う物、独特と言うか・・・・。 
 中東諸国の王朝は自国の防衛と体制維持のための武力を異民族の傭兵に頼るのです。 
 遊牧騎馬民族とかクルド人なんかです。

 イラクやエジプトなど、中東文化の中心地の人達からすれば、コイツラは無知で粗暴で貧乏な野蛮人なのですが、そういう連中は兵隊としては強いのに人権費が安いので重宝なんですよね。
 それに自国内に身内の全くいない異民族と言うのは、雇用主以外に頼る相手がいないので、雇用主の言う事だけを聞くのが魅力的です。
 でもそれで長い間、軍事を異民族に丸投げしていると、結局傭兵にお家乗っ取りをやられて、王朝が交代する事になるのです。
 ところがそうやって御家乗っ取りに成功してできた新王朝がまた異民族の傭兵に軍事を丸投げするのです。

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 そんなわけで歴代の支配者がみんな異民族と言う事になります。
 例えば十字軍を追い出した英雄サラディンはクルド人です。 
 またずばり「マムルーク王朝」と言うのがあります。 マムルークと言うのは白人奴隷、正確には黒人以外の奴隷の事です。
 中東イスラム圏では黒人奴隷はザンジュ、黒人以外の奴隷をマムルークと言いました。
 因みに中東イスラム圏は欧米より千年以上前から、アフリカでの黒人奴隷狩りをやっています。 
 尤も、白人奴隷狩りもやっていたので、その意味では人種差別はなかったんですけど。

 で、マムルーク王朝を作ったのはコーカサス出身の騎馬民族です。 彼等は騎馬に長けていたので、奴隷のとして傭兵になり、結局衰退した主家に変わって王朝を建てたのです。
 奴隷のまま傭兵になるとか、日本人の感覚からは凄い違和感があるんのですが、しかし例えばオスマントルコ帝国で皇帝の親衛隊として恐れられたイエニチェリも身分は奴隷です。

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 ワタシは目を悪くする前は遠い国、遥か国の事を書いた本が好きで、中東に関する本も結構読んだのですが、中東の歴史ってこういう所から日本人の感覚とは根源的に違う面が沢山あって、全然呑み込めませんでした。

 因みにワタシはマムルーク王朝の創始者スルタン・バイバルスを主人公にした小説「復讐そして栄光」と言うのを読んだ事があります。 一応史実で確認できることはその通りに描いた小説なのですが、しかし奴隷が奴隷のまま軍人として成功するなど、日本人の感覚からは余りに理解不能な世界なので、ファンタジー小説よりもファンタジーみたいに感じた記憶があります。
 
 しかしこういう歴史を読んで理解したのは、次々と異民族が流入してくる事の大変です。
 こういう状態がオリエント文明崩壊の頃から現在まで続いているのです。

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 こうして多民族、多文化になり、国民は血縁だけで団結すると言う状態になると、国家としてまとまるには独裁しかなくなります。
 だって民主的な選挙なんかしたら、多数派のイスラム教徒が政権を取り、イスラム教の教理に従った政治とかやりだします。
 しかしこんな政治が実現したら、キリスト教徒などマイノリティの人権が完全に潰されます。 
 非イスラム諸国との外交もマトモにできません。

 実際「アラブの春」でエジプトで民主的な選挙が行われたら、ムスリム同胞団が政権を取りました。
 これはハマスの本社とでもいうべき政党ですから、エジプトの経済社会がグチャグチャになりました。
 そこで1年程でクーデターが起きて、また元の軍事独裁政権に逆戻りです。

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 民主主義って、国民、皆が民主主義を尊重する意思を持たない限り実現しないのです。
 民主主義と言うのは、皆で話し合って多数決で決めると言う制度ですから、皆が同じ仲間、皆が同じ国家の国民として連帯感を持っていければ、多数派だけが少数派を無視して、自分達の価値観だけで暴走するようになるのです。
 
 だから多民族・多文化では独裁国家しか成立しないのです。
 民主主義の価値観では独裁者はそれだけで絶対悪なのですが、しかし多数派の暴走を止めて少数派の権利を守るには、強大な権力、武力を伴った権力が必要です。
 
 だから中東諸国は軍事独裁政権とイランのような宗教国家ばかりなのです。

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 と、言う訳でワタシは多様性とか多文化共存とか言うのには大反対です。
 勿論、外国が来ることで違った文化や違った価値観を知り、それを学ぶ事で、社会が進歩すると言う面はあります。

 しかし文化や価値観の全く違う人間同士が話し合って、常に上手く妥協点を見つける事ができるとは限りません。
 そもそもこの世には「法など守る必要がない」「自分達の文化だけが絶対であり、他の人間が自分達にあわせればよい」「全ての人間は唯一絶対の神に従うべき」などと信じている民族が多数あるのです。

 こうした人々を大量に抱え込んだら、民主主義が機能しない事は明らかです。
 ワタシは民主主義を守っていきたいので、安易に多文化共生や多様性などと言うスローガンには反対していきます。
 
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2023-11-01 11:53

通販生活の奇妙な「非戦」

 雑誌通販生活の表紙に対してウクライナ大使館が抗議すると、通販生活側は謝罪文を出しました。

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 これが問題の表紙です。
 因みに猫好きとして申しますが、雄猫の喧嘩は命懸けです。 故白様も無残な傷を負って、その傷がもとで亡くなられました。
 で、下が通販生活から謝罪文です。

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 しかし何とも違和感のある「謝罪文」です。
 
 そもそもこの戦争はロシア側からの一方的侵略です。 たった二年前の話ですから、皆覚えていますが、ロシアがウクライナとの国境に大軍を並べてウクライナ侵略の意図を見せた時、世界中の首脳がこれを止めようと必死に説得しました。
 フランスのマクロン大統領など連日長時間の電話をして、プーチンの話を聞き、開戦を思いとどまらせようとしたため「プーチンの介護人」と言われたほどです。

 しかしそれでもロシアはウクライナに侵攻しました。
 ウクライナの人々はこれに対して徹底抗戦しました。 
 しかし当時軍事力ランキング2位だったウクライナが軍事力ランキング2位のロシアに簡単に勝てるわけもなく、現在もまだ熾烈な戦闘が続いています。

 この間、ウクライナはブチャ虐殺など、民間人の虐殺や都市破壊などの被害を被り続けました。 それでも戦い続けるのは、このような国に降伏して得られる「平和」と言う物がどのような物であるかを歴史で学んでいるからです。

 そもそも謝罪文を出した二人の意図が「戦争を辞めさせる」ことであるなら、この表氏の猫が呼びかける相手はウクライナとウクライナの人々ではなく、ロシアとロシア人ではありませんか?
 昨年から戦況はウクライナ優勢になり、ロシア側の戦死者はウクライナの倍を超えています。

 プーチンはこの戦争が簡単に終わると思ってか、戦争の初期に職業軍人だけを投入しました。 そして一般国民の反感を恐れて、国民から徴兵を遅らせてきました。
 しかしその間に職業軍人が大量に戦死する事になってしまい、現在徴兵した兵士達を訓練する事のできる下士官や下級士官もいない状態です。
 その為、徴兵された兵士達は満足な訓練もされないまま、前線に投入されて戦死している状態です。

 更に悲惨なのは、このような形で投入されて戦死させられているロシア兵の多くが「ロシア人」ではない事です。
 ロシアは多民族国家なので、ロシア国内にはロシア人以外の民族が多数います。 プーチンはこうした民族の青年たちをウクライナに送り込んでいるのです。
 
 昨日、ワタシはダゲスタン共和国の空港騒乱事件についてエントリーしたのですが、これについて中道ウハウハさんが見事な解説をしてくださいました。
 
 ダゲスタンは元々イスラム地域ですが、これらイスラム地域は18世紀に帝政ロシアに征服支配されるようになって以降、繰り返しロシアに反抗し続けてきました。
 プーチンはこうした地域の青年をウクライナに送りこんで戦死させることで、ウクライナ侵略の兵員確保と、国内の反乱防止にしているのです。

 で、先日のダゲスタン空港へ押しかけたイスラム教徒の青年達も、ロシア政府は全部逮捕し兵役志願を強制するようです。
 つまりこれってロシア式徴兵だったわけです。

 ロシアのウクライナ侵略戦争はプーチンのロシア民族主義による戦争です。
 しかしプーチンはその戦争をロシア人ではなく、ダゲスタン人などロシア民族以外に戦わせて彼等を死なせる事に利用しているのです。
 
 ワタシはこのロシアのウクライナ侵略戦争が始まってから、連日、軍オタの人達が出し続けている戦況解説の動画を見ているのですが、ここで軍オタ達が皆首をひねるのが、ロシア軍の作戦の軍事的な合理性のなさと、その為のロシア兵の死亡率の高さです。
 初戦から兵員が不足する中で、何でこんなに無暗に兵隊を死なせるような作戦ばかり取り続けるのか?
 しかしロシア民族主義からすれば厄介な非ロシア民族のジェノサイトを兼ねての戦争なら、こんな作戦も十分あり得ます。
 その意味ではこの戦争は、ウクライナ人以上にロシアの少数民族にとって悲惨なのです。

 だからホントに通販生活が戦争の悲惨さを理由に「戦争反対」を呼びかけるなら、呼びかけるべき相手はロシア人、ロシア国籍である事を理由に、ウクライナの戦場に送り込まれているロシアの少数民族です。 
 この戦争はロシアがウクライナに侵略したことによって起きた物ですから、ロシアが撤退すれば直ぐに終わるのです。
 そうすればロシア兵も故郷に帰れるのです。

 ところが大変不思議な事に通販生活は、ロシアに侵略されて民間人を虐殺されているウクライナに「戦争を辞めろ」と言うのです。
 これは強盗に押し入られて家族を守る為に抵抗している人に「直ぐに抵抗を辞めて強盗の言う事を聞きいなさい」と言っているのと同じです。
 
 こんな事をしたら妻子が皆殺しにされてしまいます。
 しかしこれが通販生活の求める「平和」なのです。

 因みに通販生活の謝罪文では、パレスチナにも触れていますが、そもそも「非戦」と言うなら、ハマスが人質を解放して降伏すれば済む話です。

 国を守る事、国を守り殺し殺される事に反対なら、ハマスなど対イスラエルテロ組織のやっている事こそが全く無益な行為なのです。
 イスラエルはガザ地区とヨルダン川西岸地区から完全に手を引き、パレスチナ人の自治を保障しているのです。
 だったら何んでイスラエル相手にテロを行う必要があるんですか?
 
 テロを仕掛けて民間人を大量に虐殺したりすれば、イスラエル政府としては民間人を守る為の措置を取るのは当然でしょう?
 その時に犠牲になっているのは、ハマスの戦闘員ではなく、一般パレスチナ人達なのです。

 しかしハマスは今もガザ地区から、イスラエルにロケット砲やミサイルを撃ち続けています。
 これではイスラエル側がガザ地区を攻撃せざるを得ません。

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 通販生活が「非戦」を特集するなら、まずはハマスの無益なテロを非難して、即刻の人質解放と降伏を訴えるべきなのです。
 それを言わないなら、そもそもコイツラは戦争に反対する気なんかないと言う事です。

 イヤ、実際戦争に反対する気なんかないのです。
 コイツラが反対しているのは、民主主義国家が自国の国民の生命を守る事なのです。
 

  1. 戦後民主主義
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2023-10-24 12:13

カワイソウ利権と朝日新聞 ジャニーズ・Colabo・杉田水脈

 以前もエントリーしたのですが、朝日新聞が繰り返し「社説」まで書いてジャニーズを攻撃しています。 
 これは何とも奇妙な話です。
 だってクオリティーペーパーを自認する朝日新聞が、何で芸能界に首を突っ込むんですか?
 そもそもこれはジャニー喜多川個人の性的指向から生まれた犯罪です。
 それが社会問題だと言うなら、ジャニー喜多川氏の性犯罪を知りながら彼に忖度して、彼の性加害を受け入れないタレントを出演させないなどしてきたテレビ局の問題なのです。

 だからこれを追求するのはテレビ局にとっては不味い話で、そのテレビ局のオーナー会社に当たる新聞社にも不味い話です。
 何しろ現在、朝日新聞は新聞本業は完全に赤字で、昔財務省から払い下げて貰った不動産の収入と、テレビ局からの収入で食いつないでいるのですから。

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 それでも朝日新聞がジャニーズを攻撃するのは、攻撃する事でジャニーズから金を毟りたい、できたら公金も絞りたいからでしょう。
 但し流石にこうやって毟った金は直接朝日新聞に入るわけじゃなくて、朝日新聞と仲良しの左翼団体に入ります。
 ジャニーズ問題では、北原みのりその他いつものメンバーが集まって「被害者団体」を作りました。
 これは「ジャニーズファン」の団体を名乗っていますが、実は「希望の種」と言う北朝鮮系の団体です。

 ここで朝日新聞のジャニーズ叩きの理由がわかります。
 この「希望の種」と言うのは、実は元々慰安婦問題で騒ぎ続けた団体なのです。
 慰安婦問題と言えば朝日新聞ですからね。

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 慰安婦問題は朝日新聞が「強制連行」を捏造したことで、世界的な大問題になり、これに煽られた日本政府が「謝罪」してしまったのです。
 その後、莫大なお金が慰安婦支援団体に流れました。
 
 そしてこれを皮切りに「日本の加害責任」の捏造を続けて、中国の遺棄化学兵器や労働者の強制連行などをネタに日本政府から慰安婦問題よりも莫大なお金を引き出しました。
 
 これを思い出すと朝日新聞としては「夢をもう一度」で、何とかジャニーズをネタに金を毟りたいのでしょう。
 ジャニーズって凄い優良企業で、現在ファンクラブからの収益だけでも莫大だし、ジャニー喜多川氏の個人資産も莫大でした。
 
 虚偽で日本政府から莫大なお金を奪えたのですから、事実であるジャニー喜多川氏の性犯罪をネタにすれば、最低でも数百億は毟れるはずだ!!
 これが朝日新聞の狙いでしょう。

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 しかし新聞・テレビの影響力が慰安婦強制連行捏造当時と比べて著しく低下しているので、この試みが上手くいくとも思えません。
 けれどもそういう現実には目が行かないのが新聞・テレビ業界です。
 そしてこれと並んで気になるのが、新聞・テレビのColabo支援と、杉田水脈議員叩きです。

 Colaboの東京都若年女性支援事業の住民監査請求に関する裁判は今も続いています。 
 これについては原告暇空茜氏が裁判資料を有料で公開しており、それで「野生の調査員」達が都の監査委員会側の対応の問題点を次々と暴いている状態です。
 「野生の調査員」と言うのは、ツィッターのアイコンに動物を使っている所から来た愛称のようですが、しかし文字通り野生動物のように全く人の管理を受けずに、完全な自発意志でColaboの会計資料、東京都の若年女性支援事業に関する公開資料を精査している人達です。
 この中にはプロの弁護士や会計士、また公務員としてこの種の事業に関わった経験のある人達も多数いるようです。

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 「住民監査請求」は住民が自治体の予算の使い道を監視する為の制度です。 税金を払う人が税金の使い道を決めるのが民主主義の根幹ですから、その意味ではこれは民主主義の根幹ともいえる制度なのです。
 しかし現実にはこうした監視は、会計報告書などの経理資料を細かく見ていく事が必要な地道な作業です。 専門知識も必要です。
 それで現実には一般市民が問題の団体の会計資料を精査して住民監査請求を出すなどと言う事は殆ど不可能でした。

 ところが暇空茜氏はこれをやり遂げ、更にネットの機能を最大限使う事で、大勢の「市民」がこれに参加して協力すると言う体制を作りました。
 これは今後の地方政治や政府の在り方からも画期的な話です。

 「権力の監視」を新聞の使命と言うなら、新聞各社はこぞって暇空茜氏と野生の調査委員たちを応援し、莫大な都税が活動内容も怪しい団体に使われている事を問題にするべきなのです。

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 ところが朝日新聞等、マスコミはこの問題を必死に「富裕オタクのColabo攻撃」「ネットに溢れるColaboへの誹謗中傷」にもっていこうとしているのです。
 つまり全面的にColaboの不正会計を応援しているのです。
 一体何のために?

 一般国民は仁藤夢乃ののような自称フェミニストには好意は持っていないし、それが綺麗ごとを言言いながら国や東京都から不正に金を奪っていた事を暴けば、喝采するでしょう?
 だから視聴率や購読者を増やしたいなら、暇空氏中心に報道して、Colaboを叩くべきでしょう。 
  ところが新聞とテレビは逆をやっているのです。
 これはつまり新聞とテレビはColabの公金チューチューを支援したとしか思えないのです。

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 そしてこれとつながるのが杉田水脈議員攻撃です。
 杉田議員はもう昔から新聞とテレビから「人権侵害」「差別」でテレビと新聞から攻撃され続けています。
 彼等は杉田議員が雑誌に書いた論文から議員になる前のブログから切り抜いた一文をネタに、杉田議員を差別と人権侵害で攻撃し続けてきました。

 杉田議員は自民党内でも特に有力でも力がある議員でもありません。 
 新聞やテレビが何でこんな無力な女性議員を執拗に叩き続けるのか?

 ワタシはそれは杉田議員が昔から慰安婦問題などで、日本の為に地道に戦ってきたからだと思います。 慰安婦問題は日本の名誉にかかわる重大な問題なのですが、しかし日本政府はこれまでこの手の問題では戦って名誉を守るのではなく、文句を言う連中に金をやってもみ消す方法だけを取り続けてきました。
 これは「穏便で大人の対応」と思われますが、しかし実はこうやって言いがかりをつけて騒げば、日本は金を出すと思われて、それを専業にする連中を生み出す事になります。

 実際、日本にも韓国にもこれを専業にする連中がいて、これらの連中が北朝鮮とつながっていたわけです。
 そしてこの連中は実は日本共産党など日本の左翼団体でもあるのです。

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 彼等は「カワイソウ利権」と言うか、差別されたカワイソウな人達を助けると言う名目で、騒いで公金チューチューする事が、重要な「シノギ」になっているのです
 カワイソウな人々を盾にすると、公金支出などにも反対し辛いのです。
 反対すると「差別!!」「人権侵害!!」と叩かれます。
 
 しかしこういう連中に金を出しても、それがホントに「カワイソウな人」の救済に使われる事なんかないのです。 それはColaboの会計報告書や住民監査の結果を見れば良くわかります。
 だからこんな連中に金を与えてはダメなのです。
 彼等に対して「穏便で大人の対応」をしてはイケナイのです。

 杉田議員はその為断固戦い続けてきたのです。
 これは「カワイソウ利権」を「シノギ」にしてきた左翼団体にとっては一番辛い話です。 
 杉田議員は彼等の財布を奪おうと言うのですから。
 だから彼等は必死で杉田議員を攻撃し続けているのです。

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 昔は左翼は共産主義革命を夢を煽って、それに騙された人々から金や票を集める事で生活していました。
 しかしながらソ連崩壊以降、共産主義革命は一般国民からも欠陥商品と認識されて売れなくなりました。
 そこで以降「慰安婦強制連行」捏造などで加害の歴史を煽って、国から賠償金を出させてそれをくすねると言うビジネスを始めました。
 更に慰安婦強制連行も捏造がバレて、もうビジネスのネタとしは使えなくなったので、今度はLGBTとか若年女性支援とかアイヌ差別とか、「差別されてカワイソウな人」を救う「カワイソウ利権ビジネス」を始めました、そこで公金チューチューすると言うビジネスです。

 彼等がそのビジネスの新規出店先として期待しているのがジャニーズです。
 そして彼等のビジネスを妨害しているのが杉田水脈議員であり、暇空茜氏です。
 更にこの左翼ビジネスを支援して、ジャニーズや杉田議員を叩き、Colaboの不正会計を応援しているのが、新聞・テレビです。
 
 「貧すれば鈍する」と言うのは人の世の常ですが、クォリティーペーパーを名乗りながらここまで落ちぶれるたのだから無残ですね。

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2023-10-13 12:06

自民党どうなったの? 埼玉県トンデモ条例改正案

 埼玉県議会でトンデモ条例改正案が可決しそうになりました。
 ワタシもこの話、ネットでチラッと見たのですが、ホントに驚きました。
 
 子どもだけの留守番・外出禁止 埼玉の条例案が委員会可決 県から「一朝一夕には難しい」と懸念も
 10月7日 東京新聞

 これは児童虐待防止条例の改正案だったのですが、これが何でトンデモかと言うと、この改正案では以下の事が全部虐待になるのです。

 小学校三年以下の子供を一人で留守番させることは虐待。
 ゴミ出しや回覧板を回す時場合も虐待。
 高校生の兄弟が一緒にいても虐待。

 小学校三年以下の子供を一人で通学させることは虐待。
 一人でお使いに出すのも虐待。
 子供だけを公園で遊ばせるのも虐待。

 県民はこうした虐待を見た場合は、通報義務がある。

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 ???
 これだと共稼ぎの家庭やシングルマザーは勿論、母親が専業主婦で祖父母と同居しても「虐待」せざるを得なくなります。
 だってこれだと大人が殆ど24時間、子供に付き添っていなくてはなりません。
 幾ら専業主婦で祖父母と同居でも、それぞれ仕事ややりたい事があるわけで、こんな馬鹿な事をやっていられるわけがありません。

 当然ですが、これが可決しそうだという事が報道されると、大騒ぎになり、テレビでも随分報道されました。
 自民党嫌いの左派メディアがこの件で大喜びで、この改正案を叩いていました。 
 しかしこれについては左派メディアの報道通りです。

 それで結局、埼玉県自民党県議団は、この改正案を議会に提出するのを辞めました。
 しかし埼玉県議会では自民党が多数派なので、もし提出されていたら確実に可決したでしょう。
 
 何とも異様なのはこれほど家庭生活に影響のある改正案なのに、県議会提出の2日前まで全く自民党県議団外には知らされていなかった事です。
 だから県議会提出直前に内容を知って皆ビックリしたのです。

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 しかし自民党埼玉県議団が何のためにこんな条例改正案を出そうとしたのか全く理解できません。
 須田慎一郎氏は埼玉県議団のボスである村田琢実が公金チューチューと選挙の為にごり押ししたのだと言っています。



 これはある程度わかります。
 しかしワタシはヤッパリ納得できないのです。 
 だってこの条例改正案は余りと言えば余りに現実離れしています。

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 現在欧米諸国では子供の通学に保護者が付き添う事が、完全に義務化されており、留守番にも色々制限があります。
 それで例えばイギリスでは、親が薬物中毒で生活保護、車の運転は不可、子供は特殊なケアが必要なのでその為の学校に通うような場合、公費でタクシーを差し向けてくれるそうです。
 しかし日本では学習院とか日本女子大学付属小学校などでも、子供は1人で通学するのが基本で、親の付き添いは校則で禁止されています。

 欧米諸国が子供の通学への付き添いを法で強制するようになったのは、1970年代ぐらいからでこの頃から子供への犯罪が非常に増加して、子供の安全の為に付き添いが絶対必要になったからです。
 当然ですが、これは親にとっては大変な負担です。
 そもそも欧米の文化では個人主義、自立自助を重視してきました。 それなのにどこに行くにも親が付き添うのでは、子供の自立が疎外されるばかりです。 
 それでもなを親が常に子供に付き添う事を法で強制したのは、余りにも犯罪が多くて、それをせざるを得なかったからです。

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 しかし日本ではそういう事態は起きていません。
 愛子内親王が学習院小学校へ入学されたとき、入学後数日間は当時皇太子だった今上陛下が登校に付き添われました。
 しかしその後は1人で登校されました。 勿論少し離れてSPが付いていたのですが、他の生徒と校則にあわせての事です。

 こうした私立小学校の生徒の親は皆裕福なのだし、制服で通学するので、一目で私立小学校の生徒だとわかります。 その上自宅と学校が離れているので、徒歩ではなく電車等を利用します。
 これだと身代金誘拐犯には恰好の標的になりそうですが、しかしどの学校も愛子内親王の小学校時代と同様、親の付き添いは禁止したままです。

 警視庁の犯罪統計を見ても、愛子内親王の小学生当時と比べて、子供が被害者になる犯罪が増えたと言う事実はありません。

 それなのに何で埼玉県議団はこんな異常な条例改正を画策したのでしょうか?
 埼玉県は欧米並に治安が悪く、子供の誘拐や行方不明が多発しているのでしょうか?

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 須田慎一郎氏は田村琢実が学童保育の増設などを通じて利権を得ようとしたのだと言うのですが、一人での通学を禁止したら、学校が終わってから学童保育所まではどうやって移動するのでしょうか?
 親や祖父母が学校まで迎えに行って、学童保育所まで送るのでしょうか?
 こんなことができる家庭なら。学童保育は必要ないでしょう?

 因みにもしこの改正案が可決していたら、学習塾やピアノ教室、水泳教室など稽古事の業者は大パニックになります。
 こうした学習塾や稽古事は学校が終わってから始まるのですから、帰宅は学校よりはるかに遅くなります。 冬なら帰りは暗くなります。

 学校への一人通学がダメなら、こうした稽古事や学習塾はなおのこと、親の付き添いが必要になります。 
 こうなると付き添い不能な家庭は、稽古事や学習術を辞めさせるしかありません。
 当然この種の業界から恨まれる事になります。
 自民党県議団はこれは考えたのでしょうか?

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 それにしてもここまで異様な条例改正案が、県民の知らない間に殆ど寸での所で成立しかけたと言うのは、ホントに怖い話です。
 須田慎一郎氏によればこの改正案を推進した田村琢実は、LGBT条例も同様に成立させていたそうです。
 あれだって完全なトンデモ条例なのですが、しかし政府もLGBT利権増進法案など成立させていた状態なので、誰からも邪魔されずに成立してしまいました。

 今回は自民党国会議員からの反対もあって、改正案は流れたのですが、しかしLGBT利権増進法案のように、県民の隙をついて可決していたら、埼玉県は大混乱していたでしょう。
 
 それにしても自民党はどうなってしまったのでしょうか?
 ワタシが埼玉県民だったら、こんな条例改正を言い出すのでは、今度の選挙では絶対に自民党に投票しません。
 自民党埼玉県議達はそれがわかっているのでしょうか?

 安倍さんが亡くなられたら、完全に自民党の箍が外れたのでしょうか?

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