ドバイ 1日 ロイター] - イスラム組織ハマスの軍事部門アルカッサム旅団は1日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ北部のジャバリア難民キャンプを空爆したことで人質7人が死亡したと明らかにした。3人は外国のパスポート(旅券)保有者という。
ハマスは239人を人質にしたとみられ、これまでに4人を解放している。
イスラエルがガザの「難民キャンプ」を空爆して多数の死者が出た事は知っていましたが、その死者に「人質」が含まれていた事は知りませんでした。
しかし不思議です。
何で難民キャンプに「人質」がいるのでしょうか?
因みにこの人質って10月7日にハマスが行った大規模テロの時に、イスラエル側から大量に拉致した人質です。
そしてこの人質の中には多数の外国人がいました。
そしてその外国人の中にはタイ人やネパール人など、一目でイスラエル人ではないとわかる人達もいたのです。
で、何でこのイスラエルから拉致されて人質にされた人達が難民キャンプにいたのでしょうか?
「難民キャンプ」と言うからには国連や人道機関が管理しているはずです。 そういう場所に何で人質がいたのでしょうか? しかも7人も。
だって人質にされた人達は、ハマスの戦闘員に監視されているんじゃないですか?
人質は監視しなければ逃げちゃうのです。
これが7人ともなると、監視のハマス戦闘員だってその数倍は必要です。
と言う事は「難民キャンプ」にハマスの戦闘員が数十人、人質を連れたまま入り込んでいたという事ですか?
これだとイスラエル軍が空爆するのも当然でしょう?
人質が攻撃に巻き込まれる事は問題ですが、ハマスはテロ組織で、イスラエルはハマス討伐の為に戦っているのですから。
だから人質7人死亡はイスラエルの偽情報かも?
でもロイターの記事をよく見てください。
11月1日のイスラエル軍の難民キャンプ攻撃で、人質が7人死亡した事を発表したのはイスラム組織ハマスの軍事部門アルカッサム旅団なのです。
だからこれはイスラエルによる情報操作ではありません。
ハマス側が自分で、人質を難民キャンプに連れ込んでいたと発表したのです。
因みに毎日新聞がこの辺りをもう少し詳しく報道していました。
11月1日 毎日新聞
ロイター通信は付近の病院関係者の話として、ジャバリアでは少なくとも50人が死亡し、約150人が負傷したと伝えた。一方、ハマスは「400人以上が死傷した」と主張。現地にハマス幹部はいなかったとして、民間人に対する「虐殺」だと非難した。ハマスはこの攻撃でイスラエルから連行されていた人質7人が死亡したと明らかにした。うち3人は外国籍だという。
>現地にハマス幹部はいなかった。 民間人に対する虐殺だと非難した。
現地にハマス幹部がいなかったのはその通りでしょうね。
だってハマスは大組織ですから幹部が人質の見張りなんかしないでしょう?
それどころかハマスの上級幹部はカタールやトルコなどパレスチナから遠い国の高級ホテルで暮らしているのです。
しかし幹部でなくてもハマスがいるならイスラエル軍が攻撃するのも当然でしょう?
むしろ戦闘員が難民キャンプに人質連れで入り込む事ができる方が異常なのです。
けれども何で戦闘員が難民キャンプに入り込めたのでしょうか?
難民キャンプって国連等が管理しているはずです。
でもパレスチナの国連組織その物が問題なのです。
パレスチナ最大の国連組織は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)ですが、ここは職員数3万人の大所帯です。
因みにガザ地区・ヨルダン川西岸地区を合わせたパレスチナ自治区の総人口は500万人弱、ガザ地区だけなら200万人程度です。
これって札幌市民のワタシには凄くわかりやすい数字です。 札幌市の人口は200万人、北海道の総人口は500万人ですから。
それで札幌市の職員数が2万人、北海道庁の職員数は6万人程です。 この職員の中には道立高校の教師などの教職員や道警の警察官も含まれます。
つまりパレスチナの国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、北海道庁や札幌市に匹敵する組織なのです。
そして実際国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は学校等も運営しており、多数の教職員も抱えているのです。
パレスチナ自治区では国連組織は他にも色々活動しています。
しかしこうなるとパレスチナ自治区とは言いながら、実は行政サービスは国連丸抱えです。
そして世界各国からのパレスチナ支援金の大半が国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)などの国連組織に入ります。
ところがこの国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員に多数のハマスが入り込んでいるのです。 だから国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の労働組合などは完全にハマスが牛耳っています。
これも札幌市民の感覚なら凄くわかります。
だって北海道の教職員には北教組が沢山いるし、道庁や札幌市の職員には自治労が多いです。
だからこの感覚で国連機関にハマスが入り込んでいるのでしょう。
北海道の教員には本心北教組を支持している左翼教員も多いけれど、でも左翼教員ともめたくないから形だけ北教組に入って組合費を払っている人も結構いるようです。
国連のハマスもそんな感じじゃないですか?
これを思うとハマスが国連の難民キャンプを仕切り、挙句に戦闘員が人質を連れ込むのも当然でしょう。
そしてこういう有様では今回の空爆で国連職員が100人程死亡したと言うニュースを聞いても、全然驚きません。
因みに国連自体が随分とハマス寄りなのですが、これもわかります。 だって現地国連職員に多数のハマスがいるのですから、普通に国連がハマス寄りになりますよね?
下手にハマスと揉めると、これまでハマスを大量に雇用して、支援金を食いつぶしてきた事を問題にされちゃうじゃないですか?
驚くのはむしろハマス側が自分から「難民キャンプの空爆で人質が殺害された」と言い出す事です。
こんなこと言ったら、ハマスの戦闘員が難民キャンプに入り込んでいたと公言するのと同じでしょう?
しかし世界的にはむしろパレスチナ支持が増えているのです。
これはイスラム諸国で原理主義化が進んでいるのと、中東問題と言うのが、それ以外の地域の人間は中東なんかには無関心だからでしょう。
だからとにかく大声で「虐殺された」と喚けば、とりあえずその声に賛同してしまう人間が多いからではないでしょうか?