無難な人選ですね。
この人は今回のコロナ対策で、マスゴミの矢面に立たされてきたわけですが、財務官僚時代に鍛えたヘラヘラ官僚スマイルを駆使して失言もなく逃げ切りました。
なにより彼が厚労相として打ち出した日本政府のコロナ対策は大成功でした。
日本政府は中国がコロナパンデミックの存在を認めた1月から、尾身茂博士を始め日本の感染症対策の最高の専門家を起用して、クラスター潰しや三密の回避、マスクと手洗いの奨励と言った冷静で合理的な対応に徹しました。
この間、マスゴミはひたすら「PCR検査を!!!」、自称愛国者はひたすら「中国人の渡航を禁止しろ!!!」とわめき続けました。
ワタシも自称愛国者ですから最初は中国人の渡航禁止をわめきました。
でも真面目に専門家の話を聞くと、PCR検査で医療資源を食いつぶすのは無駄の骨頂だし、1月から中国人の渡航を禁止しても経済にダメージを与えるだけで何の意味もなかったのです。
そこで加藤厚労相はこういう連中を、ヘラヘラ官僚スマイルで慇懃無礼にやり過ごして、専門家や部下を守り、尾身博士等が建てた方針を貫きました。
この最初の方針が正しかった事は、大量のPCR検査やロックダウンに走った挙句、大量死に至った欧米諸国と、日本の状況を比べると明らかです。
これだったら官房長官になっても大丈夫ですよね?
官房長官会見でイソ子が噛みついても、ヘラヘラ官僚スマイルでうまくやり過ごすと思いますよ。
どのどのみち菅さんにすれば第一次菅内閣の人事は、本来の本命人事ではないでしょう?
だって衆議院の任期は来年10月までです。
だからそれまに絶対に内閣総辞職と衆議院の解散をしなければなりません。
政治記者達はこれを早くて10月、遅くとも年明けと言っています。
つまり第一次菅内閣はせいぜい数か月しか続かないのです。
だからワタシが菅さんだったら、この短命な内閣の為にベストメンバーを使いません。
代わりに第一菅内閣は自分を選んで推してくれた派閥への恩返し人事にします。
だから麻生さんも二階もそのまま現職に留まるし、派閥の義理で一回は閣僚をやらせなければならない人間がいるなら、そいつを入閣させます。
菅さんは今回の自民党総裁選では、完全勝利だったので、もう派閥に遠慮する必要もないのですが、だからと言って勝利したら速攻で自分を支持してくれた派閥を無視する、麻生さんや二階を切るんじゃ石破と同じ人格だと思われちゃいます。
どのみち解散までの期間が短く、本来の内閣としての仕事はできないので、特にトラブルを起こしたりスキャンダルが出るような人間でなければ無問題なのです。
そしてここで先に派閥に恩返しを済ませてしまえば、後々何をやっても文句を言われません。
第一次菅内閣の最大の目標は、次の衆議院選挙の勝利です。
野党がボロボロなのでこれは楽勝とも思えます。
しかし現在自民党は既に大量の議席を持っています。
菅さんはこれを維持するだけでなくさらに増やさないと勝った事になりません。
これは結構大変でしょう?
もしも議席を減らしたら、菅さんの立場は一気に弱くなり、政権は弱体化するでしょうから、ここは何として勝つしかないのです。
逆に衆議院選挙で勝てば菅内閣は晴れて国民の信任を得た事になりますから、自民党内での基盤も盤石になります。
だから菅さんが求める改革が実現するか否かは、解散後の衆議院選挙に勝てるか否かにかかっています。
そしてここで自民党が大勝して、旧社会党の残党を殲滅すれば、戦後体制に止めを刺して、憲法改正始め、本来日本が主権国家、国民国家、何より民主主義国家としての政治体制を確立することができます。
となると選挙公約として消費税減税を掲げる可能性もあると思います。
消費税減税がダメなら、社会保険料の期間限定での免除と言う手もあります。
だからワタシは第一次菅内閣の閣僚人事には全然期待していませんが、衆議院解散後の菅内閣の勝利とその後にはすごく期待しています。