先日、テレビに菅さんと石破と岸田の自民党総裁候補3人が揃って出演した時に、消費税増税に関して質問されたときに、何と菅さん一人だけが明快に「将来的には増税が必要」と答えました。
石破と岸田は、かなりあいまいな表現でしたが、とりあえず増税は否定したのです。
これだと菅さんは確実に消費税を増税すると思っちゃいますよね?
しかしワタシは絶対しないと思います。
だって菅さんはこういったのです。
ところがマスゴミはこの発言で「消費税というのは引き上げざるををない」という部分だけを切り取ってあたかも菅内閣が成立し次第増税を行うような印象操作をしました。
それでこの印象操作に騙された人たちが大騒ぎをしたので、菅さん自身で「消費増税は今後10年は不要で、増税はその先の話」と説明しました。
消費税増税が今後10年は必要ないというのは、昨年消費税を増税した時の安倍総理の方針でしたから、安倍政権を政策の継承を原則とする菅さんとしては当然でしょう。
一方、来年10月には衆議院の任期が切れるので、それまでの間に必ず衆議院選挙があります。 その時には菅さんは総理大臣を辞任して内閣総辞職することになります。
また菅さんの自民党の総裁の任期は、安倍総理の残りの任期までです。
自民党の規約で、総裁が任期途中でやめた場合は、党員投票を省いて、両院協議会だけで総裁を決められるのですが、しかしそのようにして選ばれた総裁は、前総裁の任期の満了がそのまま新総裁の任期になるのです。
つまり菅さんの自民党総裁の任期は、後一年程しかありません。
だから菅さんが自民党総裁になり総理になっても、その地位は最長でも1年一か月ほどしか保証されていません。
この期間には増税を行うなんて絶対不可能でしょう?
それどころか菅内閣が第二次安倍内閣並みの長期政権になっても10年は無理です。
だから菅内閣が続く限り増税はありません。
だったら何で菅さんはわざわざ将来の増税を明言したのでしょうか?
それは「自分は増税しない」と明言する為です。
さらに言えば、将来の増税には「行政改革を徹底して、国民にお願いして」という条件をつけました。
「国民にお願い」というのは、増税を公約に選挙をすると言う事でしょう?
これ財務省側からみると実に厄介な話だと思いますよ。
だって「増税」をしたければ、まずは行政改革に協力しなければならないわけで、そうなると増税の為に、自分達が抱えていた既得権益を切らされる事になるでしょう?
だから当面は菅内閣は「消費増税」というニンジンをぶら下げて財務省をコントロールする事ができます。
そもそも当面保障された総裁任期が1年1か月ほどしかく、その期間中の増税なんか絶対不可能なのに、総裁になる前から財務省や自民党増税派に喧嘩を売っても何の得にもなりません。
まずは自分が総裁選に当選するのが先です。
尤も菅さんの勝利はもう明らかなのですが、しかし菅さんとすればできる限り他の二人を引き離して大勝したいでしょう。
他を全く寄せ付けない大勝であれば、党内の立場は非常に強くなり、総理になった時の仕事がすごくやりやすくなりますから。
圧倒的大勝利で総裁になれば、増税派だろうか親北朝鮮派だろうが、逆らう奴はいくらでも抑え込めますから。
増税派は自民党では多数派だし、親中派や親北朝鮮派など魑魅魍魎みたいなのも沢山います。
第一次安倍政権がつぶされたのも、第二次安倍政権が増税をやらざるを得なかったのも、こういう連中を安倍総理が抑えきれなかったからでしょう?
だったら菅さんはもう消費税を減税をする気はないのでしょうか?
ワタシは減税の可能性は十分あると思います。
だってあの返ってきた民主党でさへ「消費税減税」を言い出したのです。
減税を取り巻く世論はジワジワと変わってきているのです。
その場合、次の選挙では自民党側でも「野党が減税を言ってるのに、うちが言わないで勝てるのか?」という意見が出ますよね?
だから菅さんが総裁選で大勝して、党内基盤を強化して、増税派を抑え込めるようなれば、今度の衆議院選で「消費税減税を」を公約にすることは十分可能でしょう?
だって菅さんは消費税増税は必要って言っちゃったじゃん?
でもそれって10年以上先の話だから、例えば2年とか、コロナパンデミック終息までとかって条件を付けての期間減税なら無問題でしょう?
将来の増税の為に今は減税が必要!!
とかなんとか言えば済む事です。
だから菅内閣が減税を言うかどうかは、野党と菅さんがどれだけ自民党増税派を抑え込めるかにかかっていると思います。
そして菅内閣が減税を掲げて衆議院選挙で大勝し、旧社会党の残滓が一掃されて55年体制が完全に終焉します。
そうなると日本の政治体制が激変するわけで、増税云々の話なんか完全に吹き飛ぶんじゃないかと思っています。
勿論以上は全部ワタシ個人の願望を込めた憶測ですが。