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2019-04-19 12:43

フランスよお前もか!! ノートルダム寺院修復寄付金

 パリのノートルダム寺院の火災復興には、既に1000億もの寄付金が集まっているそうです。
 このような莫大な寄付金が早々と集まったのは、火災直後からフランスを代表する大富豪達が数百億単位での寄付を申し出たからのようです。

 ところがそれに対して奇妙な事を言う人達が出てきました。

 寄付と再建方法で論争 ノートルダム火災、仏社会結束ならず
 2019年4月19日 7時28分


 AFP=時事】「私は、この大惨事を結束の機会とする必要があると、強く信じている」──。エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領は、パリのノートルダム大聖堂(Notre Dame Cathedral)で今週起きた大火災を受けたテレビ演説でこう表明したものの、この連帯感は2日と持たなかった。
 フランスでは15日夜に起きた火災を受け、各政党が欧州議会選に向けた選挙活動を停止した一方、大聖堂再建に向け集まった寄付をめぐる論争が17日までに勃発した。集まった寄付金8億5000万ユーロ(約1070億円)については、その一部が貧困層支援に使われるべきではないかとの声が上がっている。
 フランク・リーステール(Franck Riester)文化相は18日、仏ラジオ・モンテカルロ(RMC)に対し、「この無意味な議論は、『他に必要とされているところがある時に、ノートルダムに使うには多すぎる資金だ』というもの。社会システムや健康、気候変動対策のための資金が必要なのは当然だ」と指摘した上で、「だが、この並外れた寛大な行為の成り行きを見守ろう」と呼び掛けた。
 大聖堂の再建に対しては、フランソワ=アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)氏やベルナール・アルノー(Bernard Arnault)氏をはじめとするフランスの大富豪や大企業がそれぞれ1億ユーロ(約130億円)を超える寄付を表明。しかし、「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト、gilets jaunes)」運動の抗議デモが5か月にわたり続くフランスでは、富の不平等と低所得者層の窮状に注目が集まっており、巨額の寄付は批判を呼んだ。
 寄付により大規模な税額控除を受けられることも反発の一因となっており、これを受けてピノー氏は、税額控除の権利を放棄すると表明。一方のアルノー氏は、18日の株主総会で寄付をめぐる論争について問われた際、「フランスでは(公益となる)何かをする時でさえ批判され、非常に悩ましい」と語った。
 また、保守派の政治家らは18日、大聖堂に近代的な建築物が加わる可能性に懸念を示した。政府はこれに先立ち、新しい屋根と尖塔(せんとう)のデザインを公募する計画を発表。マクロン氏は再建を5年で完了する目標を定め、「近代建築の要素も想像できる」と述べていた。
 極右政党「国民連合(National Rally)」のジョルダン・バルデラ(Jordan Bardella)氏は仏ニュース専門局LCIに、「この狂気の沙汰を止めよう。私たちはフランスの文化財を絶対的に尊重する必要がある」と述べ、「現代アートとやら」が加えられるかもしれないとの考えを一蹴した。

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その一部が貧困層支援に使われるべきではないかとの声が上がっている。

 多額のお金ですから、こうしたお金を欲しい団体や個人は多いと思います。
 そして寄付に対する税制に不満を持つのも自由です。

 でもこのお金は、ノートルダム寺院を修復するためと言う事で、寄付されたわけで、税収でも国家予算でもないのです。
 それを誰がどんな権限で他の目的に流用するのでしょうか?

 ノートルダム寺院の修復に一体どの程度の予算が必要かは、今のところ全く見当がつかない状況でしょう?
 
 現代の工法と素材を使って形だけ元通りにするなら、短期間に安上がりにできるでしょう。
 しかし消失した屋根と屋根組を、創建当時そのままの工法で、オーク材を使って組みなおし、さらに火災の熱で脆弱化した部分の石材もまた、中世そのままの工法で加工して、組み立てるなどと言う事にしたら、時間も費用もどれだけかかるかわかりません。 1000億でも全然足りなく可能性だってあるのです。

 いずれにせよ、他人がノートルダム寺院の修復の為に寄付したお金を、勝手に他所へ回せと言う発想も、また多額の寄付に腹を立てるという感覚にも呆れます。

 この人たちは他人のお金と自分のお金を区別できないのでしょうか?

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 でも文化財や美術品に関する寄付をすると、こういう目に遭う事が多いようです。
 日本でもこういう事はあったのです。

 山口県立美術館には日本で最高、世界有数の浮世をコレクションした浦上記念館と言うのがあります。
 これは山口県出身の浮世絵コレクターである浦上敏朗氏が、自身のコレクションと記念館の建設費を寄付して作られました。

 浮世絵は日本を代表する美術品なのですが、しかし元々が純然たる商業美術で、一般庶民が気楽に買う事ができるポスターやブロマイドのような物だったので、日本国内では大切にされる事はなく、幕末から明治初年にかけて、アッと言う間に西欧に流出しました。

 それで本格的な浮世絵コレクションを持っているのは、西欧人ばかりと言う状況でした。

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 それを私費を投じてせっせと買い集めて、日本では最高、世界有数のコレクションを作ったのが、浦上敏朗氏でした。
 
 浦上氏は元々は実業家で、一部上場企業の社長だったのですが、しかしそれで裕福になって絵画のコレクションを始めました。
 しかしそのうちそれにはまりプロの画商になってしまいました。

 こうして画商として様々な絵に接しているうちに、浮世絵の魅力に憑りつかれました。
 そしてその本格的なコレクションが日本にない事の問題に気付き、浮世絵のコレクションを始めたのです。

 海外に散逸した浮世絵を買い戻すのには、単にお金だけでなく、大変な労力がかかります。
 しかし彼はそれをライフワークとしてやり続けました。

 そして完成した自分のコレクションの散逸を防ぎ、長く日本の宝とするために、故郷の山口県の山口県立美術館に寄付する事にしたのです。
 その時、浮世絵の他にも陶磁器など浦上氏所有の美術品と、さらに美術品を展示収蔵するための、浦上記念館の建設費も寄付したのです。

 この経緯は浦上氏自身の著書「あるコレクターの生活」に書かれています。
 これは美術品のコレクションや価格に決定のメカニズムなどについても、色々書かれていて非常に面白い本です。

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 しかし驚いたのは、浦上記念館寄付の後に起きた事に関する顛末です。

 浦上氏としては、純粋に日本の宝である浮世絵を、日本で守り続ける事を意図して、この寄付をしたのです。

 少なくとも日本ではこうして寄付で、税金が大幅に控除されるとかそういう制度はないし、また浦上氏自身、浦上記念館と浮世絵のコレクションの価値に相当するような、税を払うほどの大富豪ではないのです。
 と言うより浦上コレクションは、浦上氏の資産の相当部分を占めるのです。

 そういう寄付であったにもかかわらず、この寄付が報道されて以降の社会の反応は、浦上氏にとって実に不愉快な物でした。

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 報道直後から浦上氏が聞いた事もない団体や個人から、寄付の依頼が相次ぎ、拒否すると激怒されました。

 そしてこのノートルダム寺院修復への寄付金騒動のように、「こんな事に使う金があるなら、もっと困った人を助けろ」と言う抗議の電話も多数来ました。

 中には「自分の息子が大学に合格したので、入学金を支払え」と言って、大学の口座番号を知らせた来た人間までいたそうです。

 そして遂には奥様が怯えて、警察に相談するような事態にまでなってしまいました。

 だから浦上氏もこの件については完全にブチ切れていて、「自分としては日本の為に、社会の為になると思って、かなり無理をして私財を寄付した心算だけれど、これで褒められた事も、良い思いしたことも一切ない」と書いていました。

 そうです。
 これじゃブチ切れて当然でしょう?

 ワタシとしては浦上氏の行為は、非常に立派な事で、100%称賛されるべきと思っていたので、この寄付に対する社会反応を書いた顛末は大変ショックでした。
 
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 しかしこれ日本だけじゃないんですね。

 「フランスよ、お前もか?!」

 「文化国家」フランスで、しかもフランス文化を象徴するノートルダム寺院修復への寄付に対する反応がこれですからね。

 この種の反応は、日本だけではなく世界共通なのでしょう。

 そしてこういう反応を見ると、文化事業だけではなく慈善事業に対する寄付でも、寄付をした人が匿名の望むのもわかります。
 高額の寄付をすると、同様の反応はいつでも起きるのでしょう。
 
 だから謙遜の為でも、また「右手で善行をしても、左手に言うな」と言うキリスト教の教えの為でもなく、寄付した人の安全を守る為には、こうした行為は匿名にするのです。

 哀しいですね。
 でもそれが人間なのです。

 そしてこうしてみると、金持ちが金を手放さない理由も、何となくわかります。
 だって寄付なんかしなければ、金がある事も目立たないし、そうなると文句も言われないのです。
 
 この世には、金を自分の為に使う分には、至って寛大だけれど、他人の為、公共の為に使うとなると、「それなら何でオレに寄こさないんだ!!」と思う人が多数いるという事でしょうか?

 或いは他人の金でも金を見てしまうと、それが自分の物と勘違いする人間が多いという事でしょうか? 

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 だったら「迂闊に金を手放す物じゃない」と思いますよね。

 金を手放せば金がある事が、可視化されてしまいます。
 そうなるとろくな目に遭わないのです。

 実際、このノートルダムの寄付金騒動でも、槍玉に上がるのは、高額の寄付をした人だけで、同じ金持ちでもそういう寄付をしない人達は、何も言われていないでしょう?

 それなら寄付なんかしない方が安全です。
  
 なるほどこれでは持てる者が善意を見せる事もできないのです。
 こういうのを見ると富の不均衡を産んでいるのは、持てる者の強欲ばかりではないのだと思わざるを得ません。


  1. 古本
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2019-04-18 13:03

花の季節が始まる

 一昨日から異様に温かくなりました。

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 しかも快晴です。

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 それで雪融けがいきなり進んだのか、川の水が恐ろしい程増水していました。

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 こんなに温かいのでもしや・・・・と思ったら、やはり辛夷の花が咲いていました。
 でもほんの少しです。
 殆どはまだ固い蕾でした。

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 しかし日当たりの良い場所では、エゾエンゴサクが咲いていました。

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 とうとう花の季節が始まったのです。

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 あちこちに小さな花が咲いています。

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 温かさに浮かれて、発寒川の川沿いを遡る事にしました。

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 その前に西野神社を参拝していこうと思いました。

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 すると神社の手前で、キクザキイチゲとカタクリが咲いていました。

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 ここにはカタクリとキクザキイチゲの小さな群落があって、それが毎年少しずつ大きくなっていました。

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 まだ蕾の花が多いのですが、それでも去年より一段と増えた気がします。

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 カタクリとキクザキイチゲを見ると、完全に春になった事を実感しました。

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 とうとう花の季節になったのです。

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 これから一カ月余、札幌は花で一杯になり、一年で一番美しく華やかな季節になります。

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 発寒川の川沿いの景色も一段と春めいてきました。

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 この前ここを進んだ時は、川の片側の道は完全に雪で埋まっていました。

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 でもそれが綺麗になくなっていました。

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 柳の芽は金色の毛皮を脱ごうとしていました。

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 だって日が傾き始めても、寒くなってきませんから。

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 クロッカスはあちこちに咲いて、それを夕日が照らしていました。

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 でもまだ日没までは大分時間があるのです。
 だからパン屋に行ってみます。

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 桜の蕾は大分膨らんでいました。

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 パンを買って川を下ると、柳ははっきりと青んでいました。

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 川岸にもキクザキイチゲが咲いていました。

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 キクザキイチゲもエゾエンゴサクも日当たりの良い場所から咲いていくのです。

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 帰りにもう一度、辛夷の樹を見ました。 
 でも残念ながら花は増えていませんでした。

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 ガッカリするんじゃないよ。
 直ぐに満開になるからさ。
 あんまり早く咲いたら、直ぐ散ってしまうだろう?

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 それはその通りなんですけどね。
 それにしても不思議です。
 まだ桜も咲いていないのに景色がなぜか華やいでいる気がします。 

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 しかし木立に近づくと、栢木が赤く芽吹いていました。
 景色の華やぎはこの為でした。

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 この分だともうすぐ桜だって咲くでしょう。
 今はこんなだけれど・・・・・。




  1. 札幌の四季
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2019-04-17 13:33

「国なんてないんだ」とは絶対に想像できない人々 イマジン

 先日、あるパヨク学者がビートルズのイマジンについてこんな事を言っていました。

 ネトウヨの方に質問したいことの一つは、みなさんはジョン・レノンのImagineはお好きではないのですか、ということ。 「想像してごらん。国がない世界を。そのために殺したり、死んだりする必要がない世界を」 という歌詞なのですが、やっぱり嫌い?  ジョンは、お花畑?

 このイマジンと言う歌は1971年に出ました。
 ワタシはそのころまだ高校生でした。 当時はビートルズ始め、所謂グループサウンズが全盛期でした。
 しかしワタシは元来、音痴なのであんまり興味はありませんでした。

 それでもこの歌は大流行していたので、聞いた事はあります。
 メロディは美しいと思ったど、何しろ英語ダメ子なので、歌詞は全然知りませんでした。

 でも有難い事に今はネットなんてモノができて、直ぐに日本語訳を知る事ができます。
 で、このパヨク氏の言う部分はこれですね。 

 想像してごらん 国なんて無いんだと
 そんなに難しくないでしょう?
 殺す理由も死ぬ理由も無く
 そして宗教も無い
 さあ想像してごらん みんなが
 ただ平和に生きているって...

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 だったらこうしたらどうでしょうか?
 ジョン・レノンとこのパヨク氏は賛同してくれるのでしょうか?

 想像してごらん、国なんてないんだ
 そんなに難しくないでしょう
 著作権料を払う理由もなく、受け取る理由もない
 そして著作権法もない
 さあ想像してごらん みんなが平和に
 ただ自由に音楽を楽しむ・・・・・

 ジョン・レノンが生きていたら是非聞きたいのです。

 ジョン・レノンがイマジンで歌った理想は、国家のない世界なんですが、しかし国家がなくなれば、誰が著作権料なんて払うのでしょうか? 
 
 ワタシはあんまりビートルズの事は知りませんが、しかしこのジョン・レノンと言う人は、ビートルズで成功して随分と稼ぎ、大変な資産家になった事ぐらいは知っています。

 ジョン・レノン始め、ビートルズメンバーが大資産家になれたのは、コンサート収入もありますが、発売したレコードの著作権料や、テレビやラジオで放映権料も莫大な物だったからでしょう。

 そして著作権などと言う物を設定し、それを確実に徴収して著作権者に支払うなどと言う体制は、国家なしには成立不能です。

 国家権力が脆弱で、著作権料なんてものがなかった時代、音楽家は、収入をコンサートの売り上げや楽譜の売り上げに頼るしかありませんでした。 しかしその楽譜の方は一旦初版が出てしまえば、後は誰でも好き放題それをそのまま引き写して出版しても、何の文句も言われませんでした。

 だからモーツアルトやベートーベンなど、生前から大成功した歴史に残る大作曲家でさへ、生活は不安定でした。
 ビートルズメンバーのように大富豪になった人はいません。
 まして遺族が延々と著作権収入で生活し続けるなんて事は不可能でした。

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 そもそも著作権、特に音楽での著作権なんて、国家が保護するべきものでしょうか?
 音楽など誰でも自由に歌い、演奏し、聞くべきものじゃないですか?
 少なくともジョン・レノンがイマジンで唱えたような理想世界ならそうでしょう?

 想像してごらん 何も所有しないって
 あなたなら出来ると思うよ
 欲張ったり飢えることも無い
 人はみんな兄弟なんだって
 想像してごらん みんなが
 世界を分かち合うんだって...

 彼にはコンサートだけで生活するに十二分な収入があったのです。
 だったら欲張らないで、彼の曲を愛する人々が、彼の曲を自由に聞けるようにするべきでしょう?
 
 しかしワタシはビートルズとジョン・レノンが、著作権を解放して、自由に彼等の音楽を聞けるようにしたという話は知りません。
 ジョン・レノンだけではありません。
 ビートルズ世代の有名音楽家の多くは、ビートルズ同様、反権力、反国家を気取ったのですが、しかしその彼等の全てが、しっかりと著作権料や放映権料を握りしめています。

 トヨタ自動車のような営利企業さへプリウスに関する知的所有権を大幅に解放したというのにね。
 トヨタ自動車はプリウス開発の為に、莫大な開発費をかけてきたのですよ。

 因みにこのパヨク氏も随分本を出していて、その著作権料はシッカリ懐に入れているんでしょう?

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 イマジンが世に出た1970年代、欧米諸国の生活水準は、世界に抜きんでていました。 
 第二次大戦後の混乱で、植民地は手放したけれど、しかし植民地に持っていた経済権益は失いませんでした。

 一方、植民地を維持するには、随分なコストがかかり、例えばイギリスのインド支配でも、植民地から粗利益から、その維持コストを抜いた残りは、粗利益全体の5%程だったと言われる程です。

 なるほどこれならインドが独立したことは、実は直ぐにはイギリス経済へのダメージにはならないのです。
 それどころかか、戦後欧米先進国が製造する工業製品と、途上国の産物である第一次産品の価格の差は、ドンドン開き続けたのです。

 その為、途上国はより多くの一次産物をより安く先進国に輸出する羽目になりました。
 そしてこれは「貧者の贈り物」と言われました。

 実際イギリス人始め、嘗ての欧米列強の国民の生活水準は、戦後になって急速に上がりました。
 イギリスでは労働党政権の政策で、「ゆりかごから墓場まで」と言う福祉社会が実現したのです。

 ジョン・レノンがイマジンを作曲したのはこういう時代です。

 想像してごらん、国家なんてないんだ
 そんなに難しくないでしょう
 税金を払う必要もなく、生活保護を受ける事もない
 そして社会福祉なんてモノもない
 想像してごらん、みんなが
 自分の稼いだものだけでいきる

 イマジンを発表した頃は、ジョン・レノンも超高額所得者になっていましたから、イギリスの高福祉高負担政策は腹立たしいだけだったのかもしれません。
 
 想像してごらん 何も所有しないって
 あなたなら出来ると思うよ

 他人にはこう呼びかけたジョン・レノンですが、自分では全くできなかったとしか思えませんから。

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 でもイマジンが流行したころは、このジョン・レノン式の反国家・反権力と平和主義が、高校や大学を席捲していました。
 そしてこれに疑念を呈すると、ナチスドイツでのユダヤ人みたな扱いを受けました。
 
 でもワタシは真面目に疑問だったのです。
 だって反国家・反権力の若者達は、しかし社会福祉大好きで、北欧やイギリスのような高福祉社会を絶賛していたのです。

 今でも「国家権力が~~!!」と喚く勢力に限って、社会福祉の推進は手放しで礼賛してますよね?
 
 でも産油国のように地下から財源が湧いてくるのでもない限り、社会福祉の財源は国税に頼るしかないのです。

 だったら金持ちから取れば良い!!

 そうです。
 だからジョン・レノンのような大富豪から取れば良いのです。

 でもねカルロス・ゴーンの捜査情報を見てもわかりますが、金持ちと言うのは、狡知を尽くして税金の支払いを逃れようとするものなのです。
 そういう連中から税金を取るのは、容易ではありません。

 当時、実際イギリスなど高税率国家では、実業家だけでなく、ジョン・レノンのような芸術家達、それもその作品で富の分配の不平等を糾弾していたような芸術家達が、成功してリッチになると、さっさと国籍や居住地をスイスなど税負担の軽い国へ移すという事をやっていました。

 所得が十分に多いと、こういう節税法に詳しい税理士等を雇う事ができるので、一般庶民には不可能な節税が可能なのです。

 そういう連中から税金を取る為には、全世界的な資本移動の監視など、強大な国家権力の連携が必要なのです。

 それなのに「国家なんてないんだ」と言う事になったら、一体だれが福祉予算を負担するんでしょうね?
 善良な金持ちが善意で負担するのでしょうか?
 しかし少なくとも、ジョン・レノン始め反権力・反国家・反戦平和を歌った音楽家達は、そういう善良な人間ではなかったようです。

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 このイマジンと言う歌は、イギリス始め西欧先進国の国家基盤が盤石で、「ゆりかごから墓場まで」国家が国民の面倒を見てくれた時代に生まれました。

 因みにジョン・レノンは妻だったオノ・ヨーコと離婚した後、息子の親権をめぐって熾烈な法廷闘争を続けました。
 マスコミは面白がって盛大に報道したけれど、両親が自分をめぐって醜く争うというのは、子供にとっては大変辛く哀い事だったでしょう。

 法廷闘争って、結局家庭内のもめごとを、国家権力に頼って解決しようとしたわけですよね?
 
 家庭内の問題さへ、夫婦間でさへ話し合いで解決する事が出来ないで、国家に解決を頼った人が、想像する国家のない世界って何でしょうか?(この青字の部分の経緯は、ワタシの事実誤認です。 コメント欄で色々教えていただきました。 だから事実関係についてはコメントを見てください。)

 こうして見るとジョン・レノンのように想像力の乏しく、そもそも自己を顧みる事のない人は、「国家なんてないんだ」と言うのがどういう物だかを、全く想像できなかったのです。
 
 夫婦間のトラブルの解決さへ国家に頼っている人だからこそ、何も考えずに、国家がなくなったらどうなるのかも想像できずに、「想像してごらん、国家なんてないんだ」と言ったのです。

 これは仕方がありません。
 
 裕福で愛情深い両親に育てられて、何の苦労も知らない若者は、両親が与えてくれる庇護や便宜は全く当然と思いこんでしまいます。
 だから両親から些細な注意を受けると、そのことだけで両親の存在を全否定したりするのです。

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 それにこれはどの道で歌です。
 歌って、現実に関係なく夢や希望を歌い、或いは感情に耽溺する事を楽しむ物なのです。
 その夢や希望に実現可能性は必要ないし、耽溺する感情が建設的である必要もありません。

 それはイマジンもワーグナーのオペラやホルスト・ヴェッセル・リートも同じでしょう?
 だからいちいち文句を言うような話ではないのです。

 ワタシはキリスト教徒でもないけれど、時々バッハのカンタータやオラトリオを聞きます。
 キリスト教を信じてなくても、あれはやはり美しく、聞いていて快いのです。
 そして毎日楽しく暮らしているけれど、絶望その物みたいなシューベルトの「冬の旅」なんかも好きです。
 だからジョン・レノンとイマジンにだけ文句を言うのは筋違いなのです。

 真冬にストーブをガンガン焚いて、Tシャツ短パンで冷たいビールを飲みながら「サマータイム」を聞く。 
 真夏に凍える程冷房を効かせて、「冬の旅」に涙する。

 快適でしょう?
 音楽はこうやって楽しめばよいのです。

 でも幾ら音楽にはまっても、真夏に「冬の旅」に感動して、冬支度で外出したらキチガイなのです。

 現実と音楽は区別するしかありません。

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 イマジンが歌う理想はそれなりに美しいけれど、しかし現在の世界の現実とは、全く関係のないのです。
 それどころか作曲者ジョン・レノン個人の言動からさへ、著しく乖離しています。

 またこの歌の理想へ向かう方策も全く示されていません。

 ところがこのパヨク氏はこの歌が好きだからと言う理由で、国家がこの歌の世界が現実であるかのような政策をとる事を要求しているのです。
 そしてそれに共鳴しない人を「ネトウヨ」と罵るのです。

 そうかい?
 それじゃ君は「冬の旅」が好きな人は、年中ストーブを焚き、外出する時はダウンジャケットを着もむのと思っているのかい?
 もうあと一カ月もすれば本州は炎暑の季節が始まるのだけれど。
  1. 戦後民主主義
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2019-04-16 21:27

春のパトロールと哲学的な会話 その2

 冬の間にすっかり怠け癖のついたよもちゃんですが、しかし春になっても怠け癖は治らないようです。
 せっかくパトロールに出たのに、なんだか休憩やおしゃべりばかりしているようです。
 しかしそれでも何とかパトロールは続けるようです。


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 しかし福寿草さんは立派ね。 
 人間が愚かで醜いのは、八百万の神様がそうお創りになったんだから、許してやれって・・・・・。
 でもあんなこと言えるのって、福寿草さんの家の方が立派な人だからじゃない?
 ワタシみたいに、人間の中でも格別できの悪いのと同居していたら、いくら心がけが良くても、あれは言えないと思うわ。

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 異常なし。

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 あちらはどうかしら?

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 あらら、まだこんなに雪が残っているわ。
 ここは冬中、この家の屋根の雪が溜まる場所だったもんね。 これでも大分減ったのよ。
 でも雪山の影も見て置いた方が良いわよね?

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 うわ~~!!
 寒い!!

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 ここだけ完全に冬だわ。

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 でも、怪しいヤツはいないわ。
 そうよね。 こんなに寒くて冷たい場所に、入り込む物好きはいないわ。

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 ああ、それに比べてお日様の当たる場所は、なんて明るく温かい!!

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 あらら、こんなところにも、若草が芽吹いている!!
 貴方も冬中、雪の下で頑張って春を待ち続けたのよね?
 冷たい雪の下で、待って、待って、待ち続けてとうとう、雪が溶けて、お日様の光を浴びる事ができるようになったののよね。

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 そうよ。 春なのよ。
 
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 まだ、雪は残っているし、桜は暫く咲きそうにないけど、でも春なのよ。

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 毎年、この季節になると、早く桜が咲いて春爛漫になってほしいような、でも桜が咲いてしまうと、散るのが惜しいから、咲くのを待ってほしいような。
 そういう気持ちになって落ち着かないよ。

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 でもワタシがどうどう思っても、どんなに気をもんでも、春は来るし、桜だって咲くのよ。

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 よもさん、お帰りなさい!!
 パトロール、ご苦労様でした。

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 ありがとう、クロッカスさん!!

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 ヤッパリああいってもらえると嬉しいわね。
 パトロールは大変だけれど、でも皆、ワタシのパトロールを待っていてくれるし、それにパトロールに出たら楽しいお話も、哲学的な会話もできるもんね。
 これからもパトロール頑張らなくちゃ!!


 よもちゃんのパトロールはこうして終わりました。
 そんなに頑張っているとも思えないけど、でもよもちゃんが満足ならそれでいいのです。
  1. 猫の生活
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2019-04-16 11:59

春のパトロールと哲学的な会話

 よもちゃんは冬中パトロールを怠けまくりました。
 パトロールに出る回数が少ないし、出ても直ぐ帰ってくるのです。
 しかし春になって少しは状況が変わったのでしょうか?
 
 今日はとりあえずお外には出たのですが・・・・・・。


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 ああ、いい気持ち。

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 ヤッパリお日様は最高ね。
 ポット式ストーブの反射熱も悪くはないけれど、お日様の光には敵わないわ。

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 ああ、でもこんな事ばかりしてちゃダメね。
 そもそもワタシ、パトロールに出たのよね。

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 この春になって温かくなり、木々が芽吹き、花が咲き始めると、心も浮き立つのだけれど、でもそれで頭のネジが緩むヤツも多いのよ。
 木の芽時って要注意なのよ。 

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 チューリップさん、こんにちわ。
 
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 今年はイヤに雪融けが早かったのに、その後寒さが戻って大変だったでしょう?

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 でもチューリップさんは健気に芽を出して蕾をつけているわ。

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 お花ってホントに健気ね。

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 おお、コンクリートがお日様で温まって、気持ちの良い事!!

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 少し休みましょう。

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 ああ、それにしてもホントにお花って健気だわ。
 お花だけじゃないわ。 植物ってホントに健気なのよ。

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 厳しい寒さの中でも、強風の中でも、暖かい所や、風が当たらない所へ隠れる事もできないし、雪が降っても雪の下で、その冷たさに耐えるしかないのよ。

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 でも決して泣き言も言わず、文句も言わず、唯々耐え続けて、花の季節が来ると美しい花を咲かせるのよ。
 そして全ての猫を楽しませてくれるんだわ。

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 植物こそがお日様と自然に愛される価値のある生命なのよ。

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 その植物を食べるヴィーガンは悪魔よ。

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 あいつら野菜や穀物がどんなに健気で可憐な生き物だか考えないんだわ。
 
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 麦やお米がどんなに小さな可憐は花をつけるか?
 ジャガイモやサツマイモが土の中で、どんなに頑張って育っていくか?
 白菜やキャベツやレタスの花がどれほど綺麗で愛らしいか?
 白菜もキャベツもレタスも、可愛い綺麗な十字型の花を咲かせようと必死なのに、それを途中で根元から切り取ってしまうってどんなに酷い事か?
 そういう事を知ったら、とても野菜や穀物を食べる事はできないはずよ。

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 ?? 
 なんか聞こえるわ。
 
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 はて? さっきの声はこの辺りからしたようだけれど・・・・・・。
 ヒョッとして声の主は、福寿草さん?

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 こんにちわ。 福寿草さん。
 なんて綺麗!!
 福寿草さんを見ると、本当に春の喜び、福と寿を感じますわ。

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 ありがとうございます。
 でも、ヴィーガンってホントによもさんの仰る通りだと思います。
 アイツラ、生命を殺奪うのは許せないなんて言って、野菜や穀物は平気で食べるのです。
 これって私達植物の命は、命ではないと考えいるわけでしょう?
 こんなの許せません。

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 ホントにそうです。
 ヴィーガンのやっている事こそは、生命の差別、選別です。
 ウチの同居人は、ヴィーガンではないので、豚や牛や鶏は平気で食べるのですが、しかしワタシがスズメを獲って食べると、カワイソウだと言ってヒステリーを起こすのです。
 でもヴィーガンがやっている事は、結局あれと同じなのです。
 つまり彼等の行動原理はいずれも愚劣なセンチメンタリズムであって、生命の尊重ではないのです。
 それにしても、人間は何であんなに愚かなのでしょうか?

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 それは人間が人間だからです。
 八百万の神々は彼等を愚かで醜い存在として、お創りなり、生命を授けられたのです。
 これは八百万の神々の合意によりますから、誰がどうする事もできません。
 勿論人間自身がその愚かさや醜さを何ともできるわけもなもないのです。
 だから我々は人間の愚かさや醜さは、許してやるしかないのです。
 でもヴィーガンみたいな勘違いの傲慢さは、腹に据えかねます。 


 春になって少しは真面目にパトロールを再開したはずのよもちゃんですが・・・・・。
 あんまり真面目にやっているとも思われません。
 でも福寿草さんとの会話は極めて哲学的で有益ではありませんか?

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